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クラウンクロスオーバーとスポーツの違いを比較レビュー!内外装を徹底的に比較してわかった違いとは?

クラウンクロスオーバーとスポーツの違いを比較レビュー!内外装を徹底的に比較してわかった違いとは?

トヨタの人気SUVであるクラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の内外装を徹底比較してきました。クラウンのSUVが気になる方、クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の違いが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
 
※取材した人※
KINTOコラム記事編集部:マツナガ
IT系書籍編集、大手自動車雑誌の編集を経たのち、KINTOに入社。家族と一緒に楽しめて走りの良い車が大好き。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の内外装を比較

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)
左:クラウン(クロスオーバー) 右:クラウン(スポーツ)

先代クラウン(15代目)までのボディタイプは基本的にセダンだったクラウン(一部例外あり)。現行型である16代目へのフルモデルチェンジ時、4つのモデルをラインアップしたことで、大きな話題を呼びました。 

特に、最初に登場したクラウン(クロスオーバー)、その次に登場したクラウン(スポーツ)はともにSUVのため、どんな車になったのか気になる方も多いでしょう。 

今回、クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)を並べて比較することができました。内装のテイストは「クラウンシリーズ」として統一されたデザインとなっていますが、外観デザインは大きく違います。 

内装デザインの違い:両車とも「クラウン」の名に恥じないクオリティ

まずは内装デザインから見ていきましょう。

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の内装デザイン

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の内装デザイン、特に運転席まわりは、両車ほぼ同じデザインを採用しておりクオリティ高く仕上がっています。

ディスプレイやメーター、操作機器が水平に集約されており、運転中の視線移動や、動作が最小化されており、直観的に運転が可能です。

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の座り心地
クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の運転席

シートについても、両車ともホールド感が高くて座り心地がとても良いので、ぜひ実車を確かめていただきたいところです。

外観デザインの違い:クーペスタイルとハッチバックスタイル

次に外観デザインを見ていきましょう。

クーペスタイルのクラウン(クロスオーバー)
クーペスタイルのクラウン(クロスオーバー)

クラウン(クロスオーバー)はリヤが寝ている流行のクーペスタイルのSUVとなっており、クラウン(スポーツ)はハッチバックスタイルの、いわゆるスタンダードなSUVの形をしています。

ハッチバックスタイルのクラウン(スポーツ)
ハッチバックスタイルのクラウン(スポーツ)

KINTOのクラウン車種ページでもサイドビューや特徴をご覧頂けます

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\ 「美しいデザイン」と「楽しい走り」を追求 /
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外観デザインの違いによる3つの影響

クラウン(クロスオーバー)はクーペスタイル、クラウン(スポーツ)はハッチバックスタイルと、異なるデザインを採用しており、その結果、見た目だけでなく使い勝手にも影響を与えています。

そのうち、マツナガが注目する以下の3点について、詳しく見ていきましょう。

  1. ホイールベースの長さの違いによる影響
  2. 全幅の違いによる影響
  3. 荷室の使い勝手の違いによる影響

①クロスオーバーの方がホイールベースが80mm長く、室内空間の広さにも違いが発生

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の寸法を表にして並べてみましょう。

クラウン(クロスオーバー)

クラウン(スポーツ)

グレード

Z

Z

全長(mm)

4,930

4,720

全幅(mm)

1,840

1,880

全高(mm)

1,540

1,565

ホイールベース(mm)

2,850

2,770

トレッド(フロント)(mm)

1,605

1,605

トレッド(リヤ)(mm)

1,615

1,615

KINTOのクラウン車種ページでもサイズや特徴をご覧頂けます

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クラウン(クロスオーバー)の方が、ホイールベースが80mm長くなっています(全長も210mm長い)。 

一般的には、ホイールベースが長い方が、走行安定性が高まるほか、室内空間の広さも確保できます。一方で、ホイールベースが短い方が、旋回半径が小さくなり小回りが利くようになるのでスポーツカーに良く採用されます(GRスープラなどはショートホイールベースの代表例でしょう)。 

このホイールベースの長さの違いを実感できたのが、室内空間(主に後席空間)の違いです。やはりクラウン(クロスオーバー)の方が室内空間が広く、特に後席の足元空間の広さに違いとして現れていました。 

クラウン(クロスオーバー)の後部座席
クラウン(クロスオーバー)の後部座席

大人4人が快適に乗ることを優先するなら、クラウン(クロスオーバー)がいいでしょう。走行性能への影響は、まとめて後述したいと思います。

クラウン(スポーツ)の後部座席は狭い?

クラウン(スポーツ)の後部座席
クラウン(スポーツ)の後部座席

ただ、クラウン(スポーツ)の後席が狭いかと言われると、決してそんなことはありません。私の身長は一般成人男性のほぼ平均(170cm)ですが、乗り込んだ結果、狭いとは感じませんでした。動画を見ていただくと、膝前空間に余裕があることが分かると思います。

クラウン(クロスオーバー)や、RAV4/ハリアーあたりと比べると少し狭いというのが、いろいろな車の後席をチェックしてきた私マツナガの個人的な感想です。

大柄な大人が4人乗る…というケースでは狭さを感じるかもしれません。その場合はクラウン(セダン)や、ミニバン(ノアやアルファードなど)も検討するといいかと思います。

②スポーツの方が全幅が40mm長く、踏ん張り感のあるデザインがカッコいい

クラウン(スポーツ)のリヤデザイン
クラウン(スポーツ)のリヤデザイン

クラウン(スポーツ)の全幅は1,880mmで、立体駐車場に駐車するためのひとつの基準である「全幅1,850mm」を超えています。この大きさが、踏ん張り感のある「ワイド」なデザインを際立たせています。特に特徴的なのがリヤデザイン。リヤフェンダーがこれでもかと張り出してきており、ワイドでグラマラスな印象を受けます。

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)のリヤデザイン
左:クラウン(クロスオーバー) 右:クラウン(スポーツ)

たかが40mm、されど40mm。クラウン(クロスオーバー)も決してワイド感が無いわけではないのですが、並べてみるとクラウン(スポーツ)のワイド感、グラマラス感の強さが分かるかと思います。

ただし、室内幅はクラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)は同じ1,540mmとなっています。クラウン(スポーツ)はリヤフェンダーをもっこりと張り出させて、キャビンをギュっと絞ったメリハリのあるデザインになっているため、室内幅はクラウン(クロスオーバー)と同じになったようです。

全幅が長くなったことで、トレッド幅(左右のタイヤの中心間の距離)もクラウン(スポーツ)の方が長いのかな?と思いきや、両車同じトレッド幅。実は、クラウン(スポーツ)はクラウン(クロスオーバー)より10mm太いタイヤ(クロスオーバー:225mm、スポーツ:235mm)を履いているため、これらも影響してか同じトレッド幅になっています。全幅を長くしたことで、幅広のタイヤが履けるようになった、ともいえるでしょう。タイヤの接地面積が増えるため、クラウン(クロスオーバー)よりも高いトラクション性能(タイヤのグリップ力)が期待できます。

KINTOのクラウン車種ページでもリヤビューや特徴をご覧頂けます

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③荷室の使い勝手にも大きな違いがある

クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の荷室
クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の荷室

荷室容量は、通常使用時(5名乗車時)の場合、クラウン(クロスオーバー)が450Lでゴルフバッグは3個まで収納可能(※)。クラウン(スポーツ)が397Lでゴルフバッグは1個収納可能です。
※ゴルフバックの形状によっては3個収納できない場合があります

クラウン(クロスオーバー)の荷室
クラウン(クロスオーバー)の荷室

これだけ聞くとクラウン(クロスオーバー)の方が荷室の使い勝手がいいのではと感じるかもしれませんが、クラウン(スポーツ)にはクラウン(クロスオーバー)にはない利点があります。

クラウン(スポーツ)は後席を格納することで荷室容量を最大1,159Lにまで増やすことが可能です。クラウン(クロスオーバー)は、セダンのような独立した荷室となっており、後席を倒して格納することができません。一方のクラウン(スポーツ)はハッチバックスタイルのため後席を格納でき、多くの荷物を収納可能となっています。

独立した荷室の利点としては、車のボディ剛性を高められる、後席から荷物を取り出せないためセキュリティ面で安心、などがあります。そのため、独立した荷室を持つことはデメリットばかりではありませんが、多くの荷物を載せたい場合は不利でしょう。

クラウン(スポーツ)の荷室
クラウン(スポーツ)の荷室

また、荷室の開口部の広さもクラウン(スポーツ)の方が広いです。写真で比べてみると、クラウン(スポーツ)の方が、開口部が広いことが分かるでしょう。

KINTOのクラウン車種ページでも荷室や特徴をご覧頂けます

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クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の走りの違いは?

クラウン(スポーツ)とクラウン(クロスオーバー)の走りの違い
左:クラウン(クロスオーバー) 右:クラウン(スポーツ)

デザインによって使い勝手の面でこれだけ差があることがわかったクラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)ですが、果たして走りに違いはあるのでしょうか?今回のロケでは、2.5Lハイブリッド同士を乗り比べました。 

個別のインプレッションに関しては後日、KINTOのYouTubeチャンネルにて動画を掲載するのでそちらをご参考ください。本記事にも動画のリンクを掲載するので、ご覧いただければ幸いです。 

ホイールベースの違い、トレッド幅やタイヤ幅の違いなどが走行性能に違いを与えるはず。と、ここまで前フリをしてきました。ほかにも四輪操舵システム(DRS)の味付けにも違い(スポーツの方が、低速域でより曲がり、高速域でより安定する設定)があるなど、クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)は差別化が図られています。

クラウン(クロスオーバー)の方が安定性が高くドッシリとし、クラウン(スポーツ)の方がスポーティで楽しい、そんな違いがあるかと試乗前は想像していました。

クラウン(スポーツ)とクラウン(クロスオーバー)
左:クラウン(スポーツ) 右:クラウン(クロスオーバー)

しかし、今回公道を走った限りではクラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)の走りの印象に明確な違いはありませんでした。

強いて挙げるなら、クラウン(スポーツ)の方が若干タイヤのグリップ感をより感じられて、車を曲げるのがより楽しかった気がしますが、両車とも快適性が高く、クラウンの名にふさわしい高級感のある走りです。

快適と聞くとフワフワした足回りを思い浮かべるかもしれませんが、2台とも「引き締められているけどしっかり動く足回り」という印象。ばね上(ボディ)の動きが抑えられており、フラットライドな感覚を味わえます。

全長とホイールベースが短い関係で、小回りはクラウン(スポーツ)の方が利くなという印象です。両車とも最小回転半径は同じ(5.4m)ですが、クラウン(スポーツ)の方がボディの長さや内輪差を意識しないで済む分小回りが利く印象があります。

試乗車はトヨタカローラ香川さんから貸していただきました!

今回は2.5Lハイブリッド同士で比較しましたが、クラウン(クロスオーバー)には2.4Lターボハイブリッド、クラウン(スポーツ)には2.5Lプラグインハイブリッドがそれぞれラインアップされています。この2つで比較するとより違いを感じられたかもしれません。

取材のチャンスがあれば、これらのレポートもお届けしたいと思いますので、KINTOのコラムページのブックマーク、YouTubeチャンネルの登録をお願いします!

トヨタカローラ香川春日店
トヨタカローラ香川春日店

今回、車両の貸し出しなどにおいて、トヨタカローラ香川さんにお世話になりました。なおトヨタカローラ香川春日店では、展示車・試乗車ともに豊富にラインアップされているほか、広くて快適な店内空間、ボルダリングもできる本格的なキッズスペースも用意されています。

トヨタカローラ香川春日店の店内
トヨタカローラ香川春日店の店内

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今後も、KINTOのYouTubeチャンネルでは車に関するさまざまな動画を公開していくので、ぜひチャンネル登録をお願いいたします。

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最後に、本記事でご紹介したクラウン(クロスオーバー)、クラウン(スポーツ)も取り扱っている車のサブスク「KINTO」についてお伝えします。

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KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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