トヨタ車&レクサス車解説
車のバッテリー寿命や交換時期、バッテリー上がりの直し方は?
多くの装置に電力を供給する自動車用バッテリーは、寿命などで数年おきに交換が必要なパーツ。また、バッテリーが充電不足になって車を動かせなくなる「バッテリー上がり」は、2019年度JAFロードサービス出動理由で約39%を占める大きな要因です。
そもそも充電式バッテリーは、充放電を繰り返すうちに、少しずつ一回に使える容量が減っていくことが避けられません。しかし、最近はバッテリーの性能が良くなり、不具合なく最後までエンジン始動ができるため、劣化の症状がわからず、突然寿命が来てしまうことも。
本記事では、バッテリーの寿命や交換時期の目安、バッテリー上がりを避ける方法、実際にバッテリーが上がってしまったときの直し方などついて紹介します。
車のバッテリーの寿命や交換時期の目安は3年
車のバッテリーの寿命は、使い方や車の置かれた環境によって異なりますが、一般的にバッテリーの寿命とされる3年ごとに定期的な交換が推奨されています。また、販売店の点検でも、交換時期を判断できます。
車のバッテリーが寿命に近づくと現れる交換のサイン5つ
車のバッテリーは劣化すると電圧が下がるため、寿命が尽きる前に予兆となる現象が現れ、交換のサインにできることがあります。
エンジンがかかりにくくなった
バッテリーが劣化すると、エンジンを始動させるスターターモーターに勢いがなくなり、エンジンがかかりにくくなります。
ヘッドランプが暗くなってきた
バッテリーが劣化すると、電圧が低くなるため、車が停車したときのヘッドランプが暗くなります。
パワーウインドウの動きが遅くなってきた
バッテリーが劣化すると、バッテリーの電圧が低くなるため、パワーウインドウを動かす力も弱まり、窓の開け閉めのスピードが遅くなります。
バッテリー本体に異変がある
バッテリー本体にヒビが入っていたり、本体が膨らんで見える、コードのつながった端子のまわりが粉をふいている、バッテリー内部の電解液が規定量より減少しているなどの現象も、車のバッテリー交換の目安です。
また、バッテリー液の補充が不要な「メンテナンスフリーバッテリー」の場合は、インジケーターが「交換」を表示したときが交換のタイミングです。
アイドリングストップをしなくなった
アイドリングストップ機能搭載車の場合、アイドリングストップの有無も要注意です。信号待ちなどの停車時にアイドリングストップをしなくなったときは、バッテリー劣化の可能性があります。
車のバッテリー上がりの原因5つ
車のバッテリー上がりは、故障や劣化のほか、過失による放電で充電不足になることが原因です。では、どういうときにバッテリー上がりが起きやすいでしょうか。
ヘッドランプを点けたまま、エンジンを切る
車に搭載されているバッテリーは、エンジンに付随する発電機によって充電されています。ヘッドランプを点けたままエンジンを切ってしまうと、バッテリーの電気を消費し続け、いずれ残量がなくなってしまいます。
半ドアで室内灯が点いたまま、車を離れる
ドアが開くと室内灯が点灯する設定になっている場合、ドアをしっかり閉めない「半ドア」でも、室内灯は点灯します。その際、エンジンが停止したままだと、バッテリーの電気だけ消費され、バッテリー上がりの原因となります。
エンジンをかけずにエアコンを使用する
車のエアコンは電力で稼働します。そのため、バッテリーに充電されないエンジン停止状態でエアコンを使っていると、最終的にはバッテリーが上がってしまいます。
車を使用していない期間が長い
バッテリーは、使わなくとも自然に電気が減ってしまう「自然放電」と呼ばれる現象を起こします。バッテリーは走行中に充電が行われますが、車を使用しない期間が長くなると、自然放電によりバッテリーの電気量が減ってしまいます。
バッテリー自体が古い
充電式バッテリーは充放電を繰り返すと、徐々に劣化して蓄えられる電気量が少なくなっていきます。古くなったスマートフォンで100%に充電しても電池の減りが早くなってしまうのも、これが原因です。
また同じ充電でも、完全に放電する使い方では、電極の劣化が激しくなる「過放電」がおきやすくなります。完全に放電しきる前に充電する方が、バッテリーを長持ちさせられるでしょう。
車のタイプごとにバッテリー交換時期が変わる
バッテリーの交換時期は、車のタイプや乗り方、走行距離によって異なります。あくまでも目安として参考にしてみてください。
各車ごとのバッテリー保証期間は、ガソリン車が新車登録日からおよそ5年間または10万km走行、アイドリングストップ搭載車がおよそ2~3年または5万km前後です。ハイブリッド車の保証期間は、新車登録をした日から5年間(走行距離100,000kmまで)となっています。
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車のバッテリー上がりの直し方4つ
車のバッテリーが上がってしまったときの対処法は以下の4パターンが考えられます。
ジャンピングスタートでほかの車から電気を分けてもらう方法
バッテリー上がりを直すには、ブースターケーブルを使って、他の車の電力を使ってエンジンを始動させる「ジャンピングスタート」という方法があります。一旦エンジンが始動すれば、後は自分でバッテリーを充電できます。
バッテリー上がりした車の充電装置や電気系統、バッテリーに問題がなく、ライトの消し忘れなどの過放電のときに有効な手段です。
ジャンプスターターを使う方法
救援する車がいないときに使える方法が、ジャンプスターターの利用です。ジャンプスターターとは、持ち運べる電池でバッテリー上がりをした車のエンジンを始動させる方法です。
ジャンプスターターは、カー用品店などで購入することができますが、製品によって使用方法が異なりますので、詳細は取り扱い説明書をご確認ください。
ロードサービスを呼ぶ方法
ロードサービスには、故障した場所まで助けにきてくれるサービスがあります。ジャンプスターターなどでエンジンを始動してくれたり、バッテリーが回復できない場合も、故障した車をレッカー車などで販売店や修理工場まで運んでくれます。
JAF会員であれば無料のロードサービスを利用できますし、最近では自動車保険にロードサービスが付帯しているケースも増えています。
バッテリーを交換する方法
バッテリー上がりの原因がバッテリー寿命の場合は、新しいバッテリーに交換すれば問題は解決します。車のバッテリーは、販売店やカー用品店でも交換できますが、自分で交換する場合は、ショートなどに注意してください。
車のバッテリー交換にかかる費用
車のバッテリー交換は、販売店やガソリンスタンド、カー用品店などに依頼でき、バッテリーの本体価格に加えて交換工賃や処分料なども加算されます。
バッテリー本体の価格は、車種やバッテリーの種類・グレードによって異なり、たとえばトヨタの販売店で取り扱っているバッテリー「ACデルコバッテリープラチナシリーズ アイドリングストップ車対応バッテリー」は、本体価格が1万円から4万5,000円前後です。
工賃(技術料)や処分料などは交換をするお店によって異なるため、詳しくは各販売店にお問い合わせください。
車のバッテリー交換を自分で行うことはできる?
バッテリー交換を自分で行うことは可能ですが、作業や手順を誤ると時計やラジオ・パワーウインドウの設定などのメモリーが消えてしまい、誤作動や作動不良を招く恐れがあります。
また、バッテリー交換時にはバックアップツールによるメモリーの保持が必要です。バッテリー交換はできるだけ販売店やカー用品店・ガソリンスタンドなどのプロにお任せすることをおすすめします。
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車のバッテリー交換を自分で行うときの注意点は?
バッテリー内には有毒かつ腐食性のある酸性の電解液が入っています。また関連部品には鉛または鉛の混合物を含んでいるものがあるため、自分でバッテリーを交換する際には細心の注意が必要です。
交換の際は、安全のために保護メガネを着用しましょう。バッテリーの液(酸)が皮膚や衣類・車体に付着しないように気を付けてください。そして、必要以上に顔や頭などをバッテリーに近づけないようにしましょう。
また、バッテリーを外すときは必ず-端子を先に外してください。+端子を先に外すと、火花の発生や感電などのリスクがあります。
上記のように自分で行うバッテリー交換は手間やリスクが大きいため、プロに依頼することをおすすめします。
車のバッテリー寿命を延ばす方法4つ
車のバッテリーは使い方に気をつけることで、長持ちさせることができます。
定期的に車に乗る
車を動かさないと、バッテリーの電気は自然放電して少なくなってしまいます。バッテリーを充電するには、エンジンを動かす必要があり、アイドリングでは十分な充電がしにくいため、できるだけ停まらない走行が理想です。1回の走行あたり10km以上走行するのがベストでしょう。
車内装備の利用方法を見直す
車に搭載している装備品や追加の電装品は電気を消費します。その使い方を見直すのも、バッテリーの寿命を延ばす方法のひとつ。
エアコンやオーディオ、ドライブレコーダー、スマートフォンの充電などは、車のバッテリーの電気を使います。多くの電気を使うと、エンジンの発電が追い付かなくなることも。一度に使うのではなく必要なものだけにしたり、エンジン停止中の使用は控えるなどの工夫で、バッテリーへの負担を減らすことができます。
バッテリー上がりを起こさない
バッテリー上がりは、バッテリー本体への大きな負担となります。バッテリー上がりを起こすほどバッテリー本体の劣化が進んでしまうため、普段からバッテリー上がりを起こさないように使うことが、バッテリーを長持ちさせる秘訣です。
定期的にバッテリーの点検をする
突然のバッテリー上がりが起きないようにするには、定期的なバッテリー点検をしておくことで、安心して車を利用することができます。
また、電気を使う装備品が多く、バッテリーへの負担が大きい車も、定期的にバッテリー点検すると安心でしょう。バッテリー内部の劣化は見た目では判断しづらいので、プロの目によるバッテリーの点検がおすすめです。
車のバッテリーに関するまとめ
車のバッテリーは、使い方や環境にもよりますが、一般に3年の寿命とされ、定期的な交換が必要です。また、エンジンが動いていない状況でヘッドランプやエアコンを動かし続けると、最終的には残量がなくなって「バッテリー上がり」が起きてエンジンをかけられなくなります。
KINTOならメンテナンス費用が月額料金に含まれる
ここからは、車のサブスク「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
定期的なメンテナンス
KINTOの定額料金の中には定期的なメンテナンス費用も含まれていますが、メンテナンスの内容は、定期点検時にバッテリーの状態を確認してもらうほか、エンジンオイルやオイルフィルターはもちろん、各種ブレーキ類やタイヤまでを網羅。安心してトヨタ車やレクサス車を利用することができます。
詳しい点検内容については、KINTO公式ページでご確認ください。
もしもの場合はKINTO専用のコールセンターへ
KINTOには契約車両が故障した際の、故障修理、ロードサービスなどを利用できるサービスも含まれています。(お客様過失の場合、バッテリー交換費用がお客様負担になるケースがあります)
定期メンテナンスや、もしもの時の補償も充実しているKINTO。安心してトヨタやレクサスの新車に乗りたい方は、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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