トヨタ車&レクサス車解説
ハッチバックとは?メリットやデメリットを紹介!
かつてはセダンと並んで多くの車種が存在したハッチバック。ハッチバックとは、車の背面ドアが大きく開口するボディ形状をもつ車のこと。ハッチバックタイプの車にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。おすすめの車種も合わせて詳しくご紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ハッチバックとは?どんな特徴?
「ハッチバック」の「ハッチ」は船などにある甲板の昇降口、「バック」は車の背面のことを指しており、つまりハッチバックとは、跳ね上げ式あるいは横開き式のバックドアを持つ車型のこと。
ただ、ハッチバックドアはSUVやミニバン、ステーションワゴンなど多くの車型に備わっており、こうしたボディ形状と区別するために背が低く全長が短めのコンパクトカーのことをハッチバックと呼ぶのが一般的です。
ハッチバックタイプの車として有名な車はフォルクスワーゲン・ゴルフです。トヨタのラインアップだと、ヤリス(GRヤリス含む)やアクア、カローラスポーツ(GRカローラ含む)などが該当し、全長4.2メートル以下の小型車をさすことが多いようです。
ちなみに、少し長くなったカローラツーリングはステーションワゴン、少し車高が高くなったカローラクロスはSUVとなり、わずかな違いで呼び方が変わるところは面白い点です。
なお、ハッチバックをベースに高出力エンジンを搭載したスポーツモデルを「ホットハッチ」と呼びます。トヨタのラインアップでは、GRヤリスやGRカローラがホットハッチとなります。
ハッチバックのメリットは?
ハッチバックのメリットのひとつは、ボディサイズの割に荷物を多く積めることです。特に後部座席のシートバックを前方へ倒せば奥行きの広いスペースが生まれ、長く大きな荷物でも収納することができます。
たとえば、コンパクトカーのヤリスだと後部座席を倒すと奥行きは最大1,333mm、カローラスポーツだと最大1,630mmも確保できます。片側のみ後部座席を倒せば、ラゲージに長く大きな荷物を積み込んだ状態で3名乗車することも可能です。車室内をフレキシブルに活用できるのはハッチバックの大きなメリットといえます。
また、後席とラゲージエリアの間に仕切りがないため、後席からラゲージにある荷物へ簡単にアクセスすることができるのもメリット。セダンだと後席とラゲージの間に仕切り板がある場合が多いためできませんが、ハッチバックならば手を伸ばすことで後席からラゲージの荷物の出し入れができます。
走りが軽快であることもハッチバックのメリットでしょう。セダンやミニバン、SUVのように車両重心から離れたところに荷物を積むことがなく、重心高も比較的低いため、ハッチバックは走行性能が軽快になる傾向があります。リアのオーバーハング(後輪タイヤから後側のエリア)が短いために車両後端の見切りがよく、駐車が楽になることもメリットです。
ちなみに、トヨタはかつて公道を走る世界一ハードなレース「FIA世界ラリー選手権(WRC)」で2ドアクーペのセリカをベースとしたマシンで出場していましたが、現在はハッチバックのGRヤリスをベース車としています。ライバルチームのヒョンデもハッチバックのi20をベース車としているため、ハッチバックの走行性能のポテンシャルの高さが窺えます。
どんな人におすすめ?
ハッチバックは「大きな車を運転するのは不安だけど、車両サイズに対して効率的に荷物を積める車が欲しい」という方に適しています。
荷物の積載量だけを優先するならばミニバンのほうが圧倒的に優勢ですが、ボディが大きいことで狭い場所で運転しにくかったり、重心が高かったりすることで走行性能(特に高速道路での走行)に不安を覚える方もいます。
必要なときには、後部座席を倒して荷室を拡張するなどして荷物を効率的に積めて、高速走行など走行性能が高く、狭い駐車場でも比較的とめやすいのは、やはりハッチバックです。
使い勝手の良さに加えてスポーティな走りも味わいたいという方には、GRヤリスやGRカローラといったホットハッチがおすすめ。普段は使い勝手の良いハッチバックとして使いつつ、時にはスポーティな走行をして刺激的なドライブを楽しむことができます。
ハッチバックのデメリットは?
もちろんメリットばかりではありません。ハッチバックは特大の荷物を積み込む用途には向いておらず、特にキャンプやアウトドアなどで大量の荷物を載せる機会が多い場合は、ラゲージの容量が足りているか慎重に見極める必要があります。
またハッチバックには四角い形で大きく開くバックドアをもつ車がある一方で、テールランプデザインなどを優先してしまったことで開口部(特に下側)の幅が狭いハッチバックもあります。
荷物の出し入れのしやすさは開口部の周りの構造に左右されます。また、複雑な形状のバックドアだとバックドア自体が重たくなり開閉に力が必要になることもあるので、バックドアの形状も自身の用途に適しているか見極めが必要です。
また、ラゲージと居住スペースの間に仕切りがないため、走行中のロードノイズが車内に響きやすい傾向にあるのもハッチバックのデメリットといえます。昨今の車は遮音対策が行き届いている車が多く、ハッチバックであってもロードノイズか気にならない車種も多いですが、購入前に試乗させてもらうなど確認しておくと安心です。
どんな人に向かない?
ハッチバックは大量の荷物を運ぶ機会が多い方、大きな荷物の出し入れが頻繁にある方、ロードノイズなどの音を気にする方には向いていません。ただメーカーや車種によってレベルは異なりますので、購入する前に販売店で実車を確認したり、インターネットで情報を集めたりして選択することをお勧めします。
トヨタのハッチバック車を紹介!
トヨタにラインアップされているおすすめのハッチバック車をご紹介します。
アクア
まずは「アクア」をご紹介しましょう。現行型のアクアは2021年7月19日に発売となった2代目モデルで、高い実用性に加えて、ハイブリッド専用車として圧倒的な低燃費と静粛性をお求めやすい価格で実現しています。アクア(GR SPORTを除く)の全長は4,050mm、全幅は1,695mm、全高は1,485mm(E-Fourは1,505mm)、ホイールベースは2,600mm、Bセグメントクラスのコンパクトなハッチバックです。
高効率の1.5Lダイナミックフォースエンジンと最適化したHEVシステムによって、コンパクトカークラストップレベルとなる35.8km/L(WLTCモード)の低燃費を達成しています。また、世界で初めて高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を駆動用車載電池として採用したモデルでもあり、これによってアクセルペダル操作の応答性が向上し、低速からリニアでスムースな加速を可能としています。
また「快感ペダル」をトヨタで初採用している点も特徴。走行モードから「POWER+モード」を選択すると、アクセルペダルを緩めるだけで回生によって減速度を増大させ、滑らかな減速が可能です。ペダルの踏みかえ頻度を抑えられるため、ドライバーの負担軽減に繋がります。また、AC100V、1500Wのアクセサリーコンセントを備えており、万が一の停電時に車から電気を取り出せる非常時給電モードを全車標準装備しています。
カローラ スポーツ
カローラスポーツは、スポーティなエクステリアデザインと上質なインテリアデザインを兼ね備える、“乗って楽しい”ハッチバックです。現行型は2018年6月26日に発売されたモデルで、全長は4,375mm、全幅は1,790mm、全高は1,460mm、ホイールベースは2,640mmのCセグメントクラスとなります。
TNGAプラットフォームを採用したことで低重心かつワイドなスポーティシルエットを実現したほか、トレッドを拡大してタイヤを外側に出すなどの工夫で、踏ん張り感のあるスタイルを実現。低く抑えたエンジンフードや、アッパーグリルから連続する切れ長のヘッドランプ、サイドからリアにかけて登っていくキャラクターラインは躍動感にあふれています。さらにホールド性を追求したスポーツシートも採用されています(HYBRID G“Z”、G“Z”に標準設定)。
2022年10月のマイナーチェンジではパワートレーンの刷新が行われ、ハイブリッド車は全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムに、ガソリン車は2.0Lダイナミックフォースエンジンとなりました。
プリウス
セダンに分類されるプリウスですが、2代目プリウスからハッチバックタイプとなったことで「ハッチバックセダン」と呼ばれることもありますのでご紹介します。現行型の5代目プリウスは2023年1月10日に発売されました。スタイリッシュなデザインとスポーティな走りに加え、さらなる低燃費を実現した新世代のハイブリッドカーです。全長は4,600mm、全幅は1,780mm、全高は1,430mm(1.8Lハイブリッド車は1,420mm)、ホイールベースは2,750mm、Cセグメントクラスの5ドアハッチバック・セダンです。
歴代プリウスのアイコンであるモノフォルムシルエットを踏襲しながら、低重心かつスタイリッシュなプロポーションに生まれ変わった5代目プリウスのデザインは、「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現しています。インテリアも圧迫感のない広々とした空間と、運転に集中しやすいコックピットを両立したアイランドアーキテクチャーを導入。レバーやスイッチなどは直感的に操作でき、運転に集中して楽しめる室内空間となっています。
ハイブリッドのパワートレーンは、新開発の2.0Lモデルと1.8Lモデルの2種類を用意。パワフルな2.0Lモデルは、プリウスならではの低燃費と胸のすく加速感の両方を高い次元で両立しています。また車のサブスク「KINTO」では、より燃費性能を強調した1.8LモデルのプリウスUグレードを設定しています。ハイブリッドならではのシームレスな加速による軽やかな出足と、ペダル操作に対して力強いレスポンスを感じることができます。
5代目プリウスには、ハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドも設定されています。プラグインハイブリッドシステムでは、トヨタとして初めて2.0Lダイナミックフォースエンジンと高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたパワートレーンを採用。これにより、従来型と比べて加速性能や静粛性が大幅に向上しました。また、EVモードでの走行距離は従来型より50%以上も延び、日常的なドライブの大半をEVモードだけでまかなえるようになっています。
GRヤリス(ヤリス)
スポーティな車を好む方にはGRヤリスがお薦めです。全長は3,995mm、全幅は1,805mm、全高は1,455mm、ホイールベースは2,560mmのBセグメントクラスの3ドアハッチバックです。現行型は2024年1月に発表となったモデルで、1.6Lエンジンの最高出力が200kw(272ps)から224kw(304ps)に、最大トルクも370Nm(37.7kgf/m)から400Nm(40.8kgf/m)へと引き上げられたほか、6速MTのみだったトランスミッションに、新開発の8速ATが追加されたことが大きなトピックです。
幅広いドライバーがスポーツ走行を楽しむことができ、レースでMTと同等に戦えるATを目指して開発されたこの8速ATは、AT制御ソフトウエアをスポーツ走行用に最適化されています。また、6速MTから8速ATへと多段化した上でクロスレシオ化することによって、パワーバンドを活かした走りが楽しめます。さらに、引き操作でシフトアップ(加速)、押し操作でシフトダウン(減速)と、レーシングカーのシーケンシャルトランスミッションのように操作できるのも魅力。誰もが安心してスポーツドライビングを楽しめる一台に仕上がっています。
まとめ
ハッチバックのメリットやデメリットの解説、コンパクトカーからスポーツカーまでおすすめのハッチバックモデルもご紹介しました。以前よりは車種が減ってしまったハッチバックですが、トヨタ車には様々なバリエーションのハッチバックモデルがあります。また、KINTOでもこれらのハッチバックをご用意していますので気になる方はぜひ調べてみてください。
最後に、購入以外にトヨタ車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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