トヨタ車&レクサス車解説
車の種類(ボディタイプ)一覧と特徴を解説!初心者向けは?
自動車メーカーの公式サイトや販売店で貰うカタログは、多くの場合、車をコンパクトやSUV、セダンといったボディタイプで分類し、掲載しています。けれど初めての車選びでは、このボディタイプがなにを基準にしたものなのか分からず、戸惑ってしまうかもしれません。
本記事では、ボディタイプの種類と特徴やメリットとデメリットに触れるとともに、それぞれのボディタイプがどのような人に向いているのかを解説していきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
車の種類(ボディタイプ)について
ボディタイプの名称は各自動車メーカーで同様のものが使用されており、車の分類も概ね一緒です。車の性質により、複数のボディタイプに分類される車種もあります。
トヨタのラインアップでは、乗用車はコンパクト、ミニバン、セダン、ワゴン、SUV、スポーツ、センチュリー、GR/GR-SPORT、軽自動車、小型モビリティに分けられています。
今回は、代表的なコンパクト、ミニバン、セダン、ワゴン、SUV、スポーツの6つのボディタイプを取り上げます。なお、ボディサイズの区分けに明確な定義はありませんのでご注意ください。
※ハッチバックというボディタイプもよく使われるボディタイプのひとつです。ハッチバックは、コンパクトカーより大きくワゴンより小さく、セダンのように車高が低く、跳ね上げ式または横開きのバックドアを持つ車を指すことが一般的ですが、近年は国産自動車メーカーでの車種ラインアップでハッチバックというボディタイプをカテゴリーで使用しているメーカーはほとんどなく(ホンダのみ)、対象車種も少ないため本記事では割愛します
コンパクトカー
ボディサイズが5ナンバーやそれに近いサイズの車、エンジンの排気量が2リッター以下で排気量が小さいなど、小柄で軽量な車を指してコンパクトカーと分類することが多いようです。
なお、ヤリス クロスのような小さいSUVはコンパクトSUV、シエンタやフリードのような小さいミニバンはコンパクトミニバンなど、それぞれのボディタイプとコンパクトカーの両方に分類されるケースもあります。
メリット
- 燃費が良い
コンパクトカーは、車両重量が軽く、スリムなサイズのタイヤを履く車が多く、優れた燃費性能を発揮する車が多いです。
- 維持費が安い
排気量の小さなエンジンを搭載しているため自動車税が安く、低燃費もあって、経済的な車が多いです。
- 駐車がしやすい
コンパクトなボディサイズのためせまいスペースにも駐車しやすい車が多いです。
- 扱いやすく、運転がしやすい
最小回転半径が小さい車が多く、取り回しが良好。大柄な車と比べてボディサイズの把握が容易なため、せまい道でも楽に運転することができます。
デメリット
- 室内が狭い
ワゴンやSUV、ミニバンといった車と比べると室内は狭いため、自身の使い方にとって十分な広さがあるかどうか精査が必要です。
- 荷物の積載スペースが制限されることがある
車種によっては後部座席を倒せないフル乗車の場合、大きな荷物は載せられないことも考えられます。ゴルフバックやベビーカーなど、大きめの荷物を載せたい場合は、荷物が載るかどうかをしっかり調べましょう。
どんな人に向いている?
- 小回りのききやすさ、運転のしやすさを重視する人
- 経済性を重視する人
- 買い物やちょっとした外出で車を使用する人
使い勝手の良いコンパクトカーは、日常使いにピッタリなボディタイプです。通勤や買い物、ちょっとした外出などが多い方に向いています。
SUV
SUVは「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の略称です。スポーティで力強いルックスを持ち、アウトドアレジャーでの利用を想定した、高い実用性を備えた車が多い傾向にあります。車種も豊富で、コンパクトSUVのような小さなSUVから、大きなラージサイズSUVまで多種多様なラインアップがあります。
メリット
- オンロードとオフロード、両方の走行に適している
多くのSUVは剛性の高いボディを有し、また車高も高く設定されており、未舗装路の走行に対応している車が多いです。また、優れた操縦安定性と運転のしやすさから街乗りにも向いています。
- 高い視点と広い室内空間
走破性を確保するため、SUVの車高は他のボディタイプより高めに設定されています。これによりドライバーの視点が高くなり、広く良好な視界を実現。高剛性のボディにより、快適な乗り心地と余裕のある室内空間を確保しています。
- 優れた荷物積載能力
アウトドアレジャーでは、大きくてかさばる荷物を積載するもの。これに対応するべく、SUVは広い荷室スペースを有している車が多いです。
デメリット
- 他のボディタイプより燃費性能が劣る場合がある
高い剛性を持つボディは、どうしても車両重量が重くなってしまうことも。デザイン性の高い大径ホイールを装備していることも多く、コンパクトカーなどと比べて燃費性能が低い場合があります。ですが技術の進化により、最新SUVの多くは燃費の面でも優れたパフォーマンスを発揮しています。
- 駐車場での取り回しがやや難しい
SUVはコンパクトカーと比べて、大柄なボディサイズの車が多いです。車によっては、駐車場や入り組んだ道では、取り回しに気を使う場面もあります。
どんな人に向いている?
- 高い視点での運転のしやすさを重視する人
- アウトドアやレジャーで車を使用する人
スタイルを重視する人に人気のSUV。そのため各メーカーもデザインに力を入れており、流麗なものから力強さを前面に押し出したものまで、様々なデザインの車がラインアップされています。
走破性や積載量など、アウトドアレジャーに適した性能を持ち、デザインは自然の中でも存在感を発揮します。SUVは、街乗りはもちろん「休日は家族やパートナー、友人と出かけたい」というアウトドア派とも相性抜群です。
ミニバン
スクエア形状のボディで広々とした車内空間を確保し、最大7~8名の乗車定員を誇るミニバン。スライドドアを採用している車も多く、かつ大容量の荷室が確保されています。利便性が高く、ファミリー層を中心に支持されているボディタイプです。シエンタのようなコンパクトなミニバンから、アルファードのようなラージサイズのミニバンまで、サイズのバリエーションも豊富です。
メリット
- 大人数や家族向けの広い室内
3列シートを備えるため6人以上の乗車も可能なほか、全高や室内高が高いため、広い室内空間を持つのがミニバンのメリットのひとつです。
- 多彩なシートアレンジにより大容量の荷物積載が可能
シートアレンジにより、大きな荷物も積載が可能に。またシートをフラットにすることで、身長の高い人でものびのびと横になってくつろぐことができます。
- スライドドアで乗り降りがしやすい
多くのミニバンは後部ドアにスライドドアを備えており、狭い駐車場でも後席の人が乗り降りしやすいようにできています。
デメリット
- 燃費が他のボディタイプより劣ることがある
大柄なボディを持つため、他のボディタイプよりも空気抵抗を大きく受けるほか、車両重量が重くなってしまうため、他のボディタイプと比べると燃費が劣ることがあります。
- 大きさからくる取り回しの課題
ミニバンの中でも、ミドルサイズミニバン、ラージサイズミニバンはボディサイズが大きく、機械式駐車場に入らない場合もあります。前後のタイヤ間隔も広いため最小回転半径が大きくなり、小回りが苦手な点は否めません。入り組んだ道では内輪差に注意するなど、運転には慣れが必要です。
どんな人に向いている?
- 家族や友人との旅行に車を使用する人・室内の広さや乗り降りのしやすさを重視する人
ミニバンの魅力は、やはり大人数で移動できること。旅行や帰省など、大人数で移動する機会の多い人に向いています。
近年のミニバンは低床が進み、乗り降りがしやすくなっています。また多くの場合、オプションにステップが設定されており、装着することで、より楽に乗り降りすることができるようになります。
セダン
一般的にエンジンルームと乗車スペース、荷室スペースが区切られ、乗員の快適性を重視したボディタイプです。他のボディタイプと比べても低重心となっており、走行性能の高さも魅力。フォーマルな用途にも向いているボディタイプとなっています。
メリット
- スムーズで安定したハンドリング
乗員の位置が低く、重心も低いセダンは、車高の高い車と比較して急カーブでもロール(車の傾き)の少ない、安定した姿勢を維持できます。
- 静粛性が高く乗り心地が比較的良い
乗員スペースがエンジンルーム、荷室と隔離され、遮音性が高い造りになっています。乗り心地も良好で、快適に移動できるよう設計されています。
デメリット
- 後席を倒して荷物スペースを広げられない車が多い
セダンは後席を倒して荷室スペースを広げることができない車種が多いため、長さのあるものや大きな荷物は積載できない場合があります。
どんな人に向いている?
- 走行時の安定性や乗り心地の良さを重視する人
車としてのバランスが良いのが、セダンの特徴です。快適で乗り心地の良い車が欲しい人に向いています。
ワゴン
ワゴンとは、広い意味だと人や荷物を運ぶための乗用車の事を指しますが、ハイエースワゴンのようなワンボックスカーも人を運ぶことが目的の場合ワゴンと呼ばれますが、ここでは車種の多い「ステーションワゴン」を取り上げます。
ステーションワゴンはセダンをベースに、乗員スペースを延長して広い荷室を確保したボディタイプです。
メリット
- セダン譲りの走行性能の高さと乗り心地
基本的な設計はセダン譲りなので、快適な乗り心地と取り回しの良さ、高い走行性能を有します。
- セダンに比べても荷物積載能力がある
トランクを廃し、かわりに広々とした荷室を確保したステーションワゴン。積載能力が大きく向上し、後部座席を倒すことで大きな荷物を乗せることもできます。
デメリット
- ミニバンに比べると荷室スペースが狭い
荷室スペースが広く荷物が多く載るステーションワゴンですが、3列シートを畳んだミニバンと比べると高さがない分積載能力が劣ります。
どんな人に向いている?
- 走行性能と荷物積載能力の両方を重視する人家族や友人など少人数でレジャーに出かける人
乗り心地と積載量を両立したステーションワゴンは、日常使いから長距離の移動まで、オールラウンドに対応可能。ミニバンが必要なほどではないけれど、少人数でレジャーに出かける方向けのボディタイプです。
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スポーツカー
運転を楽しむことを目的としたスポーツカー。高い運動性能と、気持ちよく加速するエンジン、スポーティでクールなフォルムが特徴です。
GR86やスープラのように、当初からスポーツカーとして設計された車種と、GRカローラやGRヤリスのように、他のボディタイプをベースとし、性能を向上させた車種があります。
メリット
- 高いパフォーマンスとスポーティなデザイン
多くのスポーツカーは、高剛性のボディに高性能なエンジンを搭載し、高い走行性能を発揮します。流麗なデザインは高速走行時の空気抵抗バランスが考慮されています。
- 優れたハンドリング
低い重心と、タイヤを適切な角度で接地させるよう設計、調整された足回りにより、高速走行時でも安定した姿勢でカーブを曲がることができます。
デメリット
- 荷物の積載能力が制限される
初めからスポーツカーとして設計された車は、走行性能が優先されるため荷室スペースがせまい場合が多いです。
- 快適性が低い場合も
走行性能を高めるため、車内の広さや静粛性、乗り心地が犠牲になっている車もあります。
どんな人に向いている?
- スポーツ走行が好きな人
走行性能が極めて高いスポーツカーは、スポーツ走行を楽しみたい方におすすめの車です。サーキットを走ったりする方にも向いています。
どのボディタイプが初心者に向いている?
はじめて購入する車は、どのような車がいいのでしょう。もちろん欲しい車を買うのが好ましいのですが、まずは利用用途や車に求める楽しさを具体的にイメージしてみることが大切です。
「毎日の通勤に使うから、燃費の良い車がいい」、「家族や友人と複数人で車を利用したい」、「週末はドライブに出て、運転を楽しみたい」など、イメージが明確になったら、予算なども含めて総合的に判断してみてはいかがでしょうか?
まだ免許を取得して間もないのなら、運転に不安や怖さがあるかもしれません。そんな場合は、まずコンパクトカーで車に慣れてみてはいかがでしょうか。
トヨタのコンパクトカーのメリット
- 燃費が優れている
- 扱いやすく、駐車がしやすい
- コンパクトカーながら広い室内空間や荷室
小柄なボディですが、室内空間は十分に広く、運転席で圧迫感を感じることはありません。荷室スペースもしっかりと確保されており、日常使いはもちろん、ちょっとした旅行程度の荷物なら楽に乗せることができます。
おすすめのトヨタのコンパクトカーはヤリス
コンパクトカーラインアップの中で悩まれているのなら、ヤリスがおすすめです。
ヤリスのエントリーグレード(X(ガソリン車・1.0L・CVT・2WD)は税込みで150万1,000円と、購入しやすい価格設定。WLTCモード燃費も20.2km/Lと良好な数値です。また自動車税も29,500円と、普通乗用車の中で一番、負担の少ない額になります。
ハイブリッドなら、車のサブスクKINTO専用のUグレードもおすすめです。月額利用料は税込み23,760円(※)からヤリスに乗ることが可能です。車両費用のほか、自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなど、カーライフにかかる諸費用が月額利用料に含まれているので、初心者の方にもおすすめです。
※初期費用フリープラン7年、ボーナス月加算額11万円の場合
ヤリスは最小回転半径4.8メートルと取り回しが良く、駐車も楽に行えます。フットワークも良く、小気味の良い走りを楽しめる一台です。
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車の種類(ボディタイプ)まとめ
車には、それぞれに得意なことと、不得意なことがあります。自分が車に求めているのは何かを明確にし、それに沿った車を選ぶことが、満足度の高い車選びのコツです。本記事を参考に、あなたにピッタリのボディタイプを決めて、車選びの参考にしてください。
最後に「どのボディタイプが初心者に向いている?」の項目で触れた、車のサブスクKINTOについて紹介します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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