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海外モデルのヤリスクロスの見た目はRAV4?バンコクモーターショーで見かけた車を紹介!
東南アジアの中心に位置する国「タイ」は、バイクや自動車文化が浸透している国です。トヨタ、ホンダ、日産、いすゞ、スズキ、マツダなど、多くの日本の自動車メーカーがタイに生産工場を構え、東南アジア圏内への輸出拠点として重要な役割を果たしています。
そんなタイでは毎年、「バンコク国際モーターショー」という大規模な自動車イベントが開催されます。日本では見られないモデルが展示されるほか、各メーカーの戦略が色濃く表れる場として、自動車ファンならずとも注目のイベントです。2025年の会場を訪れると、そこには東南アジアの暮らしや道路事情に寄り添いながらも、トヨタの安心感と先進性が融合した車両がずらりと並んでいました。
今回はその中から、日本では見かけないトヨタ車や、トヨタユーザーの皆さんにも興味深いであろうモデルを中心にピックアップ。アジア市場で独自の進化を遂げるトヨタの今を、現地での印象とともにご紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
東南アジア仕様のトヨタ車を紹介
日本では豊富なラインアップを持つトヨタですが、海外市場では日本で販売されていないモデルも数多く展開されています。
2025年3月26日から4月6日までタイのバンコクで開催されていた「バンコク国際モーターショー」では、街に根ざしたコンパクトカーから、本格的なピックアップトラック、クロスオーバーSUVまで、独自の個性を放つモデルが多数並んでいました。
タイは日本と同じく左側通行・右ハンドルの国であり、早い段階から日本の自動車メーカーが進出していたこともあり、日本車のシェアが大きい国。なかでもトヨタ車のシェアは大きく、日本では見かけないトヨタ車も多く存在します。なかには日本で販売されているモデルと同じ名称を持ちながら全く異なる車だった、ということも。
そこで今回は、「こんなトヨタ車があるんだ!」と楽しんでもらえるような、東南アジア仕様の注目モデルをいくつかご紹介しましょう。
RAV4…かと思ったら?タイでも大人気だった「ヤリス クロス」
トヨタのコンパクトSUV、ヤリス クロス。日本でもお馴染みのモデルですが、同じ「ヤリス クロス」という名前でも、タイのヤリス クロスは、日本のヤリス クロスとは全く違うモデルです。
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まず、ボディサイズが全長4,310mm×全幅1,770mm×全高1,615mmと、日本版よりも一回り大きく、全長で+110mm、全幅は+5mm、全高は+25mmほどサイズアップされています。ホイールベースも60mmほど長い仕様です。最低地上高は210mmと日本仕様よりも40mm高めに設定されており、日本のカローラ クロスに近い、背高のミドルクラスSUVといった印象です。
デザインも異なり、フロントフェイスはまるで日本の「RAV4」(5代目)のようなスタイル。吊り上がったヘッドライトや、台形形状のフロントロアグリル、リヤウインドウの傾斜が少ないバックドア、左右非連結のテールランプなど、RAV4に似ています。そのため、日本のヤリス クロスを知っている人にとっては、タイ仕様のヤリス クロスを見たときに「同じ車名なのに、まったく違う!」と驚くかもしれません。
インテリアも異なり、ダブルステッチを施した合皮素材のソフトパッドが採用されているほか、インパネやセンターコンソールにはメッキパネルやピアノブラックパネルの加飾パーツもあり、シンプルな日本仕様と違って、かなり豪華な印象を与えます。
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価格は、78万9,000~89万9,000バーツ(約337~384万円)。日本版ヤリス クロス ハイブリッド(2WD-X、税込245万円~)と比較するとかなり高めですが、筆者がバンコクモーターショーを訪れた際は、このヤリス クロスの周囲には絶えず人だかりができており、現地での人気の高さがうかがえました。全く違うモデルですが、人気の高さは、日本のヤリス クロスと同じようです。
小さな「マークX」?「ヤリス」を冠するコンパクトセダン「ヤリスATIV」
タイには、日本にはないコンパクトセダンの「ヤリスATIV」も存在します。
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ヤリス(先代まではヴィッツ)のセダン版として、日本では「プラッツ」や「ベルタ」がありましたが、ヤリスATIVは、全長4,425mm×全幅1,740mm×全高1,480mmと、これらよりも一回り大きく、日本のカローラ(セダン)と同等のサイズ感となっています。
エクステリアは、鋭い角度のヘッドライトやシーケンシャルウインカー、大型フロントロアグリルなど、スタイリッシュでカッコよいデザインにまとめられています。特にフロントマスクは、どことなく2代目後期型マークXを彷彿とさせる印象を受けます。
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リヤには、大型テールランプやリヤスポイラー、リヤアンダースポイラーを備え、スポーティなコンパクトスポーツセダンに仕上がっていました。内装には、シートやダッシュボードにレッドを基調とした高品質の合成皮革が使われ、贅沢かつスポーティな印象です。
タイの街中では、このヤリスATIVのほかにも、コンパクトなセダンを数多く見られます。現地では「小さくてもよいから荷室が欲しい」という需要が多いそうで、ヤリスATIVはその需要にしっかり応えたモデルとなっているようです。
ライズが長くなったかのような3列シートMPV「ヴェロッツ」
日本で人気のコンパクトSUV「ライズ」ですが、タイにはそのライズを引っ張って長く伸ばしたかのようなモデルがありました。3列シートMPV(マルチパーパスヴィークル)の「VELOZ(ヴェロッツ)」です。
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このモデルは、2021年から主に東南アジア市場で販売されているトヨタ「アバンザ」の上級モデルにあたり、フロントグリルやヘッドライト、バンパーサイドの加飾、リヤ周りのデザインは「ほぼライズ」。
しかし、ボディサイズは全長4,475mm×1,750mm×1,700mmとライズよりも480mm長く、ホイールベースも225mmほど長くなっています。
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この拡張スペースに3列目シートが納められ、ファミリー向けのMPVとして設計されているのが特徴です。
シートは2–3–2の配置で、2列目シートは3列目を使用しない場合には足元が広く、快適な移動空間を確保できそう。リヤドアはヒンジドア式で、スライドドアではない仕様となっています。
3列目シートはややコンパクトで、筆者も実際に座ってみましたが、足元がかなり狭く感じました。ただ、イレギュラー対応として割り切れば十分な機能を果たします。さらに、3列目シートはフロア下へ畳み込むことができるので、普段は畳んで広いラゲージスペースとして活用できるため、利便性は高そうです。
かつてのエスティマを彷彿とさせる3列シートを備えた豪華なMPV「イノーバゼニックス」
また、かつて販売されていた「エスティマ」を彷彿とさせるようなモデルもありました。「イノーバゼニックス」という3列シートの大型MPVです。ハイブリッドユニットを搭載し、駆動方式はFFの2WDが設定されています。
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ベースとなる「イノーバ」に、より豪華な内外装デザインを施したモデルで、「ゼニックス」とは「最上級」を意味し、その名の通り、プレミアム感のある仕上がりになっています。
ボディサイズは全長4,760mm×全幅1,850mm×全高1,790mmとなかなかの大型車で、かつてのエスティマ(2017年4月発売モデル:4,820×1,810×1,760)に近いサイズ感。エスティマと違い、後席ドアがスライド式ではなくヒンジタイプとなっていますが、ボディラインはエスティマを思い出させるスタイルでした。
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フロントデザインは、ボンネット先端を持ち上げてフロントグリルを強調した、MPVとSUVを融合したクロスオーバーのようなデザインとなっており、大きなフロントグリルの周囲を囲むメッキや、フロントバンパーサイドのクローム加飾ライン、フロントバンパー同様の加飾が施されたリヤバンパーなど、エスティマのそれとは全く異なる派手目のデザイン。派手なデザインを好む傾向のあるタイのユーザーにフォーカスしたデザインを取り入れているようです。
インテリアも「ゼニックス」という名にふさわしく豪華な仕様となっており、2列目はオットマン付きのキャプテンシートを備えています。パノラミックルーフから差し込む光を浴びながら、後席に座って移動するラグジュアリーな体験ができそうです。3列目シートもほどほどの空間が確保されており、使用しない場合は床下格納ができるため、使用しない場合は広い荷室として使うことができます。
ランクルシリーズほど大きくないラダーフレームのクロカンSUV「フォーチュナー」
日本では、ランドクルーザーシリーズがクロカンSUVとして展開されていますが、タイでは「フォーチュナー」という3列シートのクロカンSUVがラインアップされています。
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フォーチュナーは、ピックアップトラック「ハイラックス」と主要コンポーネンツを共有するPPV(ピックアップ・パッセンジャー・ヴィークル)というカテゴリーのモデルで、現行型は2015年登場の2代目。2023年にはフェイスリフトを含む大規模改良が行われ、2024年にもマイナーチェンジが実施されました。
ボディサイズは全長4,795mm×全幅1,855mm×全高1,835mmと大きめですが、ランドクルーザー300(全長4,950~4,985mm×全幅1,980~1,990mm×全高1,925mm)やランドクルーザー250(全長4,925mm×全幅1,940~1,980mm×全高1,925~1,935mm)よりもひと回り小さいサイズ。それでもシャープなヘッドライト、迫力のあるフロントバンパー、大開口のフロントグリルによって力強い印象を与え、ハリアーのような都会派SUVの雰囲気もあります。
リヤ周りも大型テールランプや大きなバックドアが特徴的で、ラグジュアリーSUVの雰囲気が漂っています。
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内装は、先進感はやや控えめながら4.2インチデジタルメーターや9インチセンターディスプレイが備わっており、インパネやドアトリムにはステッチ入りのソフトパッドを使用。十分な高級感はあります。
このフォーチュナーはタイでかなり人気があるようで、街中では頻繁にフォーチュナーを見かけました。ランクルシリーズほど大型SUVではなく、頑丈なフレーム構造を持つ3列シートSUVという点で、日本でも需要があるかもしれません。
ラグジュアリーセダンとして有名 新型「カムリ」
日本国内では2023年末に販売終了となったラージセダンの「カムリ」ですが、海外では2024年にフルモデルチェンジを迎え11世代目となる最新型が登場しています。タイでは2024年10月より販売開始されています。
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ボディサイズは4,920mm×1,840mm×1,445 mmと立派なサイズをもつラージセダンであり、基本的には先代モデルのコンセプトを継承。しかし、最近のトヨタ車共通デザインであるハンマーヘッドスタイルや、メッシュのフロントグリルの採用により、さらに近未来的な雰囲気を持つセダンへと進化しました。
新型で大きく変わったのがパワートレイン。先代モデルはガソリン車とハイブリッド車のラインアップでしたが、新型ではハイブリッド専用に一本化。ガソリン車を用意せず、ハイブリッド1本に絞ったことは、高級ブランド「カムリ」のプレミアム性をより強調する形となっています。
タイではカムリは高級タクシーとして広く利用されており、筆者も滞在中何度か利用しました。全長5メートル近いカムリの後席空間は非常に快適。ハイブリッドの高い静粛性や乗り心地のよさが後席のほうがより際立って感じられました。
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日本ではタクシーといえば「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」が主流で、高級タクシーというとアルファードやレクサス車のほうが人気ですが、カムリの快適さをもっと多くの人に味わってほしいと思いました。
他にも、日本未導入の車がたくさん
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タイのカローラ クロスは、日本仕様とは異なるフロントデザインを採用し、ピックアップトラック「ハイラックスレヴォ」(日本名ハイラックス)には、日本未導入のGRスポーツ仕様も用意されています。
また、セダンの「カローラALTIS」も、日本のカローラ(セダン)とはデザインやサイズが異なります。

このように、各モデルの違いも興味深いですが、筆者が特に感じたのはミニバンの需要の違いです。日本ではミニバンが広く普及していますが、タイではあまり見かけませんでした。トヨタ「アルファード」は、現地でも販売されており、街中でもごくまれに見かけましたが、セダンやSUV、ピックアップトラックのほうが圧倒的に多かったです。
また、タイでは日本車のシェアが高く、街中を走る自動車の7~8割は日本車といったところでしたが、中国製の電気自動車もタクシー用途として多く見られたことも印象的でした。
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