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車のブレーキ「右足・左足」どっちで踏むのが正解?理由は?

車のブレーキ「右足・左足」どっちで踏むのが正解?理由は?

車のブレーキペダルは右足で踏むように教わりますが、「左足ブレーキの方が踏み間違いを防止できる」「左足ブレーキの方が楽」といった意見も耳にします。実際のところ、どちらの足でブレーキを踏むのがよいのでしょうか。

この記事では、車のブレーキペダルを右足と左足のどちらで踏むべきなのか、詳しく解説します。

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

この記事の執筆者

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。大学卒業後、国産車ディーラー、教習所、中古車買取会社、タクシードライバーなど自動車関連の仕事に従事。現在は、フリーランスとして自動車WEBメディアや雑誌に寄稿したり、専門家としてメディアに出演。国家資格を保有する安全運転のプロとしての経験や知識、クルマの設計・開発を手がけてきたエンジニアからの学びを活かしながら、クルマの魅力や楽しさを伝えている。

保有資格

普通自動車第一種教習指導員、普通自動二輪教習指導員、応急救護指導員、運転適性検査指導員

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

車のブレーキは右足で踏むよう指導される

車のブレーキペダルは、AT車・MT車を問わず右足で踏むように教わります。実際に指定自動車教習所での指導経験がある筆者も、運転教本に明記されているとおり「(AT車もMT車も)右足でブレーキペダルとアクセルペダルの操作をする」と指導していました。

車のブレーキペダルを右足で踏む様子

また、国内の主要自動車メーカーの取扱説明書にも「ブレーキペダルは右足で操作してください。左足でのブレーキ操作は緊急時の反応が遅れるなど、思わぬ事故につながるおそれがあり危険です」といった趣旨の記載が明確にされています。

このようなことからも、一般的に車のブレーキペダルは右足で操作するというのが基本です。

一般道の走行において左足ブレーキの必要性は低い

1000分の1秒を争うレースの世界では、コーナリング中にエンジン回転数を維持したまま減速するなどといった特殊な状況下もあるため、左足でブレーキペダル、右足でアクセルペダルを操作することがあります。ゴーカートやレーシングカートでも同様に、左足ブレーキ、右足アクセルが基本です。

左足がブレーキ、右足がアクセルのレーシングカート
左足がブレーキ、右足がアクセルのレーシングカート

しかし、一般道では速さよりも安全性が最優先です。安全運転が求められる一般道では、左足ブレーキ・右足アクセルの必要性は低いといえるでしょう。

左足ブレーキは絶対にダメ!というわけではないが推奨されない理由

前章でも述べた通り、車の世界を広い視野で見ると、左足でブレーキペダルを操作するシーンがあるため、左足ブレーキが絶対にダメというわけではありません。

また、日本の道路交通法においても、ブレーキペダルの操作を特定の足(右足)に限定する条文も存在しません。

しかし、それでも右足でのブレーキ操作が推奨されるのには、いくつかの理由があります。

ペダル配置と運転姿勢

その理由のひとつは、車のペダル配置です。

一般的な車(乗用車)のペダル配置を見てみると、ブレーキペダルがステアリング(ハンドル)の中心点付近またはやや右側に位置しています。

プリウスのオルガンペダル
プリウスのオルガンペダル

このペダル配置からもわかるように、左足でブレーキペダルを踏もうとした場合、運転姿勢が崩れたり、身体をねじったり、無理な体勢になったりします。

このように、乗用車において左足でブレーキを踏むと、正しい運転姿勢が取れなくなる可能性が高くなるため、左足でブレーキペダルを踏むことは推奨されないのです。

緊急時の誤操作リスク

また、人は驚いたり身の危険が迫ると手足に力が入ったりすることがあります。例えば、ジェットコースターで急降下したときにバーを強く握ってしまったり、身体が動かないよう足で踏ん張ったりしたことがある方もいるのではないでしょうか。

このジェットコースターの例のように、人は、これまで経験したことのない事態に遭遇すると、無意識のうちに手足に力が入ってしまうのです。

もし、左足でブレーキペダル、右足でアクセルペダルを踏む操作をしていると、万が一の事態のときに両方のペダルを同時に強く踏み込んでしまう可能性が高まり、急発進など別の危険を招きかねません。

安定した制動力の確保

現在、日本国内で販売される多くの新車では、ブレーキペダルとアクセルペダルを同時に踏むとブレーキが優先されるようになっている(ブレーキ・オーバーライド・システム)ものの、運転姿勢が崩れた状態で左足に力を入れ続けることは難しいといえるでしょう。

また、左足でブレーキペダル、右足でアクセルペダルを同時に強く踏んでいたとしても、運転姿勢の崩れにより、左足の力が先に抜ける可能性が高くなります。もし左足ブレーキの力が抜けてしまうと、アクセルペダル全開になるため、急発進する危険性があります。

このような危険を避けるためにも、右足でブレーキペダルを踏む方がよいといえるでしょう。

基本的な運転姿勢を崩さないためにも右足でブレーキペダルの操作をしよう

ここまで解説してきたように、ブレーキペダルは、ステアリングの中心点付近またはやや右側に位置しており、運転姿勢を崩さずにペダルを踏むためにも、ブレーキペダルは右足で踏む方が良いといえます。

運転姿勢は運転の基本となるため、ブレーキペダルを踏むときも運転姿勢がなるべく崩れない方の足で踏むようにしましょう。

アクセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進が心配という場合

アクセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進が心配という方は、「パーキングサポートブレーキ」と呼ばれる機能を持つ車などがおすすめです。

パーキングサポートブレーキとは、駐車時などの低速走行時に作動対象を検知した場合、警報と衝突被害軽減ブレーキ制御で作動対象との衝突被害の軽減に寄与するシステムです。パーキングサポートブレーキは大きく4種類あり、いずれの機能も、衝突被害軽減をサポートしてくれます(※)。
※出典:トヨタ「パーキングサポートブレーキ(PKSB)はどのような機能ですか?

なお車のサブスク「KINTO」では、トヨタ・レクサス・SUBARUの新車を取り扱っており、パーキングサポートブレーキなどを含む、先進の安全装備を備えたモデルも多数、取り扱っています。

さらに、KINTOのサブスクサービスに「進化(アップグレード)」と「見守り(コネクティッド)」という付加価値を追加した「KINTO Unlimited」対応のプリウス Uグレードでは、「パーキングサポートブレーキ(後方歩行者検知)機能」を後付けで追加することも可能です。一括購入やローン購入とあわせて、KINTOも選択肢の一つとして、是非ご検討ください。

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

この記事の執筆者

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。大学卒業後、国産車ディーラー、教習所、中古車買取会社、タクシードライバーなど自動車関連の仕事に従事。現在は、フリーランスとして自動車WEBメディアや雑誌に寄稿したり、専門家としてメディアに出演。国家資格を保有する安全運転のプロとしての経験や知識、クルマの設計・開発を手がけてきたエンジニアからの学びを活かしながら、クルマの魅力や楽しさを伝えている。

保有資格

普通自動車第一種教習指導員、普通自動二輪教習指導員、応急救護指導員、運転適性検査指導員

最後に、KINTOについて紹介します。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

KINTO ONE
トヨタの新車が対象
KINTO for LEXUS
レクサスの新車が対象
KINTO ONE(SUBARU)
SUBARUの新車が対象
KINTO ONE(中古車)
納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
KINTO Unlimited
KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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