クルマとお金

都内で車を持つには年収はいくら必要?車の保有状況なども解説

都内で車を持つには年収はいくら必要?車の保有状況なども解説

公共交通機関が発達している都内(※)では、車が生活の必需品とは感じにくいかもしれません。車がなければ暮らせない地域に住む人たちと比べると、「車を持ちたい」という意識は薄い傾向にあります。それでも、「余暇を楽しむために車が欲しい」「仕事でどうしても必要」という人も少なからずいるでしょう。
 
都内で車を持つとなれば、購入費用だけでなく、維持費の負担も無視できません。特に、まだ収入の少ない若い世代にとっては、生活に支障をきたすような出費は避けたいところです。自分にとってどんな選択肢が最適なのか――この記事が、その判断のヒントになれば幸いです。

※本記事では、通俗的な表現として「都内=東京都23区」の意味で用います

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

車を持つ人は少数派?都内の車保有状況とは

まずは、都内に住む人々がどの程度車を保有しているのかを見てみましょう。2019年に株式会社イードが東京都23区在住者を対象に実施したインターネットアンケート(※)によると、車を保有している世帯は全体の36.9%にとどまり、4割を下回る結果となりました。

※出典:イード「MaaS受容性調査(3):東京23区で自家用車は必要ない?

都内では、車を保有していない世帯のほうが多く見られますが、これは公共交通機関の利便性が影響しているのでしょうか。ここからは、年収別の車の保有率や、車を持たない理由について詳しく見ていきましょう。

世帯年収でどう変わる?車の保有率

調査ではさらに、世帯ごとの年収別に車の保有状況も分析されています。

世帯年収

車の保有率

1,400万円以上

57.6%

1,000万円以上1,400万円未満

52.7%

600万円以上1,000万円未満

38.1%

400万円以上600万円未満

35.6%

400万円未満

17.1%

出典:イード「MaaS受容性調査(3):東京23区で自家用車は必要ない?

当然の結果ともいえますが、世帯年収が高くなるほど車の保有率も上昇しています。ただし、保有率が初めて5割を超えるのは年収1,000万円以上の層であり、それ以下の層では過半数に達しません。このことから、車を保有するかどうかの判断には、金銭面以外の要因も影響していると考えられます。

車を持たない世帯の理由とは?データで見る実態

車を保有しない世帯の理由について調べた結果が以下の表です。

理由

割合

車がなくても困らない

60.1%

駐車場の料金が高い

40.3%

維持費やガソリン代が高い

38.2%

購入価格が高い

36.6%

使う機会が少なそう

32.8%

運転したくない/運転が不安

27.1%

駐車場所がない

25.0%

洗車などのメンテナンスが大変

17.0%

欲しい車がない

3.5%

その他

4.2%

出典:イード「MaaS受容性調査(3):東京23区で自家用車は必要ない?

最も多かった理由は「車がなくても困らない」で、全体の60.1%を占めています。これは、日常生活において車以外の移動手段で十分に対応できていることを示していると考えられます。

また、駐車場代の高さも、大きなハードルの一つとなっているようです。東京都23区内では、場所によっては月額5万円以上かかることもあります。このような固定費を長期的に負担し続けるには、「どうしても車が必要」または「十分な経済的余裕がある」といった事情が求められるかもしれません。

「車がなくても困らない」という環境では、「高いコストを払ってでも車を持ちたい」という強い動機がなければ、車の保有にはなかなかつながらないのが現状といえそうです。

車のある暮らしは現実的?都内で必要な年収の目安

車を持つという明確な意思がない限り、必要性が生まれにくい東京都内。では、そのような環境で車を所有するには、どの程度の年収が目安となるのでしょうか。

「いくら以上の年収があれば十分」と一概に言えるものではありませんが、「車の購入予算は年収の半分以内に抑えるのが目安」という考え方はよく知られています。たとえば年収400万円なら、車両本体に加え、オプションや諸費用を含めて200万円以内に収めるのが現実的でしょう。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、実際に購入できる車の価格は年収だけでは決まりません。家族構成や住宅ローンの有無、毎月の貯金額など、各家庭の状況によって大きく異なります。

年収はあくまでひとつの参考とし、生活費や貯蓄のバランス、将来の支出なども踏まえて総合的に判断し、自分に合った車を選ぶことが大切です。

そして、購入方法にも複数の選択肢があります。現金一括購入、ローン契約のほか、近年ではカーリースや車のサブスクといった車の乗り方も広がっています。ローンを選ぶ場合は、金利だけでなく頭金の有無や金額によって月々の支払額も大きく変わります。

一般的に、頭金は車両本体価格の2~3割程度が目安とされます。この頭金を無理なく用意できるかどうかも、車選びの重要な指標となるでしょう。頭金については、以下の記事で詳しく解説していますので、ご自身の年収と照らし合わせながら参考にしてみてください。

車にかかる年間維持費の目安は?

車を購入した以降は、その車を維持するための費用がかかります。オイルやタイヤ交換などのメンテナンス費用、法定点検や車検の費用、任意保険料など様々です。

車にかかる年間の維持費について、別記事のデータを元に、普通自動車(車両重量1.0~1.5t・排気量1,500cc超~2,000cc以下を想定)と軽自動車を例として下表にまとめてみました。

普通自動車

軽自動車

自動車税

36,000円

10,800円

車検+メンテナンス代

57,350円(2年114,700円)

55,400円(2年110,800円)

自動車重量税

12,300円(2年24,600円)

3,300円(2年6,600円)

印紙代

900円(2年1,800円)

900円(2年1,800円)

自賠責保険料

8,825円(2年17,650円)

8,770円(2年17,540円)

任意保険料

72,331円

49,511円

合計

187,706円

128,681円

燃料費

102,000円 ※燃費20km/L想定

81,600円 ※燃費25km/L想定

洗車代

11,256円 ※月938円

11,256円 ※月938円

駐車場代

123,816円 ※月10,318円

123,816円 ※月10,318円

総合計

424,778円

345,353円

※データ算出根拠等は、出典元となる以下の関連記事の表をご参照ください。

上記の表によると、車を購入して以降、年間約40万円程度の維持費がかかることがわかります。このケースでは月の駐車場代を「都道府県庁所在市及び人口15万以上の市データの平均値」として計算していますが、都内で車を保有して駐車場を借りるとなると、なかなかそのような金額では借りられません。

以下では、東京都23区内で駐車場を借りる場合の費用について見てみましょう。

東京都23区内の駐車場の費用相場

東京都23区の駐車場の月額費用相場(※)をランキング順に示すと、下表のとおりです。

※出典:駐車場コンシェルジュ「東京23区月極駐車場の2024年最新相場

中央区

約5万円~5万8,000円

港区

約4万2,000円~5万7,000円

千代田区

約4万4,000円~5万6,000円

渋谷区

約3万5,000円~5万6,000円

台東区

約2万8,000円~4万6,000円

新宿区

約3万円~5万円

文京区

約2万9,000円~4万8,000円

目黒区

約3万円~4万2,000円

豊島区

約2万4,000円~3万6,000円

大田区

約2万1,000円~3万7,000円

江東区

約2万3,000円~3万4,000円

杉並区

約1万9,000円~3万9,000円

江戸川区

約1万6,000円~2万7,000円

品川区

約3万円~4万円

世田谷区

約2万2,000円~3万7,000円

北区

約2万1,000円~2万8,000円

墨田区

約2万円~3万4,000円

足立区

約1万6,000円~2万5,000円

中野区

約2万円~3万円

板橋区

約1万5,000円~2万8,000円

荒川区

約2万3,000円~3万3,000円

葛飾区

約1万6,000円~2万7,000円

練馬区

約1万7,000円~2万3,000円

※出典:駐車場コンシェルジュ「東京23区月極駐車場の2024年最新相場

都内23区の駐車場の費用は、中央区が最高値で約5万円~5万8,000円、最安値の練馬区で約1万7,000円~2万3,000円程度と大きな開きがあります。居住地がどこかによって家計の負担が大きく変わることを覚えておくとよいでしょう。

年収や維持費が不安なら…カーリース・カーシェアという選択肢も

都内では、車を保有している人がそれほど多くないのが現状です。また、実際に車を持った後にかかる維持費のことを考えると、「自分には難しい」と感じる方も多いかもしれません。

特に、入社して間もない若い世代にとっては、「今の年収で車を購入し、無理なく生活を続けられるのか」という不安がつきものです。さらに、いつ発生するかわからない故障や修理といった「見えにくい維持費」にも不安を感じる人もいるでしょう。

それでも、「車が欲しい」「どうしても車が必要だ」という方にとっては、カーリースやカーシェアといった選択肢も視野に入ります。

ここからは、それぞれの特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。

カーリース

カーリースとは、月々の定額料金を支払うことで、一定期間車を利用できるサービスです。契約期間はサービスごとに異なりますが、複数のプランから選べるのが一般的です。期間終了後の対応もサービスによって異なり、車を返却するほか、契約の更新、別の車への乗り換え、あるいは買取りといった選択肢が用意されている場合もあります。

リース料金には車両代金や税金などが含まれており、メンテナンス費用が含まれるサービスもあります。こうしたサービスを利用すれば、思いがけない故障による修理費など、急な出費の心配を減らすことができます。

車を持つかどうか悩んでいる人にとっては、こうした予測可能な支出設計ができる点も、重要な判断材料となるでしょう。

カーシェア

カーシェアとは、サービス提供会社によって登録された車を複数の会員で共有して利用するサービス。必要な時間だけ車を利用できる点が魅力です。2024年12月時点でのカーシェア車両台数は約5万9,000台に達しており、年々増加傾向にあります(※)。

東京都内には、カーシェア用の車両が置かれている「ステーション」がおよそ9,900ヶ所(※)もあり、車に乗るための選択肢のひとつとして十分に検討に値するサービスといえるでしょう。

ただし、「乗りたいときに予約が取れない」「乗り捨てができない」といったデメリットもあります。利用を検討する際には、こうした制限についてもあらかじめ理解しておくことが大切です。

※出典:カーシェアリング比較360°「 カーシェアリング市場動向 2024年第三四半期:主要5社

カーリース検討なら車のサブスク「KINTO」もアリ

都内で車を持とうと思った際にカーリースの検討をするのであれば、カーリースの一種である車のサブスク「KINTO」の利用も検討してみてください。KINTOでは、月々定額の利用料でトヨタやレクサス、SUBARUの新車に乗れます。

KINTOの月額利用料には、正規販売店でのメンテナンス費用に加え、等級や年齢によって保険料が変動しない任意保険料も含まれています。そのため、等級が低く、通常は保険料が高くなりがちな若年層にとっても利用しやすいのがメリットです。

さらに、事故による修理が必要になった場合でも、免責額の5万円以上の費用はかからないため、安心して車に乗ることができる点も魅力といえるでしょう。

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まとめ

地価が高く、場所によっては駐車場代が家計に大きな負担となる東京都内では、車を所有すること自体が大きな決断になるかもしれません。特に、まだ年収の少ない若者にとっては、購入費だけでなく、その後にかかる維持費も考えると、簡単に踏み切れるものではないでしょう。

とはいえ、自己所有にこだわらなければ、カーリースやカーシェアといった手段も選択肢として存在します。年収の関係で購入には踏み切れなくても、「どうしても車に乗りたい」「車が生活に必要だ」という方にとっては、こうしたサービスの利用を検討する価値は十分にあるでしょう。

中でもカーリースの利用を考えるなら、カーリースの一種である車のサブスク「KINTO」は、費用のわかりやすさや任意保険・正規販売店でのメンテナンス込みの手厚さといった点でもおすすめですので、選択肢の一つとして是非ご検討ください。

最後に、KINTOについて詳しくご紹介します。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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