トヨタ車&レクサス車解説
車中泊におすすめのトヨタ車は?ミニバンにSUV…13車種を紹介
車中泊を考えるなら、大きな車を選んでおけば間違いない…というわけではありません。シートの形状やシートアレンジなどによって、車中泊に向かない車も中にはあるもの。また、利用人数や車中泊以外でのライフスタイルなどでも車選びは異なります。そこで本記事では、車中泊におすすめのトヨタ車のミニバン、SUV、ステーションワゴンを、その特徴とともに紹介します。
※本記事内の一部の車内画像は、トヨタ災害復旧支援サイト「車中泊避難ヘルプBOOK」より提供頂いております。車中泊を行う際は、下のQRコードに記載の注意事項をご確認ください。
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<この記事の目次>
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
車中泊におすすめの車種
車中泊を快適に過ごすために重要なポイントは、「広さ」と「フラットなスペースを作れるか」ということ。しかし、車体が大きく室内が広い車でもシートのアレンジや形状によって車中泊には向かない車もあります。
また、カタログに「フルフラットシートになる」と書かれていても、シートアレンジによっては段差や凸凹ができてしまう車種も。「広さ」と「フラットなスペース」に加えて、そういった細かい点も車選びをする際に見るべきポイントです。

このようなポイントをクリアする車は、ミニバンやSUV、ステーションワゴンが一般的です。しかし、近年ではコンパクトなモデルでもシートアレンジが多彩で、車中泊が可能な車もあります。そのため、車中泊をする人数や頻度、目的などに合わせての車選びがおすすめです。
では、ここからは車中泊におすすめのトヨタ車を見ていきましょう。
ミニバン
まずは、車中泊での利用で人気のミニバンを6車種紹介します。
シエンタ

シエンタは、広く使い勝手の良い室内空間で、車中泊やアウトドアをする方にも人気の車種です。
5人乗りと7人乗りがあり、車中泊をするなら5人乗りがおすすめ。車中泊をするために荷室をアレンジすると、5人乗りの荷室長は約2,045mm、7人乗りは約1,525mmと5人乗りの方が広くスペースを取れるためです。


また、5人乗り・7人乗りとも、1列目シートを使用し2列目シートと一体化する「フロントシートフラットモード」で、休憩や仮眠が取れます。

また、シエンタはカスタマイズ性の高さも魅力。レジャーに便利な「OUTDOOR with SIENTA」をはじめ3つのテーマに応じたアクセサリーがセットになったオプションが用意されていて、車中泊にも活躍します。

シエンタの室内寸法(※) | ||
---|---|---|
7人乗り | 5人乗り | |
室内長(mm) | 2,545 | 2,030 |
室内幅(mm) | 1,530 | 1,530 |
室内高(mm) | 1,300 | 1,300 |
※カタログ値
ノア/ヴォクシー

ノア/ヴォクシーは、室内が広く荷物もたくさん積めるため、車中泊で利用できる車です。また、シートアレンジが多彩で、車中泊ができるアレンジの方法は3種類もあります。
1つ目は、1〜2列目を一体化する「フロントフラットソファモード」というアレンジ方法。大人2名が、足を伸ばして横になることができます。セカンドシートは完全にフラットにはできないものの、ちょっとした仮眠におすすめのアレンジ方法です。

2つ目は、2~3列目のシートを一体化した「リヤフラットソファモード」というアレンジ方法。

リヤフラットソファモードは2~3列目のシートをすべてフラットにでき、大人2名と幼児が1名就寝可能です。ただし、7人乗りはシートとシートの間に大きな隙間が空いているので3名利用なら隙間を埋める必要があります。また、8人乗りでも座面と座面の間に凸凹ができるので、クッションなどでその段差を埋めるとさらに快適に過ごせるでしょう。
3つ目は、「ビッグラゲージモード」という荷室をアレンジする方法。床面に凸凹が少なく天井高も高くなるので、生活スペースとしても活躍します。

ノア/ヴォクシーの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 2,805 |
室内幅(mm) | 1,470 |
室内高(mm) | 1,405 |
※カタログ値
アルファード/ヴェルファイア

アルファード/ヴェルファイアは、これまで紹介したミニバンで1番大きく、室内の広さだけ見ると十分といえます。2台は兄弟車で、室内の広さは同じ。しかし、ヴェルファイアは6人乗り・7人乗り、アルファードは6人乗り・7人乗りに加えて8人乗りがあり、バリエーションは異なります。車中泊利用では、アルファードの8人乗りがおすすめです。
それは、フルフラットになるのが、アルファードの8人乗りのみだから。

「フロント・セカンドフルフラットモード」で、フロントシートとセカンドシートのヘッドレストを外して背もたれを倒すことで、フルフラットになります。最大4名(大人2名と子ども2名)が就寝できます。
6人乗りと7人乗りも「フロント・セカンドフルフラットモード」で横になることが可能。しかし、このアレンジ方法は、セカンドシートの背もたれ部分に少し角度がついた状態になり、また中央のアームレストを格納することもできません。車中泊での利用を考えると8人乗りが魅力的といえるでしょう。

アルファード/ヴェルファイアの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 3,005 |
室内幅(mm) | 1,660 |
室内高(mm) | 1,360 |
※カタログ値
ルーミー

2列シートのルーミーは、厳密にはミニバンではありませんが、ミニバンのように使える広さと使い勝手を持つコンパクトカー、トールワゴンです。シートをアレンジし、フラットなスペースを確保することで車中泊が可能となります。
アレンジ方法は2つ。1つ目は、1~2列目シートを倒す方法で、170cm前後の大人2名まで就寝できます。ただし、リヤシートは70度までのリクライニングとなり少し段差が出ます。

2つ目は、ダイブイン機構というリヤシートを格納し、荷室を使用するアレンジ方法。フロントシートの後ろから荷室にかけて、フラットなフロアができます。こちらは、段差が出ないアレンジ方法となりますが、1~2列目を倒す方法と比べて短めになります。

ルーミーの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 2,180 |
室内幅(mm) | 1,480 |
室内高(mm) | 1,355 |
※カタログ値
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SUV
ここからは、車中泊におすすめのSUVを6車種紹介します。
ヤリス クロス

ヤリス クロスは「軽く、小さく、扱いやすく」がコンセプトのコンパクトSUV。手頃なサイズのボディでも車中泊は可能です。ヤリス クロスは、荷室を利用してフラットなスペースを作ることができます。

タイヤハウスの干渉も少ないため、就寝におすすめ。ヤリス クロスは荷室をフラットにしても荷室長は1,740mmあります。
ヤリス クロスの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,845 |
室内幅(mm) | 1,430 |
室内高(mm) | 1,205 |
※カタログ値
カローラ クロス

カローラ クロスは、アクティブでスムーズな走りと燃費の良さを兼ね備えた、ヤリス クロスよりひとまわり大きなSUVです。
車中泊の利用では、セカンドシートを前方に倒し荷室を拡大することで横になることができます。ただし、セカンドシートと荷室の間に大きな段差が生じます。そこでおすすめしたいのが、オプションの「ラゲージアクティブボックス」です。

セカンドシートから荷室の間をフラットにするほか、荷室を2段にしてくれるので、隙間に荷物を積むことができます。このラゲージアクティブボックスを導入すれば、荷室長は1,885mmあるので大人2名(+幼児1名)が就寝可能です。
カローラ クロスの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,800 |
室内幅(mm) | 1,505 |
室内高(mm) | 1,260 |
※カタログ値
ハリアー

ハリアーは、都市型SUVがコンセプトでありながらも車中泊もできるミドルサイズのSUVです。
車中泊の利用では、セカンドシートを格納し、荷室を広げてフラットな空間を作る形。セカンドシートは傾斜があるため、タオルや段ボールを敷いてマットなどを上に敷くとさらに快適になるでしょう。荷室での車中泊利用は、大人2名(+幼児1名)が就寝できます。

ハリアーの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,880 |
室内幅(mm) | 1,520 |
室内高(mm) | 1,215 |
※カタログ値
RAV4

RAV4は、ミドルサイズSUVで、都会的なハリアーに対して力強くタフなスタイリングが特徴。アウトドアにも似合い、車中泊でも活躍します。
車中泊をする際は、セカンドシートを前方へ倒し、荷室を広く使えるようにします。

セカンドシートの部分の傾斜は13度あるものの、段差が少なくフラットで広々としたスペースになるのがいいところ。大人2名が就寝可能です。
RAV4の室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,890 |
室内幅(mm) | 1,515 |
室内高(mm) | 1,230 |
※カタログ値
bZ4X

bZ4Xは、トヨタで導入されている電気自動車(BEV)。
車中泊では、荷室を「ロングラゲージモード」というアレンジ方法で、フラットで広いスペースを作ります。ロングラゲージモードにすると、荷室長が最大2,075mmになるので、身長の高い方でも就寝できます。

また、bZ4Xは電気自動車ならではの機能が車中泊で活躍します。荷室の右側にコンセント(AC100V・1500W)が設置されており、電気毛布や扇風機など電化製品が使えます。さらに、寒さ・暑さ対策のほか、電気ポットでお湯を沸かしたりスマートフォンを充電したりと車中泊の際に大変便利です。
bZ4Xの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,940 |
室内幅(mm) | 1,515 |
室内高(mm) | 1,160 |
※カタログ値
ランドクルーザー 250

本格派オフロード4WDのランドクルーザー 250も、たっぷりしたボディサイズを生かした車中泊が可能です。5人乗りと7人乗りがあり、車中泊におすすめは7人乗りのほう。
7人乗りモデルは、セカンドシートとサードシートを前倒しすることで、約1,905mmものフラットなフロアを作り出せます。

5人乗りモデルは、セカンドシートこそ7人乗りと同じですが、サードシートがないため、サードシート部分のフロアが低く、段差ができてしまうのです。セカンドシートを前方へ跳ね上げるように格納(タンブル格納)すれば、約1,625mmのフラットなフロアができますが、7人乗りのほうが車中泊向けといえるでしょう。

ランドクルーザー250の室内寸法(※) | ||
---|---|---|
| 7人乗り | 5人乗り |
室内長(mm) | 2,685 | 1,930 |
室内幅(mm) | 1,600 | 1,600 |
室内高(mm) | 1,190 | 1,210 |
※カタログ値
なお、ランドクルーザー 300はシートアレンジで大きな段差が生じ、ランドクルーザー70はフラットになるスペースが最大約1,565mmとなり、斜めに寝なければなりません。そのため、車中泊ユースなら、ランドクルーザー250の7人乗りがおすすめといえそうです。
ステーションワゴン
最後に、車中泊におすすめのステーションワゴンを紹介します。
カローラ ツーリング

カローラ ツーリングは、ステーションワゴンで、ミニバンのような室内高はないものの、フラットなスペースが作れるため車中泊ができます。フラットになるのは、ラゲージを使用する方法。

セカンドシートを前方に倒すことで最大1,953mmの長さが確保できます。大人2名(+幼児1名)が就寝可能です。また、セカンドシートの足元をクッションなどで埋めるとさらに広く使えます。
カローラ ツーリングの室内寸法(※) | |
---|---|
室内長(mm) | 1,795 |
室内幅(mm) | 1,510 |
室内高(mm) | 1,160 |
※カタログ値
まとめ
シートアレンジやシートの形状などによって、ボディサイズが大きくても車中泊に不向きの車種もあります。アルファード/ヴェルファイアの6・7人乗りやランドクルーザー300など、室内が広いからといって車中泊向きとは限りません。車中泊を前提に車選びをするなら、シートアレンジや格納方法を調べ、寝袋を持ってディーラーで確認するのもおすすめです。
(取材・文:堤ひなこ 編集:田村恵美/PASSERBY GRAFFICS 監修:木谷宗義/type-e)
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