トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ カローラツーリングとカローラスポーツの違いを比較!
1966年のデビュー以来、日本を始め150以上の国と地域で販売されているカローラ。日本では12代目となるカローラはTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づいたグローバル共通プラットフォームが採用され、全車3ナンバーサイズとなったことも話題になりました。
今回は一足先にデビューした欧州育ちのハッチバックのカローラ スポーツ、同時発売されたセダンと同じく日本専用ボディを採用したステーションワゴンのカローラ ツーリングについて、気になる燃費や走りなどの違いについて比較していきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
※2022年10月にカローラシリーズが一部改良されました。一部改良の内容については、以下の関連記事をご参照ください。
機能性に優れるカローラ ツーリング
現行モデルでもある「カローラ フィールダー」の車名を一新して登場したカローラ ツーリングは、ステーションワゴンです。カローラ ツーリングは3ナンバーサイズとなりましたが、欧州仕様よりも全幅45mm狭く、全長では155mm短縮されており、日本の交通事情に合わせた絶妙なサイズが特徴です。
ステーションワゴンとしてはコンパクトなサイズながら機能性は優秀で、大人5人が座ってもゴルフバッグ4個を積載可能な広い荷室を備えています。
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走行性能に優れたカローラ スポーツ
カローラ スポーツは、VWゴルフやメルセデス・ベンツAクラスといった競合揃いの欧州市場に投入されたハッチバックの日本国内仕様です。セダン、カローラ ツーリングよりも一足先に国内デビューを果たしています。
スポーツの名の通り、3車種の中で最もスポーティな走りのモデルです。スポーツシートや1.2Lダウンサイジングターボエンジン、国内では数少なくなった6MTも用意されるなど、欧州仕込みの走りが楽しめる1台に仕上がっています。
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カローラ ツーリングとカローラ スポーツの走りを比較
コーナーでのきびきびとした走りを堪能したいのであれば、おすすめはカローラ スポーツの最上級グレードとなるG“Z”です。
18インチアルミホイールとホールド性能を追求したスポーツシートを装備するのは、全カローラを通じてこのグレードのみです。薄いスポーツタイヤを装着しているわりに静かで、低重心を活かしカーブを曲がる時も安定した姿勢を保ちます。
走りも大事だけれど快適性も重視したいという方には、より快適なカローラ ツーリングがおすすめです。
リヤサスペンションにスタビライザーを装着したグレード(HYBRID G-X / G-X を除く)を選べば、コーナーでの車体の安定性も高く、同乗者にも優しい乗り心地です。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの燃費を比較
2WDモデルで見ると、カローラ ツーリングのエントリーモデル、G-X 1.8L・CVT(1.8Lガソリン)は、WLTCモードで14.6km/Lです。一方、HYBRID G-X 2WD(1.8Lハイブリッド)では29.0km/Lという低燃費を実現しています。
カローラ スポーツのエントリーモデル、G“X”(1.2Lガソリンターボ)の6MT仕様の場合は、WLTCモードで15.8km/L、CVT仕様の場合では16.4km/Lです。HYBRID G“X”(1.8Lハイブリッド)ではWLTCモードで30.0km/Lとなっています。
車体が長いカローラ ツーリングですが、車重はカローラ スポーツとほぼ同じに仕上がっているので燃費についても大きな違いはありません。
カローラ ツーリングのハイブリッドとカローラ スポーツの1.2Lガソリンターボには、4WDがあります。一般的に、4WD車は車重が重くなり機械的な損失も増えることから燃費は悪くなる傾向がありますが、カローラ ツーリングはWLTCモードで26.8km/L、カローラ スポーツは15.2km/Lと、いずれも2WD車に比べて燃費の落ち込みが少ないのが特徴です。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの安全性能
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの全車にトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。
「Toyota Safety Sense」は、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと、それに基づく統合的な制御により、車だけではなく歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害の軽減を支援します。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの内装を比較
全幅はカローラ スポーツの方が広いですが、基本のプラットフォームや居住性に影響するホイールベースは共通です。
頭上空間については、ルーフがまっすぐ後ろに伸びているカローラ ツーリングの方が広く感じられるでしょう。荷室の広さも、カローラ ツーリングの全長が120mm長いこともあり、積載性が高くなっています。
両車とも内装色はブラックが基本となっています。
シート色についてもブラックが基本ですが、カローラ ツーリングの上級グレード「HYBRID W×B / W×B」では、メーカーオプションで華やかなホワイトのシートが選択可能です。
カローラ スポーツのメーカーオプション(HYBRID G-X / G-X を除く)では、本革(ブラックまたはセンシャルレッド)+ウルトラスエード仕様のスポーツシート(HYBRID G“Z” / G“Z” にメーカーオプション)と、本革+メランジ調ファブリック(サドルタン)のスポーティシート(HYBRID G / G にメーカーオプション)が用意され、よりスポーティな雰囲気を盛り上げています。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの外装を比較
低重心のTNGAプラットフォームの採用もあり、カローラ ツーリングとカローラ スポーツの全高は1,460mm(4WD仕様のカローラ スポーツのみ1,490mm)と低めとなっています。
フロントは共通のイメージでデザインされていますが、カローラ ツーリングの方はステーションワゴンらしく伸ばしたルーフラインが特徴的です。
カローラシリーズは、セダンも含め全世界共通のTNGAプラットフォームを採用したため、車幅が広くなり3ナンバーサイズになりました。
カローラ スポーツは欧州仕様と同じ1,790mmですが、カローラ ツーリングは国内で大ヒットした3代目プリウスと同じ1,745mmに抑えられ、最小回転半径も5.0m(15インチタイヤ装着車の場合)と5ナンバー仕様の先代とほぼ同じで取り回しの良さは変わっていないため、先代のモデルからも違和感なく乗り換えられるでしょう。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツのグレードと価格を比較
気になる価格ですが、カローラ ツーリングはG-X 1.8L・CVTの201万3,000円(税込)から、カローラ スポーツはG“X” 6MTの216万9,000円(税込)からです。アルミホイールなどはオプションですが、LEDヘッドランプ、7インチのディスプレイオーディオも標準装備となるなど、エントリーモデルといっても装備は充実しています。
カローラ ツーリングはハイブリッド、ガソリンともエントリーモデルのG-X、装備の充実したS、そしてプレミアムなW×Bという3グレード構成です。
カローラ スポーツも同様にエントリーモデルのG“X”、中間グレードのG、18インチアルミホイールとスポーツシートを装備した最上級スポーツグレードのG“Z”の3グレード構成です。
条件として4WDはどうしても外せないのであれば、カローラ スポーツでは1.2Lガソリン車に、カローラ ツーリングにはハイブリッドにそれぞれが2WD車と同様の3グレードで用意されています。
詳しいグレードごとの価格は公式ページ(カローラ ツーリング、カローラ スポーツ)でご確認ください。
カローラ ツーリングとカローラ スポーツの比較 まとめ
国産車の代表車種として日本はもとより世界でも長年に渡りカローラは愛されてきました。時代に合わせて若干サイズアップはしたものの、このカローラならではのクオリティの高さに加えてTNGAプラットフォームに充実した安全装備とさらに進化を遂げました。
そろそろ大型車からダウンサイジングしたいけれどコンパクトカーや軽自動車はちょっと…と思っていた方には今回のカローラ ツーリングとカローラ スポーツは絶妙のポジショニングにあるといえるでしょう。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?