車のサブスク解説

車のサブスク「KINTO」とカーリースの違い、デメリットは?

車のサブスク「KINTO」とカーリースの違い、デメリットは?

近年、様々な分野で耳にすることが多くなったサブスクリプションサービス(サブスク)ですが、実は今、車のサブスクが話題になっています。

しかし車のサブスクと言葉で聞いたときに、カーリースやレンタカーなど既存のサービスとの違いが、いまいちピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな車のサブスクについて、カーリースをはじめ、レンタカーやカーシェアとの違いや、車のサブスク「KINTO」にも触れながら、詳しくご紹介していきます。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

近年注目を浴びるサブスクリプション

サブスクリプションとは、元々雑誌や新聞の「予約購読」「定期購読」という意味で使われていた言葉で、料金を支払えば一定期間内でサービスを受けられる方式を指しています。

つまり従来のように、サービスや商品に対して料金を払うビジネスモデルではなく、権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことです。すでに音楽・映像配信サービスなど、主にエンタメ分野でサブスクリプションは広く浸透していますが、現代人のライフスタイルの変化に伴って、徐々に他の分野においても広がりを見せています。

車のサブスク、カーリース、カーシェア、レンタカーの違い

車のサブスクリプション、カーリース、カーシェア、レンタカーの違い

契約期間、利用期間の違い

まず車のサブスク、カーリース、カーシェア、レンタカーの4つには、契約期間利用期間にそれぞれ違いがあります。

車のサブスクとカーリースは、年単位での契約が基本。レンタカーやカーシェアでは、年単位ではなく短時間での利用が想定されています。特にカーシェアは15分単位での利用が一般的であり、他サービスとは根本的に異なるサービスといえるでしょう。

料金体系の違い

料金体系も各サービスによって様々。

車のサブスクやカーリースは、プランや利用する車、付属するオプション料を月額料金で支払います。この月額費用にその他の諸費用が含まれますが、会社により月額料金に含まれる諸費用には違いがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

レンタカーやカーシェアでは、任意で契約した会費等に加えてオプション料、さらに実際に車を利用した時間に応じて代金を支払うことになります。

さらに、申し込み方法や支払い方法も会社によって違いがあります。トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」なら、忙しい方にも助かるオンライン申し込みが可能で、クレジットカード払いでポイントが貯まるメリットがあります。

料金に含まれる諸費用の違い

車のサブスクでは、任意保険や自動車税、車両の定期メンテナンス費用等が月額費用に含まれています。これはレンタカーやカーシェアについても同じです。

しかしカーリースには、税金や自賠責保険料は含まれているものの、任意保険の料金が含まれていないことがほとんどです。自賠責保険で補償しきれない部分をカバーするために、カーリースを利用するなら任意保険への加入が必須といえるかもしれません。

燃料費負担の違い

基本的に長期での利用が想定されているカーリースや車のサブスクだと、燃料費はサービス契約者の負担となっています。レンタカーも同様で、車を返却する際に利用者の負担でガソリンを満タンにして返却しなければならない場合がほとんどです。

一方カーシェアでは、車の利用時間が他のサービスに比べて短く、燃料費が高額になるケースも少ないため、カーシェアの料金に含まれていることが多くなっています。

駐車場代の違い

利用する車を自家用車のように使う車のサブスクとカーリースでは、利用者自身が駐車場を用意しなくてはなりません。自宅に敷地やガレージがある場合、駐車場代は不要ですが、ない場合は別途駐車場代が発生します。

レンタカーの場合、車庫証明や駐車場などは不要ですが、出かけた先で一時的に駐車場を利用するなど、状況によっては駐車場が必要になるでしょう。

またカーシェアはコインパーキングの一角などに専用の駐車場が設けてあり、車を使った後も専用の駐車場に戻すといったシステムになっているため、基本的に駐車場を用意する必要はありません。

ナンバープレートの違い

レンタカーやカーシェアで利用する車のナンバーは、多くの場合でひらがなの「わ」となっています。

これに対し車のサブスクやカーリースでは、通常のナンバーとなります。またサービス事業者によっては希望ナンバーを取得してくれる場合もあるので、車のナンバーにこだわりがある場合は、申請してみるとよいでしょう。

利用中の気持ちの違い

また利用している際の感情面にも注目です。

レンタカーやカーシェアのように「一定時間しか使えず、共同で使っている車」と、車のサブスクやカーリースのように「期間中好きなだけ使える車」では、感情に大きな違いがあることも忘れてはいけません。

後者の方が少なくとも「自分の車である」という意識が芽生えやすく、レンタカーやカーシェアと、車のサブスクやカーリースで大きな差があるといえそうです。

車のサブスク「KINTO」とカーリースの違い

特に似ている車のサブスクリプションとカーリースの違い

車のサブスク、カーリース、カーシェア、レンタカーのの中でも、車のサブスク「KINTO」とカーリースは非常に似ているサービスだといえます。

しかし、車のサブスク「KINTO」とカーリースにも、いくつかの違いがあります。

車のサブスク「KINTO」

一般的なカーリース

取り扱い車種

トヨタ・レクサスの新車

リース会社による

契約期間

・トヨタ車は3年/5年/7年
・レクサス車は3年

2~9年など幅広くリース会社による

走行距離制限

・3年プランは54,000km
・5年プランは90,000km
・7年プランは126,000km

リース会社のプランにより異なるが、自分で走行距離を決められるサービスもある

任意保険料

含まれる(※年齢や保険の等級によって月額料金が変わることはない)

含まれない

メンテナンス

正規販売店で受けられる

リース会社により含まれる場合と含まれない場合がある

契約期間中の中途解約

あらかじめ明示されている残利用料+追加精算金で解約可能。解約金0円の解約金フリープランもあり。

リース会社によるが、原則、中途解約できないことが多く、やむを得ず解約する場合は違約金・解約金が発生

クレジットカード支払い

可能

リース会社による

中途解約

カーリースは、リース期間により月額料金や総額が決まっているため、原則として中途解約が認められないケースがほとんどです。免許返納や交通事故等、何らかの理由で中途解約をしなければならない場合、違約金や解約金等を請求されてしまいます。

任意保険

車を運転する人にとって必須ともいえる任意保険は、一般的なカーリースでは月額料金に含まれておらず、別途支払う必要があります。一方でKINTOは月額費用に任意保険料が含まれています。

ただしKINTOでは、任意保険はパッケージに含まれるため、現在の自動車保険の等級の引継ぎができません。任意保険が含まれているカーリースでも、引継ぎができないケースが多いので注意しましょう。なお、KINTO利用後に新たに自動車を購入し、新たに任意保険に加入される際には、KINTO契約前に適用されていた等級と同等の等級を適用(※)できます。

※KINTO契約前にご契約されていた保険会社への申し出(中断証明書の発行)が必要

車のサブスクのデメリット

ここまで、車のサブスク「KINTO」やカーリース、カーシェア、レンタカーの違いやそれぞれの特徴についてみてきましたが、車のサブスクに興味を持った方の中には、車のサブスクのデメリットを知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、車のサブスクのデメリットについて簡単にまとめてみましたので、是非、サービスを選ぶ際の参考にしてみてください。

  • 保険の等級を引き継げない
  • 契約期間の縛りがある
  • 走行距離に制限がある
  • 中途解約に解約金がかかる(※)
  • 車内喫煙ができない
  • 車を自由にカスタマイズできない

※解約金フリープランもあり。中途解約金は残利用料+追加精算金

まとめ

車のサブスク「KINTO」とカーリース、他のサービスでは、利用するシーンや料金を含めて様々な違いがあり、ライフスタイルに適したサービスを利用することで、快適なカーライフを送ることができるでしょう。

サービスの違いをよく理解して、自分にあった車の利用方法を見つけることをオススメします。

最後に、KINTOの特徴についてまとめて紹介します。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

よくある質問

サブスクリプションとは?

サブスクリプション(サブスク)とは、元々雑誌や新聞の「予約購読」「定期購読」という意味で使われていた言葉で、料金を支払えば一定期間内でサービスを受けられる方式を指しています。

すでに音楽・映像配信サービスなど、主にエンタメ分野で広く浸透していますが、車のサブスクをはじめ、徐々に他の分野においても広がりを見せています。

トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」とは?

トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」は、月々定額料金でトヨタおよびレクサスの新車を、一定期間内乗ることができるサービスです。

KINTOの定額料金には、車両代金だけでなく、自動車税に自賠責保険、点検費用など、車の維持にかかってくる諸費用がすべて含まれており、なかでも、KINTO専用の任意保険が付いているのが一般的なカーリースとは違った特長です。

申し込みは全てインターネットで完結。販売店に何度も足を運ぶ必要はありません。トヨタ正規販売店でのメンテナンスやサポートも含まれるため、安心安全にカーライフを楽しめるサービスです。

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