トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ新型シエンタをレビュー!2022年フルモデルチェンジ
“トヨタ最小”ミニバンの「シエンタ」が約7年ぶりにフルモデルチェンジし、2022年8月23日に発売されました。
コンパクトながら広々した室内空間を持ち、7人乗車可能な利便性が自慢のシエンタですが、3代目となった新型シエンタではどのような変化があったのでしょうか。
本記事では新型シエンタのデザインや走行性能、安全性能などの特徴を詳しく紹介するとともに、旧型シエンタとのサイズ比較も行っていきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
シエンタの歴史
※初代シエンタ
シエンタの誕生は2003年9月。3列シートの7人乗りながら5ナンバーサイズという、コンパクトでゆとりのある空間設計がされたミニバンとして発売されました。
家族の生活をしっかりとサポートする、快適でつかい勝手のよい工夫がたくさん詰め込まれたシエンタは人気を獲得。2015年のフルモデルチェンジを経て2018年のマイナーチェンジでは5人乗りの2列シート車を追加、2019年8月にはミニバン史上初となる新車販売台数月間1位を記録し、その後もロングセラーを続けています。
約7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型シエンタは初代から一貫してこだわってきた「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」「お求めやすい価格」の魅力はそのままに、「使い勝手の良い室内空間」を磨き上げて登場。子供から高齢者までが気軽にくつろげる室内空間を実現しています。
新型シエンタの外観
※Z(ハイブリッド 2WD 7人乗り アーバンカーキ)<オプション装着車>
新型シエンタの外観デザインのテーマは「シカクマル」。
コーナー部を丸くしてコンパクトに見せつつ、取り回しの良さにもつながる四角くて丸いシルエットは、ほっこりした優しさや心地よさを演出。一方で両サイドには大きなプロテクションモールを設置し、気兼ねなく使えるツールとしての役割を表現しています。
※Z(ハイブリッド 2WD 7人乗り アーバンカーキ)<オプション装着車>
広い室内空間と取り回しの良さを具現化した外観デザインの新型シエンタ。良好な視界と運転しやすい見切りを表現した開放的なウインドウとベルトラインを水平に施したキャビンも特徴的です。
新型シエンタのカラー
先代の2代目シエンタ登場時はエアーイエローやブルーメタリックなどビビッドな色を含む8色のラインアップでしたが、新型シエンタでは日常に溶け込む全7色の設定。
アースカラーのような「アーバンカーキ」や、鮮やかな「スカーレットメタリック」(Zグレード、Gグレードにメーカーオプション)、水色にグレーを混ぜたような「グレイッシュブルー」など、スタイリッシュかつ少し落ち着いた色味のラインアップとなっています。
また、ダークグレーのルーフ色と組み合わせたツートーンカラーも用意。「スカーレットメタリック」「グレイッシュブルー」の2色から選択可能です(Zグレード、Gグレードにメーカーオプション)。
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新型シエンタの内装
インテリアも「シカクマル」がテーマの新型シエンタ。
※フロントドアポケット
ドアポケットやカップホルダー、レジスターにはシンプルながらアイコニックなデザインが施され、収納スペースには入るものをピクトグラムで楽しく表現。
※Z(ハイブリッド 2WD 7人乗り 内装色:カーキ)<オプション装着車>
水平基調のインストルメントパネル(Zグレードではファブリック巻き)アッパー部前端から左右のドアベルトラインにかけてのシームレスな繋がりは、室内空間の広がりと車両感覚のつかみやすさをサポートします。
内装色
※Z(ハイブリッド 2WD 7人乗り 内装色:フロマージュ)
※G(ハイブリッド 2WD 7人乗り 内装色:ブラック)
新型シエンタの内装色は明るい「フロマージュ」と落ち着いた空間を演出する「ブラック」の配色。
※Z(ハイブリッド 2WD 5人乗り 内装色:カーキ)
ファンツールパッケージ(※)のオプションでは親しみやすいアースカラーの「カーキ」も選択可能。やわらかく可愛らしい新型シエンタの内装は、日常をともにするうちに愛着が深まっていくことでしょう。
※カラードドアサッシュ(センターピラー)とあわせZグレード、Gグレードにメーカーパッケージオプション。ボディカラーのツートーンは選択不可
シートアレンジ
※G(ガソリン 5人乗り 内装色:カーキ)<オプション装着車>
乗車スペースや荷室スペースをシーンに合わせて自由にアレンジできるシートアレンジもシエンタの特徴のひとつ。
3列シート車ではサードシートをセカンドシート下に格納できたり、2列シート車ではセカンドシートを格納し後席スペースをすべて荷室として使用できたりするなど、乗員数や荷物の量などに合わせて多彩なアレンジが可能です。
2列シート車フラットラゲージモード時の荷室長は2,045mm。大きな荷物が積めるほか、車中泊も可能な広さです。
新型シエンタのサイズ
※左からノア、シエンタ、ヴォクシー
フルモデルチェンジによりシエンタのサイズはどう変わったのでしょうか?新型シエンタのサイズと旧型シエンタのサイズを比較してみました。
新型シエンタ | 旧型シエンタ | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,260 | 4,260 |
全幅(mm) | 1,695 | 1,695 |
全高(mm) | 1,695〜1,715 | 1,675~1,695 |
室内長(mm) | 2,030〜2,545 | 1,900〜2,535 |
室内幅(mm) | 1,530 | 1,470〜1,490 |
室内高(mm) | 1,300 | 1,280 |
ホイールベース(mm) | 2,750 | 2,750 |
フロントトレッド(mm) | 1,485〜1,490 | 1,480〜1,485 |
リヤトレッド(mm) | 1,480 | 1,470〜1,480 |
最低地上高(mm) | 140 | 130〜145 |
最小回転半径(m) | 5.0 | 5.2 |
※車いす仕様車を除く
新型シエンタの全長4,260 mm×全幅1,695 mmは旧型シエンタと同じサイズですが、全高は20mm高くなり1,695mm(E-Four車は1,715mm)に。背が高くなったことに加え、シカクマルのデザインの効果もあり全体的に丸みを帯びた印象となりました。
室内を見てみると新型シエンタの室内長は最大10 mm、室内幅は最大40mmアップ、室内高も20mmアップしています。
旧型シエンタと比べてボディの全長、全幅は変化していないにもかかわらず、新型シエンタの室内は広くなっていることがわかります。
また、小回り性能を測る指標の最小回転半径は5.2mから5.0mに。新型シエンタは狭い道やUターン時、車庫入れ時などの取り回しがしやすくなっています。
サイズ変更による利便性の向上
新型シエンタの室内サイズの変更は、乗り心地や使い勝手の向上にも大きく貢献しています。
2列目シートの居住性が向上
※Z(ハイブリッド 2WD 7人乗り 内装色:カーキ)<オプション装着車>
クラストップレベル(全長4,400mm未満のミニバン)となる最大1,000mm(従来型比+80mm)の前後席間距離(1~2列目間)を確保。普段のショッピングでも買い物かごを足元にそのまま置けるほど、余裕のある足元で快適な2列目空間を実現しています。
※天井サーキュレーター
後席の快適性に配慮した「天井サーキュレーター(※)」は、エアコンユニットから出る暖気/冷気を効率的に後席側に循環させることにより、前席と後席の温度の偏りを解消します。
※ZグレードとGグレードにメーカーオプション
後席への乗降性が向上
※低床×フラットフロア
先代の2代目シエンタから踏襲した330mm(4WD車は350mm)と低いフロア地上高や段差のないフラットなフロアに加え、パワースライドドア開口部の高さを1,200mm(従来型比+60mm)に拡大。後席への乗降性が向上し、子供から高齢者まで家族みんなが楽な姿勢で乗降できるよう配慮されています。
荷室サイズ
※3列シート車 サードシートアレンジモード時
また従来型比でバックドア開口部の高さを15mm、荷室高を20mm拡大したことで、荷物の出し入れがよりスムーズに。27インチタイヤの自転車でも、ハンドルを開口部にとられることもなく積載可能です(荷室最大時)。
※2列シート車 フラットラゲージモード時
さらに2列シート5人乗りタイプでは荷室床面とシートの格納機能を見直し、2列目シートのチルトダウン構造においてシート背面高さを下げたことで、荷室高を50mm拡大(従来型比)。フラットで大容量の荷室を作れるようになりました。
快適ドライブ
※スーパーUVカット・IRカットエリア(青部分)
スライドドアには日差しを遮る「後席用サンシェード」を設定(Zグレードに標準装備)。コンフォートパッケージではオプション(ZグレードとGグレードにメーカーパッケージオプション)で、すべての窓に赤外線や紫外線をカットするUVカット・IRカット機能のあるガラスを設定することもできます。
新型シエンタの走行性能
※TNGA新プラットフォーム
新型シエンタはTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用し、結合部の剛性が向上。軽量かつバランスの取れた高剛性ボディが、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現します。
サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式を、リヤにはトーションビーム式を採用。ジオメトリーを最適化し、しなやかな動きと接地感のあるフラットな走りをかなえます。
新型シエンタの燃費性能
ガソリン車
新型シエンタのガソリン車は1.5LダイナミックフォースエンジンにDirect Shift-CVTを組み合わせ、力強くダイレクトな走りを実現。燃費性能はガソリン車としてクラストップレベルのWLTCモード18.4km/L(2WD・5人乗りタイプ)を達成しています。
ハイブリッド車
ハイブリッド車には1.5Lダイナミックフォースエンジン採用のハイブリッドシステムを搭載。システムの高効率化により心地よい走りとWLTCモード28.8km/L(2WD・5人乗りタイプのXグレード)の優れた燃費性能を両立しています。
新型シエンタの安全性能
※Toyota Safety Sense
新型シエンタには先進機能により機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備。“ぶつからない”をサポートする「プリクラッシュセーフティ」や安全運転をさりげなくサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」など、対応する事故形態を一層拡大し、安心なドライブをサポートします。
無線通信(※)または販売店での有線接続により常に最新のソフトウェアに更新できる「ソフトウェアアップデート」により、購入後も常に最新の運転支援技術を備えたより安全・安心な車へ進化します。
※無線通信によるソフトウェアアップデートはT-Connect契約が必要
※トヨタチームメイト[アドバンストパーク]
また、先進機能を駆使して多様な駐車シーンを支援する「トヨタ チームメイト」の機能「アドバンストパーク」をZグレードのハイブリッド車にメーカーオプション設定。ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトの全操作をサポートします。
新型シエンタのグレードと価格
新型シエンタは、ガソリン車とハイブリッド車の設定。ガソリン車は2WDのみで、ハイブリッド車は2WDか電気式4WDシステムのE-Fourから選べます。それぞれに7人乗りの3列シート車と5人乗りの2列シート車があります。
新型シエンタの価格(税込)は、ガソリン車が195万円から256万円、ハイブリッド車が238万円から310万8,000円までの設定です。
最新のグレードと価格の詳細については、シエンタ公式サイトをご確認ください。
新型シエンタ レビューまとめ
扱いやすい5ナンバーサイズはそのままに、室内空間をサイズアップし、居住性、快適性を高めた新型シエンタ。シカクマルをテーマに親しみのあるデザインや装飾が施されたエクステリア、インテリアにも注目です。
ファミリーカーやミニバンの購入を検討している方は新型シエンタを選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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