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トヨタ 新型ヤリスとアクアを比較!スペック表や写真で違いを紹介
2024年1月17日、ヤリスが一部改良されました。内外装や装備の改良がおこなわれたほか、車のサブスクKINTO専用のUグレードが新たに追加されました。
その新型ヤリスとよく比較されるのが、同じトヨタのコンパクトカーとして人気を誇るハイブリッド専用車「アクア」。ボディサイズや価格帯も似ており、購入時に比較する人が多いようです。
今回は新型ヤリスとアクアにどのような違いや共通点があるのか、画像による見た目の違いのほか、スペックや燃費、価格なども比較しながら2車種の魅力を紹介します。
<この記事の目次>
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ヤリスとアクアの歴史
まずはヤリスとアクア、それぞれの歴史を振り返ってみましょう。
ヴィッツの名称で親しまれてきた「ヤリス」
※1999年登場時のヴィッツU 3ドア(左)とヴィッツU 5ドア(右)
ヤリスが誕生したのは1999年に遡ります。「コンパクトカーの世界標準をつくろう」という気概のもと、ゆとりの室内空間と、優れた基本性能をミニマムサイズに凝縮。国内ではヴィッツの名称で親しまれてきました。
ヤリス HYBRID Z(2WD)<オプション装着車>※2021年5月一部改良時
新型ヤリス HYBRID Z(2WD)<オプション装着車>※2024年1月一部改良時
そして、2020年2月のフルモデルチェンジの際に、国外での名称であった「ヤリス」に車名変更。ヤリスはトヨタ車で最も優れたWLTCモード36.0km/L(HYBRID X 2WD)の低燃費を実現しました。
発売直後の2020年4月の新車販売台数ランキングでは販売台数1位を獲得。その後も好調な販売を続け、2020年の通年新車販売台数も1位に輝きました(ヤリスクロスなども含んだヤリスシリーズとして)。さらに、欧州では2021年3月に「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021」を獲得するなど、世界でも高い評価を得ています。
2024年1月の一部改良では、ラジエーターグリルのデザイン変更や「全車速追従機能」を加えたレーダークルーズコントロールをハイブリッド車とガソリン車に標準装備したほか、インテリジェントクリアランスソナーをHYBRID Z/Zグレード(MT車を除く)に、バックガイドモニターをZ/Gに標準装備するなどの改良が加えられています。さらに、車のサブスクKINTO専用のUグレードが新たに追加されました。
コンパクトカー初のハイブリッド専用車「アクア」
※2011年登場時のアクア S
アクアが誕生したのは2011年。「ハイブリッドカーを身近なものにする」という思いのもと、圧倒的な低燃費と静粛性を持ち合わせたハッチバック型のハイブリッド専用車として開発されました。発売1ヶ月後には10万台以上を受注。その後も常に新車販売台数の上位に入るロングセラーモデルとなり、初代発売以来、グローバルで約187万台以上を販売してきました。
※アクア Z(2WD[FF]クリアベージュメタリック)<オプション装着車>
そして2021年7月、アクアは10年ぶりにフルモデルチェンジ。これまでと同様、ハイブリッド専用車として開発されたアクアは、環境性能をさらに向上させ、従来型から約20%アップの低燃費化を実現しています。
新型ヤリスとアクアを比較
それでは、新型ヤリスとアクアを比較し、違いや共通点を見ていきましょう。
まず大きな違いとして、新型ヤリスはガソリン車とハイブリッド車をラインアップしているのに対して、アクアはハイブリッド専用車であることが挙げられます。ガソリン車を含めると比較しづらいため、ここからは新型ヤリスのハイブリッド車と、アクアでの違いを中心に紹介していきます。
見た目の違い
まずは見た目の違いについて、画像を比較しながら見ていきましょう。
フロント
新型ヤリス
アクア
新型ヤリス、アクアともに大開口のフロントグリル、吊り目型のヘッドランプが特徴。フロントだけ見ると、基本デザインは似ています。新型ヤリスのほうは開口部の下側まで解放されており、いまにも走り出しそうな力強い印象、アクアのほうが優しく親しみのある印象のデザインとなっています。
サイド
新型ヤリス
アクア
フロントの基本デザインは似ていますが、真横から見ると違いがわかりやすいです。新型ヤリスは力を凝縮したような塊感のあるスタイル、アクアは前後に伸びる流麗なデザインが目を引きます。
リヤ
新型ヤリス
アクア
新型ヤリスはややどっしりとした形状で、左右のテールランプをつなげるように、水平かつ立体的に張り出した造形が躍動感のあるデザイン。アクアはテールランプが高い位置に配置され、スタイリッシュかつシンプルにまとまったデザインとなっています。
ボディサイズの違い
ボディサイズを見てみましょう。ここでは、新型ヤリス(HYBRID G 1.5L 2WD)の中間グレードと、同等グレードのアクア(G 2WD)を比較してみました。
新型ヤリス HYBRID G 1.5L 2WD | アクア G 2WD | |
---|---|---|
全長(mm) | 3,950 | 4,050 |
全幅(mm) | 1,695 | 1,695 |
全高(mm) | 1,495 | 1,485 |
ホイールベース(mm) | 2,550 | 2,600 |
フロントトレッド(mm) | 1,490 | 1,480 |
リヤトレッド(mm) | 1,485 | 1,475 |
最低地上高(mm) | 145 | 140 |
室内長(mm) | 1,845 | 1,830 |
室内幅(mm) | 1,430 | 1,425 |
室内高(mm) | 1,190 | 1,190 |
定員(名) | 5 | 5 |
車両重量(kg) | 1,060 | 1,130 |
最小回転半径(m) | 4.8 | 5.2 |
※新型ヤリスとアクアを中間グレード同士で比較
全長はアクアのほうが110mm長く、全高は新型ヤリスのほうが15mm高くなっていて、室内スペースは、室内長、室内幅ともに新型ヤリスのほうがわずかに大きくなっています。両車に若干の差こそありますが、ほぼ同等のサイズ感といえます。
車の小回り性能を測る指標「最小回転半径」は、新型ヤリスの方がアクアよりも小さくなっています。標準のタイヤサイズが違うため単純比較はできませんが、新型ヤリスは15インチタイヤまたは16インチタイヤ装着車の場合の最小回転半径は5.1mとなるため、新型ヤリスの方がやや小回り性能が高いといえます。
車両重量については新型ヤリスのほうがアクアより軽く、70kgもの差があります。
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荷室サイズの違い
新型ヤリス
アクア
荷室サイズの違いについて、新型ヤリスの最上級グレード(Z 2WD)と同等グレードのアクア(Z 2WD)を比較して表でまとめました。
新型ヤリス Z(2WD) | アクア Z(2WD) | |
---|---|---|
荷室長(mm) | 630 | 656 |
最大荷室幅(mm) | 1,000 | 1,153 |
荷室高(mm) | 692~830 | 824 |
※新型ヤリスとアクアを最上級グレード同士で比較
アクアのほうが全体的にゆとりあるスペースになっています。また、両車とも6:4分割可倒式リヤシートで、フレキシブルにアレンジ可能。片側/両側を倒せば長さや幅のあるものも運べます。
プラットフォームの違い
新型ヤリス
アクア
新型ヤリスとアクアは、デザインやボディサイズは異なりますが、プラットフォームは共通しています。 新型ヤリスとアクアともに、トヨタのコンパクトカー向けTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームの「GA-B」を採用。ボディ剛性と静粛性に加え、安定感のある走りを実現します。
パワーユニットや燃費の違い
続いて、それぞれのパワーユニットおよび燃費の違いを見ていきましょう。燃費の最高値で比較するために、新型ヤリスのエントリーモデル(HYBRID X 1.5L 2WD)とアクア(B 2WD)の比較になります。
新型ヤリス HYBRID X(1.5L 2WD) | アクア B(2WD) | |
---|---|---|
排気量(cc) | 1,490 | 1,490 |
エンジン種類 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
最高出力(ps) | 91 | 91 |
最大トルク(Nm) | 120 | 120 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
動力用主電池の種類 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
燃費(WLTCモード・km/L) | 36.0 | 35.8 |
※新型ヤリスとアクアを最高燃費グレード同士で比較
パワーユニットは1.5 L直列3気筒エンジン+ハイブリッドシステムで両車共通です。燃費は新型ヤリスがWLTCモード36.0 km/Lで、トヨタ車で最高燃費。アクアも従来型から約20%向上し、新型ヤリスに限りなく近いWLTCモード35.8 km/Lの低燃費となっています。
注目したい点は、アクアが上記Bグレード以外のバッテリーは、世界初となるバイポーラ型ニッケル水素電池を採用していることです(Bグレードのみリチウムイオン電池)。バイポーラ型ニッケル水素電池は従来型アクアのニッケル水素電池に比べ出力が約2倍で、電気だけでの走行可能速度域が拡大。街中の多くのシーンで、エンジンを使わず電気だけで走れるようになっています。
内装の違い
インテリアの違いを画像で見比べていきましょう。新型ヤリスの中間グレード(HYBRID G 1.5L 4WD)と、同等グレードのアクア(G 2WD)を比較してみます。
インパネ
新型ヤリス
アクア
新型ヤリス、アクアともに、基本レイアウトは似ています。
大きな違いとしては、新型ヤリスはシフトレバーをシート間に設置しているのに対し、アクアはインパネシフトを採用することですっきりしたレイアウトに。その分、アクアのほうはコンソールまわりの収納スペースも充実している印象です。
シート
新型ヤリス
アクア
シートは両車ともにグレードにより素材や形状が違います。中間グレード(G)同士で比較してみると、新型ヤリスはヘッドレスト一体型シートを採用しているのに対し、アクアがヘッドレストセパレート型となっています。
新車価格の違い
最後に、気になる新車価格(税込)の違いをチェックしていきましょう。
新型ヤリス(ハイブリッド車) | 新型ヤリス(ガソリン車) | アクア(GR SPORT除く) | |
---|---|---|---|
2WD | 204万4,000円~ | 150万1,000円~ | 199万7,000円~ |
4WD | 228万7,000円~ | 188万8,000円~ | 219万5,000円~ |
価格のみを重視するのであれば新型ヤリスのガソリン車に分がありますが、新型ヤリスのハイブリッド車とアクアの同等グレードでは、ほぼ同一の価格帯となっています。
新型ヤリスとアクアの比較 まとめ
力強く躍動的なデザインで、コンパクトカーとして最高燃費を持つ新型ヤリス、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載した先進的なアクア。
サイズ感や価格帯は似ているものの、それぞれに個性と魅力があります。新型ヤリスとアクア、どちらを購入しようか悩んでいる人は、両車の違いをよく考慮して選んでみてはいかがでしょうか。
ここからは、新型ヤリスおよびアクアの購入を検討している方向けに、購入以外にも乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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