トヨタ車&レクサス車解説
トヨタの四駆(4WD/E-Four)27車種一覧!四駆の種類も解説
1990年代に空前のアウトドアブームが起きて以来、オフロードに強い4WD車(四輪駆動車)は着実に売り上げを伸ばしてきました。さらに、ここ数年続くSUVブームによって、4WD車の人気は高まっています。
本記事ではトヨタの4WDについて、E-Fourを含む主な種類と特徴を解説するとともに、トヨタの電気式4WDシステム「E-Four」も含むトヨタの4WD車について紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
4WD(四輪駆動)とは
4WDは4 wheel driveの略で、4つのタイヤすべてが駆動する駆動方法のこと。日本では「四輪駆動」または「四駆」とも呼ばれます。4WDではエンジンの力が4つのタイヤすべてに伝わるのに対し、2WD(二輪駆動)では前輪か後輪どちらか2つの車輪が駆動していて、残りの2つは回っているだけです。
4WD車は、その走破性から雪道や足元が悪い場所でも活躍する頼もしい車です。四輪それぞれが地面を捉える分スリップしにくいので、すぐれた走行安定性とパワフルな加速性能を持ち合わせています。アウトドアの趣味を持つ人や、山道や雪道など足元が悪い環境を走行する機会が多い人などにおすすめなのが、この4WD車といえます。
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トヨタの4WDの種類
トヨタは目的や好みに合わせて選べる4WDの車種を豊富に揃えており、GR/GR SPORTも含めると2024年10月時点(記事更新時点)で30車種以上を展開。エンジンタイプにより、ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)に分かれますが、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の4WDには、主にトヨタの電気式4WDシステム「E-Four」が採用されています。
トヨタの4WDについて、E-Fourを含む主な種類と特徴についてみていきましょう。
E-Fourとは
トヨタのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車に採用されているE-Fourは、機械式4WDとは機構および性能が異なり、前輪をエンジンとフロントモーター、後輪をリヤモーターで駆動する電気式4WDシステム。様々な走行状態に応じてFF(前輪駆動)走行状態から4WD(四輪駆動)走行状態まで自動的に制御し、安定した操縦性・走行の安定性および燃費の向上に寄与します。
なお、ハイブリッド車の4WDは全てE-Fourという訳ではなく、旧型クラウン(15代目)のようにセンターデフ搭載のフルタイム4WD(ハイブリッドフルタイム4WD)を採用したハイブリッド車もあります。
E-Four設定があるトヨタの車種一覧
コンパクトカー
- アクア
- ヤリス
ミニバン
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- シエンタ
- ノア
セダン
- カローラ
- プリウス
ワゴン
- カローラ ツーリング
SUV
- カローラ クロス
- クラウン(クロスオーバー)
- クラウン(スポーツ)
- ハリアー
- bZ4X(カタログ上は4WD)
- ヤリス クロス
- RAV4
フルタイム4WDとは
フルタイム4WDは、あらゆる路面状況・走行条件でも4つのタイヤに駆動力を伝えて走る4WDシステムで、雪道などでタイヤの空回りが少なく安定して走ることが可能。
カーブなどで前後輪間に回転差が生じる場合に備えて、生じた回転差を調整するためのセンターデフが設けられています。
フルタイム4WD設定があるトヨタの車種一覧
ミニバン
- ハイエース ワゴン
セダン
- 旧型クラウン(15代目)
SUV
- ランドクルーザー 300
- ランドクルーザー 250
パートタイム4WDとは
常に4WDで走るフルタイム4WDに対し、通常は2WDで走行し、悪路や雪道など滑りやすい路面でのみ、スイッチやレバーで4WDに切り替える4WDシステムをパートタイム4WDと呼びます。
パートタイム4WD設定があるトヨタの車種一覧
SUV
- ハイラックス
- ランドクルーザー 70
Vフレックスフルタイム4WDとは
Vフレックスフルタイム4WDは、直線走行などの通常走行時は前輪駆動(FF)に近い状態、雪道や悪路の様な滑りやすい路面を走行し前輪と後輪に回転差が生じた場合は後輪にトルクを伝達し四輪駆動に切り替わる4WDシステム。
センターデフの代わりにビスカスカップリングを使用することで、4WDシステムの小型軽量化や燃費向上が図られています。
Vフレックスフルタイム4WD設定があるトヨタの車種一覧
コンパクトカー
- ルーミー
アクティブトルクコントロール4WDとは
アクティブトルクコントロール4WDは、電子制御により前輪駆動(FF)と四輪駆動を自動で切り替える4WDシステム。
直線走行などの通常走行時は前輪駆動(FF)に近い状態、発進・加速時や滑りやすい路面、コーナリング時は四輪駆動に切り替わり車両の状態に合った最適な駆動力を四輪に配分します。
アクティブトルクコントロール4WD設定があるトヨタの車種一覧
コンパクトカー
- 改良前カローラ スポーツ(2022年10月の一部改良前モデル)
- ヤリス
ミニバン
- 旧型アルファード(3代目)
- 旧型ヴェルファイア(2代目)
- 旧型ヴォクシー(3代目)
- エスクァイア(2021年12月生産終了)
- 旧型シエンタ(2代目)
- 旧型ノア(3代目)
セダン
- カローラ アクシオ
ワゴン
- カローラ フィールダー
ダイナミックトルクコントロール4WDとは
ダイナミックトルクコントロール4WDはアクティブトルクコントロール4WDと同様に、電子制御により、前輪駆動(FF)と四輪駆動を自動で切り替える4WDシステム。
直線走行などの通常走行時は前輪駆動(FF)に近い状態、発進・加速時や滑りやすい路面は四輪駆動に切り替わり車両の状態に合った最適な駆動力を四輪に配分します。
また、コーナリング時に車速や舵角などの情報を用いてドライバーの意図する走行軌跡を予測し、走行状態に応じて駆動力配分を制御。優れた操縦安定性に貢献します。
ダイナミックトルクコントロール4WD設定があるトヨタの車種一覧
ミニバン
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- ノア
SUV
- C-HR(2023年7月生産終了)
- ハリアー
- ヤリス クロス
- ライズ
- RAV4(G、X)
ダイナミックトルクベクタリングAWDとは
ダイナミックトルクベクタリングAWDは、走行状況に応じて後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性とトラクション性能を高める「トルクベクタリング機構」 と四輪駆動が不要な時は二輪駆動へ切り替わる 「ディスコネクト機構」 を採用した4WDシステム。
オフの日にキャンプやスキーなどアクティブに活動する人や、さらに走りにこだわる人におすすめとされています。
ダイナミックトルクベクタリングAWD設定があるトヨタの車種一覧
SUV
- RAV4(アドベンチャー、G“Z パッケージ”)
トヨタの四駆(4WD/E-Four)車種一覧
ここからは、トヨタのラインアップ車種一覧にあるコンパクトカー、ミニバン、セダン、ワゴン、SUVの中から4WD/E-Four設定がある車種について、その魅力とともに紹介していきます。
ボディタイプ | 車種名 | E-Fourの有無 |
---|---|---|
コンパクトカー | アクア | 〇 |
GRヤリス | ||
ヤリス | 〇 | |
ルーミー | ||
ミニバン | アルファード | 〇 |
ヴェルファイア | 〇 | |
ヴォクシー | 〇 | |
シエンタ | 〇 | |
ノア | 〇 | |
ハイエース ワゴン | ||
セダン | カローラ | 〇 |
カローラ アクシオ | ||
プリウス | 〇 | |
ワゴン | カローラ ツーリング | 〇 |
カローラ フィールダー | ||
SUV | カローラ クロス | 〇 |
クラウン(クロスオーバー) | 〇 | |
クラウン(スポーツ) | 〇 | |
ハイラックス | ||
ハリアー | 〇 | |
bZ4X | ※E-Fourと基本的に同じシステム | |
ヤリス クロス | 〇 | |
ライズ | ||
RAV4 | 〇 | |
ランドクルーザー 300 | ||
ランドクルーザー 70 | ||
ランドクルーザー 250 |
コンパクトカー
アクア
ハイブリッド専用車として2011年にデビューした「アクア」。低燃費はもちろん、コンパクトカーながら広いリヤシートの居住空間や荷室空間が特徴のコンパクトカーです。
アクアは2021年に約10年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、最先端の安全・安心機能を装備。また、TNGAプラットフォームを採用し、高いボディ剛性が生み出す上質な走りと高い環境性能を両立しています。さらに、アクア初となる「E-Four(電気式4WDシステム)」を採用。発進時や雪道などの滑りやすい路面で、スムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性、走行安定性をアシストします。
GRヤリス
「モータースポーツ用の車両を市販化する」という発想で、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦車両をベースに開発された「GRヤリス」。走行性能を限界まで追求し、スポーティな走りを存分に楽しむことができます。
4WD車はトヨタ独自開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を採用し、あらゆる路面状況において四輪へのトルク配分を即座に制御。トラクションを余すことなく路面に伝達し、幅広い速度粋でダイレクトな操作感を与えてくれます。
ヤリス
新世代のコンパクトカーとして、最新の安全・安心の技術や装備が取り入れられた「ヤリス」。軽快な走りの楽しさと、低燃費が自慢のコンパクトカーです。
ハイブリッド4WD車には、トヨタのコンパクトカーとしては初となる「E-Four(電気式4WDシステム)」を採用。状況に応じて前後輪のトルク配分を自動的に調節します。発進時や雪道などの滑りやすい路面などではスムーズに4WDに切り替わり、無駄のない走りを実現します。なお、ガソリン車には「アクティブトルクコントロール4WD」が採用されています。
ルーミー
コンパクトながら5人乗っても余裕がある室内空間の広さと、乗り降りに便利なスライドドアを備えた「ルーミー」。ルーミーで4WDが設定されているグレードはX/G/カスタムGの3種類で、道路の状況などによって4WDに切り替わる「Vフレックスフルタイム4WD」を採用しています。
2020年にマイナーチェンジし、進化した予防安全機能スマートアシストを全車標準装備に。衝突回避支援ブレーキ機能、衝突警報機能の検知対象に、同じ方向を走っているバイク・自転車や夜間の歩行者が追加されるなど、安全機能が強化されました。坂道もスムーズに登れる馬力を備えた直列3気筒1.0Lエンジンを搭載。燃費性能にもすぐれています。
ミニバン
アルファード
ラグジュアリーな内外装が人気の高級ミニバン「アルファード」。7人乗りと8人乗りがラインアップされるほか、グレードが細かく分かれていることもアルファードの特徴。2023年のフルモデルチェンジではTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、優れた操縦安定性を実現しています。
アルファードでは全グレードに4WDモデルが設定されていますが、ガソリン車には「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド車には高出力な電気式4WDシステム「E-Four」が採用されています。
ヴェルファイア
アルファードの兄弟車で、より力強くダイナミックなデザインの「ヴェルファイア」。2023年のフルモデルチェンジでは、「Executive Lounge」と「Z Premier」という2つのグレードが設定されました。
Z Premierはアルファードには無いグレードとなっており、2.5Lハイブリッドのほか、新開発の2.4L直列4気筒ガソリンターボエンジンも選択可能です。アルファードのガソリン車のトランスミッションはCVTでしたが、ヴェルファイアの2.4Lターボには8速ATが組み合わされます。
ヴェルファイアも全グレードに4WDモデルが設定されており、ガソリン4WD車には「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド4WD車には電気式4WDシステム「E-Four」が採用されています。
ヴォクシー
2022年1月に兄弟車のノアとともに8年ぶりにフルモデルチェンジした「ヴォクシー」。初代から受け継ぐ優れたパッケージングや使い勝手の良さを一層深化させるとともに、先鋭かつ独創的なスタイルに進化しました。
フルモデルチェンジによりエアロモデルのみのラインアップとなったヴォクシーですが、ガソリン4WD車には「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド4WD車には刷新したハイブリッドシステムと共に進化を遂げた電気式4WDシステム「E-Four」を採用。E-Fourでは、モーターの出力向上により4WDの作動領域やリヤへのトルク配分が拡大しました。
シエンタ
2022年8月に約7年ぶりにフルモデルチェンジしたトヨタ最小のミニバン「シエンタ」。初代から一貫してこだわってきた「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」「お求めやすい価格」の魅力はそのままに、「使い勝手の良い室内空間」を磨き上げて登場しました。
グレード構成としては、ガソリン車は2WDのみ、ハイブリッド車は2WDか電気式4WDシステム「E-Four」から選ぶことができ、それぞれに7人乗りの3列シート車と5人乗りの2列シート車があります。E-Fourでは、発進時や雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性や走行安定性をアシストします。
ノア
2022年1月に8年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施した、トヨタMサイズミニバンの王道「ノア」。兄弟車のヴォクシーと比べて豊富なグレードをラインアップしており、仕様や価格を吟味して自分にぴったり合った一台を選べるメリットがあります。
ヴォクシーと同様に、ガソリン4WD車には「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。またハイブリッド4WD車では、モーターの出力向上により4WDの作動領域やリヤへのトルク配分が拡大した電気式4WDシステム「E-Four」を採用し、滑りやすい路面でのさらなる安心感に加え、ドライ路面での力強い発進や旋回時のライントレース性が向上しました。
ハイエース ワゴン
長い歴史を誇り、世界各国で愛されている「ハイエース」。ハイエースワゴンは乗用車バージョンで、広い室内に10名の乗車が可能。トヨタのなかで、もっとも多い人数が乗車できるミニバンです。
2020年の一部改良では、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]をオプションとして採用するなど、安全装備を充実させました。また、ビスカスカップリング付きセンターデフ方式の「フルタイム4WD」システムにより、駆動力を効率よく配分し、滑りやすい路面での走行をサポートします。
セダン
カローラ
1966年の発売から、世界150以上の国と地域で累計5,000万台を超える販売台数を誇る「カローラ」。これまでは大衆車のイメージが強かったカローラですが、2019年のフルモデルチェンジで2WDにはハイブリッド車とガソリン車、4WDはハイブリッド車のみの設定となりました。
電気式4WDシステムの「E-Four」は、システム自体を小型軽量化。車両後方にコンパクトに配置することで、低燃費かつ室内のゆとりも確保されています。
カローラ アクシオ
3ナンバーサイズになったカローラと異なり、5ナンバーサイズのコンパクトセダン「カローラ アクシオ」。現行モデルの4WDはガソリン車のみの設定で、乾燥路から雪道まで様々なシチュエーションで安定した走りが可能な「アクティブトルクコントロール4WD」を採用しています。
1.5Lエンジンを搭載し、停車と発進の多い街中で多く使用する低中速域でのトルクを十分に確保。同時に高速域の走りも楽しめる加速性能も持ち合わせています。
プリウス
1997年に量産ハイブリッドカーとして世界で初めて登場し、今やハイブリッドカーの代名詞といえる「プリウス」。2023年1月には5代目プリウス(HEV)が発売され、低重心化や19インチ大径タイヤ(Zグレード・Gグレード)を採用するなど、よりスタイリッシュなプロポーションへ生まれ変わりました。
グレード構成は、2.0LモデルのZグレードとGグレード、1.8LモデルのUグレードとXグレード(※)があり、さらに、グレードごとに2WD(FF)と電気式4WDシステム「E-Four」を選べます。
※UグレートはKINTO専用仕様車、Xグレードは法人向け
プリウスが採用した最新のE-Fourは、高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする滑りやすい路面での登坂性能や旋回時の安定性が向上しています。
ワゴン
カローラ ツーリング
世界中150以上の国や地域で親しまれているカローラの中でも、大容量の荷室が特徴のステーションワゴン「カローラ ツーリング」。2019年のフルモデルチェンジでは骨格を一新。 低重心でワイドなエクステリアが特徴です。
カローラ ツーリングの4WDはハイブリッド車のみの設定で、電気式4WDシステム「E-Four」を搭載。運転状況や路面状況に応じて2WDと4WDをスムーズに切り替えることで、E-Four搭載車のWLTCモードで24.9km/L~27.8km/Lの低燃費を実現しています。
カローラ フィールダー
5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、ビジネスにもプライベートにも活躍できるステーションワゴン「カローラ フィールダー」。
カローラ フィールダーの4WDはガソリン車のみの設定で、カローラ アクシオと同様に、乾燥路から雪道まで様々なシチュエーションで安定した走りが可能な「アクティブトルクコントロール4WD」を採用しています。1.5Lエンジンは低中速域でのトルクを十分に確保し、街中での走行がしやすいつくりとなっています。
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SUV
カローラ クロス
カローラシリーズ初のSUVとして2021年に登場した「カローラ クロス」は、SUVならではの使い勝手のよさと、都会的な上質感やSUVならではの躍動感を両立したデザイン、クラストップレベルの低燃費とアクティブでスムーズな走りを兼ね備えたコンパクトSUVです。
4WDはハイブリッド車のみで電気式4WDシステム「E-Four」の設定。そのE-Four車のサスペンションには、これまでのカローラシリーズで熟成を重ねたダブルウィッシュボーン式が採用され、安定性と応答性を高次元で両立しています。
クラウン(クロスオーバー)
日本の高級車の代表格「クラウン」。2022年7月には「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した結果として、4つの全く新しいクラウン(16代目)が世界初公開されました。その第1弾として、セダンとSUVを融合させた「クラウン(クロスオーバー)」が2022年9月に発売。2023年以降に「スポーツ」「セダン」「エステート」が順次発売予定となっています。
クラウン(クロスオーバー)のグレード構成は大きく分けるとの3タイプ。リダクション機構付の2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステム(E-Four)を搭載した「G」「X」に加え、新開発の2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム(E-Four Advanced)を搭載した「RS」をラインアップ。さらに、装備が充実した“Advanced”や本革シート採用の“Leather Package”(RSはすべて本革シート)などに分かれます。
トヨタ初採用となった2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムでは、リヤモーターに大出力の4WDシステム「E-Four Advanced」を採用。走行状態に合わせて前後輪トルク配分を緻密に制御し、様々な路面での高いトラクション性能と操縦安定性を実現しています。
クラウン(スポーツ)
16代目新型クラウン シリーズの第2弾として、2023年に登場した「クラウン(スポーツ)」は、エモーショナルで創造的な雰囲気を持ち、スポーティな走りを楽しめるスポーツSUVです。
2.5 Lハイブリッドシステムを搭載した「SPORT Z」のみのグレード展開で、2023年12月には、パワートレーンにプラグインハイブリッドシステム(PHEV)を搭載したPHEVモデルも追加されました。
4WDは電気式の「E-Four」を採用しています。走行状態に合わせて前後輪トルク配分を緻密に制御。効率的なトルク配分(直進時)に加え、コーナリングではリヤの駆動力配分を大きくし、燃費向上と旋回中の車両安定性向上を両立しています。
ハイラックス
約180の国および地域で販売され、信頼性・耐久性・悪路走破性の高さで支持を得てきた「ハイラックス」。2020年にマイナーチェンジされ、タフさ、力強さを強調したデザインに進化しています。
全グレードで直列4気筒2.4Lディーゼルターボエンジンに4WDの駆動方式を採用。4WDの種類は「パートタイム4WD」のため、通常は2WDで走行し、悪路や雪道などの滑りやすい路面でのみ、ダイヤル式トランスファー切替スイッチを操作することで4WDへ切り替えますが、センターデフがないので乾いた路面では2WDで走行する必要があります。
道なき道を走破する「ダカールラリー2021年」大会においてもタフな性能を見せつけたハイラックス。パワフルな走行性能を体感できることでしょう。
ハリアー
「都市型SUV」という新たなジャンルを切り開いてきた「ハリアー」。2020年に発売された現行モデルは、流麗なフォルムが特徴です。
ハリアーの4WDは、ガソリン車の4WDシステム「ダイナミックトルクコントロール4WD」とハイブリッド車・プラグインハイブリッド車の電気式4WDシステム「E-Four」が設定されています。前後輪の作動状態の変化は、マルチインフォメーションディスプレイの表示で確認できます。
bZ4X
2022年5月12日に発売された「bZ4X(読み方:ビーズィーフォーエックス)」は、TOYOTA bZシリーズ第1弾のBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリーEV)。SUVタイプの電気自動車で全車リース販売、個人向けにはトヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」、法人向けには全国のトヨタレンタリース店またはKINTOを通じて提供されます。
bZ4Xのグレードは「Z」のみ。駆動はFWD(前輪駆動式)と4WD(四輪駆動式)の2種類が用意されています。4WDは電気式4WDで「E-Four」と基本的に同じシステムとなっています。一充電走行距離(WLTCモード)は、FWDで559km、4WDで540km。東京から大阪までがおよそ500kmなので、カタログの航続距離測定値どおりに走行ができれば(※)、途中で充電せずに行くことが可能なレベルです。
※一充電走行距離は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて値は大きく異なります。
ヤリス クロス
2020年に発売された「ヤリス クロス」は、コンパクトカーのヤリスをベースに、軽快な走りと低燃費を備えたSUVへと進化。
ガソリン車の4WDには「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド車の4WDには電気式の「E-Four」が設定されています。トヨタのコンパクトSUVにおいて、E-Fourを搭載したのはヤリスが初のモデルです。
ライズ
5ナンバーサイズのコンパクトなボディに、パワーと燃費を両立した「ライズ」。2019年に発売されるやいなや人気を博し、2020年には上半期(1~6月)の新車販売台数第1位を獲得しました。
4WDはガソリン車のみに設定があり、安定した走行と低燃費に貢献する「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載しています。
RAV4
クロスオーバーSUV人気の元祖である「RAV4」。
上位グレードのアドベンチャー、G“Z パッケージ”には、世界初となる4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を搭載。走行状況に応じて、前後トルク配分に加えて、後輪トルクを左右それぞれで制御することで、思った通りの安定したコーナリングができる「トルクベクタリング機構」と、四輪駆動が必要ない時には二輪駆動に切り替えて燃費を向上する「ディスコネクト機構」を同時に採用しています。
なお、ガソリン車のGおよびXグレードには「ダイナミックトルクコントロール4WD」、ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車には電気式4WDシステムの「E-Four」が採用されています。
ランドクルーザー 300
本格派クロスカントリーSUVとして、“キングオブ4WD”と称される「ランドクルーザー」。ステーションワゴン系のランドクルーザー 300は、全グレード4WDのラインアップ。4WDの種類は、常に4つのタイヤに駆動力を伝えて走る「フルタイム4WD」となっており、センターデフには、路面状況や走行状態に反応して前後のトルク配分をコントロールするトルセンLSD付トランスファーを採用しています。
3.5L V6ガソリンエンジンは最高出力415ps、3.3L V6ディーゼルエンジンは最高出力309psを発揮。全長5m近いボディとスポーツカー並みのハイパワーエンジンで悪路も走破できるパワフルさが特徴です。
ランドクルーザー 70
1984年に国内販売が開始され、2023年に継続販売モデルとして復刻発売されたランドクルーザー70。耐久性に優れ信頼度の高いラダーフレームは継続して採用するなど、優れたオフロード走破性を維持しながら、オンロードでの乗り心地も向上しています。
ランドクルーザー70は、ディーゼル車のワングレードのみの展開で4WD設定です。4WDの種類は「パートタイム4WD」となっており、通常は2WDで走行し、悪路や雪道などの滑りやすい路面でのみ4WDへ切り替えられます。H4を選択すれば四輪駆動ならではの安定感を、L4を選択すればより強力な駆動力を発揮します。
ランドクルーザー 250
2024年4月に発売された「ランドクルーザー 250」はランドクルーザーの中核モデル。ランドクルーザー 300と同じGA-Fプラットフォームを採用し、悪路における優れた走破性能をそのままに、扱いやすさも兼ね備えています。
世代を追うごとに高級・豪華な路線にシフトする傾向にあったランドクルーザーのライトデューティーモデル(従来型のランドクルーザープラド)ですが、ランドクルーザー 250については、「質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰するコンセプトを定め、開発されたといいます。
ランドクルーザー 250は、ディーゼル車とガソリン車をラインアップし、全グレード4WDの設定です。4WDの種類は、トルセンLSD付トランスファーを採用した「フルタイム4WD」となっており、路面状況や走行状態に反応して、前後のトルク配分をコントロールします。
トヨタの四駆(4WD/E-Four)まとめ
このように、コンパクトからセダン、ワゴン、SUVまで目的や好みに合わせて豊富な選択肢の中から選ぶことができるトヨタ4WD/E-Fourのラインアップ。四駆の購入を検討している人は、ご自身のライフスタイルや好みなどに合う車をじっくり検討してみてはいかがでしょうか?
それでは最後に、購入以外にもトヨタの4WD/E-Fourに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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