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トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ 新型アクアとヤリスを比較!スペック表や写真で違いを紹介

2021年7月、約10年ぶりにフルモデルチェンジしたアクアは、従来型比(※)で約20%燃費向上し、WLTCモード35.8km/L(2WD [FF]、Bグレード)を実現するなど、優れた環境性能に注目が集まっています。
※従来型アクア Lグレードと新型アクア BグレードのWLTCモード燃費比較値。
そのアクアとよく比較されるのが、同じトヨタの「低燃費なコンパクトカー」として人気を誇るヤリス。ボディサイズや価格帯も似ており、購入時に比較する人が多いようです。
今回は新型アクアとヤリスにどのような違いや共通点があるのか、画像による見た目の違いのほか、スペックや燃費、価格なども比較しながら2車種の魅力を紹介します。
※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。
<この記事の目次>
アクアとヤリスの歴史
まずはアクアとヤリス、それぞれの歴史を振り返ってみましょう。
コンパクトカー初のハイブリッド専用車「アクア」

※2011年登場時のアクア S
アクアが誕生したのは2011年。「ハイブリッドカーを身近なものにする」という思いのもと、圧倒的な低燃費と静粛性を持ち合わせたハッチバック型のハイブリッド専用車として開発されました。発売1ヶ月後には10万台以上を受注。その後も常に新車販売台数の上位に入るロングセラーモデルとなり、初代発売以来、グローバルで約187万台以上を販売してきました。
![新型アクア Z(2WD[FF]クリアベージュメタリック)<オプション装着車>](https://images.microcms-assets.io/assets/c8f79fe8d67e4eb3a34ad72f0d950baf/e1457386cfbb48f082041a07783ef51a/aqua-yaris_03.jpeg)
※新型アクア Z(2WD[FF]クリアベージュメタリック)<オプション装着車>
そして2021年7月、アクアは10年ぶりにフルモデルチェンジ。これまでと同様、ハイブリッド専用車として開発された新型アクアは、環境性能をさらに向上させ、従来型から約20%アップの低燃費化を実現しています。
ヴィッツの名称で親しまれてきた「ヤリス」

※1999年登場時のヴィッツU 3ドア(左)とヴィッツU 5ドア(右)
一方、ヤリスが誕生したのは1999年に遡ります。「コンパクトカーの世界標準をつくろう」という気概のもと、ゆとりの室内空間と、優れた基本性能をミニマムサイズに凝縮。国内ではヴィッツの名称で親しまれてきました。

※ヤリス HYBRID Z(1.5L 2WD)<オプション装着車>
そして、2020年2月のフルモデルチェンジの際に、国外での名称であった「ヤリス」に車名変更。ヤリスはトヨタ車で最も優れたWLTCモード36.0km/L(HYBRID X 2WD)の低燃費を実現しました。
発売直後の2020年4月の新車販売台数ランキングでは販売台数1位を獲得。その後も好調な販売を続け、2020年の通年新車販売台数も1位に輝きました(ヤリスクロスなども含んだヤリスシリーズとして)。さらに、欧州では2021年3月に「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021」を獲得するなど、世界でも高い評価を得ています。
新型アクアとヤリスを比較
それでは、新型アクアとヤリスを比較し、違いや共通点を見ていきましょう。
まず大きな違いとして、新型アクアはハイブリッド専用車で、ヤリスはガソリン車とハイブリッド車をラインアップしています。ガソリン車を含めると比較しづらいため、ここからは新型アクアと、ヤリスのハイブリッド車での違いを中心に紹介していきます。
見た目の違い
まずは見た目の違いについて、画像を比較しながら見ていきましょう。
フロント

新型アクア Z(2WD)

ヤリス HYBRID G(2WD)
新型アクア、ヤリスともに大開口のフロントグリル、吊り目型のヘッドランプが特徴。フロントだけ見ると、基本デザインは似ています。ヤリスのほうは開口部の下側まで解放されており、いまにも走り出しそうな力強い印象、新型アクアのほうが優しく親しみのある印象のデザインとなっています。
サイド

新型アクア Z(2WD)

ヤリス HYBRID G(2WD)
フロントの基本デザインは似ていますが、真横から見ると違いがわかりやすいです。新型アクアは前後に伸びる流麗なデザイン、ヤリスは力を凝縮したような塊感のあるスタイルが目を引きます。
リヤ

新型アクア Z(2WD)

ヤリス HYBRID G(2WD)
新型アクアは、テールランプが高い位置に配置され、スタイリッシュかつシンプルにまとまったデザイン。対して、ヤリスはややどっしりとした形状。左右のテールランプをつなげるように、水平かつ立体的に張り出した造形が躍動感のあるデザインとなっています。
ボディサイズの違い
ボディサイズを見てみましょう。ここでは、新型アクアの中間グレード(G 2WD)と、同等グレードのヤリス(HYBRID G 1.5L 2WD)を比較してみました。
新型アクア G 2WD | ヤリス HYBRID G 1.5L 2WD | |
全長(mm) | 4,050 | 3,940 |
全幅(mm) | 1,695 | 1,695 |
全高(mm) | 1,485 | 1,500 |
ホイールベース(mm) | 2,600 | 2,550 |
フロントトレッド(mm) | 1,480 | 1,490 |
リヤトレッド(mm) | 1,475 | 1,485 |
最低地上高(mm) | 140 | 145 |
室内長(mm) | 1,830 | 1,845 |
室内幅(mm) | 1,425 | 1,430 |
室内高(mm) | 1,190 | 1,190 |
定員(名) | 5 | 5 |
車両重量(kg) | 1,130 | 1,060 |
最小回転半径(m) | 5.2 ※185/65R15タイヤ |
4.8 ※175/70R14タイヤ |
新車価格(税込) | 223万円 | 213万円 |
全長は新型アクアのほうが110mm長く、全高はヤリスのほうが15mm高くなっていて、室内スペースは、室内長、室内幅ともにヤリスのほうがわずかに大きくなっています。両車に若干の差こそありますが、ほぼ同等のサイズ感といえます。
車の小回り性能を測る指標「最小回転半径」は、新型アクアの方がヤリスよりも大きくなっています。標準のタイヤサイズが違うため単純比較はできませんが、ヤリスがオプションの185/60R15タイヤを装着した場合の最小回転半径が5.1mとなるため、ヤリスの方がやや小回り性能が高いといえます。
車両重量については新型アクアのほうがヤリスより重く、70kgもの差があります。
荷室サイズの違い

新型アクア Z(2WD)

ヤリス Z(2WD)
荷室サイズの違いについて、新型アクアの最上級グレード(Z 2WD)と同等グレードのヤリス(Z 2WD)を比較して表でまとめました。
新型アクア Z(2WD) | ヤリス Z(2WD) | |
荷室長(mm) | 656 | 630 |
最大荷室幅(mm) | 1,153 | 1,000 |
荷室高(mm) | 824 | 692~830 |
新車価格(税込) | 240万円 | 232万4,000円 |
新型アクアのほうが全体的にゆとりあるスペースになっています。また、両車とも6:4分割可倒式リヤシートで、フレキシブルにアレンジ可能。片側/両側を倒せば長さや幅のあるものも運べます。
プラットフォームの違い

新型アクア

ヤリス
新型アクアとヤリスは、デザインやボディサイズは異なりますが、プラットフォームは共通しています。 新型アクア、ヤリスともに、トヨタのコンパクトカー向けTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームの「GA-B」を採用。ボディ剛性と静粛性に加え、安定感のある走りを実現します。
パワーユニットや燃費の違い
続いて、それぞれのパワーユニットおよび燃費の違いを見ていきましょう。燃費の最高値で比較するために、新型アクアのエントリーモデル(B 2WD)と、ヤリス(HYBRID X 1.5L 2WD)の比較になります。
新型アクア B(2WD) | ヤリス HYBRID X(1.5L 2WD) | |
排気量(cc) | 1,490 | 1,490 |
エンジン種類 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
最高出力(ps) | 91 | 91 |
最大トルク(Nm) | 120 | 120 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
動力用主電池の種類 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
燃費(WLTCモード・km/L) | 35.8 | 36.0 |
新車価格(税込) | 198万円 | 199万8,000円 |
パワーユニットは1.5 L直列3気筒+1.5Lハイブリッドシステムで両車共通です。燃費はヤリスがWLTCモード36.0 km/Lで、トヨタ車で最高燃費。新型アクアも従来型から約20%向上し、ヤリスに限りなく近いWLTCモード35.8 km/Lの低燃費となっています。
注目したい点は、新型アクアが上記Bグレード以外のバッテリーは、世界初となるバイポーラ型ニッケル水素電池を採用していることです(Bグレードのみリチウムイオン電池)。バイポーラ型ニッケル水素電池は従来型アクアのニッケル水素電池に比べ出力が約2倍で、電気だけでの走行可能速度域が拡大。街中の多くのシーンで、エンジンを使わず電気だけで走れるようになっています。
内装の違い
インテリアの違いを画像で見比べていきましょう。新型アクアの中間グレード(G 2WD)と、同等グレードのヤリス(HYBRID G 1.5L 4WD)を比較してみます。
インパネ

新型アクア G(2WD)

ヤリス G(1.5L 4WD)
新型アクア、ヤリスともに、基本レイアウトは似ています。
大きな違いとしては、ヤリスはシフトレバーをシート間に設置しているのに対し、新型アクアはインパネシフトを採用することですっきりしたレイアウトに。その分、新型アクアのほうはコンソールまわりの収納スペースも充実している印象です。
シート

新型アクア G(2WD)

ヤリス G(1.5L 4WD)
シートは両車ともにグレードにより素材や形状が違います。中間グレード(G)同士で比較してみると、新型アクアがヘッドレストセパレート型を採用しているのに対し、ヤリスはヘッドレスト一体型シートとなっています。
新車価格の違い
最後に、気になる新車価格(税込)の違いをチェックしていきましょう。
新型アクア | ヤリス(ハイブリッド車) | ヤリス(ガソリン車) | |
2WD | 198万円~ 240万円 |
199万8,000円~ 232万4,000円 |
139万5,000円~ 197万1,000円 |
4WD | 217万8,000円~ 259万8,000円 |
224万1,000円~ 252万2,000円 |
183万1,000円~ 216万9,000円 |
価格のみを重視するのであればヤリスのガソリン車に分がありますが、新型アクアとヤリスのハイブリッド車の同等グレードでは、ほぼ同一の価格帯となっています。
新型アクアとヤリスの比較 まとめ

力強く躍動的なデザインで、コンパクトカーとして最高燃費を持つヤリス、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載した先進的な新型アクア。
サイズ感や価格帯は似ているものの、それぞれに個性と魅力があります。新型アクアとヤリス、どちらを購入しようか悩んでいる人は、両車の違いをよく考慮して選んでみてはいかがでしょうか。
ここからは、新型アクアおよびヤリスの購入を検討している方向けに、購入以外にも乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサスの新車に乗れる(※)サブスクリプションサービスを中心としたサービスの総称。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」(東京・愛知でスタート。エリア順次拡大中)
- 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「 解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。
トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。 申し込みは全てインターネットで完結できます。
※「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。
※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。
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KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりご提供を始め、お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
≪関連リンク≫
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?