車のサブスク解説
カーシェアとカーリースの違いは?車のサブスクKINTOも紹介
車の新しい利用方法として注目を集める「カーシェア」と「カーリース」。カーシェアとカーリースは、車を購入して所有するのではないという点では共通していますが、具体的にどのような点が違うのでしょうか。
本記事では、カーシェアとカーリースの特徴とメリット・デメリットを比較しながら解説。車のサブスク「KINTO」についても紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
カーシェアとカーリースの違い
カーシェアとは、言葉の通り「車をシェア(共有)」して利用するサービスです。利用する車は自分のものではなく一時的に借りるスタイルで、予約さえ取ることができれば車を使いたいときに、使いたい分だけ利用することができます。
カーリースも言葉の通り、「車をリース(長期賃貸)」して利用するサービスです。利用する車は自分のものではなく長期的に借りるスタイルで、基本的には月単位や年単位で借りることになるため、マイカーのように利用することができます。
どちらも自分が所有する車ではなく、サービス提供社が所有している車を借りる形ですが、借り方や借りる期間に大きな違いがあります。
契約期間の違い
それぞれの契約期間ですが、まずカーシェアでは数時間程度などの短時間から利用することが可能です。車の利用頻度が少なく、家族の送迎や買い物、近距離のドライブなど1回あたりで長くても数時間程度の利用に適しているサービスです。
変わった所では、移動以外の利用方法として、カーシェアを「仮眠」や「カラオケ」など私的空間として使うニーズもあるという調査結果が、大きな話題となりました。
短時間利用が主体のカーシェアに対し、カーリースの契約期間は月または年単位が主になります。リース会社にもよりますが3〜9年の契約が中心で、出張などに便利な1ヶ月からの「短期リース」を提供している会社もあります。
料金体系の違い
カーシェアの利用料金は、初期費用+月額基本料金に、走行距離と利用時間に対する料金の合計となります。初期費用や月額基本料金、走行距離料金が無料のサービスもあります。
カーリースの利用料金は、月々定額の料金を契約期間支払う形です。車に乗らなくても、たくさん乗っても設定した走行距離を超えない限りは、月々の料金に変化はありません。
自動車保険や税金の違い
大手のカーシェアなら、事故時の対応として無制限の対人・対物、時価額の車両補償がついているので、任意保険に加入する必要はありません。また税金に関しては所有している会社が支払うので、利用者が自動車保険や税金を別途支払う必要はありません。
カーリースの場合、月々の定額料金に税金や自賠責保険の料金を含んでいます。任意保険には、自分で加入する必要がある場合もありますので注意してください。トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」をはじめ、任意保険も定額料金に含まれているサービスもあるので、検討する際には、契約内容をよくチェックしましょう。
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選べる車種の違い
カーシェアは、カーシェア会社が事前にステーションに用意している車に乗ることになります。ステーションにある車からしか選ぶことができないので、カーリースと比べると、車種の選択肢が少なくなりがちです。
一方でカーリースは、カーリース会社が取り扱う車種の中から、好きな車種を選んで乗ることが可能です。
ガソリン代や駐車場代の違い
カーシェアでは、消費したガソリンを自費で補給する必要はありません。ガソリンがなくなりそうな場合、カーシェア会社支給の専用カードで支払いを済ませる場合がほとんどです。駐車場代はカーシェア会社負担なので、支払う必要はありません。
カーリースの場合はマイカーのように扱うため、ガソリン代や駐車場代は自費になります。
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ナンバープレートの違い
カーシェアでは、レンタカーと同じように「わ」ナンバーとなります。これはカーシェアの車も貸渡用車両となるためです。
一方カーリースでは「わ」ナンバーではなく、マイカーのように普通のナンバーとなります。「借りている車」と見られない点は、カーリースを利用するメリットといえます。
車の保管場所の違い
カーシェアは好きな時に好きな分だけ利用できるのがメリットですが、車のある場所まで行く必要がありますし、使用後は車を同じ場所へ返却しなければなりません。
カーリースは、マイカーと同じように自宅の車庫や近くの駐車場に置いておけるので、すぐに乗ることが可能です。その代わり、駐車場は自分で確保する必要があります。
カーシェアの申し込み方法
まず、カーシェア会社に会員登録するために入会手続きを行います。入会手続きの方法はいくつかあります。インターネットをはじめ、郵送や直接店舗に出向く、各地で実施している説明会に参加する、など様々です。
会員カードが手元に届いたら、パソコンや携帯、スマートフォンで車を利用したい日時を事前に予約します。スマートフォンアプリを用意している会社もあり、簡単に予約ができるようになっています。
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カーリースの申し込み方法
カーリースの申し込み方法には「店頭」と「Web」の2パターンがあります。店頭で申し込む場合は、出向くための時間と手間がかかりますが、実車を直接見て確認できたり、担当者に直接相談ができるのがメリットといえるでしょう。
これに対し、Webから申し込む場合は、自宅でパソコンかスマートフォンを使って、専用ページにアクセスし、希望の車を選んで見積りし、その場で契約まで申し込むことが可能です。希望の車種が決まっていたり、その車を知っている場合なら、Webでの申し込みは便利です。
カーシェアのメリット・デメリット
カーシェアのメリット
ガソリン代や税金、保険料込み
車をマイカーとして所有する場合、ガソリン代をはじめ、維持する間にかかる各種税金、そして万が一に備える自動車保険などは、すべて車の所有者が別途負担しなければなりません。
しかしカーシェアであればガソリン代や税金、自動車保険の費用は、すべてカーシェア代に含まれているため、利用者が別途負担する必要がありません。カーシェアなら、利用料金だけを気にすればよいので気持的にも楽です。
メンテナンスの必要なし
最近の車は昔と違って、少々のことでは大きなトラブルは起きませんが、機械である以上は予期せぬ故障やトラブルが起こる可能性はあります。そのため定期的なメンテナンスはもちろん、消耗品のタイヤやブレーキなど時期が来れば新品に交換しなければなりません。マイカーであれば、これらの費用も車の所有者の負担となります。
一方カーシェアであれば、カーシェア会社が定期的なメンテナンスや消耗品の交換などを担当するので、利用者が費用負担する必要はありません。
自前の駐車場不要
車を所有するには、自分で駐車場を用意する必要があります。駐車場を借りる場合は、駐車場代もかかってきます。また駐車場が家から遠くになると、利便性が失われます。
その点カーシェアであれば、駐車場を用意する必要はありません。カーシェアでは、利用した車はカーシェア会社のステーションを利用します。
15分などの短時間から借りられる
自家用車なら時間の制約なく車を利用できますが、購入費に加え維持費もかかってきます。車を借りる方法には「レンタカー」もありますが、最短で借りても3時間以上というレンタカー会社がほとんどです。
カーシェアであれば、15分などの短時間から借りることが可能です。そして15分単位で課金となるので、30分や45分という細かな区切りで利用することもできます。子供の送り迎えの時だけや、ちょっとした買い物の時にだけ使う、という細かい利用ができるのです。
カーシェアのデメリット
乗り捨てや延長ができない
カーシェアで借りた車は基本的に、レンタカーのように借りた営業所とは違う営業所へ返却する「乗り捨て」ができません。カーシェアでは、無人のステーションに駐車している車をセルフで乗り降りするので、元の場所へ必ず戻す必要があります。
またカーシェアでは、次の利用者が予約を入れている場合、延長することはできません。しかし次の予約がなければ、アプリやカーナビから延長申請ができます。延長する場合は、利用時間が過ぎる前に行わなければ延長料金が高くなるので注意が必要です。
車種の選択肢が少ない
車を購入する場合やカーリースなら、基本的に自分が乗りたい車を選べます。レンタカーも多少車種が限られますが、カーシェアに比べれば車種の選択肢は多くなります。
カーシェアで車種の選択肢が少ない理由は、カーシェア会社が使用している駐車スペースが少ないためです。大規模な所を除き、多くのステーションでは一箇所に平均1台から2台しか置かれていないことが多くなっています。
利用毎に予約が必要
カーシェアでは、利用する毎に必ず予約を入れなければなりません。少ない台数の車を、会員同士でシェアしているからです。もし他の会員の予約で埋まっていると、乗りたくても予約がとれず乗ることができない場合もあります。
時間や走行距離で料金が加算される
カーシェアの料金は、初期費用+月額基本使用料に、走行距離と利用時間で決まります。初期費用や月額基本使用料は固定されていますが、走行距離と利用時間に対する料金は変動します。
短距離かつ短時間しか利用しないのであれば、少ない料金で車が利用できて効率的なカーシェアですが、走行距離が多くなったり利用時間が長くなった場合、レンタカーよりも高くなってしまうこともあるでしょう。
車内が汚れている場合がある
カーシェアの車は、無人の駐車スペースにあり、会員が利用するたびに車内の清掃などをするスタッフは存在しません。カーシェアの車内がキレイに保たれるのも、汚れてしまうのも、利用者次第なのです。
そのため自分が借りる前の利用者が、車をキレイに使用しなかったり、車内を清掃せず返却していたら、車内が汚れていることもありえます。次の人が気持よく利用できるようにキレイに利用する、汚れたら清掃する気持ちが大切です。
カーリースのメリット・デメリット
カーリースのメリット
頭金がいらない
新車購入と比べ、頭金なしの月々定額で新車を利用できるのがカーリースの大きなメリットです。カーリースの料金システムは、契約した返却時期の残価をあらかじめ設定し、新車価格から残価を差し引いた残りの金額を契約年数で均等割りします。
支払う金額が新車価格よりも低くなるため、頭金が無くても月々の定額料金は低く抑えられます。契約年数が短いほど残価は高くなるので総支払額は低くなりますが、支払い回数も少なくなるため月々の支払額は高くなる点には注意が必要です。
車の乗り換えが簡単
購入した車を乗り換える場合、下取りなど前の車をどうするか考える必要があります。一方、カーリースならライフステージの変化を見通して数年の契約にすることも可能で、乗り換えのハードルは低いといえるでしょう。
カーリースでは契約が終了すると、契約延長もしくはその車を購入して乗り続けるか、新車で新規の契約を結ぶか、新たな契約はせずそのまま終了のいずれかを選択します。
リース会社によっては契約終了を待たずとも、ある一定期間を過ぎると契約途中で車を乗り換えることができます。契約終了を選んだ場合でも、車の処理手続きはリース会社が行いますので、次の車を探すことに集中できるでしょう。
経費処理が楽になる
車を購入する場合、税金や保険、さらには車検など面倒な手続きや出費がたくさんあります。オイルやタイヤ、ブレーキパッドなども消耗品のため、寿命が来れば交換も必要でしょう。
カーリースでは、月々の定額料金に各種税金や自賠責保険料が含まれ、個別に支払う手続きが減り経費処理も楽になります。リース会社によっては車検代、オイルやタイヤなどの消耗品の費用、任意保険まで定額料金に含む場合があります。
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カーリースのデメリット
原状回復義務があるため、カスタマイズできない
カーリースの車は契約が終了すると、リース会社に返却しなければなりません。返却の条件には「原状回復義務」が課せられているため、カーリースの車は自分の好きなようにカスタマイズやドレスアップができません。
ボディに穴をあけるなどの原状回復できないカスタマイズやドレスアップは禁止されますが、原状回復できるレベルのカスタマイズやドレスアップなら可能です。具体的には、社外製のアルミホイールに履き替えたり、カーナビを付けることなどです。
走行距離制限がある
カーリースには1ヶ月1,000km以内や、年間1万2,000kmのように走行距離制限があります。理由は残価設定です。事前に決めた残価を守るためには、想定した走行距離を超えないようにしなければなりません。
走行距離制限をオーバーすると追加料金が発生するので注意が必要ですが、この距離制限は普段使い程度では超えることはほぼないので、頻繁に長距離ドライブする方以外は、そこまで心配する必要はないでしょう。
また設定される走行距離はリース会社やプランによって違いがあるので、自分がどれくらい走行するかを考えて選ぶようにしましょう。
基本的に中途解約できない
カーリースの契約は基本的に中途解約ができません。どうしても解約したい場合、違約金を別途支払う必要があります。カーリースを利用する時には、途中で解約することにならないように、ライフプランを組み立てることが重要です。
また月々の支払いを安くするために、むやみに契約期間を長く設定するのも中途解約の可能性が高くなるので注意しましょう。一定期間が過ぎれば、契約途中でも違約金なく車を乗り換えられるリース会社もありますので、リース会社選びも重要です。
車のサブスク「KINTO」で賢く車に乗ろう!
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
カーシェアとカーリースの違いまとめ
カーシェアとカーリースの違いを、それぞれの特徴やメリット・デメリットで比較しながらお伝えしました。
車を購入し所有する気持ちはなく、たまに短時間だけ車を利用したいという人にはカーシェア。車の購入も視野に入れていて、いつでも自由に車に乗りたいという人には、カーリースや車のサブスク「KINTO」をおすすめします。
よくある質問
カーシェアとカーリースどちらを選ぶべき?
カーシェアとカーリースそれぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを選べば良いのか悩むところですが、ある程度パターン分けできます。カーシェアは15分単位の短時間から利用できることから、車を短時間しか乗らない人や不定期で車を使う方であればカーシェアの方が、お得になる可能性が高いです。一方カーリースは通勤などで毎日車を使用する方や、時間に縛られずに自分の車を使いたいという方にはおすすめでしょう。
カーシェアとカーリースの違いは?
カーシェアとカーリースはサービス提供社が所有している車を借りるサービスですが、借り方や借りる期間に大きな違いがあります。カーシェアは予約さえ取ることができれば、ステーションに置かれた車を使いたいときに15分単位の短時間から利用することができるサービスで、短距離かつ短時間の利用に適しています。一方カーリースは月単位や年単位で借りるサービスで、マイカーのように利用できます。
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