試乗記・レポート
2025年9月一部改良のアクアで車中泊はできる?荷室はフラット?徹底解説
コンパクトカーの中でも人気の高いトヨタ アクア。2025年9月には一部改良(マイナーチェンジ)が行われ、フロントデザインが「ハンマーヘッド」モチーフに刷新されるなど、魅力が一層高まっています。
低燃費で運転しやすいアクアですが、「アクアで車中泊はできるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論からいえば、アクアでの車中泊は人を選ぶが「工夫次第」です。
この記事では、2025年9月の一部改良後のアクアの荷室(ラゲージスペース)の広さ、車中泊を快適にするための空間づくりの方法や必須アイテムまで、詳しく解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
アクアで車中泊できる?荷室(ラゲージスペース)の寸法について

まずは、車中泊で重要となる荷室の広さを見ていきましょう。アクアはコンパクトなボディながら、日常使いに十分な荷室容量を備えており、5名乗車時では、2WDで298L、E-Fourで271Lの容量があります。

リヤシートを使用した状態での荷室長は656mmのため、そのままでは人が寝られる長さはありません。
一方、運転席/助手席を前方へスライドさせ、リヤシートを倒すことで最大1,630mmの室内長が確保できます。これに最大室内幅1,153mm、室内高824mm(2WD)をあわせると、(体格によりますが)小柄な方1名なら横になれる可能性はあります。
しかし、寸法上は可能でも、車中泊で快適に過ごせるかどうかは判断が難しいところです。そこで今回、実際の一部改良後のUグレードの車両で確かめてみました。

車中泊を行う場合、まず後部座席を倒して就寝スペースを作り出しますが、実際の長さをメジャーで測ってみました。

バックドアトリムからリヤシートの背面の際までは約1,200mmで、リヤシートを倒すとフラットにはならず、段差は約200mmでした。(KINTO実寸)かなりの段差です。
運転席/助手席をニュートラル(垂直から後方に19度)の状態で最前列にスライドさせると1,630mmのスペースが生まれるとされているのですが、さらに運転席/助手席をできるだけ前に倒したところ…

座席を前傾させたところ、Uグレードの運転席/助手席の背面が少し反っていることも加わり、想像以上に大きな隙間ができました。この隙間(約500mm)を荷物などで埋めることができれば、バックドアトリムから運転席背面までのスペース(1,200mm)と合わせて、実際には最大で約1,700mmの就寝スペースを作り出せることがわかりました。


AC100V・1500Wの給電機能(全グレード標準装備)
アクアは、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)を全グレードに標準装備しています。


コンセントはセンターコンソール後部に設置されており、最大1,500Wまでの電化製品が使用可能です。車中泊で電気ケトルや小型の調理家電、スマートフォンの充電などに使えるため、快適さが格段に向上します。また、災害などによる停電時には「非常時給電モード」で車を電源として活用できます。
なお、非常時給電システムの使用時は、駆動用電池の残量減少により自動でエンジンが始動するようになっています。燃料残量警告灯が点灯するまで電化製品が使用可能ですが、アイドリングストップ条例に触れる可能性があるので、十分な残量がある状態で適切に使用しましょう。
アクアの車中泊を快適にする「段差解消」の方法と必須アイテム
アクアはヤリス クロスのようなSUVとは異なり、後部座席を倒しただけでは「フルフラット」にはなりません。そこで車中泊を行うには、荷室と背もたれの段差を埋めるという課題をクリアする必要があります。
後部座席を倒した際に生まれる大きな段差(約200mm)を埋めるためには、どんな方法があるでしょうか?
アジャスタブルデッキボード(2段デッキ)
ご利用の車が2WDであればアクア純正アクセサリーのアジャスタブルデッキボードがおすすめです。


上段と下段の2段階に調整でき、上段にセットしてリヤシートを倒せばフラットな空間が出現。大きなものや長尺物の積み込みに便利です。フロアボードとの間のスペースに小物などの収納も可能。また背の高いものを運ぶ時は、下段にセットするなど用途多彩なアイテムです。そして簡単に脱着できます。(2WD限定)
※ラゲージトレイ(デッキボード上段用)、ラゲージトレイ(デッキボード下段用)、ラゲージソフトトレイ(デッキボード上段用)、ラゲージソフトトレイ(デッキボード下段用)は同時装着できません。
コンテナボックス(収納ケース)
アジャスタブルデッキボードを手に入れることができなくても、コンテナボックスを使う方法もあります。約170~200mmの高さのボックスを荷室に置き、その上にマットを敷くことでフラットな空間を目指します。コンテナボックスは荷物の収納も兼ねられるため一石二鳥です。
簡易風船マット
アジャスタブルデッキボードもコンテナボックスもなければ、KINTOのシエンタ車中泊記事でご紹介した簡易風船マットで段差を埋める方法もあります。ただし、縦横はシエンタに比べて狭いので、圧縮袋の中に入れる風船の量を調整しながら必要なスペースを埋めていきましょう。

ここからは車中泊に役立つトヨタ純正のアクセサリーを2つご紹介いたします。
ラゲージソフトトレイ(ラゲージ部)(リヤシート部)

滑り止め機能と、水滴の落下を防ぐ外周の縁(ふち)を備えているため、濡れた物や汚れた物も気にせず積むことができます。さらに、リヤシートを倒してフラットな状態で使用する場合には、シートバック(背面)を汚れから保護する役割も果たします。
TZ安心給電コード

このコードは、車両の1500Wアクセサリーコンセントから安全に電力を取り出すためのアイテムです。接続は簡単で、災害時には携帯電話の充電や家電製品の使用が可能になります。 1500Wを超える過剰な電力使用を検知すると、本体のブレーカーが作動して供給を停止する安全機能や、使用電力量がわかるメーターも搭載しています。
車中泊を行う際の注意点
手軽にできる車中泊ですが、安全・快適に行うために以下の点に注意しましょう。

場所の確認
道の駅や高速道路のサービスエリア/パーキングエリアは、あくまで「休憩」施設であり、「宿泊(車中泊)」を公認している場所は多くありません。必ず「RVパーク」や「オートキャンプ場」など、車中泊が許可されている場所を利用してください。
荷物は最小限に
アクアの室内空間は限られています。車内で快適に過ごすためにも、荷物は最小限にしましょう。 必要な荷物はコンテナボックスにまとめ、段差解消に活用したり、隙間スペースに入れられるサイズにまとめることをおすすめします。
エンジン(ハイブリッドシステム)の停止
就寝時は、騒音や排気ガスの問題、バッテリー上がりのリスクを避けるため、必ずエンジン(ハイブリッドシステム)を停止してください。

夏場や冬場の温度管理は、ポータブル電源を活用した電化製品や、断熱性の高い寝袋などで対応しましょう。
※AC100Vコンセント使用時は、バッテリー残量低下に伴い自動でエンジンが始動する場合があります。 一酸化炭素中毒を避けるため、換気の悪い場所では絶対に使用しないでください
まとめ:工夫次第でアクアも車中泊の秘密基地に

2025年9月に「ハンマーヘッド」デザインに生まれ変わったアクアは、「約20cmの段差」という課題があるものの、厚手のマットやコンテナボックスなどでフラット化の工夫をすれば、1名での車中泊を楽しむことができるかもしれません。全グレード標準装備の給電機能を活用すれば、快適性も抜群です。コンパクトなボディは、狭い道や車中泊スポットでの取り回しがしやすいのも大きなメリットといえるでしょう。しっかり準備と工夫をして、アクアでの車中泊を楽しんでみてはいかがでしょうか。

アクアは、トヨタのサブスクサービス「KINTO」でも取り扱っています。特に「Uグレード」は、アップグレード機能などが付いた「KINTO Unlimited」専用のグレードです。「KINTO Unlimited」は、保険や税金、メンテナンス費用などが月額利用料に含まれる従来の「KINTO」のサービスに加え、運転データに基づいた「見守り」サービスや、ソフトウェア・ハードウェアのアップグレード機能が追加されているのが特徴です。アクアをご検討の際は、購入とあわせて「KINTO」もぜひご検討ください。
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KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- KINTO ONE
- トヨタの新車が対象
- KINTO for LEXUS
- レクサスの新車が対象
- KINTO ONE(SUBARU)
- SUBARUの新車が対象
- KINTO ONE(中古車)
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- KINTO Unlimited
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
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