トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ ミニバン「新型ノア」をレビュー!カラー全7色や内装
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全車3ナンバーとなったミニバンの王道「新型ノア」
「堂々・モダン・上質」「王道・アグレッシブ」という2つのキーワードをもとにデザインされた新型ノア。クルマの骨格となるプラットフォームには、TNGA(トヨタが取り組む、次世代プラットフォームを基幹としたクルマづくりの構造改革の総称)のGA-Cを採用。ボディサイズは全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm(E-Fourまたは4WDは1,925mm)です。
3代目は標準モデルが5ナンバー、エアロモデルが3ナンバーでしたが、新型ノアは全車の全幅が1,700mmを超えたことから全車3ナンバーとなりました。
新型ノアの外観デザイン
それでは、新型ノアの外観からみていきましょう。
新型ノアのデザインはシンプルながらも細部まで造り込まれており、上質かつロングラスティングなスタイルを追求しています。
フロントフェイスは、外板色であしらわれた面勝ちのグリルが存在感を強調。3代目に比べてより洗練さが増し、かつ堂々とした印象になりました。
また、ヘッドランプは切れ長の意匠となり、シャープさが増しました。3代目はセンターに「N」のマークが配されていましたが、4代目ではトヨタのエンブレムへと変わっています。
エアロモデル
新型ノアのエアロモデル「S-Z」「S-G」のフロントにはメッキグリルが施され、華やかかつ強い押し出し感が演出されています。
リヤはワイド&ロースタンスで、王道のエアロスタイルを突き進んだアグレッシブなデザインとなっています。
新型ノアのカラーは全7色
新型ノアのカラーは標準モデル+エアロモデルで全7色。うち4色が標準カラーで、3色はメーカーオプションカラーです。それぞれのカラーバリエーションをみていきましょう。
標準カラー
標準カラーには、シックで上品な色合いの「スティールブロンドメタリック(標準モデルのみ)」、落ち着いたシルバー系の「メタルストリームメタリック」、存在感を放つ深い黒の「アティチュードブラックマイカ」、鮮やかな赤色の「レッドマイカメタリック(エアロモデルのみ)」を設定。
メーカーオプションカラー
メーカーオプションカラーは、上質な黒色の新規開発色「グリッターブラックガラスフレーク(エアロモデルのみ)」、真珠のように輝く「ホワイトパールクリスタルシャイン」、若干青紫がかった黒色「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」となっています。
新型ノアの内装
続いて、新型ノアの内装をみていきましょう。
なお旧型となる3代目ノアの内装については、以下の記事をご覧ください。
コックピット
新型ノアのコックピットは、視界移動に配慮された見通しのいいレイアウトになっています。
メーターパネルには高精細のTFTカラー液晶画面で視認性に優れた「オプティトロンメーター」を設置。ディスプレイオーディオはセンター上方に配置し、運転しながらでも最小限の視線移動で確認できる安心の設計になっています。
S-Z、Zにはメーカーパッケージオプションとして、プリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロールなどの運転に必要な情報をウィンドシールドガラスに投影する「カラーヘッドアップディスプレイ」や、車内後方カメラの映像をバックミラーに映す「デジタルインナーミラー」を設置することも可能です。
内装色とシート表皮
新型ノアの内装は、シートの素材やカラーでグレードにより異なる味つけがされています。
グレードごとの内装色、シート表皮、天井色を表にまとめると以下のようになります。
グレード | 内装色 | シート表皮 | 天井色 |
---|---|---|---|
S-Z | ブラック | 合成皮革+ファブリック | ブラック |
S-G | 上級ファブリック | ||
Z | ブラック | 合成皮革+ファブリック | ライトグレー |
ダークブラウン | |||
G | ブラック | 上級ファブリック | |
フロマージュ | |||
X | ダークグレー | ファブリック |
※新型ノアの内装配色一覧表
内装色について、標準グレードのZとGは2色から選べますが、Xはダークグレーのみ、エアログレードはブラックのみです。内装色にこだわりがある場合は、好みの内装色をベースにグレードを選んでもよさそうです。
新型ノアのセカンドシート空間
新型ノアの室内空間は、室内長 2,805mm×室内幅 1,470mm×室内高 1,405mmで、大人数で乗っても余裕たっぷりな、広々としたサイズ感。S-Z、Zは7人乗り、S-G、G、Xは7人乗りと8人乗りの設定です。
セカンドシートにおいては頭上の高さはもちろん、左右間の距離もしっかり確保し、くつろぎながらドライブを楽しめる空間を演出しています。
キャンプテンシート
7人乗りのセカンドシートは、左右独立、それぞれに肘掛けが付いたキャプテンシート仕様で、745mmの超ロングスライドができて足元広々。シートとシートの間は185mmとられており、ウォークスルーが可能、車内移動がしやすい設計となっています。
大型サイドテーブル
S-Z、Zのセカンドシートには、折りたたみ式の大型サイドテーブルを標準装備。カップホルダー4個、小物をしまえるポケット、充電用USB端子(Type-C)2個、エコバッグフック2個がついており、ドライブの間も快適に過ごせます。
オットマン&シートヒーター
また、S-Z、Zのメーカーパッケージオプションとしてクラス初、オットマンとシートヒーターを設定(オットマンは2WD車のみ)。ゆったり脚を伸ばしてくつろいだり、背中や足を温め、車内で過ごす満足度を高めてくれます。
8人乗りセカンドシート
一方、8人乗りセカンドシートは、6:4分割の3人掛けベンチシートタイプ。705mmのロングスライドが可能で、後方へスライドさせることでゆったり足を伸ばして座れます。チップアップして前方へスライドすればサードシートへの乗り降りがしやすく、サードシートを跳ね上げれば、広々とした荷室が出現します。
シートアレンジ
新型ノアは、7人乗り、8人乗りともに、乗車人数や荷物の量に合わせて様々にシートをアレンジ可能です。ここでは新型ノアのシートアレンジをいくつか紹介します。
乗車人数が少ない時には、サードシートを跳ね上げ、セカンドシートを超ロングスライドすれば「スーパーリラックスモード」に。リビングのようにくつろげます。
荷物が多い場合にはサードシートを跳ね上げればたっぷりの荷物を積むことができます。自転車等の大きな荷物を運ぶ時に便利なのが「ビッグラゲージモード」。セカンドシートを前へスライドさせ、サードシートを跳ね上げることで後列全体を荷室として使うことができます。
さらに、子供2人を同時にケアできる「後席トライアングルモード」や、停車中に運転席からでも子供のケアができる「前席ベビーケアモード」(7人乗りのみ)など、パパ、ママにうれしいアレンジも。
また、後列すべてをフルフラットにする「リヤフラットソファモード」および、フロントシートを倒してセカンドシートとつなげる「フロントフラットソファーモード」は、体を伸ばしてゆっくりと寝そべることができます。
新型ノアの使い勝手の良さ
ミニバンならではの使い勝手のよさに定評があるノアですが、新型では様々な機能を追加し一層進化しています。
スライドドア
乗降時も快適な新型ノア。スライドドア開口部は780mm確保され、かさばる荷物を持ったままでもスムーズな乗降が可能です。センターピラーの左右、地上から895~1,330mmの位置には乗降をアシストする「ロングアシストグリップ」を設置し、子供が握りやすいよう低い位置が細くなっているなどの工夫も盛り込まれています。
また、助手席側のスライドドアには、地上から200mmの位置(2WDの場合)に「ユニバーサルステップ」を配置(メーカーオプション)。スライドドアが開くと同時にステップが出現し、子供や高齢者などの乗り降りをサポートします。
さらに、メーカーパッケージオプション(Xを除く)として「ハンズフリーデュアルパワースライドドア(挟み込み防止機能付)」を装備。スマートキーを持っていればフロントドア後端下側のセンサー部に足をかざすだけで自動開閉できるので、たくさんの荷物を持っているときや、子供を抱っこして両手がふさがっているときなどに便利です。
バックドア
パワーバックドア
新型ノアは、トヨタ初の装備として「パワーバックドア」を採用(S-ZとZにメーカーパッケージオプション)しました。
車両側両側面にパワーバックドアスイッチを設置。バックドアを開く際、後ずさりしながら開けることが多いですが、新型ノアでは、このスイッチを操作することで、車両の横に立ったままドアの開度を確認しながらバックドアを操作でき、安全な位置で停止させることができます。
フリーストップバックドア
新型ノアが世界初採用した「フリーストップバックドア」。手動で途中の位置にバックドアをキープできるので、車の後ろが狭くても荷物をスムーズに積み込むことができます。小柄な方でも手の届く位置に保持できるので便利な機能です。
新型ノアの走行性能
新型ノアの走行性能はどのように進化しているのでしょうか。詳しくみていきましょう。
乗り心地
新型ノアでは、スライドドアやバックドアの開口部の剛性を確保するとともに、骨格の結合部を強化し、優れた乗り心地を実現しています。
また、広範囲に防音材を施し、エンジン音・ロードノイズを低減する吸遮音材を最適配置し、隙間には細部まで発泡材を埋めるなど車内への音の侵入を徹底抑制。会話がはずむ静かな空間を実現しました。
さらに、サスペンションにもこだわり、フロントには「マクファーソンストラット式」、リヤには「トーションビーム式」を採用。平坦な路面での細かい振動を防ぐとともに、荒れた路面や段差走行時も上質で快適な乗り心地を実現し、意のままの走りをかなえます。
クラストップレベルの燃費性能
ハイブリッド車
新型ノアのハイブリッド車には「1.8L 直列4気筒DOHCエンジン(2ZR-FXE)」を採用。すべての電動モジュールを刷新して生まれ変わった1.8Lハイブリッドシステムは、モーターとバッテリーの高出力化とシステムの高効率化を実現し、ミニバンながら心地よい加速とコンパクトキャブワゴンクラストップレベルの低燃費(WLTCモード23.4km/L ※X/2WD)を両立しています。
またハイブリッドシステムの刷新とともに、E-Four(電気式4WDシステム)も進化を遂げました。モーター出力の強化により、4WDの作動領域とリヤへのトルク配分を拡大。滑りやすい路面や発進時、旋回時の操作性が向上しています。
ガソリン車
新型ノアのガソリン車には「2.0Lダイナミックフォースエンジン」を採用。爽快な走りと優れた燃費性能(WLTCモード15.1km/L ※X/2WD、G/2WD)を両立しています。
また4WD車には、車両の状態に合わせて最適なトルク配分を行う「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。発進・加速時やスリップしやすい路面、コーナリング時などにおいて優れた操縦安定性に貢献します。
新型ノアの先進装備
トヨタセーフティセンス
今回、新型ノアのフルモデルチェンジでは、先進機能を付与し、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備しています(グレードにより一部装備内容は異なります)。
「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことでステアリング・ブレーキ操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」をトヨタ初搭載しているほか、車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車(昼)を加え検知範囲を拡張し、衝突回避や被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」、高速道路などでの走行をサポートする「レーンチェンジアシスト(Xを除く全グレードにメーカーオプション)」、交差点に進入する際などに左右から接近する車両を検知し注意喚起する「フロントクロストラフィックアラート(Xを除く全グレードにメーカーオプション)」など、機能向上により対応する事故形態を一層拡大しています。
トヨタチームメイト
また、高度運転支援技術「トヨタチームメイト(※)」の新機能を追加。渋滞時(0km/h~約40km/h)にドライバーの疲労軽減に貢献する「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」をトヨタ初搭載しているほか、並列駐車時に前向き/バック出庫の両面からアシストする「アドバンストパーク(リモート機能付)」も設定。ハイブリッド車は、専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能をトヨタ初採用しています。
※Xを除く全車にメーカーオプション
新型ノアのグレードと新車価格
新型ノアのグレードは、標準モデルのX、G、Zの3種類とエアロモデルのS-G、S-Zの2種類。さらに7人乗り・8人乗り、2WD(FF)、4WD、E-Fourが選択でき、合計でガソリン車16種類+ハイブリッド車13種類の29種類に分けられます(福祉車両除く)。
新型ノアの価格(税込)は、ガソリン車が267万円から351万8,000円、ハイブリッド車が305万円から389万円までの設定です。
最新モデルのグレードや価格に関しては、ノア公式サイトをご確認ください。
新型ノアのレビューまとめ
堂々・躍動的なスタイルを追求した力強いデザイン、広々快適な室内空間、走行性能と燃費性能を進化させたパワーユニット、最新の安全装備など、より快適に、より便利に、より安心なミニバンとして誕生した4代目ノア。多人数乗車ができる快適な車をお探しの方は、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、購入以外にも新型ノアに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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