試乗記・レポート
駐車・車庫入れのコツ「小さい車と大きい車」で比較してみた
小さい車と大きい車では駐車・車庫入れの仕方に違いはあるのでしょうか。今回は、駐車・車庫入れにおける「小さい車」と「大きい車」の違いについて解説していきます。トヨタのコンパクトカー「ヤリス」と、ラージサイズミニバン「アルファード」とを比べながらみていきましょう。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
車両感覚のつかみ方の違い
ヤリスのボディサイズは、全長3,950mm×全幅1,695mm。アルファードは全長4,995mm×全幅1,850mmで、ヤリスよりも全長が約1mも長く、幅も15cm以上広いサイズとなっています。両車の運転席に座ってみれば、そのサイズ感の違いは歴然です。


でも、駐車・車庫入れのコツが車体のサイズによって違うかといわれれば、基本はどちらも同じ。なぜなら、小さい車でも大きい車でも車の動きは基本的に同じだから。そう考えれば駐車・車庫入れのコツはどちらも共通なのです。大きい車を駐車・車庫入れする際は、小さい車の駐車・車庫入れ操作の応用だと考えればいいでしょう。
異なる点は、大きい車だと左右の車との間隔が狭くなってしまったり回転半径が大きくなったりするので、自由度が低くなり煩わしいということ。そもそも、大きい車の場合は駐車環境によって「枠(やスペース)が狭すぎて物理的に駐車・車庫入れできない」ということも……。

それに、もちろん車体の大きさによって車両感覚は違います。やはり小さい車のほうが車両感覚をつかみやすいのは間違いありません。たとえば、ヤリスとアルファードそれぞれの運転席から後ろに振り向いてみると、車体後部までの“遠さ”はこんなに違います。


では車両感覚をつかむにはどうすればいいのでしょうか。それは実践しかありません。とにかく経験を積むことが大切。スポーツを上達させるのと一緒です。
車両感覚をつかむコツ・練習法
「ある程度まで」という前提が付くものの(これはスポーツだって同じこと)慣れれば誰だって駐車・車庫入れはうまくなれるし、そのためにはとにかく繰り返し練習して数をこなすのがいいでしょう。「駐車・車庫入れの上達に王道なし」なのです。
ただ、車両感覚をつかむための近道となる練習方法はあります。それはたとえば誰かの助けを借りて、実際に車体の周りに立ってもらうこと。
自分は運転席に座り、誰かに車両の正面、前方左右、助手席側側面、後方左右、そして真後ろなどに立ってもらい「ここまでが車体」という感覚をつかむのです。それが、車体感覚を養う最短ルートとなるでしょう。その際は、車を動かす必要はありません。


駐車・車庫入れを上達させるために、車両感覚の次に意識するべきポイントは、並列駐車であれば枠の中心を意識すること。駐車・車庫入れの運転操作は枠の右や左の空間を意識するのも大切ですが、加えて「枠の中心」を意識し、そこと車の中心が重なるように心がけると小さい車でも大きい車でもスムーズに駐車・車庫入れできるようになります。
一方、路肩にとめる縦列駐車は、車体の端と路肩が近づくように心がけるといいでしょう。また、駐車・車庫入れが苦手という人は事前にどうやって入れるかイメージすることも大切。ミニカーを使ってイメージトレーニングするのもいいでしょう。実際にタイヤを左右に切れるミニカーを使うと動きを理解しやすいものです。

駐車・車庫入れのコツ、気を付けるポイントは?
次に、実践編を解説します。駐車・車庫入れする際にまず大事なのは、アプローチ場所を間違えないことです。「ここでハンドルを切る」というハンドルを動かし始める位置がしっかりと決まればスムーズに駐車・車庫入れできます。しかし、最初の位置を間違えると何度も修正が必要な状況に陥って手間も時間も大幅に増してしまいます。

途中でアプローチの位置を間違えたことに気が付いたら、切り返しを何度も行うより、最初からやり直したほうが早いことも。「間違えた」と思ったら、思い切って最初に戻ることも時には大事です。
縦列駐車も並列駐車でもそうですが、駐車・車庫入れ操作中に最大限の注意を払うポイントは、車体側面の「一番内側になる位置」と「一番外側になる位置」。
車体側面の“一番内側”はハンドルを切っている方向(フロントタイヤが向いている方向)の後輪付近。逆に“一番外側”はハンドルを切っている方向とは逆側の車体前方の角です。その2つは前進でも後退でも変わりません。駐車(車庫入れ)作業中にどのようになっているのかをご紹介します。


加えて最大限に注意を払うもう一つのポイントである、後退時のハンドルを切っている方向と逆側の車両後方の角(左にハンドルを切ってバックする際は後方右側の角)です。

駐車・車庫入れ時にはこの「車体側面の一番内側」と「(ハンドルを切っている方向と逆側の)車両後方の角」と「真正面・真後ろ」の車体の接触を意識すれば、スムーズな駐車(車庫入れ)が可能です。気を付けるべきポイントを押さえていれば、駐車・車庫入れが楽になりますよね。
またバック駐車(車庫入れ)時はリヤタイヤの位置を意識し、リヤタイヤが通る軌跡を優先事項として車を動かすことも、頭に入れておくといいでしょう。
小さい車でのコツは、小回りしすぎないように注意すること。枠の右や左に寄せ過ぎず、中央になるように意識する。すると左右側面や車両の角をぶつけるリスクが減るだけでなく、スムーズに駐車・車庫入れできるようになるでしょう。

アルファードのように大きい車でのコツは、ハンドルの「切り遅れ」に注意することです。そして、切り返すべきポイントを見誤らないことが大切。頑張っていけるところまで行ってから切り返すと、余計に手間がかかることもあるからです。

駐車・車庫入れする状況(駐車スペースや車体の大きさ)により、最適な切り返しポイントがあるもの。それはもっとも効率よく車の向きが変わる場所とも言い換えることができますが、それは理論というよりは経験を積んで慣れるしかないでしょう。それが自然にわかるようになったら、駐車・車庫入れがどんどん楽でスピーディになるはずです。
利用したい車の便利機能
カメラを通じて後方の様子を運転席の画面から確認できる「バックモニター(リヤカメラ)」も、積極的に活用したいもの。なぜなら、格段に駐車・車庫入れが楽になるし、安全性も高まるからです。
車両直近は死角となり目視できないので、バックモニターがなければ勘に頼るしかありません。でも、バックモニターがあればしっかり見て障害物の有無や距離を確認できる。勘に頼らないから確実だし、安心して駐車・車庫入れできます。
最近では、その発展版ともいえる360度カメラ(全方位モニター)(トヨタではパノラミックビューモニターという)を装着する車種も増えてきました。

車両の周りを確認でき、勘に頼らずに済むため、周囲の駐車車両との適切な距離を保つのに役立ちます。360度カメラがある車とない車では、車体の大きさはふた回りくらい違うように感じます。極論をいうと、360度カメラの付いていない「ノア」と360度カメラが付いている「アルファード」では、駐車操作時だとアルファードのほうが小さく感じられるほどです。
また昨今の運転サポート装備として装着車が増えている「パーキングアシスト(トヨタではアドバンストパークという)」も、とても便利です。かつての同装備は設定に手間や時間がかかったり、狭い駐車場では機能してくれなかったりと、使いにくいものでした。
しかし、最新のタイプはカメラとセンサーを併用して、駐車・車庫入れ場所の設定が素早く正確。ハンドル操作だけでなくブレーキ操作や、車種によってはシフトの切り替えまでやってくれる車もあって、駐車・車庫入れが苦手ではない筆者でも頼りたくなるほど性能が高く便利な機能となっています。
そんなパーキングアシストは、ドライバーが駐車するよりも狭い場所へ車を止めることができるのもメリット。なぜなら、センサーを使って距離を正確に把握できることを生かし、障害物に対してギリギリまで間隔を攻め、手動駐車では真似できない驚きの駐車をすることもあるからです。

なかには駐車・車庫入れだけでなく発進する機能を持つタイプもあり、特に縦列駐車では「ここから出られるの?」という状況でも車を発進させてくれたりして、頼もしい存在です。駐車・車庫入れが苦手な人はこのような便利な機能を使いこなすのがいいでしょう。
駐車・車庫入れのコツがわかったら実践あるのみ!
ヤリスとアルファードを例に、小さい車と大きい車の駐車・車庫入れのコツを見てきました。一つひとつを見ていくと、冒頭で「基本はどちらも同じ」とお伝えしたワケが、わかっていただけたのではないでしょうか。
コツがわかったら、あとは実践あるのみ。ご自身の車で実践するのはもちろん、レンタカーやカーシェアで違う車を経験してみるのもおすすめです!
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