キャンパーの聖地「浩庵キャンプ場」でオートキャンプ！カローラクロスはキャンプに向いている？初心者向け浩庵キャンプ場攻略法と合わせて徹底レビュー！

ゆるキャン△で一躍有名に！浩庵キャンプ場とは？アクセスは便利？

浩庵キャンプ場は山梨県の本栖湖畔にあるキャンプ場で、日本屈指の透明度を誇る湖でのアクティビティも充実しており、カヌーやSUP、釣りなどのほか、大変珍しいアルティチュードダイビング（高所・淡水ダイビング）も楽しめる、アウトドア好きにはたまらないキャンプ場です。「ゆるキャン△」でリンちゃんとなでしこの出会いの場としても有名になりました。

都内からは、中央自動車道河口湖ICから約25分のところにありアクセスも良いですが、キャンプ場の付近にスーパーやコンビニはないので、高速を降りて少し走ったところにあるマックスバリュ富士河口湖店（スーパー）やコンビニ、道の駅などを経由していくことをおすすめします。

浩庵キャンプ場が初心者に「難易度が高い」と言われる理由

このキャンプ場の特徴は何と言っても湖畔サイト。「ゆるキャン△」の第１話でリンちゃんがひとりでキャンプしていた場所です。

ここは天気が良ければ富士山の絶景を望めますが、砂地であることと、湖に向けて結構な傾斜があり、これがこのキャンプ場の、初心者に難易度が高いポイントのひとつです。

人気が高い湖畔サイトのほかに、静かに森を楽しめる林間サイトや、テントが苦手な方にはキャビンもあります。

カローラ クロスはキャンプに向いている？3人キャンプで徹底検証

今回のキャンプの成否を握ると言っても過言ではない車として、「カローラ クロス HEV/E-Four」を選びました。大人３人分の荷物を積むので、ある程度荷室が広く、また気になる燃費を抑えつつも、砂地でスタックの危険性があるとの事前情報を受けてのE-Four（4WD）。実際に積載性や走行性能、燃費などを検証してみました。

積載性：大人3人分のキャンプ道具を積んだ結果（後部座席の快適性も）

まずは荷物の様子から。ちなみに後部座席をすべて倒すとなかなか大きい空間です。

3人なので後部座席を片側だけ倒して積載します。

ぎゅうぎゅうに見えるかもしれませんが、まだだいぶ余裕があります。ちなみに後部座席の広さはというと、私は体が小さいので（150cm）気になりませんでしたが、160cm以上ある方だと少し窮屈に感じるかもしれません。

走行性能・燃費：E-Four（4WD）の乗り心地と実燃費は？

トヨタが開発した電気式ハイブリッド4WDシステム「E-Four」仕様車だったので、さまざまな走行状態に応じてFF（前輪駆動）走行状態から4WD（4輪駆動）走行状態まで自動的に制御してくれます。運転手の負担も少なく、同乗者にとってもなめらかな乗り心地でした。

燃費性能としては、行きは市街地の渋滞に巻き込まれ、しかも全体として上り勾配だったうえ、キャンプ中にAC100Vアクセサリーコンセントも使用して、そのすべてを含めて燃費17.7km/L。

帰り道までのトータルで22.8km/Lと非常に優秀でした（カタログ値はWLTCモード24.6km/L）。

E-Fourは必須？湖畔サイトでの悪路走行性

キャンプ場へ降りていく細く曲がりくねった急こう配の道や、湖畔に出てからの大粒の砂地など、四駆でないとヒヤっとするシーンがままありました。特に湖畔は雨水で削られてできた溝や轍などで路面が荒れており、四駆でないとスタックしてしまう可能性は十分にありました。

初心者必見！浩庵キャンプ場をスムーズに楽しむポイント

浩庵キャンプ場は湖畔サイトが大変人気で、私たちが訪れた平日も多くのキャンパーがキャンプを楽しんでいました。週末は早朝から並ぶこともあるようです。

到着後の手続き・チェックイン

区画の予約ができないため、早いもの順になることもあり、チェックインをせずに場所取りに向かってしまう方もいるようです。必ずチェックインして説明事項を聞いてから向かうようにしましょう。管理棟の周りに駐車場があります。

サイトへの道（急こう配・砂地）の注意点

管理棟からすぐ左にキャンプサイトへ降りる細い道があります。

チェーンが張ってあるので通れないと思って通り過ぎてしまうと大変です！ゆっくり進んで、チェーンを自分で外し、またチェーンをかけてから降りていきます。

道が大変せまく、急こう配、カーブもきつく、対向車や徒歩で上がってくる人もいるので、ここもゆっくり降りましょう。下の駐車場から更に湖畔の方に降りていくと大粒の砂地になっており、スタックの危険があるので、路面状況をよく見ながら進みます。

場所取りのコツ（フリーサイトのルール）

区画のないフリーサイトで早い者勝ちです。とはいえ、早朝しか勝負できないかというとそうでもありません。浩庵キャンプ場はデイキャンプやレイトチェックアウトがあるので、昼過ぎや夕方に引き上げるキャンパーもいます。

私たちが到着したのは13時近かったのですが、1か所だけ湖畔サイトが空いていて、そのような条件でチェックアウトしたキャンパーがいたのだと思われます。その後夕方には、両隣のキャンパーも引き上げ、またそこに新しいキャンパーが入ってきました。

フリーサイトでどこまで使えるという区切りがないため、マナーとして、テントを張る前に邪魔にならないか、両隣に声をかけましょう。

車はスタック防止のため、湖に対して平行に停めるルールとなっています。必ず守るように注意しましょう。

充実の設備（管理棟、炊事棟、お風呂など）

林間サイトとの間に炊事棟、コインシャワー、トイレ（洗面台あり）、自動販売機があります。管理棟にはお風呂もあり、有料（500円）で利用することが可能です。
※詳しくはリンク先からご確認ください

管理棟にはゆるキャン△グッズのほか、浩庵キャンプ場オリジナルグッズやインスタント食品、アルコール飲料、炭などが販売されています。

ほうとうやワカサギ丼など地元のものを食べられるカフェもあるので、設営前にサクッと食べたい人にもおすすめです。

私たちはゆるキャン△といえばの「カレー麺」を持参していたので設営前の腹ごしらえはカレー麺でした（笑）。

浩庵キャンプ場・湖畔サイトでの設営・滞在のコツ

浩庵キャンプ場の湖畔サイトでの設営にはいくつかコツがあります。事前に準備しておくと良いものなどもあるので参考にしてください。

設営時の風対策：タープの向きとペグ選びの重要性

正面に富士山と湖があるので、基本的に常に湖側から風が吹いています。この風が通り抜けるようにタープを配置しないと風を受けて倒壊の可能性があり危険です。到着したらまず風向きを確認しましょう。

また、砂地なのでペグが刺さりやすい＝抜けやすいです。鋳造ペグや砂地用のペグなど長さのあるペグの準備をおすすめします。風の強さによってはガイライン（ロープ）を、あるだけ張った方がいい場合もあるので、ロープやペグは十分な数を持っていくと安心です。

テント設営：雨水の溝に気を付ける

テントの出入り口の向きはタープと同じです。そして次に気にしたほうがよいのが、雨水によって抉れている溝です。

ここはつまり、雨が降ると川になるということ。テントの下が川になるのは、なるべく避けたいですよね…？溝を避けて設営しましょう。

また、テントの下は大粒の砂利です。グランドシートまたはブルーシートなどを敷かないとテントに穴があいたり、砂利を踏んづけて痛い思いをしたりする可能性があります。

快適な睡眠のために：寝具は湖畔と垂直に

立っているときはそれほど気にならなくても、横になると気になる傾斜。湖畔に水平だと、傾斜で体がずれてしまい安眠できません。垂直に配置し、頭を湖畔と反対側に向けましょう。地面が砂利なのでマットでは寝心地が悪く、コットがあると安心です。コットの上にシュラフが滑りにくいマットを敷くと良く眠れますよ。

同僚はシュラフが滑りやすいマットだったので夜中に何度も滑り落ちてはよじ登る、を繰り返したそうです（笑）。

浩庵キャンプ場で、あると役立つキャンプギアはコレ！

広くて清潔な炊事棟があるのですが、湖畔のどこに設営するかによっては少し距離があり、何度も往復するのは大変でした。100均などでも手に入るウォータータンクと、汚れた食器を一度に運搬できるターポリンのバケツのようなものをあらかじめ用意しておくと便利です。どちらも折りたたむとコンパクトになり荷物の中で嵩張りません。

また、湖畔は常に風が吹いており、この日は夜になるほど風が強まっていったこともあって、焚火など火力が安定しない熱源での調理は難しい状況でした。シングルバーナーやスノーピークの折り畳みコンロなども持参しましたが、最強だったのは「タフまる」です。

それでもだいぶ風に煽られてお湯が沸くのにも結構時間がかかりました。

あるととても便利！AC100Vアクセサリーコンセントが神すぎる

タフまるでも苦戦する湯沸かしを、あっという間にやってくれちゃう秘密兵器…それが、アクセサリーコンセント（AC100V・1500W）（オプション装備）！

1,500Wのものをつけておけば、IHヒーターや電気ケトル、ホットサンドメーカーなど、大抵の電化製品が使用可能です。悪天候での調理はこれが最適解ではないかと思うほど便利でした。

キャンプ飯レシピ：簡単だけど映えるタコス

タコスのレシピ

・サルサ

トマト（3/4個）、玉ねぎ（1/4個）、パクチー（好きなだけ）すべて刻んで、レモンかライム（1/2個）と塩で和えるだけ。

・ワカモレ

アボカド（1個）、トマト（1/4個）、玉ねぎ（1/4個）、レモンかライム（1/4個)と塩を、アボカドをつぶしながら混ぜるだけ。

・タコミート

市販のタコシーズニングを使用し炒めるだけ。

・フラワートルティーヤ

常温保存のものがおすすめ。軽く鉄板で温めるとよりおいしいです。

・レタスとチーズはお好みで

ちなみにブームは落ち着いたのかもしれませんが、マルチグリドルが便利すぎました。軽い・汚れが付きにくい・これひとつで完結できるので洗い物も少なく済んでおすすめ。湖畔の傾斜問題があるので、入れられる水分量は少なめにはなりますが、テーブルの下に石をかませるなどしてなるべく水平にして使用すれば問題ありませんでした。

夜のチルタイム：焚火を楽しむコツ

風が吹いているので結構肌寒いです。焚火があると嬉しい。火力調整にはコンパクトなブロアーがあると火吹き棒で頑張らずとも、省エネで焚火を楽しめます。この日は道の駅なるさわで針葉樹（500円）と広葉樹（600円）を一束ずつ購入しました。近隣の道の駅の中ではここが一番安かったです（KINTO調べ）。

朝ごはんは残り物を省エネで！

雨で撤収が気になっていたのもあり、あまり手間をかけず、サクッと食べました。

雨の撤収は手際が大事！何から片付ける？

昨夜半までは、富士山は見えないまでもお天気はもっていたのですが、明け方くらいから目が覚めるほどの大雨。憂鬱な撤収となりました。

さて、雨の日は余計に撤収の手際が大事です。10時のチェックアウトに間に合うように、念のため8時ごろから開始しました。

朝食の準備をしている隙間時間などに、個人の荷物は可能な限り片付けておきます（シュラフ、コット、ランプなど）。個人の荷物で積めるものはまず車に積み込み、次にテントを片付けます。

絶望的に濡れています…（涙）。こういう時のために100均のぞうきんがあると大活躍ですよ。

テントを片付けている間に手が空いている人は食器などを片付けます。帰宅日であること、また炊事棟が遠いこともあり、ウェットティッシュなどで汚れを拭き取り、ジップロックに入れて持ち帰りました。ギトギトする油やにおいもジップロックがあれば問題なし。

食器など他の装備を車に積み込んだら、タープを片付けます。

風で煽られる危険があるため必ず2人以上で行いましょう。私たちは3人がかりでやったのに、危うくタープが湖の藻屑と消えるところでした…。だいぶずぶ濡れですが、1時間ほどで撤収完了！

結局富士山の全景は拝めませんでしたが、リンちゃんの気分で湖畔キャンプを楽しむことができました。

まとめ: カローラ クロス×浩庵キャンプの総合評価

• 積載性：◎ 　3人分のキャンプ道具を積載してもまだ少し余力あり。
• 走行性：◎ 　燃費よし、乗り心地よし、多少路面が荒れていても安心感がありました。
• 居住性（移動中・休憩時）：○　後部座席は少し窮屈でした。

総合評価：砂地のほか、泥や雪などのキャンプでも十分対応可能と感じました。また、ひとりであれば車中泊も可能です。例えば、3人のうちひとりが男性/女性、などという場合に複数のテントが必要なく便利です。以下の記事を参考にしてみてください。

カローラ クロスはキャンプにおすすめ！積載・走行・AC電源で頼もしい相棒に

今回実際に「カローラ クロス HEV / E-Four」でキャンプをしてみて、とてもキャンプと相性の良い車だと感じました。特に浩庵キャンプ場のような玄人向けのキャンプ場や、過去記事で紹介した五光牧場キャンプ場のような手つかずの自然を楽しめるキャンプ場には頼もしい相棒となること間違いなしです！

• 急こう配、狭いカーブの道、大粒の砂利道という路面状況でも安心して乗れる
• 3人分のキャンプ道具を載せてもまだ余力がある
• 工夫すれば快適に車中泊ができる
• アクセサリーコンセント（AC100V・1500W）が超便利
• E-Fourによる自動制御で運転手の負担が少なく、キャンプで疲れた帰り道も頼もしい

キャンプも街乗りも楽しみたい、そんなニーズに応えてくれる一台だと思います。ぜひ皆さんの相棒に「カローラ クロス HEV / E-Four」を検討してみてはいかがでしょうか？