トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ新型ヤリスクロスで車中泊できる?おすすめグッズも紹介
2024年1月の改良では、内外装が進化し、安全性能が充実したヤリス クロス。コンパクトなSUVながら、車中泊も楽しめる1台です。でも、新型ヤリス クロスで車中泊をする際は、いくつか注意点も…。
そこで今回は、新型ヤリス クロスで車中泊をする際の注意点や、おすすめのアクセサリー・グッズを紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
新型ヤリス クロスで車中泊できる?
まずは、車中泊で重要となる荷室の広さを見ていきましょう。新型ヤリス クロスの荷室の寸法は以下のとおり。
| 条件 | 荷室長(約mm) |
---|---|---|
長さ | 5名乗車時 | 820 |
2名乗車時(リヤシート前倒し) | 1,475~1,740 | |
幅 | ― | 1,000~1,400 |
高さ | 2WD(6:4分割アジャスタブルデッキボード装着車) | 850~732 |
2WD(6:4分割アジャスタブルデッキボード非装着車) | 871 | |
4WD/E-Four | 732 |
リヤシートを使用した状態での荷室長は820mmと人が寝られる長さはないものの、運転席/助手席を前方へスライドさせた上で、リヤシートを倒せば、1,740mmの室内長が確保できます。1,400mmの室内幅、871mmの室内高とあわせ、(体格によりますが)1~2人なら車中泊が可能です。
なお、新型ヤリス クロスでは4つのシートアレンジが可能です。
スタンダードモード
スタンダードモードでは、5名乗車時に最大で荷室幅1,400mm、荷室長820mmもの荷室スペースを確保しています。
フラットモード
後部座席を倒すことで、車中泊をする際に必要なフラットスペース(※)を確保。すべてのグレードでフラットモードにすることができます。
※フルフラットではありません
4:2:4モード
4:2:4分割可倒式リヤシート(リヤセンターアームレスト付[ボトルホルダー2個付])は、後部座席にある左右中央のシートをそれぞれ動かすことができます。大人4人が乗った状態で、サーフボードなどの長尺の荷物も積めるのが特徴です。GR SPORT、Z“Adventure”、Z、Gが、このタイプのシートを採用しています。
6:4モード
6:4分割可倒式リヤシートは、後部座席をそれぞれ前に倒すことができます。例えば、3人乗車した状態でも、片方のリヤリートを倒せば多くの荷物が積載できます。X、Uがこのタイプのシートです(写真は4:2:4分割可倒式リヤシートを6:4で分割した状態)。
注意点
新型ヤリス クロスで車中泊を検討する際に、注意する点が2つあります。
ひとつ目は、どのグレードも“完全なフルフラットにはならない”という点です。フラットで段差のない荷室にするには、「一体式デッキボード」または「6:4分割アジャスタブルデッキボード」が必要です。また、段差のないフラットな荷室になったとしても、収納した後部座席が少し傾斜しています。
6:4分割アジャスタブルデッキボードが装備されていないX、Uグレードの2WDは、後部座席を前に倒すと段差ができてしまいます。この6:4アジャスタブルデッキボードはオプション設定されていないので、XやUグレードで車中泊をしたい方は、この段差を埋める工夫が必要になります。
2つ目は、最大の室内長が1,740mmであることです。大人にとって、車中泊をする場合は少々窮屈かもしれません。このことから、ヤリス クロスで車中泊をする場合は、以下のグレードを選ぶといいでしょう。
6:4分割アジャスタブルデッキボード搭載グレード:GR SPORT、Z”Adventure”(2WD)、Z(2WD)、G(2WD)
一体型デッキモード搭載グレード:Z”Adventure”(E-Four/4WD)、Z(E-Four/4wd)、G(E-Four/4WD)、X(E-Four/4WD)、U(E-Four)
Z“Adventure”はルーフレールが標準装備
ここからは車中泊に役立つ装備や機能、アクセサリーを紹介していきましょう。
まずは、Z“Adventure”に標準装備となるルーフレールは、屋根の上に荷物を積む際に活用するもので、ベースキャリアを取り付け、サーフボードや自転車など大きな荷物を積んだり、ルーフボックスを使用して荷物を入れたりとさまざまな使い方をすることができます。
リヤシートを倒して車中泊をすると荷物の置き場所がなくなってしまうので、ベースキャリアとルーフボックスの装着はおすすめです。
AC100V・1500Wの給電機能(ハイブリッド車にメーカーオプション)
ハイブリッド車にはメーカーオプションで、荷室にアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)を装着することができます。ハイブリッド車の駆動用バッテリーを利用して、家電などを使おうというものです。より便利で快適に車中泊を楽しめます。
なお、非常時給電システムの使用時は、駆動用電池の残量減少により自動でエンジンが始動するようになっています。燃料残量告灯が点灯するまで電化製品が使用可能ですが、アイドリングストップ条例にふれる可能性があるので、十分な残量がある状態で適切に使用しましょう。
車中泊おすすめアクセサリー
ルーフレールや給電機能の他にも、車中泊で活躍する新型ヤリス クロス専用のアクセサリーやオプションがあります。ここでは、おすすめのアクセサリー・オプションを5つ紹介します。
ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)
スマートキーを携帯していれば、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが自動的に開閉します。両手が塞がっているときに便利な機能で、荷物が多くなる車中泊時に活躍します。なお、バックドア下端部にあるスイッチの操作でも開閉可能です。
GR SPORT、 Z“Adventure”、Z、Uにメーカーオプション。価格は、77,000円(税込)です。
GRサンシェード
車中泊をする際に、外の視線を遮るための目隠しは必須。新型ヤリス クロスのアクセサリーでは、ウインドガラスシールド用のサンシェードがあり、使用しない時はコンパクトに収納が可能です。ただし、他のガラスのサンシェードはないので、別で用意する必要があります。
価格は、9,900円(税込)です。
ラゲージソフトトレイ
ラゲージソフトトレイは、荷室に設置するアクセサリーです。表面に撥水・防水加工を施しているので、濡れたものや汚れたものの収納に便利。また、滑り止め加工もしてあるので、走行中でも荷物がずれにくくなります。車中泊はもちろん、アウトドアスポーツをする方やキャンプをする方にもおすすめです。
ラゲージソフトトレイは、ラゲージ部用とリヤシート部用の2種類があります。価格は、それぞれ9,900円(税込)です。
IR(赤外線)カットフィルム
IR(赤外線)カットフィルムは、後部座席に設置するウィンドウフィルムです。スモークは約54%、ダークスモークは約60%、赤外線をカット。直射日光を弱めることができるため、肌への「ジリジリ感」を緩和させます。また、断熱効果も向上できるため、車内の温度上昇も緩和され、エアコンの効率もアップします。
価格は、24,200円(税込)です。
その他、車中泊おすすめグッズ
新型ヤリス クロスで快適に車中泊をするためのグッズを紹介します。車中泊で必須のグッズやあると便利なグッズまで8つ紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
マット
マット類を使用すると、シートを倒した際の隙間や段差などが緩和されて寝心地がよくなります。凸凹が感じにくい厚みのあるマットがおすすめ。新型ヤリス クロスのXとUグレードの2WDは、段差があるので必須アイテムといえるでしょう。
カーテン
プライバシーを守るため、そして車内の温度を保つためにカーテンも必須。新型ヤリス クロスの専用アクセサリーには、カーテンがないので、別で購入する必要があります。カーテンを選ぶ際は、車内の温度を保つため、遮光性の高いカーテンを選ぶと良いでしょう。また、カーテンの種類は、マグネットタイプや吸盤タイプ、レールタイプなど様々あります。車中泊をする頻度が少ない方は、簡単に取り外せるタイプがおすすめです。
寝袋
寝袋は、快適な車中泊をするために便利なアイテムです。車中泊をする際は、エンジンを切らないといけないため、特に冬場の車中泊では必需品。また、使わないときはコンパクトに収納できるため、車に積んだままでも邪魔になりません。
枕
質の良い睡眠をとるためには、枕があったほうが良いでしょう。キャンプ用の枕は、コンパクトになるものもあるため車中泊に適しています。枕のバルブを開けると自動で空気が入るものや、タオルや衣類を詰め込んで使うタイプならかさばりません。
ポータブル電源
車中泊では、なにかと電源が必要になる場面があります。新型ヤリスクロスのハイブリッド車では、給電機能が備わっていますが、ポータブル電源も用意しておくとより快適でしょう。車を完全に停車した状態で、調理家電やスマートフォンの充電などに安心して使用できます。
ランタン
車内についている電気で一晩過ごすのは、バッテリーが上がる可能性もあるので、ランタンを準備しておいたほうが良いでしょう。ランタンは、明るく消費電力が少ないLED式がおすすめです。また、バッテリー式なら、ハイブリッド車の給電機能で充電可能。ガソリン車でもポータブル電源を準備しておけばすぐに充電できます。
テーブル
車内で食事をとる際に、テーブルがあると便利です。食事だけでなく、ワーケーションをしたり、車内で調理したりするときにも役立ちます。移動時に、小さく収納できるような折り畳み式やシートに固定できるタイプがおすすめです。
クーラーボックス
クーラーボックスを用意しておくと、冷たい飲み物や食べ物を入れておけます。あまり大きすぎると邪魔になってしまうので、小さいクーラーボックスか折りたためるタイプがおすすめです。
新型ヤリス クロスと車中泊 まとめ
新型ヤリス クロスは、後部座席を倒した状態で最大の長さが1,740mmとなっており、体格にもよりますが1~2人なら車中泊が可能です。SUVの中でも車体が小さく細い道でも通りやすいため、フットワーク軽く出かけることが可能な1台となっています。ただし、車中泊をする場合は、後部座席の足元にあたる部分に隙間ができることと、完全なフラットにはならないので、隙間を埋めるなどの工夫が必要です。
新型ヤリス クロスよりも車中泊に適した車はほかにもありますが、DIYをしたりグッズを充実させたりすることで、新型ヤリス クロスでも車中泊も楽しむことが可能です。
新型ヤリス クロスは、トヨタのサブスクサービス「KINTO」でも取り扱っています。購入とあわせてKINTOも検討ください。それでは、最後にKINTOについてご紹介します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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