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自動車整備工場とは?ディーラーとの違いや特徴、サービス内容
自動車整備工場とは主に車検でお世話になるというイメージがありますが、ほかになにをしているのか、知らない方も多いでしょう。本記事では、自動車整備工場で行っている作業のほか、国土交通省の認定について、認証工場と指定工場の違い、また自動車の販売をしているディーラーとの違いを解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
自動車整備工場とは?
自動車整備工場とは、その名のとおり『自動車の整備を行う工場』です。具体的には、自動車の分解整備に必要な設備や機器を所有し、自動車整備士の資格を持つ作業員が在籍した、地方運輸局長から承認を受けている事業者のことを指します。
自動車整備工場では、車の日常点検や整備、メンテナンス、車検などを行っています。作業範囲は工場によって異なり、『点検や整備をメインにしている工場』『車検をメインにしている工場』『板金塗装などのボディ修理がメインの工場』などバラエティ豊かです。自動車整備工場の中には板金工場を持つ、または板金工場と提携しているところがあり、板金修理まで幅広く行っている場合もあります。
自動車整備工場を開業するには、地方運輸局長の承認が必要なので、自動車の整備に必要設備や機器、従業員の知識・技術、それを証明する資格など、さまざまな条件が定められています。自動車の整備不良は、一歩間違えば大事故の原因になるので、適切な点検・整備・修理が必要不可欠。そのため、国土交通省などでは、自動車整備を行う工場に厳格なルールを課しているわけです。
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自動車特定整備事業(特定整備)ってなに?
そこでキーワードになるのが2022年以前は『自動車分解整備事業』から、2020年の法改正で名称変更され『自動車特定整備事業』と呼ばれるようになった整備作業があります。これらの作業を行うには、地方運輸局長の承認を得た事業者しかできないというルールがあります。ちなみに自動車分解整備事業(分解整備)および自動車特定整備事業(特定整備)に含まれる作業は以下のとおりです。
自動車特定整備事業に含まれる分解整備7項目(従来の自動車分解整備事業と同じ内容)
- 原動機(エンジン)
- 動力伝達装置(シャフトなど)
- 走行装置(ロアアームなど)
- 操縦装置(ロッドなど)
- 制動装置(ブレーキなど)
- 緩衝装置(サスペンション、スプリングなど)
- 連結装置(キングピンなど)
自動車特定整備事業(特定整備)で追加された電子制御装置整備3項目
- 自動運行装置(Lv3以上のもの)
- 衝突被害軽減制御装置(自動ブレーキ)
- 自動命令型操舵装置(レーンキープ)
近年の車は、衝突の危険を察知して被害を回避または軽減するシステム、自動運転関連のシステム、それらに関わるセンサーやカメラ、さらに制御装置など、より複雑化・高度化しています。『自動車特定整備事業』と名称変更した理由は、分解整備に該当しませんが、電子制御装置の整備や調整などが必要になったことが大きな要因です。
また、電子制御装置の整備や調整を行うため、従来の『自動車分解整備事業』とは異なった知識や技術、さらに設備などが必要になったため、『自動車特定整備事業』と名称が変更になりました。
自動車整備工場はなにをするところ?
自動車整備工場では、さまざまな作業を行っていると説明しましたが、こちらでは具体的な作業内容を紹介いたします。あくまで一例ですが、このような作業で困ったら自動車整備工場に相談しましょう。
車検・点検・整備(メンテナンス)
自動車整備工場では、自家用乗用車の場合1年ごとに行う『法定点検(※)』をはじめ、エンジンオイルやタイヤの摩耗などを日々確認する『日常点検』、そのほか車検やメンテナンスなど、いわゆる一般整備と呼ばれる作業を行っています。
※法定点検は12ヶ月点検と24ヶ月点検(車検時)があります
エンジンオイルなどの消耗品交換
『車検・点検・整備(メンテナンス)』に含まれますが、エンジンオイルやブレーキフルード、冷却水、そのほかバッテリーなど、消耗品の交換作業も自動車整備工場の主な業務です。
タイヤ交換やバランス調整
タイヤ交換も業務のひとつです。タイヤ交換や調整などの業務をメインにしている自動車整備工場もあります。また、タイヤ交換に加え、ホイールとタイヤのバランス調整、4輪アライメント調整といったセッティング業務なども同時に行っているショップもたくさんあります。
ボディの傷や凹みなどの修理
自動車整備工場によっては、ボディの傷や凹みの修理といった『板金塗装』も行っています。また自社で行っていなくても、板金工場と提携してサービスを提供しているケースも多々あります。
エンジンやミッションなどの分解整備
自動車整備工場の特徴とも言えるのが、例えばエンジンやミッションなどの分解修理といった重整備です。このような分解整備に関しては、前述したとおり、地方運輸局長の承認を得た事業者(認証工場および指定工場)しかできない規則となっています。オイル交換やタイヤ交換などは、ガソリンスタンドなどでもできますが、このような重整備は自動車整備工場に持ち込まないと作業できません。
ほかにも、洗車やコーティング、自動車のカスタマイズ(エアロの装着やオーディオ、カーナビの交換など)など手広く請け負っている自動車整備工場もあります。
ディーラーと自動車整備工場の違いは?
自動車の整備や修理をする場所として、新車・中古車の販売を行っている『ディーラー(販売店)』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?実際に『ディーラー(販売店)』も自動車特定整備事業の認証を受け、点検・整備・修理を行っている事業者はたくさんいます。
そのため、一般的にディーラー(販売店)が運営している整備工場を『ディーラー系整備工場』、それ以外の点検・整備・修理を行っている事業者を『民間整備工場』と呼ぶことがあります。
ディーラー系整備工場は、特定メーカーの自動車に限定または中心に点検・整備・修理を行っていることが多くなっています。また、新車・中古車の販売もしているので、車の購入からアフターサービス、その後の売却・下取りまで含めて面倒をみてもらえることが魅力のひとつ。そのほかディーラー系整備工場は、特定メーカーをメインにしているので知識が豊富で心強いという特徴もあります。
一方の民間整備工場は、規模も多種多様で業務内容も異なります。ディーラー系整備工場のように特定メーカーを専門にしている事業者もあれば、いわゆる町工場的な小規模な整備工場もあります。どちらにしても相談しやすい自動車整備工場を見つけることが大切です。
自動車整備工場の選び方。「認証工場」と「指定工場」を知る
自動車整整備工場を選ぶ基準のひとつとして、『認証工場』と『指定工場』があります。一番の違いは『車検業務』です。こちらでは、『認証工場』と『指定工場』の違いについて、わかりやすく説明します。
認証工場とは
認証工場とは、地方運輸局長から『自動車分解整備事業』または『自動車特定整備事業』の認証を受けた工場です。これは道路運送車両法第78条第1項で記載されています。
認証工場になるには、一定の規模の作業場と作業機械、分解整備や特定整備に従事する従業員を有していることが条件になります。また認証工場に車検を依頼した場合、分解整備や特定整備を行い、最終的に運輸支局・自動車車検登録事務所など、いわゆる車検場に車両を持ち込んで検査を受けます。
指定工場とは
『認証工場のうち、設備、技術、管理組織等について一定の基準に適合している工場に対して、申請により、地方運輸局長が指定自動車整備事業の指定をしています。この「指定」を受けた工場を「指定工場」と言います(一般には「民間車検場」又は「民間車検工場」とも呼んでいます。道路運送車両法第94条の2第1項)。』(国土交通省ホームページより引用)
簡単に言えば、認証工場の中でも設備が充実し、かつ自動車検査員のいる自動車整備工場です。そのため、認定工場の場合は、車検時に車両を運輸支局・自動車車検登録事務所などに持ち込む必要がありますが、指定工場の場合、車両の持ち込みが省略され、運輸支局・自動車車検登録事務所などに書類を提出するだけで車検が取得できます。指定工場は、車検にも対応していることから『民間車検場』『民間車検工場』とも呼ばれます。
自動車整備工場のまとめ
自動車整備工場といっても、いろいろあることがわかりました。『認証工場』や『指定工場』に関わらず、安心して任せられる自動車整備工場を見つけることが豊かなカーライフには欠かせません。そのポイントとして、『見積りが細かくてわかりやすい』『整備や修理の必要性を的確に説明してくれる』『質問に対して真摯に応えてくれる』といったことがとても大切です。
車が故障したり、事故を起こしてしまったりしたときはもちろん、定期的に自動車のプロである自動車整備工場で点検や整備をしてもらえば、安心して車に乗ることができます。さらにパンク修理などはガソリンスタンドでも対応してもらえますが、エンジンやミッションなどの重整備を行えるのは、自動車整備工場だけなので、覚えておきましょう。
KINTOサービス紹介 メンテナンスについて
最後に、車検や整備もディーラー系自動車整備工場に任せられる、トヨタやレクサスの新車に乗れるサブスクサービス「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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