トヨタ車&レクサス車解説
【2024年一部改良】トヨタ アクアをレビュー!特別仕様車や価格も解説
トヨタのコンパクトカー「アクア」が一部改良を受けて進化しました。アクアはこれまで以上に安全装備を充実させると同時に、ノーマルモデルとは異なる個性を持った特別仕様車を新設定し、新しい魅力を放っています。
この記事では、アクアの改良内容に加え、特別仕様車「Z “Raffine”(ラフィネ)」について徹底レビューします。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
トヨタのハイブリッド専用車・アクアが一部改良
アクアは、5ナンバーサイズのコンパクトカーでハイブリッド専用車です。初代は2011年12月に発売、現行型は2021年7月にフルモデルチェンジされた2代目モデルであり、元々定評があった燃費性能に磨きをかけるとともに、装備も大幅に充実させました。
2代目に切り替わってからは2022年11月、そして2024年4月に改良を受けています。直近の2024年4月の改良では、安全性能が強化され、さらに特別仕様車が新設定されました。
安全装備の強化
現行型のアクアは安全装備が充実したモデルですが、今回の改良でさらに安全装備が強化されました。
「ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付)」を上級グレードのZに標準装備。車線変更時の後方の安全確認をサポートするブラインドスポットモニターに、停車して降車する際に開放したドアに対して後方から接近する車や自転車が衝突する危険があると判断した場合に注意喚起する機能(停車時警報機能)も兼ね備えています。
Zにはさらに、以下の機能が追加されました。
- ドライバーが見えにくい場所を可視化して車両周辺の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」
- 駐車時に壁などの障害物(静止物)へ衝突する危険があるときにブレーキ制御を行う「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」
- 後退時に自車に後方から接近する車両を検知すると警告、ぶつかる危険があればブレーキ制御を行う「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)は、これまでオプション設定であったXにも標準設定になりました。また、全車オプション設定であった「自動防眩インナーミラー(ドライブレコーダー付)」はXを除くグレードに標準装備されたのも特筆すべきポイントでしょう。
なお、ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付)はトヨタのコンパクトカー初搭載の機能で、Z以外のグレードはメーカーオプションで追加できます。
アクア特別仕様車「Z “Raffine”(ラフィネ)」
2024年4月の一部改良のタイミングで、特別仕様車「Z “Raffine”(ラフィネ)」が新設定されることも発表されました。Z “Raffine”はZグレードをベースにした特別仕様車で、専用のアクセサリーセットの設定があります。詳しく見ていきましょう。
ベースとなるのは最上級グレードの「Z」
特別仕様車Z “Raffine”のベースとなるグレードは、スポーツグレードといえる「GR SPORT」を除いて最上級グレードのZです。
Zは15インチのアルミホイール(センターオーナメント付)やピアノブラック塗装のグリルガーニッシュを装着し、上質感のあるエクステリアが特徴。アクアで唯一1灯の光源でハイビームとロービームの切り替えが可能な「Bi-Beam LEDヘッドランプ」を標準装備(GR SPORT、G、Xにメーカーオプション)しています。
また、ブラック×ダークネイビーの「COZY」、ブラック×オレンジの「FUN」のインテリアカラーの設定があり、標準仕様のブラックと合わせて3パターンからインテリアカラーが選択できるのはZのみです。
そのほか、ほかのグレードよりも大画面の10.5インチディスプレイオーディオが装備されています(GR SPORT、Gにメーカーオプション。7インチディスプレイはGR SPORT、G、Xに標準装備)
エクステリアの特別装備
特別装備として、エクステリアではブロンズ/センターオーナメント付きのアルミホイールやブロンズメタリック塗装のグリルモールといったブロンズカラーがアクセントにあしらわれます。
さらに、ツートーンルーフやルーフカラー共通色のカラードアウトサイドドアハンドル、ドアミラー、リヤルーフスポイラーなどが備わっています。
インテリアの特別装備
インテリアにおいてもエクステリア同様、ブロンズメタリック加飾がインストルメントパネルや助手席アッパーボックス、フロントコンソールにあしらわれ、よりスタイリッシュで上質な雰囲気になっています。
アクセサリーセットを設定
特別仕様車Z “Raffine”では、専用のアクセサリーセットが2種類ラインアップされています。それぞれの内容と価格は、以下のとおりです。
【Z “Raffine”セットA】16万4,450円(税込)
- サイドガーニッシュ (ブロンズメタリック塗装)
- バックドアエンブレム
- シートカバー(特別仕様車用)
- インテリアパネルエンブレム
- フロアマット(特別仕様車用)
- プロジェクションイルミネーション(特別仕様車用)
【Z “Raffine”セットB】7万4,250円(税込)
- サイドガーニッシュ (ブロンズメタリック塗装)
- バックドアエンブレム
- インテリアパネルエンブレム
- フロアマット(特別仕様車用)
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トヨタ アクアの魅力とは
ここまで今回の改良で変わった点や、新設定された特別仕様車について見てきました。ここからは、アクアにはどのような魅力があるのかをご紹介します。
アクアはハイブリッド専用車であり燃費性能に優れているのはもちろん、ワンペダル感覚で運転できる「快感ペダル」やシフト操作までシステムがサポートする駐車支援機能など、多数の先進技術を採用したモデルでもあります。
世界トップレベルの低燃費を実現
アクアはハイブリッド専用のコンパクトカーであり、高いレベルの燃費性能を持つモデルです。現行型は先代モデルよりも約20%燃費を向上させ、より高度な環境性能を追求しています。
現行型アクアの燃費は、ハイブリッド世界トップレベルです。燃料費を気にせずにカーライフが楽しめることに加え、カーボンニュートラルの実現に貢献できる1台といえます。
「快感ペダル」による静かで滑らかな走り
現行型のアクアは、高出力と低燃費を両立するバイポーラ型ニッケル水素電池を採用しています。先代モデルよりもバッテリー出力が約2倍に向上したことに加え、より多くのシーンでモーター走行を可能にしたことで低速域から静かで快適な走りを楽しめます。
また、「POWER+」モードを選択すると、加速の強さとアクセルオフ時の減速度が強くなり、アクセルペダルのみで速度の調整がしやすくなる「快感ペダル」を採用しているのもポイントです。
快感ペダルでアクセルとブレーキの踏み替え頻度を減らし、より快適な走りが楽しめるほか、下り坂でしっかりと減速感が得られるため安心して走れます。
非常給電システム付のアクセサリーコンセントを標準装備
アクアでは、全車に非常時給電システム付のアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W)をセンターコンソール後部に標準装備しています。
非常時給電システムは、災害などで停電した際にアクアの走行機能を停止した状態で電力が供給できる優れものです。AC100Vで最大消費電力の合計が1,500W以下の電気製品を使用可能です。
電力の供給時間はガソリン満タンで、消費電力が400Wの場合で約5日。非常時の備えとしてはもちろん、キャンプなどのアウトドアでも役立つでしょう。
外部給電アタッチメントを使用すれば、ドアと窓を閉めたまま電源コードを車外に出せるため、虫や雨天時の雨の侵入などを防げます。
シフト制御も搭載した駐車支援機能を設定
今回の改良では安全装備が強化されましたが、アクアは元々安全装備が充実しています。
中でも現行型のデビュー時に注目を集めたのは、トヨタのコンパクトカー初採用である、高度駐車支援システム「トヨタ チームメイト アドバンスト パーク」です。
これは駐車時にシステムがステアリング、アクセル、ブレーキ、さらにシフトの操作まで制御し、ドライバーの駐車操作を支援するシステム。区画線のある駐車場での並列駐車、縦列駐車・出庫はもちろん、事前に駐車位置を登録しておけば区画線のない駐車場でのアシストも可能です。
また、システム作動中にはカメラやソナーセンサーが車両の周囲を監視し、障害物にぶつかる危険があればブレーキ制御をおこなって接触回避をサポートする機能も搭載しています。
一部改良後のアクアの価格一覧
2024年4月の一部改良後のアクアの車両本体価格は、以下の表のとおりです。
グレード | 2WDの車両本体価格(税込) | E-Fourの車両本体価格(税込) |
---|---|---|
X | 2,146,000円 | 2,344,000円 |
G | 2,294,000円 | 2,492,000円 |
Z | 2,565,000円 | 2,763,000円 |
GR SPORT | 2,659,000円 | -(※) |
特別仕様車 Z “Raffine” | 2,667,000円 | 2,837,000円 |
※TOYOTA Gazoo Racingが手掛ける、スポーツグレードといえる「GR SPORT」は2WDのみでE-Fourの設定がありません
また、今回の改良で新設定された特別仕様車 Z “Raffine”は装備が充実しているぶん、車両本体価格が最も高価です。
アクアの燃費・ボディサイズ
アクアのボディサイズ・室内サイズ・燃費などを、以下の表にまとめました。
| X | G | Z/Z “Raffine” | GR SPORT | |
---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD E-Four | 2WD E-Four | 2WD E-Four | 2WD | |
全長(mm) | 4,050 | 4,095 | |||
全幅(mm) | 1,695 | ||||
全高(mm) | 2WD:1,485 E-Four:1,505 | 1,485 | |||
ホイールベース(mm) | 2,600 | ||||
室内長(mm) | 1,830 | ||||
室内幅(mm) | 1,425 | ||||
室内高(mm) | 1,190 | ||||
WLTCモード燃費(km/L) | 2WD:34.6 E-Four:30.0 | 2WD:33.6 E-Four:30.0 | 29.3 | ||
| 市街地モード(km/L) | 2WD:35.7 E-Four:32.0
| 2WD:34.3 E-Four:32.0
| 31.0 | |
郊外モード(km/L) | 2WD:37.6 E-Four:31.1
| 2WD:36.0 E-Four:31.1
| 30.9 | ||
高速道路モード(km/L) | 2WD:32.4 E-Four:28.5
| 2WD:31.8 E-Four:28.5
| 27.7 |
スポーツグレードのGR SPORTのみ、全長がほかのグレードよりも長いです。また、GR SPORTは専用チューニングのサスペンションや専用床下ブレース&リヤバンパーリインフォースの設定、専用エクステリアパーツの採用などによってノーマルモデルとは仕様が大きく異なるため、燃費はノーマルモデルよりも若干悪くなります。
まとめ
優れた燃費性能を有するアクアは、今回の改良によって安全性能をさらに強化し、より安心して使用できるモデルへと進化しました。
洗練された上質な雰囲気の特別仕様車Z “Raffine”という新しい選択肢も加わり、ますます魅力を増しています。
最後に、車のサブスクリプションサービス「KINTO」についてご紹介します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
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などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
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KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
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