試乗記・レポート
カローラクロスの後部座席は狭い?2025年最新モデルで広さと快適性を徹底検証
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
カローラ クロスとは?ただの"カローラのSUV"ではない理由

トヨタの「カローラ クロス」は、世界的ロングセラー「カローラ」の名を冠したSUVです。しかし、単に名前を受け継いだだけではありません。その根底には、半世紀以上にわたる歴史で培われた「期待を超える『プラスα』」という、カローラの思想が息づいています。
2021年9月の日本発売以来、手頃な価格や優れた燃費性能、SUVならではの見晴らしの良さで瞬く間に人気モデルとなりました。「新空間・新感覚 COROLLA」を開発コンセプトに、SUVならではの広い室内空間や高いユーティリティに加え、力強い走りと低燃費を両立したカローラ クロスは、レジャーから街乗りまで幅広いシーンで活躍します。
2025年5月の一部改良では、デザインや使い勝手に一層の磨きがかかりました。
まず外装では、フロントバンパーとヘッドランプを刷新し、ボディ同色グリルの採用によって都会的で上質な印象を高めています。さらに、Zグレード向けには18インチアルミホイールの新デザインを採用しました。


内装においても、シフトノブやシフトパネル周辺の意匠を一新することで、高級感と操作性を向上させています。
また、新機能として国内初となる「シグナルロードプロジェクション」を搭載。フロントターンランプと連動して路面に矢印形状を照射し、視界の悪い交差点などで歩行者への早期認知を支援します。
加えて快適性と安全性も強化。Zグレードには運転席・助手席のシートベンチレーションやディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを標準装備とし、さらにアダプティブハイビームシステムやパノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)をメーカーオプションとして設定しました。
カローラ クロスの後部座席は狭い?【結論】先入観を覆す絶妙な広さ
ウェブ上では「コンパクトSUVは後部座席が狭いのでは?」と心配する声を多く見かけます。そこで、改良後のカローラ クロス(Zグレード)で実際の座り心地をレポートしたいと思います。

カローラ クロス 室内寸法 | |
---|---|
室内長(mm) | 1,800 |
室内幅(mm) | 1,505 |
室内高(mm) | 1,260※ |
※パノラマルーフを装着した場合、室内高は1,210mm
身長170cmのスタッフが運転席を最適なポジションに合わせた状態で、身長163cmの筆者が後席に座ってみました。
座ってまず感じたのは、座面の高さと長さの適切さです。フロアから座面までが十分に高く、さらに奥行きもしっかり確保されているため、太もも全体をシートが支えてくれます。そのおかげで膝が浮かず、安心して体をシートに預けられました。
ただ座るというよりも、深く腰掛けることができる、そんな安心感を持つことができました。その状態で膝前には握りこぶし3個分、頭上には握りこぶし2.5個分の余裕がありました。

身長170cmと182cmの男性が座っても、膝まわりや頭上に余裕がありました。身長ごとの座り心地の違いは、ぜひ車のサブスクサービス「KINTO」の公式YouTubeチャンネルでご確認ください。
<関連YouTube動画>
【裏ワザ】快適性を変える「リクライニング機能」
あまり知られていませんが、カローラ クロスの後部座席には2段階のリクライニング機構が備わっています。角度はわずかですが、倒すだけでゆったりとリラックスした姿勢を取ることができました。

横から見ても「この角度で何が変わるの?」と思うほど。しかし実際に座ってみると、不思議なほどリラックス感が増します。ささやかな機能ですが、こうした心配りが後席に座る人にとってはどれほどありがたいかを実感しました。
後部座席が「狭い」と感じにくい"とっておきの工夫"
カローラ クロスの後部座席が快適なのは、単純に寸法だけが理由ではありません。
1.頭上・膝まわりのゆとりを生む設計

高い全高に加え、ルーフ後端まで伸びる形状を採用。これにより、後席でも頭上の圧迫感がありません。また、前席の背もたれの裏側を絶妙に削り込むことで、物理的な膝周りスペースを稼いでいます。

2.かゆい所に手が届く快適装備
後席エアコン吹き出し口:夏場の後席はどうしても暑さがこもりやすいものです。Z・Sグレードに装備される吹き出し口は位置が高めに設計されており、後席に座っていても風をしっかりと感じられます。後席専用の吹き出し口があるかどうかは、快適性を大きく左右する重要なポイントといえるでしょう。

Type-Cポート:今や欠かせない充電ポート。全グレードに標準装備されており(Z・Sグレードは2口)、後席からでも携帯電話を充電でき、本当に便利だと思います。

センターアームレスト(カップホルダー付):後席専用のアームレストが備わることで、長距離ドライブでも快適性が大きく向上します。

シートアレンジで後部座席は荷室にもなる
6:4分割可倒式リアシートは、片側だけ倒せば3人乗車しながらスキー板やサーフボードを載せて走ることともできます。両側のリアシートを倒せば荷室長は約1,885mmとなり、さらに純正オプションの「ラゲージアクティブボックス」を使えばフラットな空間が広がり車中泊も可能です。

今回のロケと同時に、カローラ クロスで車中泊が可能かどうかも検証しました。気になる方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
【徹底比較】ライバル車と比べてどう?後部座席の広さ選手権
SUVの購入で多くの人が迷うのが、ライバル車との比較。
今回は特に後部座席の広さに注目し、人気の3台、ライズ・ヤリス クロス・カローラ クロスを比べてみました。
車種 | 室内長(mm) | 室内幅(mm) | 室内高(mm) | ホイールベース(mm) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ライズ | 1,955 | 1,420 | 1,250 | 2,525 | 全長4m未満で取り回し抜群。後席は必要十分。 |
ヤリス クロス | 1,845 | 1,430 | 1,205 | 2,560 | 街乗りに最適なサイズ感。後席は大きな人にはややタイト。 |
カローラ クロス | 1,800 | 1,505 | 1,260 | 2,640 | 広さと使い勝手の黄金バランス。後席3人乗車でも快適。 |
比較のポイント
ライズ

最小回転半径は5.0mと小さく、全長4m未満のコンパクトなボディは都市部や狭い道で真価を発揮します。後席にはリクライニング機能が備わり、大人2人なら十分にくつろげる広さがあります。ただし、アームレストや後席エアコン吹き出し口が装備されておらず、長時間座ると膝まわりにやや窮屈さを感じることがあるかもしれません。
ヤリス クロス

1.5LクラスのコンパクトSUVで、先進安全装備のパッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されており、燃費もピカイチ。ただし後席は膝まわり・頭上空間ともに控えめです。4:2:4分割可倒式リヤシート(X・Uグレードを除く)にはアームレストが備わりますがリクライニング機能はなく、さらに後席用エアコン吹き出し口も非装備となっています。
カローラ クロス

頭上空間と膝まわりのバランスが絶妙で、室内高に余裕があるため数字以上の開放感があります。2人で乗っても肩まわりの窮屈さを感じにくいのが大きな強みです。
さらに、他の2台と比べてホイールベース(前輪と後輪の車軸間の距離)が約100mm前後長く、その分、後席の座りやすさや居住性に優れていると考えられます。
カローラ クロスは「運転しやすいサイズ感」と「後席の広さ」という難しい課題に挑んだ一台です。ライズやヤリス クロスよりも車体はやや大きめですが、そのぶん後席の快適性や荷室の広さも一歩上。日常使いからロングドライブまで、幅広いシーンに対応できる万能型SUVといえるでしょう。
まとめ|広さ・快適さ・安心感を備えた後部座席の答え

「カローラ クロスの後部座席は狭いのでは?」という不安はいりません。運転する人はもちろん、後部座席に座る家族や友人など、一緒に移動を楽しむ全員に対して思いやりあふれる空間がここにあります。さらに、この車には半世紀以上愛され続けてきたカローラブランドの安心感も備わっています。
ぜひ一度、お近くの販売店で後部座席に腰を下ろしてみてください。座ったときの安心感に、きっと「なるほどね」と納得するはずです。

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