トヨタ車&レクサス車解説

トヨタ「bZ4X」の価格やKINTO月額利用料、補助金額、航続距離は?

トヨタ「bZ4X」の価格やKINTO月額利用料、補助金額、航続距離は?

トヨタのBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリーEV)のうち、「bZシリーズ」の第1弾として発売された「bZ4X(読み方:ビーズィーフォーエックス)」が、2023年10月25日に一部改良されました。
 
2022年5月12日に発売された際はKINTOの「bZ4X専用プラン」のみでの提供でしたが、この度KINTOに加え、トヨタの販売店で購入ができるようになりました。また、グレードもZグレードに加えてGグレードが新たに追加されています。KINTOでの取り扱いは2023年10月25日から、トヨタ販売店での一般販売は2023年11月13日からとなります。
 
本記事では、bZ4Xの価格やKINTOで利用する場合の月額利用料、活用できる補助金の種類や補助金額などについて紹介します。

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

2023年10月25日に行われた一部改良の主な内容について

まずは、2023年10月25日に行われた一部改良の内容について簡単に紹介します。

  • 急速充電時間の改善

冷間時のバッテリー暖機性能向上により、低外気温下における充電時間が短縮されました。

  • BEVとしての実用性向上

消費電力の抑制と空調制御の最適化により実航続距離を延伸しました。

  • 2グレード展開に

これまではZグレードのみを展開していましたが、今回あらたに、内装や外装など一部装備を簡略化して価格を抑えたGグレードが追加されました。

  • KINTOに加え、販売店での購入が可能に

これまでbZ4XはKINTOのみでの取り扱いでしたが、新たにトヨタの販売店でも購入ができるようになりました。

bZ4Xの価格や月額利用料、グレード、補助金について

bZ4Xに乗る場合、全国のトヨタ販売店にて購入が可能なほか、KINTOの「bZ4X専用プラン」でのサブスク契約で最長10年間bZ4Xに乗ることができます。

bZ4Xの価格

bZ4Xの価格(税込)は以下になります。

Zグレード

Gグレード

2WD

4WD

2WD

4WD

本体価格(税込)

600万円

650万円

550万円

600万円

※北海道・沖縄地区は価格が異なります

Zグレードの価格は改良前と同じです。Gグレードは、Zグレードより50万円安くなっています。

bZ4X専用プラン

また、bZ4XをKINTOで乗る場合の月額利用料は以下となります。

Zグレード

Gグレード

月額利用料

106,700円~

104,500円~

ご契約時の申込金

385,000円

bZ4X、ZグレードとGグレードの違い

2023年10月25日の一部改良で、2グレードラインアップとなったbZ4X。ZグレードとGグレードの装備の違いを抜き出して表にしました。

カテゴリ

装備

Zグレード

Gグレード

エクステリア

ホイールアーチモール(フロント・リヤ)

ブラック塗装

材料着色

ラジエーターロアグリル

シルバー塗装

材料着色

フードモール

ピアノブラック塗装

材料着色

ドアウインドゥフレームモール

ステンレス

材料着色

インテリアカラー

内装色

ブラックまたはライトグレー

ブラック

シート

シート表皮

合成皮革

ファブリック+合成皮革

助手席シート

助手席8ウェイパワー

助手席4ウェイマニュアル

シートベンチレーション

標準装備

後席ヒートシーター

標準装備

視界

リヤクォータープライバシーガラス

ステンレスモール

ブラックモール

ミラー

デジタルインナーミラー

自動防眩インナーミラー

操作系

ハンズフリーパワーバックドア

標準装備

空調

ナノイーX

標準装備

ナビ・オーディオ

スピーカー

JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)

6スピーカー

※材料着色とは、部品への塗装ではなく、部品の材料に直接色を付ける方法のこと

Gグレードは、Zグレードとバッテリー容量や航続距離などは同じですが、外装の塗装の一部を材料着色にすることで省いたり、装備の一部を簡略化したり省略することで低価格を実現しています。

KINTO、bZ4X専用プラン詳細

KINTOには、改良前モデルと同様、「bZ4X専用プラン」が用意されています。

※画像をクリックすると別ウィンドウで画像を表示できます

初めの4年間は月々定額

bZ4X専用プランは最長10年の契約が可能で、最初の4年間の月額利用料は定額、5年目以降は毎年段階的に定額の月額利用料が下がります。1年目~4年目の月額利用料には補助金が適用されるため、毎月、補助金相当額が減額されます(※)。これに加え、地方自治体の補助金を適用すれば、月額利用料をさらに抑えることもできます(※)。

※各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となります
※本記事における補助金情報は、最新の情報と異なる場合がございます
※補助金に関する最新の情報は、次世代自動車振興センターWebサイトや各自治体のWebサイトでご確認ください

5年目以降は中途解約金なし

5年目以降は補助金が適用されなくなりますが、その分、月額利用料が段階的に引き下がるので、bZ4Xに長く乗るほどリーズナブルな仕組みとなっています。また契約から4年目までは中途解約金が発生しますが(※)、5年目以降はいつ中途解約しても、中途解約金は発生しません。
※補助金は4年間の処分制限期間があり、それに満たない場合は返納義務が生じるため、初めの4年間に中途解約をすると解約金が発生します

自動車保険もコミコミ

bZ4Xの月額利用料には、自動車税、自動車保険、車検代やメンテナンス費用、バッテリー保証などがコミコミ。年齢・等級に影響しない固定料金の自動車保険(任意保険、自賠責保険)が含まれているため、誰でも同じ月額でカーライフを楽しむことができます(※)。さらに、コネクティッドサービスなどの最新機能も含まれます。
※詳細はトヨタ公式サイト「KINTO付帯の自動車保険について」をご確認ください

bZ4Xの月額利用料

bZ4Xの月額利用料は、選択するグレードや利用するパッケージ、追加オプションの有無によって異なります。
※以下すべて税込価格

例えば、bZ4XのZグレード(2WD)、最安値パッケージ、追加オプションなし、補助金なしの場合、1年目〜4年目は月額106,700円ですが、補助金を適用できる場合には1~4年目の月額利用料から補助金相当額が減額されます。

その後、5年目は74,690円、6年目は69,410円、7年目は64,020円…というように、5年目以降は段階的に下がっていきます。

利用者自身が申請する自治体の補助金が適用されれば、さらに月額利用料を押さえることも可能です。なお、bZ4X専用プランの申し込み時には、別途、申込金として385,000円が必要となります。

bZ4Xの補助金

前述したように、bZ4Xは電気自動車の購入に対する補助金の対象車です。補助金には「国の補助金」と「地方自治体の補助金」の2つがあるので、それぞれ紹介していきましょう。

国の補助金(CEV補助金)

国は、クリーンエネルギー自動車の普及拡大に向けて、CEV補助金を設定しています。補助対象車両は、電気自動車のほか、軽電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、超小型モビリティ、ミニカー、電動二輪です。bZ4Xは電気自動車(BEV)なので、CEV補助金の対象です。

bZ4XをKINTOで契約した場合、契約成立後、KINTOから国へCEV補助金の申請を行います。KINTO契約時の月額利用料は補助金反映前での手続きとなりますが、利用開始後に需給見込みの補助金相当額が月額利用料から減額されます。

詳しくは、KINTOのよくあるご質問「CEV補助金を適用した場合の月額利用料はどうなりますか?」をご覧ください。

地方自治体の補助金

地方自治体によっては、電気自動車の購入に対して補助金を設定しているところもあります。

bZ4XをKINTOで契約した場合、地方自治体の補助金によってはKINTOで申請するもの、お客様本人が申請するものの2パターンがあります。KINTOが申請する地方自治体の補助金は「KINTO ONE bZ4X専用プラン 補助金について」ページをご覧ください。ページなかほどの「補助金還元額の確認」の箇所のプルダウンに掲載されている自治体の補助金は、KINTOがお客様に代わって補助金を申請し、補助金相当額がbZ4Xの月額利用料から減額されます。

ご自身で申請していただく補助金がある際は、KINTOの場合、一時金としてお受け取りいただく補助金の補助金一覧に記載されている自治体に関しては、契約後にKINTO補助金事務局からも案内が送られてくるので、そちらも参考にしてください。なお、各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となりますので注意しましょう。

※各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となります
※本記事における補助金情報は、最新の情報と異なる場合がございます
※補助金に関する最新の情報は、次世代自動車振興センターWebサイトや各自治体のWebサイトでご確認ください

bZ4Xの航続距離と電費

新型BEVとして誕生した bZ4Xの、一回の充電で走行可能な距離(一充電走行距離)や1km走行するために必要な電力量(電費=交流電力量消費率)をみてみましょう。

一充電走行距離

世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標に開発し、安心して長く使えるBEVを追求したbZ4X。高い電費性能と十分な航続距離を誇り、bZ4Xの一充電走行距離(WLTCモード)は、2WDで559km(Zグレード)、4WDで540km(Zグレード)です。

電費(交流電力量消費率)とは?

ガソリン車などの「燃費」にあたる指標を、電気自動車では「電費」(交流電力量消費率)と呼び、「1km走るのに何Whの電力が必要か」ということを「Wh/km」(ワットアワー・パー・キロメートル)の単位で示します。数値が小さいほど電費性能が高い、ということになります。

bZ4Xの電費

bZ4Xの電費(交流電力量消費率)は、WLTCモードで2WDは128Wh/km、4WDは134Wh/kmです。1km走行するのに必要な電力量が、2WDでは128Wh、4WDでは134Wh必要ということになります。参考までに、様々な国産の電気自動車をピックアップし、車種ごとの電費(交流電力量消費率)のWLTCモード最高値を調べてみました。

  • 超小型BEVのトヨタ「C+pod(シーポッド)」:54Wh/km
  • レクサスのコンパクトSUV「UX300e」:141Wh/km
  • 軽(自動車)ハイトワゴンクラスの日産「サクラ」:124Wh/km
  • bZ4Xと同じミドルサイズSUVの日産「アリア B6」:166Wh/km
  • 世界初の量産BEVとなる日産「リーフ」:155Wh/km
  • 5ドアハッチバックのコンパクトEV「Honda e」:138Wh/km
  • マツダ初の量産EVとなるコンパクトSUV「MX-30 EV」:145Wh/km

 さらに海外にも目を向け、世界的に有名な電気自動車メーカー、テスラの最量販車でありエントリーモデルとしての位置づけとなるSUVModel Y(RWD)」の電費140Wh/kmより電費がいいことからも、bZ4Xの電費性能の高さがわかります。

bZ4Xの充電

※普通充電ポート

一見、取り扱いが難しそうなイメージがある電気自動車の充電ですが、bZ4Xは手軽に充電可能。自宅で「普通充電」する場合は、車両に付属の充電ケーブルと自宅駐車場などのコンセント(200V/100V)をつなぐだけです。

※急速充電ポート

また、サービスエリアや道の駅などに設置されている充電器の「急速充電」を使えば、普通充電よりも早く充電することができます。さらに、bZ4Xは世界各地域の高出力充電にも対応。これまで主に輸入車で採用されてきた150kWタイプの急速充電器でも充電可能です。

充電時間

付属の充電ケーブルを使って自宅でbZ4Xを普通充電するのに必要な時間は、200V 3kW(16A)の場合は約21時間、200V 6kW(30A)の場合は約12時間です。

また、サービスエリアや道の駅などに設置されている充電器の「急速充電」を使うと、50kW(125A)出力の急速充電器(スタンド)では約60分、90kW(200A)出力の急速充電器(スタンド)では約40分の充電時間で、約80%の充電量を充電可能となります。

なお、充電時間はあくまで目安の時間であり、バッテリーの残量や外気温、普通/急速充電器(スタンド)の仕様などの条件により、充電完了までに必要な時間が変わります。

ソーラー充電システム(メーカーオプション)

メーカーオプションとなりますが、bZ4Xは、自らエネルギーを作り出す「ソーラー充電システム」を車両ルーフに装備することができます(※)。
※ソーラー充電システムは、生産状況により注文できない場合があります

ソーラー充電システムでは、駐車中に太陽光による充電が可能。1年間で走行距離1,750km(トヨタ社内試算値)に相当する発電量を生成します。優れた航続可能距離に貢献するとともに、充電スタンドがない場合でも、青空駐車場等であれば充電可能なほか、災害時などにも活躍。発電量はマルチインフォメーションディスプレイやマルチメディア画面、スマホアプリでも確認することができます。

また、走行中に発電した電力は、補機バッテリー系統に給電することで、駆動用バッテリーの消費低減を促す役割をします。

bZ4Xの外部給電機能(V2H、V2L)

bZ4Xには、アウトドアや災害時などの緊急時に、住宅や電気製品に大出力の電力を供給できるDC外部給電機能(V2H、V2L)が備わっています(※)。
※V2HとはVehicle to Homeの略で、車から施設等への電力供給を意味し、V2H充放電設備を設置することで、停電時の施設等への電力供給や平常時の施設等で電力を有効活用できます
※V2LとはVehicle to Loadの略で、車から家電機器等への電力供給を意味し、外部給電機器(車によっては100Vコンセントを装備しており外部給電機器不要の場合あり)により、停電時の避難所での電力供給等で活用できます

※V2H機器(別売:写真はDENSO製)

V2Hの役割としては、家庭用太陽光発電と併用し、日中は太陽光発電で家に電気を供給したり、余剰電力は別売りの外部給電機器(V2H機器)を通じてbZ4Xを充電、また夜間はbZ4Xにためた電気を自宅用の電力として使ったりすることが可能です。

※外部給電アタッチメント

さらに、非常時給電システムにより、災害などによる非常時に電力が必要なとき、bZ4Xの走行機能を停止した状態での給電が可能で、外部給電アタッチメントを使うことでドアを閉めたまま電源コードが出せるので、野外でも安心して給電できます。

V2H機器はCEV補助金の対象

V2H機器も令和5年度当初予算事業のCEV(クリーンエネルギー自動車)補助金の対象でした(令和5年度当初予算の申し込み受付は2023年5月22日到着分をもって終了)。例えば、デンソーのDNEVC-D6075であれば補助金上限額は55万円となります。

詳しくは、次世代自動車振興センター「CEV補助金:V2H充放電設備・補助金申請はこちら」から、ご確認ください。

※各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となります
※本記事における補助金情報は、最新の情報と異なる場合がございます
※補助金に関する最新の情報は、次世代自動車振興センターWebサイトや各自治体のWebサイトでご確認ください

bZ4Xの月額利用料や補助金 まとめ

ここまで、トヨタのBEV「bZ4X」の月額利用料や補助金、優れた電費性能などについて紹介してきました。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、世界的に機運が高まっている電気自動車の普及拡大。地球環境を守るサステイナブルな移動手段として、bZ4Xの利用を検討してみてはいかがでしょうか。bZ4Xは全国のトヨタ販売店で購入可能なほか、KINTOでも取り扱っています。

最後に、そのKINTOについてご案内します。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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