試乗記・レポート

カローラクロス HEV E-Fourの実燃費 は?湖畔キャンプ&富士五湖300km周遊ドライブ!その走りはいかに?

カローラクロス HEV E-Fourの実燃費 は?湖畔キャンプ&富士五湖300km周遊ドライブ!その走りはいかに?

神奈川内でレンタカーをピックアップして、大人3人のキャンプ道具を載せ、本栖湖畔の洪庵キャンプ場で1泊。その後、富士五湖周辺のドライブスポットを立ち寄りながら都内に戻るという、1泊2日、約300kmに及んだドライブ。カローラ クロスの実燃費や走行性能に着目してレポートしたいと思います

キタジマ

この記事の執筆者

キタジマ

KINTO中の人。自動車メディアで15年ほど過ごしたのち、車からいったん離れて事業開発や女性向けメディアのディレクションで10年過ごし再び車業界に舞い戻る。かつての感覚を取り戻すべく、ただいまリハビリ運転中。 

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

大人3人乗車、荷物満載で280kmを走る!

キャンプ荷物満載のカローラクロスの荷室

ドライブ企画を実行に移したのは、暑さもだいぶ和らいだ10月中旬の某日、天気は曇り~時々雨の少々肌寒い天候でした。

今回の使用車は、カローラ クロス(2024年式)のHEV・E-Four・「G」グレード。2025年5月に実施された一部改良前のモデルで、メーカーオプションの100V/1500Wアクセサリーコンセントが装備されていました。

ベーシックなGグレードでも装備は十分

後席をたたんだ状態。座面部分は若干の段差が残ります
後席をたたんだ状態。座面部分は若干の段差が残ります

「Z」「S」「G」と3つあるグレードのうち、最もベーシックなGグレードではありますが、いわゆる「廉価版」の位置づけではなく、装備は十分。Bi-Beam LEDヘッドランプは標準装備ですし、8インチのディスプレイオーディオ、Toyota Safety Senseなどの安全装備はZやSなどの上位グレードと同等、ステアリングスイッチ類や本革巻きのシフトノブやステアリングホイールなども備わり、高級感は十分です。

また、計器類はZ/Sが全面液晶ディスプレイ(Zは12.3インチ・Sは7インチ)で、Gのみアナログメーター+4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイの組み合わせになるのですが、個人的には速度計と回転計の2眼式の伝統的なアナログメーターのほうが好みなので、むしろありがたいくらいです。

本栖湖 洪庵キャンプ場 本来なら湖の向こうに富士山が見えるはず、なのですがこの日はあいにくの曇天模様
本栖湖 洪庵キャンプ場 本来なら湖の向こうに富士山が見えるはず、なのですがこの日はあいにくの曇天模様

そのほかに装備面で上位グレードと異なるのは、アルミホイールではなくスチールホイール+ホイールキャップになること、ルーフレールが省略されるなど。なお、最上級のZグレードではフロント/リアの灯火類が専用のものになるほか、18インチアルミホールが装着されるなど外観では差別化が図られています。

パッケージングは優秀です。183cmの私が適切なドラポジをとっても、後席には十分な膝まわりの空間が確保されています。4,490mmというコンパクトな全長ながら、5人乗車時でも400L超(HEV E-Four)の荷室容積を持っており、今回のようにキャンプ道具を満載するのでなければ、大人4人での宿泊を伴う旅行でも十分に対応できる居住性と荷室だと思います。

簡単に使用車のスペックを紹介しておきます。

全長/全幅/全高

4,490mm/1,825mm/1,620mm

ホイールベース

2,640mm

車両重量

1,370kg

エンジン

2ZR-FXE 直列4気筒 1,797cc

エンジン最高出力/最大トルク

72kW(98PS)/142N・m(14.5kgf・m)

トランスミッション

電気式無段変速機

フロントモーター

1VM型

フロントモーター最高出力/最大トルク

70kW(95PS)/185N・m(18.9kgf・m)

リアモーター

1WM型

リアモーター最高出力/最大トルク

30kW(41PS)/84N・m(8.6kgf・m)

WLTCモード燃費

24.5km/リットル

スペックを見る限り、フロントの強力なモーターに対してリアモーターは控えめ。あくまでも駆動力の主役は前輪で、リアモーターは補助的な位置づけのようです。

大人3人、キャンプ道具満載でもモーターパワーで走りは軽々

大人3人乗車(合計で170kgくらい?)、人数分のキャンプ荷物も積み込んだのでさらに+150kgすると、車両重量1,370kg+320kgで合計1,690kgというかなりの重さなのですが、体感的にはカローラ クロスの走りの軽快感は空車時と大きな変化はありません

市街地走行でもエンジン停止・モーターのみで走る場面も多く、好燃費が期待できそうです。

予想外の事故渋滞、図らずも湖畔ドライブを堪能

相模原市内でレンタカーをピックアップして、荷物を積み込み9:30頃に出発。当初はそのまま相模原ICから圏央道~中央道という経路を想定していたのですが、圏央道内で事故が発生し渋滞が予想されたため、ルートを急遽変更、津久井湖・相模湖をを経由して中央道の相模湖東ICから河口湖方面に向かうことにしました。

メーター中央にあるマルチインフォメーションディスプレイはエコドライブ度合いを教えてくれます
メーター中央にあるマルチインフォメーションディスプレイはエコドライブ度合いを教えてくれます

この湖畔沿いルートはステキな眺望が楽しめるワインディングコースなのですが、アップダウンも多いため、重い荷物を積んだカローラ クロスにとってはちょっと燃費的には不利かも…。

中央道に入ったあとは、途中、談合坂サービスエリアで休憩を挟み、河口湖IC~国道139号線から鳴沢~本栖湖方面へ向かいます。平日の昼間の下り路線ということもあって、中央道入ってからは渋滞もなく、車の流れは至極スムーズ。レーダークルーズコントロールONで走行しています。道中の「道の駅なるさわ」で薪や食料の補充をおこない、洪庵キャンプ場には12:30くらいに到着しました。

往路の実燃費は渋滞が祟り17.7kmにとどまる

ここまでの行程は116.6km、実燃費は17.7km/リットルでカタログ燃費の達成率は72.2%でした。やっぱり人・荷物満載という基本条件に加えて、高速に乗るまでの一般道で渋滞していたこと、さらに基本登り基調のルートなど、燃費に不利な条件が重なった上での数字と言えます。

帰りの巻き返しに期待しましょう。

キャンプ場の急勾配&砂利道もE-Fourの安心感は絶大

リアルタイムで駆動力配分とバッテリー残量が表示されます
リアルタイムで駆動力配分とバッテリー残量が表示されます

さて、キャンプ場と言えば未舗装でアップダウンが激しい場所の立地であることは珍しくありません。洪庵キャンプ場も例に漏れず、出入り口が超急勾配で湖畔エリアも斜面なうえ砂利道。キャンプ場の担当者によれば、2WD車ではしばしばスタックしてしまうケースがあるそう。その点、後輪にもトルクが分配されるE-Fourなので、スタックの危険性はまったく心配ありませんでした。

また雨水が水路を作って湖面に流れ込む影響で、湖畔付近は凸凹が至る所にありましたが、160mmの最低地上高が確保されているカローラ クロスは腹を打つこともありませんでした。

富士五湖周遊&中央道で帰路につく

同行スタッフがしつらえてくれた車中泊のセットアップ(大感謝!)により、悪天候でも快眠できた一夜を明けて、いざ出発!
同行スタッフがしつらえてくれた車中泊のセットアップ(大感謝!)により、悪天候でも快眠できた一夜を明けて、いざ出発!

2日目は、富士五湖周辺のドライブ立ち寄りスポット計5箇所を巡ったのち、都内に戻るルートを設定。

洪庵キャンプ場→①道の駅 朝霧高原→②道の駅 かつやま→③ふじさんプラザ→旅の駅 Kawaguchiko BASE→④道の駅 富士吉田→⑤FUJIYAMA BAZAAR 森の駅 旭日丘というコース(ルート長50kmあまり)を周遊したのち、再び中央道経由で帰路につき、江東区の門前仲町駅をゴールとしました。

2日目も時折雨がパラつくあいにくのお天気でした…
2日目も時折雨がパラつくあいにくのお天気でした…

2日目も時折雨がパラつく悪天候&路面状況が良くない道もあったりしましたが、E-Fourの安心感もあり、安心安全なドライブができました。また、ひどい渋滞に巻き込まれることもなく、往路に比べれば平均燃費も良化。

周遊コースの⑤FUJIYAMA BAZAAR 森の駅 旭日丘到着時点で平均燃費は19.0km/リットルまで改善しました。

道の駅 朝霧高原
道の駅 朝霧高原
道の駅かつやま 規模が小さそうに見えますが隣に第2駐車場がありキャパシティはあります。屋台も充実
道の駅かつやま 規模が小さそうに見えますが隣に第2駐車場がありキャパシティはあります。屋台も充実
道の駅かつやま すぐそこは河口湖畔。レンタサイクルを楽しんでいるインバウンドのお客さまもいました
道の駅かつやま すぐそこは河口湖畔。レンタサイクルを楽しんでいるインバウンドのお客さまもいました
ふじさんプラザ 富士急河口湖駅に隣接する商業施設です。「ここは本当に日本か」と思えるほど訪れる人の9割方が外国人観光客。例の「コンビニを隔てて見える富士山」がすぐそばにあり、インバウンドのお客さまのフォトスポットになっていました。
ふじさんプラザ 富士急河口湖駅に隣接する商業施設です。「ここは本当に日本か」と思えるほど訪れる人の9割方が外国人観光客。例の「コンビニを隔てて見える富士山」がすぐそばにあり、インバウンドのお客さまのフォトスポットになっていました。
Kawaguchiko BASE 黒で統一されたシックな平屋の建物には地場の野菜から各種お土産物まで揃います。ちょっとセレブな雰囲気
Kawaguchiko BASE 黒で統一されたシックな平屋の建物には地場の野菜から各種お土産物まで揃います。ちょっとセレブな雰囲気
道の駅富士吉田 富士山レーダードーム館や忍野八海のほど近くにあり、付近の観光拠点になっている道の駅。駐車場は広大ですが、土休日は入りきれないほどの賑わい。吉田うどんが安くて絶品!
道の駅富士吉田 富士山レーダードーム館や忍野八海のほど近くにあり、付近の観光拠点になっている道の駅。駐車場は広大ですが、土休日は入りきれないほどの賑わい。吉田うどんが安くて絶品!
森の駅旭が丘 南側の山中湖畔にあるドライブインで、水陸両用バスなどアクティビティの拠点にもなっています。
森の駅旭が丘 南側の山中湖畔にあるドライブインで、水陸両用バスなどアクティビティの拠点にもなっています。
ドライブスポット最終目的地である森の駅旭が丘到着時点のトータル燃費。道中渋滞もなく燃費は19km/リットルまで伸びました
ドライブスポット最終目的地である森の駅旭が丘到着時点のトータル燃費。道中渋滞もなく燃費は19km/リットルまで伸びました

ゴール到着!およそ300kmを走破、気になる総合燃費は…?

国道139号から中央道もほとんど混雑はなく順調そのもの。ゴール直前の首都高速で若干渋滞に出くわしたものの、燃費には顕著な悪影響はなく無事目的地にたどり着くことができました。総行程約300kmの旅でした。

さて気になる実燃費は…

22.8km/リットル!!

目的地に到着した時の最終平均燃費。22.8km/リットルまで伸びました。
目的地に到着した時の最終平均燃費。22.8km/リットルまで伸びました。

四駆のSUVで、大人3人のキャンプ道具を満載し、渋滞に巻き込まれたり登坂路があったり、さらには100V1500Wの給電機能を3時間程度利用したりと、こと燃費という観点では不利な条件が重なった今回のドライブでしたが、今回のドライブを通じてのカタログ燃費達成率は92.7%で、さすがの経済性を見せつけてくれました。動力性能的にも問題なし、そしてE-Fourの安心感も担保されるという条件でこの好燃費をたたき出してくれるカローラ クロスの多用途性に改めて感銘を受けたドライブでした!

KINTOでも最新のカローラ クロスが手に入る

カローラ クロスはKINTOでも取り扱っています(注文状況を踏まえながら定期的にアップデートしているため、最新情報はKINTOのカローラ クロス車種詳細ページをご確認ください)。

\ カローラシリーズ初のSUV /
KINTO カローラ クロスを見る
SNOW EXTRAモード(走行イメージ)
SNOW EXTRAモード(走行イメージ)

また、今年(2025年)の5月には一部改良があり、内外装の大幅な刷新や「SNOW EXTRAモード」(トヨタ初)・「シグナルロードプロジェクション」(国内初)の設定、新グレード「GR SPORT」の追加などがおこなわれました。

KINTOでは、カローラ クロスに関するさまざまな情報を記事にまとめて発信しています。カローラ クロスを検討している方は、ぜひ最新記事も参考にしてみてください。

キタジマ

この記事の執筆者

キタジマ

KINTO中の人。自動車メディアで15年ほど過ごしたのち、車からいったん離れて事業開発や女性向けメディアのディレクションで10年過ごし再び車業界に舞い戻る。かつての感覚を取り戻すべく、ただいまリハビリ運転中。 

はじめてのクルマはKINTOで!【35歳以下の方限定】はじめてのクルマおためしキャンペーン実施中

KINTOはじめてのクルマおためしキャンペーン

「クルマは欲しいけど、あと一歩が踏み出せない」という若年のお客様の想いにKINTOが応えます!

はじめてKINTOをご契約される方、及び申込時点で35歳以下の方を対象(法人契約は対象外)に、初期費用無料・自動車保険もコミコミといったKINTOの基本サービスはそのままに、「6カ月目に限り中途解約金なし(※1)で乗り換えや解約が可能(※2)」なキャンペーンを開始いたしました。

※1. 6カ月目の中途解約希望日の3カ月~30日前までに解約のお申し出が必要となります。ボーナス払いを併用の方が6カ月目で中途解約する場合、初回のボーナス月(1月もしくは7月)の加算額はお支払い対象となります
※2. 取り扱い車種やグレードはキャンペーン対象車種に限ります(モデリスタ仕様は対象外)。取り扱い車種やグレードは、予告なく変更される場合があります

KINTOとは?

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスです。一部車種は中古車のお取り扱いもあります。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

KINTOは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

この記事をシェアする

  • X
  • line
  • はてなブックマーク
Membership

メンバーシップ

1分のメンバー登録で、
お得情報、見積もり保存、クルマ比較を
ご利用いただくことができます。

メンバーシップに登録する

SNSをフォローする

  • X
  • Instagram
  • Youtube
  • ホーム
  • 記事一覧
  • カローラクロス HEV E-Fourの実燃費 は?湖畔キャンプ&富士五湖300km周遊ドライブ!その走りはいかに?