試乗記・レポート
カローラクロスの車中泊、段差解消とフルフラット化の鍵はコットにあり!洪庵キャンプ場、テント泊と車中泊の快適さ対決!
みなさん、こんにちは。コロナ禍に「三密」を避けることができるキャンプに夢中になり、アウトドアグッズを買い集めたものの、今やすっかり足が遠のき、気づけば愛用のギアにうっすらカビが生えているKINTOマガジン編集部のマサカです。私と同じような方、多いのではないでしょうか?
それでも、あの頃の窮屈な生活の中で、キャンプ場に行って心身ともに解放されたことは今でも「またキャンプに行きたい」と思わせる大切な思い出のひとつとなっています。
しかし、安全に、快適にキャンプをするとなると大量の荷物の持ち運びが必要。キャンプ場について荷下ろしをして設営が完了する頃にはもう夕方。ごはんを楽しんだら夜になって、すぐに就寝し、翌朝は一番から撤収作業開始。「一体、自然を楽しみに行ったのか、道具の設営・撤収に行ったのか……」と感じてしまうことがよくありました。それが、今、私の足がキャンプから遠のいている原因かもしれません。
しかし、車そのものが快適な空間に進化しつつある今「車中泊」という選択肢を選ぶ人が増えているそうです。テントなどの大きな荷物を持ち運ばずとも快適に自然の中で休むことができます。とはいえ、車中泊には「朝は冷え込むのでは?」「フルフラットでないと体が痛くなるのでは?」といった不安もよぎります。
そこで今回は、以前の記事で可能性を探ったカローラ クロスでの車中泊を、実際に試してみました!身長183cmのキタジマさんに「マサカさんプロデュースの車中泊、快適でぐっすり眠れました!」と言わせることができた、車中泊のコツをお届けしたいと思います。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
なぜ企画者マサカでなく、入社2ヶ月目のキタジマさんが車中泊を?
さて、「車中泊レポートを企画しておきながら、ご自身は泊まっていないのですね!」というお叱りの声が聞こえてきそうなので、先に理由を説明させてください。 今回のメンバーは、身長183cmで入社2ヶ月目の男性スタッフキタジマさん、女性スタッフのmālieさん(身長150cm)、そして私マサカ(163cm)の3名。宿泊はカローラ クロスの荷室か、Snow Peakのテント「アメニティドームM」のどちらかになります。

前回の検証で、カローラ クロスの荷室は「大人2人が寝られるものの、寝返りの余裕はない」と判明していたため、今回は高身長のキタジマさんに車中泊をお願いし、私とmālieさんがテントで寝ることになったのです。
「車中泊がしたい!」と自分で企画しておきながら、まさかの人任せ……。アウトドア好きとはいえ車中泊は未経験というキタジマさん。もし快適でなかったら、あまりに申し訳ない!そう思った私は、キタジマさんの車中泊を全力でプロデュースすべく、「想定される困りごと」への対策を万全に整えることにしたのです。

快適な車中泊プロデュース大作戦
①【最重要課題】14cmの段差を解消し、フルフラットを実現せよ!

カローラ クロスの荷室はセカンドシートを倒すと、14cmの段差が生まれてしまいます。以前、ダイソーのビーチボードでフルフラット化を実現し記事にしたものの、実は「寝ているうちに2段重ねしたビーチボードが崩れ落ちて安眠できないかもしれない」という懸念をもっていました。
自分ならこれでチャレンジしちゃうのですが、今回は入社2ヶ月目のキタジマさんにここでの就寝をお願いするので話は別。ビーチボードで強行すれば、断れない彼の立場を利用した嫌がらせになってしまいます。キタジマさんには何としても快適に寝てもらわなくてはなりません。
何か良いものはないかと家の中を探していると、埃をかぶったコット(簡易ベッド)を発見。コットならそれ自体でフラットになるようにできています。しかも脚の着脱で高さが調節できる。

左から
- VASTLAND 2wayキャンプコット(hinataレンタル)
- Helinox コットワン コンバーチブル(私物)
- Helinox タクティカルコットコンバーチブル(私物)
私物コットのふたつは手入れが行き届いておらず、お恥ずかしい限り。手入れの行き届いたhinataレンタルのVASTLAND 2wayキャンプコットはとても清潔でした。

まず運転席と助手席を一番前の位置にずらし、背もたれもできるだけ前に倒します。そこに、VASTLAND 2wayキャンプコットを入れてみたところ、想像通り!これで快適に寝られる!と大興奮。しかし…写真からお察しの通りバックドアを閉めることができませんでした。支柱がそれより1cm長いHelinox タクティカルコットコンバーチブルも試しましたが、同様にあと少しのところでバックドアが閉まりませんでした。
しかし、ふと、段差にあるカバーを外してみたらどうなる?と気付きHelinox コットワン コンバーチブルで試してみました。


なんとコット全体が荷室にすっぽりと収まりました。完璧!まっすぐ寝られるようになりました。

※実際に宿泊を計画する場合は、事前にご自身の車とコットで試してみることをおすすめします
※棒があたると想定される場所には養生対策をすることをおすすめします
②【プライバシー問題】視線を遮り、快眠空間を演出せよ!
カローラ クロスは後部座席がプライバシーガラスですが、運転席・助手席まわりは外から見えてしまいます。覗き見や朝日による早すぎる目覚めを防ぐ必要がありそうです。そこで100円ショップで対策を練りました。


この「両面アルミサンシェード(ジャンボ)」は、100円ショップで550円(税込)。購入にあたっては清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要でしたが、キタジマさんに「もう二度とこの人とロケに行かない」と思われないための必要経費です。現場でドライブレコーダーの位置に合わせて、切り込みなどの工作が必要かなと覚悟していたのですが、何も加工することなくカローラ クロスのフロントガラスにジャストフィットしました。
サイドウィンドウの目隠しの方法については事前にYouTubeで情報収集したものの、情報量が多すぎて手に負えませんでした。正直現場でみてみないとわからない。結局、布、突っ張り棒、クリップなどを適当に買い込み、「あとは現場で合わせよう!」と臨みました。





隙間にクリップを入れられるか心配でしたが、思いのほか、すっと物が差し込める仕様になっていました。作業はわずか3分で完了。そして、目隠しを作るにはそんなにたくさんの布は必要なく、数枚で十分だったことに気づきました。この方法はかなりおすすめです。
③【空調問題】快適な室温と空気を…提供したかった。
快適な睡眠には、快適な空調が不可欠です。換気と温度対策のため、ポータブル電源、ハンディ扇風機、そしてムード作りのLEDライトも用意しました。 しかし、現場で悲劇が発覚。LEDライトは充電忘れで点灯せず、さらにハンディ扇風機とポータブル電源は、撮影後の片付けで紛失。つまり、快適な空調対策は「計画倒れ」に終わり、キタジマさんには何の対策もないまま一夜を過ごしてもらうはめになったのです。

【対決】テント泊 vs 車中泊 in 洪庵キャンプ場!
今回訪れたのは、人気アニメ『ゆるキャン△』の聖地としても知られる、本栖湖の湖畔にある洪庵キャンプ場。天気が良ければ、千円札の裏側と同じ富士山の絶景が目の前に広がります。しかし残念ながら初日は曇り、2日目は雨と、絶景を拝むことはできませんでした。
湖畔ぎりぎりの場所にテントを設営しましたが、実はかなりの斜面。頭を上にしてコットに横になると、そのまま足元の方に少しずつじわじわと滑り落ちていくのです。


特に、表面が滑らかなインフレーターマットを使用していた私は、一晩中、寝ては滑り落ち、起きては元の位置に戻る、という動作を5~6回繰り返す羽目になりました。ちなみに隣で寝ていたmālieさんは、凹凸があるクローズドセルマットを使用していたため、滑り落ちなかったようです。傾斜地では滑りにくいマットがおすすめです。
さらに深夜の豪雨がテントを打ちつけ、風の音と、タープに溜まった雨水が時折落ちる音で、ほとんど眠れませんでした。翌朝、体は腰痛でばきばきです。

一方、車中泊のキタジマさんに感想を聞くと「雨音はほとんど聞こえませんでした。フルフラットでぐっすり眠れました!室内灯がつくので、手元も明るくて問題なかったです!」とのこと。
寒さを心配しましたが、なんとキタジマさんは自前の銀マットを持参する用意周到さ(結局は枕になったそうです)。10月上旬、気温10度前後では底冷えもなく快適。窓は全閉していたけれども、換気の必要性も感じなかったそうです。

極め付けは撤収の差です。テント泊は雨風に打たれながら1時間近くかけて泥だらけのテントやタープを片付け、帰宅後の大洗濯が確定した私を横目に、車中泊のキタジマさんはあっという間。荷物は車内で美しくたたまれて泥ひとつない状態で片づけられていました。

結論:勝者は言うまでもありません!
今回の「悪天候かつ斜面」という条件下での対決は、圧倒的に車中泊の勝利でした。設営・撤収の手軽さ、天候に左右されない快適性。キャンプの「大変な部分」をスマートに解決してくれる車中泊は、キャンプを気軽に楽しむために持っておきたいひとつの選択肢と断言できるでしょう。
しかしキャンプから帰ってきた翌日、私はキタジマさんに素朴な疑問をぶつけてみました。「そういえばキタジマさんはアウトドア好きで、ご自身のテントもお持ちですよね。車も好きなのに、どうして今まで車中泊を積極的にしてこなかったのですか?」と。すると、意外な答えが返ってきました。
「足を伸ばして寝られるほどのスペースを持つ車がなかったのが大きいですね。実は今回も体を起こせるほどの高さがなくて……。それならツーリングテントの方が、体の自由が効いて快適なんです」

なんと、身長183cmのキタジマさんは、コットのおかげで快適な眠りを手に入れた一方で、一晩中、車内で体を起こすことはできなかったのだとか。完璧なフルフラット化は、寝心地という「快適さ」をもたらしたものの、同時に車内で過ごす「自由」を少し奪っていたのかもしれません。
テント泊と車中泊、あなたは何を優先しますか?
あらためて振り返ると、テント泊は、設営・撤収の手間や天候に左右されるリスクがあります。私自身、豪雨と斜面で大変な夜を過ごしました。しかし、見方を変えれば、自然との一体感をより深く味わえたともいえるでしょう。。
一方、車中泊はその手間を省き、天候に左右されない安心感を与えてくれます。ただし、今回のように快適な寝床を追求すると、居住空間としての自由度が少し制限される可能性もあります。

結局のところ、そのキャンプで「何を優先したいか」によって宿泊方法を選べばいいんだと思います。手軽に自然の中での時間を最優先したいのか、それとも不便さもひっくるめてアウトドア体験を楽しみたいのか。 まず自分の「したいこと」を考えて、その上で宿泊方法を考える。その時々で柔軟に選べる選択肢があることが素敵なことだと思いました。
ぜひ、一度車中泊を試してみませんか?
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