車のサブスク解説
個人事業主にカーリースのデメリットはある?メリットも紹介
カーリースといえば法人向けのサービス、そう感じる方も多いのではないでしょうか。ところが現在では、個人事業主が利用するカーリースも普及し注目を集めています。
そんなカーリースについて、今回は個人事業主がカーリースを利用する際のデメリットやメリットをご紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
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個人事業主のためのカーリースとは
カーリースとは、月々決められた金額を支払うことで、好きな自動車に毎月乗れる定額制のサービスのこと。簡単にたとえると、カーリースは賃貸住宅に近いサービスです。保険料や税金も含まれた上で毎月の支出が定額になる点が、カーリース最大の特徴といえます。
法人向けカーリースが主に社用車として利用されるのと異なり、個人事業主が利用するカーリースでは、利用者の様々な用途や生活に合わせて利用される特徴があります。個人事業主のカーリース料金は法人料金よりも負担のない価格帯と豊富なプランが用意されているのが大きな違いになります。
例えば、メンテナンスやETCなどがお得なパッケージになっていたり、リース終了時の精算が簡単など、お客様の裁量で自由に選べる選択肢が多数設けられています。
個人事業主でカーリースを利用する人は増加している
カーリースには、月々定額で安定して車に乗れることに加えて、車の維持に必要な各種税金やメンテナンスなどの煩わしさを軽減できるメリットがあります。
また特に最近は、カーリースだけでなく、カーシェアリングといった、従来とは異なる新しい車の利用方法が注目されはじめており、個人事業主のカーリース利用者が年々増加傾向にあります。
実際、業界団体によると2016年度末時点のオートリース車両保有台数は、2011年度末から6年連続の増加となり、個人向けオートリースも本格的な普及期に入った、としています。
出典:Response「オートリース車両、2024年度には3割増の481万6000台へ…矢野経済予測」
カーリースの2つの形態
カーリースには、下記の2つのリース形態があります。
- ファイナンスリース=月々の費用にメンテナンスに必要となる部品代などを含めない
- メンテナンスリース=月々の費用に車両代金だけでなくメンテナンス費を含む
両者は契約中の点検や定期交換部品を月々の代金に含めるか否か、によって変わってきます。メンテナンスリースより定期点検にかかる費用分だけ月々の支払いが安くなるのが、ファイナンスリースの特徴です。
ファイナンスリースもメンテナンスリースも、個人事業主・法人の両方に用意されています。
個人事業主がカーリースを契約する場合
新車購入は減価償却の対象となる
法人向けカーリースは、月々のまとまった支払いでコストを明確にできるだけでなく、会社の経費として有効活用できます。
とはいえ、例えば法人が新車を購入した場合、減価償却により新車にかかった金額すべてをその年の経費として申告はできず、使用する期間に応じて毎年一定の金額を計上しなくてはなりません。ところが、リースであれば減価償却のような煩わしい処理をする必要はありません。
個人事業主が確定申告を外部委託せず自分で行う場合、シンプルな会計処理は大きなメリットになり得ます。
カーリースは経費扱いにできる
カーリースした車を事業用に使っている場合、その費用を経費にできます。どれだけ経費にできるかは、事業用に使った割合によるため、詳しくは税理士など専門家にご相談することをオススメします。
分割払いだと利息しか経費にならない
ローンによる分割払いでは、カーリースと異なり利息のみ経費として計上できます。つまりローンを利用した分割払いなどの借入れでは、元金を経費にできません。
同じ自動車の購入でも購入方法によって得られる節税効果が異なるので、節税を狙って車を導入する際は十分注意しましょう。
維持費の経費処理が楽になる
車の維持費も経費に加えられます。例えば経費にできる主な車の維持費は以下の通りです。
- 自動車税種別割や自動車重量税など (租税公課)
- 自賠責保険を含む各種保険料 (保険料)
- 車両のメンテナンス費用やガソリン代 (車両費)
- 駐車場代など (地代家賃)
車を分割払いで購入した場合、事業用として使用している割合に応じて経費として計上できます。
カーリースなら、月々の支払いに車の維持費も含まれているため、会計処理をよりシンプルにできます。
※経理、財務に関わる点については、契約者の財務状況や車両の使用方法によって、メリット・デメリットが異なる為、ご契約の際は、契約内容を貴社担当の会計士・税理士にご確認・ご相談ください
個人事業主とカーリース
個人事業主がカーリースを利用するメリット
個人事業主がカーリースを利用する際、主に下記のようなメリットがあります。
頭金不要で、気軽に新車を
個人事業主がカーリースを利用する大きなメリットの一つが、契約時の気軽さです。車を購入する際、購入する車両の代金だけでなく各種税金など様々な費用が必要となり、契約時に頭金も必要になります。
カーリースのでは契約の際に審査があるものの、頭金を用意する必要はなく、必要だとしても駐車場の契約にかかる代金程度です。乗り始めから契約終了まで月々定額を支払うだけで、新車を利用できる気軽さは敷居を低くしてくれます。
必要な維持費がすべて込みで、月々定額
車には購入費用だけでなく、毎年様々な諸費用が発生します。例えば毎年4月1日時点での自動車の所有者に対して支払い義務がある自動車税種別割や、車検費用がその代表例といえるでしょう。
車検費用を含む様々な諸費用が毎月の支払いに含まれているため、車検時期を意識して予算を用意する必要もありません。
また契約上、車の所有者はリース会社となっているため契約者に納税の必要がなく、税金の支払いも気にせず車を利用できます。
メンテナンスも万全で、安心安全
カーリースのプランによっては法定点検や定期的に交換が必要となるオイルやタイヤなども月々の支払いに含まれています。
これにより忘れがちな点検時期を知らせてくれるだけでなく、カーリースの契約内容に応じて部品交換を行うため、車を良い状態で保ち続けられるのも個人事業主がカーリースを利用するメリットといえます。
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気に入ってしまえば、車を自分のものにできる
最近では個人事業主がカーリースを利用するケースが増えていることもあり、豊富な選択肢から自身のカーライフに合わせて、様々なプランが選べるようになってきました。
例えば契約期間が終了した後、車の所有権を自分に移せるプランがあります。車をじっくりと使った上で気に入った車を購入できるので、通常の新車購入時よりも安心かつ、自身が納得しやすいというメリットがあります。
ただしプランによっては所有権を移す際に残価を支払う場合と、支払わなくても車両の所有権をもらえる場合があるため、あらかじめ確認が必要です。
個人事業主にカーリースのデメリットはある?
個人事業主がカーリースで気をつけたいデメリットは以下のとおりです。
走行距離制限が設定されている
カーリースでは、一般的に年単位や月単位の走行距離に制限があります。
この制限は、取り扱うリース会社によって様々ですが、走行距離が短いほど月々の支払い額は少なくなります。同じ車両でも月々の支払いが異なる場合は、この走行距離制限に注目してみましょう。
また距離制限を超過した場合の支払い金額も各リース会社で異なるので、選ぶ際は自身のライフスタイルに合わせて最適なプランを選択しましょう。
購入するならば、現金一括がお得
車を現金で一括購入するのとローン分割払いで購入するのでは、分割払いの方が利息の分だけ支払総額は大きくなります。カーリースでも、リース料の利息が月々の支払いに含まれています。
毎月安定した金額で気軽に車に乗れるカーリースですが、総合的な出費を抑えるのであれば、現金一括で支払った方がお得といえるでしょう。
事故などで中途解約となる場合、解約金が必要に
カーリースは決められた期間での契約のため、中途解約できないのが一般的です。
ただし事故などで車両が全損した場合を含む、リース会社が認めるやむをえない事情などにより、リース会社から中途解約される場合があります。
中途解約には中途解約金と呼ばれる費用を支払う必要があり、全損の場合だと査定金額がつかず、まとまったお金が必要となるため注意しましょう。
残価のリスクもある
カーリースにおける月々の支払い金額は、主に本来の車両価格から契約終了時の車両価値(残価)を差し引いて計算しています。残価はカーリースの契約方式(※)によって異なります。
※詳細は各リースサービスによって異なります
クローズドエンド方式
満了時の実売価格と設定残価の差額を精算しない方式
オープンエンド方式
満了時の実売価格と設定残価(市場価格)との差額を精算する方式
そのため人気の車種やカラーといった、買取査定時に価値がつきやすい車両ほどお得なメリットがあるのですが、長期間におよぶカーリースでは契約終了時の車両価値が予想より低くなる恐れもあります。
残価の支払いなどは、カーリースでトラブルになりやすいポイントなので、車を選ぶ際は契約終了後の残価支払いの有無に注目してみましょう。
原状回復が原則
返却を前提とするカーリースの場合は、契約終了後の車両価値が重要となります。そのため契約時に想定した車両価値に対して、現状価値が劣る場合は違約金の支払いが必要となる場合があります。
よくある例として、事故などによる傷やへこみが挙げられます。これらの損傷はもちろん、車両のカスタマイズに関しても現状回復の必要がありますので、カーリースでは返却することを第一に意識した利用が普段から大事です。
カーリースで失敗しないための注意点
カーリースで失敗しないためにも、自身の希望する利用方法とカーリースのデメリットを照らし合わせてみましょう。注意すべき点は下記の5つです。
料金に含まれる内容と残価精算の有無に注意
カーリースの月額料金に含まれる項目やプラン内容は、会社ごとに異なります。まずはカーリースの月額料金内訳や、プランに具体的に含まれている内容を必ずチェックしましょう。
例えば、ご希望のカーリースの月額料金に、自動車税や自動車保険、・車検費用やメンテナンス費用、・故障時の修理費用などがどこまで含まれているのかを確認します。また、契約満了時の残価精算の有無と金額もチェックをしておくことが大切です。
月額料金の内訳やプラン内容の確認を怠ると、予想外の出費が増える原因になってしまいます。
取扱メーカー、車種をチェック
カーリースの会社によっては選べる車種も異なります。ご希望の車種やメーカーが決まっている場合は、希望する車を取り扱っているかをチェックしましょう。大手の自動車メーカーのカーリースでは、自社の車のみを取り扱っていることがあります。
メーカーや車種にこだわりがない場合や「これから決めたい」という方は、より多くのメーカーや車種を取り扱っているカーリースがもおすすめです。ただしカーリースによっては国産車のみの取り扱いの可能性や、一部のグレードやモデルの取り扱いがない場合もあります。
目的に合わせたプランがあるか
自身が希望する利用方法に合ったプランがあるかも大切なポイントです。
例えば「車検もメンテナンスもすべて全てお任せしたい」「車のことはあまり詳しくないから不安」という方は、メンテナンスや修理などのサポートを受けられるプランがおすすめです。
また「高校生の子どもの送迎のために、在学中の3年間だけ使いたい」など用途や目的が明確なという方は、希望する契約期間で契約できるかを確認します。
カーリースで失敗しないためにも、利用方法や目的や条件に合ったプランがあるかを比較しましょう。
走行距離の上限
カーリースの走行距離の上限は、月ごとに1,500km前後で設定されているのが一般的です。通勤や通学・趣味などで走行距離制限を超える可能性がある方は、希望するカーリースの契約内容を見直しましょう。
カーリースの残価はリース終了時の走行距離をもとに試算しています。契約走行距離を上回った場合は追加料金を支払うことになるので注意してください。
契約した車のカスタマイズ
契約した車のカスタマイズは原則禁止されていることが多いく、でます。カーリースでは車の所有者がリース会社になるため、リース終了時に原状回復をして返却しなければなりません。
カーリースや車のサブスク「KINTO」はどんな人におすすめ?
カーリースや車のサブスク「KINTO」はどのような人におすすめなのでしょうか。向いている人の特徴をまとめました。
カーリースやKINTOに向いている人の特徴
以下の項目に当てはまると感じた人は、カーリースやKINTOがおすすめです。
- まとまった金額を支払いたくない
- 毎月定額の支払いで収支の把握を楽にしたい
- 契約手続きに行く時間がない
- 長距離を使うことはあまりない
カーリースでは月額料金が定額のため、毎月の収支の管理がしやすくなります。各種税金や自賠責保険料などのまとまった費用も、月額料金に含まれている項目は別途支払いの手間がありません。
また、お仕事などで契約手続きに時間をかけたくない人にも向いています。契約手続きはWEBで完結できるので、自宅からすき間時間に申し込みができます可能です。
カーリースの目的に合わせたプランに当てはまる方もおすすめです。特に「走行距離制限」や「車検・メンテナンスの内容」で納得できる人であれば、KINTOやカーリースは向いているといえるでしょう。
さらに、カーリースで原状回復や禁止事項に触れにくいカスタマイズの方法として、あらかじめカスタマイズされている「カスタムカー」を選ぶという方法があります。
KINTOでは、あらかじめカスタマイズされた「モデリスタ仕様車」「カスタムカー」の取り扱いがあります。詳しくはKINTOの車種ラインアップ「モデリスタ・GRパーツ装着仕様」のページをご覧ください。を選択できますので、カーリースの契約プランだけでは満足できない方は、KINTOにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
カーリースというと法人が社用車として契約するイメージですが、個人事業主も契約でき、業務で使用する割合に応じて経費にできるメリットがあります。車の購入を検討する際は、カーリースの利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
※経理、財務に関わる点については、契約者の財務状況や車両の使用方法によって、メリット・デメリットが異なる為、ご契約の際は、契約内容を貴社担当の会計士・税理士にご確認・ご相談ください
最近では、カーリース以外でも車を利用できる方法として、車のサブスク「KINTO」などのサービスもはじまりました。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
よくある質問
カーリースに向いている人は?
カーリースのメリットを簡単にまとめると、頭金なしで新車を利用でき、支払いも月々定額のため車にかかる費用を把握しやすくなります。
そのほか、契約したカーリースがメンテナンスまで含まれたプランの場合、定期点検ごとにプランに応じて消耗品の交換が行われるため、車にかける時間やストレスも少なくなるでしょう。
このように、車に関する支払いを毎月定額にしたい方や、車のメンテナンスにかかる手間を減らしたい方は、カーリースの検討をオススメします。
カーリースに向いていない人は?
分割払いにかかる金利が気になる方は、現金一括での購入がオススメです。また、カーリースの場合は走行距離の制限があるので、長距離乗ることがわかっている方には向いていません。
プランによりますが、返却時に現状回復する必要があるので、大きなカスタマイズは難しくなっています。色々な支払い手続きが面倒でも、できる限りお金を払いたくない方や、車のカスタマイズ・メンテナンスを大規模に行いたい方は、カーリースには向いていないといえるでしょう。
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