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見た瞬間「あ、車の運転が下手な人だな」と思われる動作とは?
車を運転しているとき、カーブを曲がる場面や交差点で右左折、あるいは転回(Uターン)をする際、あなたはどのようなことに注意してハンドルを操作していますか?
「ハンドル操作なんて、車が曲がればそれでいい」と思っている方もいるかもしれません。しかし、誤ったハンドル操作は、万が一の危険な状況で事故を回避できなかったり、被害が大きくなったりする可能性があります。
安全運転の基本は、正しいハンドル操作から。この機会に、事故を未然に防ぎ、より安全でスマートな運転技術を身につけましょう。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
車の運転が「上手い」とは?

車を公道で運転するうえで、何より重視しなければならないのは「安全」です。
「運転が上手い」と聞くと、スピード感あふれるコーナリングや、針の穴を通すような正確なライントレース、限界領域での巧みなアクセルワークなど、華やかなテクニックを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、公道における本当の「運転の上手さ」とは、車がハンドルやアクセル、ブレーキの操作に対してどのように反応するのかを理解し、安全で確実な運転ができること。そして、同乗者や周囲の交通に対して不安や迷惑を与えない運転ができるかどうかにあります。
そのためには、車に関する知識のほか、危険予知能力、そして豊富な運転経験など、幅広いスキルと意識が求められます。
下手に思われてしまう運転操作

ちょっとしたことに気をつけることで、運転技術は大きく改善します。
ここからは、運転上手を目指すうえで避けたい、「運転下手に見られてしまう運転操作」について具体的にご紹介します。自分の運転を見直すヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
内掛けハンドルとは?現代の運転におけるリスクと注意点
「内掛けハンドル」とは、ハンドルの輪の内側から手を入れて、手首を返すように回す操作方法のこと。ハンドルを大きく回す際に力を入れやすいため、交差点など大きく曲がる場面で、無意識にこの操作をしている人も少なくありません。
しかし、この内掛けハンドルにはいくつかのリスクが潜んでいます。
危険回避の遅れ
逆手でハンドルを握るため、急な方向転換が難しくなり、危険を回避する操作が遅れる可能性があります。
車両の不安定な挙動
一気にハンドルを回すことで、外側からハンドルを少しずつ持ち替える「送りハンドル」や、左右の腕をクロスさせて操作する「クロスハンドル」に比べて、車の挙動が安定しにくくなります。
エアバッグ展開時の怪我リスク
事故などでエアバッグが作動した際、ハンドルの内側に腕があると、エアバッグの衝撃で腕が押し潰され、大きな怪我につながる恐れがあります
パワーステアリングがなかった時代には、力を入れやすい操作法で意味があった内掛けハンドルですが、現代の車では、その必要性はありません。内掛けハンドルは「古い」「危険」と見なされ、周囲からは「リスク管理ができていない」と受け取られかねません。安全でスマートな運転を目指すなら、正しいハンドル操作を身につけることが重要です。
ハンドルは「握らない」

ハンドル操作では握り方も重要です。親指をハンドルの内側に巻き込んで「ギュッ」と握りしめている人も少なくないですが、この握り方をすると腕に余計な力が入り、操作がぎこちなくなることがあります。さらに、大きくハンドルを回す際にスポークに指が引っかかったり、路面の段差でハンドルが急に動くキックバックにより、親指を痛めたりするリスクもあります。
こうしたトラブルを避けるためには、ハンドルは親指を巻き込まずに、親指の下の膨らみをハンドルに軽くあてて、手の甲が見える自然な形で握るのが理想です。こうすることで、ハンドルと手のひらの接触面積が増え、ハンドルからの情報を感じ取りやすくなります。また、腕の力みが減ることで長時間の運転でも疲れにくくなり、より安定した操作につながるでしょう。
安全で快適な運転のためには、こうした基本的な操作の見直しが欠かせません。「握り方なんて些細なこと」と思わず、ぜひ一度、自分のハンドルの持ち方を確認してみましょう。
ハンドルを「滑らせて戻す」のは不安定な挙動の原因に
交差点を曲がったあと、「両手のハンドルを握る力を抜き、ハンドルの戻る力に任せて滑らせるようにして元の位置に戻す」操作は、ハンドルがどれだけ回っているのか正確に把握できなくなり、車体がふらついたり、立ち上がり時の挙動が不安定になったりする原因になりかねません。
ハンドルを戻す際には、送りハンドルやクロスハンドルで、常にハンドルのセンター位置を意識することが大切。両手でしっかりとハンドルをコントロールできる人は、運転に対する落ち着きと自信が感じられ、同乗者にも安心感を与えるものです。こうした丁寧な操作が、運転の質を高めるだけでなく、周囲から「運転が上手い」と思われるポイントにもつながります。
ウインカーのタイミングが遅い・出さないのは違反であるほか、事故やトラブルの原因に

「曲がる直前でようやくウインカーを出す」「減速してからウインカーを出す」といった操作は、運転が上手な人ほど避ける行動です。道路交通法施行令第21条では、右左折時は交差点の30メートル手前、車線変更時は3秒前に合図を出すことが義務付けられています。これは単なるマナーではなく、法的なルールです。
特に気を付けたいのが車線変更時のウインカー操作。教習所では、まずウインカーを点灯させて意思表示を行い、その3秒間の間にルームミラー、サイドミラー、そして死角となる位置を目視で確認し、安全を確保したうえで車線変更を行うよう指導されます。ところが、実際には多くのドライバーが、ウインカーを点灯する前に安全確認を済ませ、点灯とほぼ同時に車線変更を始めることが多いのが現状です。
このような操作では、周囲に認知してもらう時間が不足し、危険を招く可能性があります。ウインカーは、自分のための道具ではなく、他者への「予告」と「配慮」のためのもの。タイミングが遅れることで、後続車に急な対応を強いることになり、事故やトラブルの原因にもなりかねません。
中には、「事前に通知すると、前の車が意地悪をして入れないように詰めてくる」といった懸念を持つ人もいるかもしれません。確かに、そうしたケースに遭遇することもありますが、それを理由に合図なく車線変更をすることは、マナー違反を超えたルール違反となる行為です。万が一事故が起きた場合には、こうした違反が過失割合に影響する可能性もあります。
安全運転の基本は、ルールを守ること。ウインカーは、右左折転回時は30メートル手前、車線変更時は3秒前を目安に確実に点灯するようにしましょう。
高速道路での「居座り走行」

高速道路を走行中、「走りやすいから」「走行車線に戻る必要がないから」などの理由で、追い越し車線を走り続ける車を見かけることがあります。しかし、追い越し車線を継続して走り続けることは道路交通法違反となる可能性があります。
道路交通法第20条では、車は原則として道路の左側から数えて一番目の通行帯を通行しなければならない(3車線以上ある場合はもっとも右側以外)と定められています。例外として認められているのは、右左折のための進路変更、道路外施設の侵入、道路標識による通行区分の指定、緊急車両への進路譲り、そして追い越しをする場合などです。
このほか、道路の状況等によってやむを得ない場合を除き、理由もなく右側の通行帯を走行し続けることは、規定違反です。この「通行帯違反」は、意外にも取り締まり件数が多く、2023年の高速道路における交通違反総数388,264件のうち、最高速度違反(272,995件、70.3%)に次いで多い57,011件が通行帯違反であり、全体の約14.7%を占めています(※)。
※内閣府「令和5年中の高速道路における交通違反取締り状況」
追い越し車線は「速く走るための車線」ではなく、「追い越しをするための車線」です。日本では、駅のエスカレーターで、追い越す人のために片側を開けるという習慣がありますが、道路においても同様に、追い越し車線は常に空けておくべきものです。エスカレーターでは歩いて追い越すことは危険とされますが、道路においては、ドライバーが意識しなければならないことです。
追い越し車線を空けておくことは、速く走りたい車を先に行かせることで交通の流れをスムーズに保つほか、緊急時に緊急車両が通行できるようにするという重要な意図もあります。
運転が上手な人は、自分だけでなく周囲の交通状況も意識して運転しています。安全でスマートな運転を心がけるためにも、追い越し車線の正しい使い方を意識し、交通ルールに則った走行を徹底しましょう。
まだある「ちょっと残念な運転動作」

運転が上手な人は、細かな動作にも気を配っています。たとえば、夕暮れ時や雨天時、昼間のトンネル内などでの「無灯火走行」は、周囲からの視認性が低下し、非常に危険です。自分では見えているつもりでも、他の車や歩行者からは気づかれにくく、事故のリスクが高まります。
また、シートを過度に倒して運転する「寝そべり運転」も避けるべき行為です。姿勢が崩れることで視界が狭まり、ハンドル操作も不安定になりがちです。緊急時の回避動作が遅れたり、適切な判断ができなくなったりする可能性もあります。
さらに、一時停止の場面で完全に止まらず、減速だけで通過する「止まったフリ」も、運転の基本を理解していない証拠です。一時停止は、交差点や見通しの悪い場所での安全確認のために設けられているものであり、形だけの減速では意味がありません。
そして、不要な「ブレーキランプのチカチカ」も、運転の上手な人はやりません。頻繁にブレーキを踏まなくてはならないのは、車間距離と速度のコントロールが上手にできていない証拠であり、後続車にストレスを与えかねません。
こうした細かな配慮の積み重ねが、運転技術の差となって表れます。安全で快適なドライビングのためにも、自分の運転習慣を見直してみることが大切です。
目指すのは「同乗者も、周囲の人も安心できる運転」

「運転上手」とは、特別なドライビングテクニックを持っている人のことではありません。筆者が考える運転上手とは、これまで挙げてきた基本的な動作に加えて、バックミラーやサイドミラーをこまめに確認し、後続車の速度を察して早めにブレーキを踏む、合流時には無理に入らないなど、自分だけでなく周囲の車や歩行者の動きまで読んで行動できる人のことです。
さらに上を目指すなら、同乗者が安心してついウトウトしてしまうような運転が理想です。具体的には、ブレーキペダルもアクセルペダルもステアリングも、じわっと必要なぶんだけを丁寧に加えていくように心がけましょう。そうすることで、車の動きは滑らかになり、次の動きを予測しやすくなって、同乗者は安心して身を任せることができます。
「上手い運転」ができれば、事故のリスクを減らすだけでなく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が低くなるはずです。運転技術を磨くことは、自分自身の安全を守るだけでなく、周囲への配慮にもつながる大切な意識です。ぜひ、日々の運転の中で「上手い運転」を意識してみてください。
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