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トヨタ車&レクサス車解説
違いはどこ?トヨタ アルファードとヴェルファイアの特徴を比較

今回は、トヨタ アルファードとヴェルファイアの違いをご紹介します。
アルファードとヴェルファイアは基本構造を共通とする兄弟車で、両車ともトヨタミニバンのフラッグシップという役割を担っています。そのため、内外装に加えて走りも高級感あふれる一台に仕上がっていますが、細かい点で違いが見られます。
実際にどんな点が違うのか、一方で共通する特徴は何かを具体的に見ていきましょう。
※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。
<この記事の目次>
アルファードとヴェルファイアの違い
アルファードとヴェルファイアの違いは、主に外装の見た目です。また装着されるパーツも若干異なるため、わずかながらボディサイズにも違いがあります。
ボディサイズの違い
アルファードとヴェルファイアは基本構造を共通とする兄弟車ですが、大きさに違いはあるのでしょうか。ボディサイズを実際に比較してみました。
アルファードのサイズ | ヴェルファイアのサイズ | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,945~4,950 | 4,935 |
全幅(mm) | 1,850 | 1,850 |
全高(mm) | 1,935~1,950 | 1,935~1,950 |
ホイールベース(mm) | 3,000 | 3,000 |
定員(名) | 7~8 | 7~8 |
車両重量(kg) | 1,920~2,240 | 1,920~2,240 |
最小回転半径(m) | 5.6~5.8 | 5.6~5.8 |
外装パーツの違いで全長こそアルファードの方がわずかに長いですが、全幅・全高やホイールベースなどその他のサイズは両車共通です。
外装パーツやデザインの違い

アルファード Executive Lounge S

ヴェルファイア Z”G
アルファードとヴェルファイアでは、それぞれの個性を持たせるため外装パーツやデザインに違いが見られます。
アルファードはグリルセンター部の突き出しや縦を強調したメッキの加飾など、主にフロントに個性が際立っており、優雅さや高級感が浮き上がるデザインになっています。また、アルファードのエンブレムはヴェルファイアと違い、独自のものとなっています。アルファード(ALPHARD)は「星座の中で最も明るい星」を意味するギリシャ語のα(alpha)に由来する造語で、その「α」をモチーフにデザインされています。
一方ヴェルファイアの場合、豪華さはアルファードに通ずるものがありますが、より力強くダイナミックなデザインが引き立っています。 ヴェルファイアのエンブレムは、以前は販売店であるネッツの「N」がモチーフとなっていましたが、2020年5月からの全販売店全車種併売化にともない、トヨタの「T」マークのエンブレムに変更されました。
アルファードの方がやや落ち着いた雰囲気が感じられるデザインのため、用途によって、アルファードとヴェルファイアで好みの違いが出やすいかもしれません。

アルファード

ヴェルファイア
アルファードとヴェルファイアの見分け方で一番のポイントとなるのは、フロントグリルです。アルファードには縦型グリルが用いられ、ヴェルファイアのヘッドランプを含めたランプ類が大きく上下二段に分かれている点が大きな違いで、ヴェルファイアはアルファードよりもやや吊り上がった印象を受けます。

アルファード Executive Lounge S

ヴェルファイア Executive Lounge Z
両車の違いはフロントほどわかりやすくはありませんが、リヤのテールランプのレンズ色が異なります。アルファードは赤いレンズを採用しているのに対し、ヴェルファイアではクリアレンズを採用しています。
全体の雰囲気やフロント、リヤのデザインの違いから、ヴェルファイアはよりクールな印象を受けるデザインになっています。
アルファードとヴェルファイアの特別仕様車の違い

アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD”

ヴェルファイア 特別仕様車 Z“GOLDEN EYES”
アルファードでは「S”TYPE GOLD”」が、ヴェルファイアには「Z”GOLDEN EYES”」という特別仕様車が2020年5月に発売されました。それぞれエアロボディのSおよびZをベースに、ゴールドのアクセントをはじめとした加飾によりドレスアップされたモデルです。
パワーユニットやサスペンションなどの走行性能、安全運転をサポートするToyota Safety Sense、内装などはS”TYPE GOLD”・Z”GOLDEN EYES”に共通しています。
一方、外装はベース車同様違いが見られます。表で比較してみましょう。
アルファード 特別仕様車 S”TYPE GOLD” |
ヴェルファイア 特別仕様車 Z”GOLDEN EYES” |
|
---|---|---|
フロントグリル | スモークメッキ+黒メタリック塗装 | 漆黒メッキ |
ボンネットフードモール | スモークメッキ | 漆黒メッキ |
フロントバンパーモール | スモークメッキ | 漆黒メッキ |
LEDフロントフォグランプモール | スモークメッキ | 漆黒メッキ |
フロントエンブレム | ゴールド(ハイブリット車専用) | – |
各種塗装について、アルファードはスモークメッキ、ヴェルファイアは漆黒メッキが使われていますが、両車ともベースモデルのメッキの色合いに対して、やや落ち着いた雰囲気になっている印象です。
アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD Ⅱ”とヴェルファイア GOLDEN EYES Ⅱ

※アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD Ⅱ”

ヴェルファイア GOLDEN EYES Ⅱ
2021年5月には、内装にサンバーストゴールドの木目調パネルやゴールドスパッタリング加飾を随所に施したアルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD Ⅱ”(ベース車:S)が発売され、グレード体系が見直されたヴェルファイアは、特別仕様車「Z”GOLDEN EYES”」が「GOLDEN EYES Ⅱグレード」として設定されました。
アルファードとヴェルファイアの共通部分
アルファードとヴェルファイアは、基本構造を共通とする兄弟車です。ここまで両車の違いを紹介してきましたが、もちろん共通する部分も数多くあります。具体的な共通点を見ていきましょう。
走り・燃費
アルファードとヴェルファイアでは、走行性能の違いはありません。
パワーユニットとしては、3.5L V型6気筒と2.5L直列4気筒のガソリンエンジンおよび2.5L直列4気筒+モーターのハイブリッドシステムを採用しています。
燃費性能も両車に共通しており、ガソリン車の場合で9.6km/L~11.0km/L、ハイブリッド車では14.8km/L(いずれもWLTCモード)という数値を達成しています。
駆動方式は2WD(前輪駆動)および4WD(四輪駆動)が使い分けられています。特にハイブリッド車はE-Fourと呼ばれる4WDシステムを採用しており、後輪の駆動をモーターで行うのが特徴です。
サスペンション方式は、フロントがマクファーソンストラット式・リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用しています。特にリヤのダブルウィッシュボーンは、操縦性と乗り心地を高い次元で両立させています。
安全性能
安全性能の追求はアルファード・ヴェルファイアともに共通しており、トヨタの予防安全パッケージであるToyota Safety Senseを標準装備しています。
ハイビームの機能こそグレードにより違いがありますが、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロール、ロードサインアシストは全グレードに共通します。
内装

※アルファード S(ハイブリッド車)(内装色:ブラック)<オプション装着車>
内装の素材やデザインなども、アルファードとヴェルファイア両方に共通します。
シート表皮はグレードにより異なる素材を使用していますが、いずれも質感が高く、アルファード・ヴェルファイアの高級感を際立たせています。

※ヴェルファイア Z“Gエディション”(内装色:ブラック)
加えてセカンドシートはゲストを贅沢にもてなします。特に上級グレードで採用されるエグゼクティブラウンジシートやエグゼクティブパワーシートは大型のアームレストを備え、さらに電動でオットマンの展開・収納とリクライニング操作が行えるなど、贅沢で快適なくつろぎ空間を提供します。
アルファードとヴェルファイアのグレードと新車価格
特別仕様車を含めたアルファードとヴェルファイアのグレードは、2021年2月時点では両車共通で細かく分けると2WDで10種類、4WDで20種類の合計30種類にもおよびましたが(福祉車両除く)、2021年6月時点では2WDがアルファード9種類、ヴェルファイア1種類、4WDがアルファード16種類に対してヴェルファイアは2種類と、アルファードの方が多彩なグレード展開となっています。
2021年6月時点の新車価格(税込)はアルファードが359万7,000円から775万2,000円まで、ヴェルファイアが424万円から508万8,400円までとなっています。以前はすべてのグレードでアルファードとヴェルファイアが両車共通の価格でしたので、基本的に同じグレード同士であれば、どっちが高いといったことはありません。
詳しくは、アルファード公式ページ、ヴェルファイア公式ページご確認ください。
アルファードとヴェルファイアの販売状況について
アルファードおよびヴェルファイアは、2015年に現行モデルが登場してから6年以上経過していますが、いまだに高い人気がありあます。
2020年1月~12月の新車販売台数(国産乗用車)としては、アルファードが90,748台、ヴェルファイアが18,004台で、それぞれランキングの5位・37位に位置します。特にアルファードは、トヨタのミニバンの中で最も売れた車種です。
以前は販売店により取扱い車種が異なっていましたが、2020年5月から全車種が全てのトヨタ車販売店で併売されるようになりました。
過去にお近くの販売店でアルファードとヴェルファイアの比較検討ができなかった方も、再び足を運んでみてはいかがでしょうか。
アルファードとヴェルファイアの比較まとめ

アルファードとヴェルファイアは、兄弟車ながら細かい点に様々な違いがあります。優雅な雰囲気で幅広い層に合いそうなデザインのアルファード、力強くダイナミックなデザインで、どちらかと言うと若者が好みそうなデザインのヴェルファイア。
見た目が大きく違うこともあり、どちらが好みかはっきり分かれそうな両車ですが、トヨタミニバンのフラッグシップとして高級感が追求されている点は共通しており、乗員を贅沢にもてなすことができるでしょう。
また、2021年4月28日に一部改良が発表された、ワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドア、アクセサリーコンセントが全車標準装備されるなど、さらに充実した内容となっています。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサスの新車に乗れる(※)サブスクリプションサービスを中心としたサービスの総称。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」(東京・愛知でスタート。エリア順次拡大中)
- 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「 解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。
トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。 申し込みは全てインターネットで完結できます。
※「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。
※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。
≪関連リンク≫
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりご提供を始め、お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
≪関連リンク≫
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?