試乗記・レポート
車初心者でも「アドバンストパーク」を使える?使えない?を検証 ~車の会社で働くペーパードライバー体験記~
トヨタの高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」に含まれる機能の「アドバンスト パーク」は、駐車位置を画面で指定することで、ステアリング・アクセル・ブレーキを制御して駐車操作をアシストしてくれる先進機能です。
今回は、そんな機能をペーパードライバー歴20年で、現在、車初心者のマサカが体験!機械に弱い私でも使いこなせるのか?それとも使えないのか?リアルな使用感をお届けします。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
アドバンスト パークってどんな機能?

「トヨタ チームメイト」は、“人とクルマが気持ちの通った仲間のようにお互いを高め合い共に走る”という考え方に基づいて開発された最新のトヨタの高度運転支援技術で、駐車をサポートする「アドバンスト パーク」や、高速道路での運転支援を行う「アドバンスト ドライブ」(※)などが含まれています。
※トヨタチームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]とは、異なる機能となります
その中でも今回レポートするアドバンスト パークは、駐車したいスペースの横に車を停めたあと、「アドバンスト パーク」スイッチを押して駐車位置(※)を確認。続いて「開始」スイッチを押すと、周囲の状況を監視しながら、ステアリング、アクセル、ブレーキの操作をアシストして、駐車を完了してくれる機能です(ヤリスクロスの場合、シフト操作は手動)。
※駐車スペースが複数ある場合は、表示された候補から変更可能です
運転初心者がアドバンスト パークを体験してみた
アドバンスト パークが使用できる環境

アドバンスト パークがアシストできるのは、区画線で仕切られた駐車場での縦列駐車や並列駐車、その出庫時。さらに、あらかじめ駐車位置を登録しておけば、区画線がない場所や周囲に車両がないスペースでも駐車が可能とのことです。「えっ、つまりどこでも停められるってこと?」と、その万能感に驚きつつも、「本当にそんなにうまくいくのかな?」という半信半疑な気持ちも拭えませんでした。
私はもともと運転経験が少ないうえ、久しぶりのハンドル操作。「うまく使いこなせなかったらどうしよう(ぶつけたりしたら)……。」という不安が大きくありました。そこで今回は、撮影にご協力いただいた栃木トヨペット宇都宮不動前店の定休日を利用し、敷地内にある一般駐車場をお借りして、ほとんど他の車が停まっていない環境で体験させていただきました。
では、ヤリス クロスUグレードでの、アドバンスト パークの並列駐車の過程をレポートいたします。行程を長く書いていますが、実際は30秒もしないで駐車完了しています。
並列駐車を体験してみた
1.「アドバンスト パーク」スイッチをオン!
目標駐車位置付近に車を横づけして、センターコンソールにあるPとハンドルのマークがついている、「アドバンスト パーク」スイッチを押します。

「目標駐車位置付近に車を横づけして……。」とさらっと書きましたが、この横づけのコツをつかむのがなかなか難しい。想像以上に車が周囲の状況を認識する感度が高く、複数の駐車可能な場所を提案してくるため狙いを定めていかないと迷いが生まれ、最初は目指していなかった場所を駐車位置にしてしまうという、うれしい誤算が発生しました。結果として、停められるのであればどこでもよいのですが。
2.ディスプレイオーディオで駐車位置を選択
ディスプレイオーディオにアドバンスト パークのナビゲーションが映し出されました。現在の車両位置からは4ヶ所の駐車が可能とのこと。右前方に関しては縦でも横でも駐車も可能との表記。確かに、車を停められる空間はあったものの、そのエリアは縦列駐車を推奨していなかったので、提示された選択肢の中から運転者が適切な位置を選ぶ必要があることがわかりました。

ただ車初心者であっても、この駐車したい場所を選ぶのは簡単。駐車場の枠の中にPマークが入っているボタンを選び「開始」ボタンで完了すればいいだけ。私にもできました。
3.ナビゲーションの指示に素直に従う
目標駐車位置を決めると、ディスプレイオーディオに車の周りの様子が表示され、「車両周辺を直接確認してください」という指示が出ました。目視で周囲を確認し、さらにパノラミックビューモニターで死角までカバーしてもらえる心強さよ。大船に乗ったつもりでナビの案内に従いブレーキから足を離しました。

車が前にゆっくりと動き出したとき、自分で動かしていないことから少し不安になって思わずブレーキを踏んでしまいましたが(はじめてのことは誰だって不安)、車はすぐに停止。「何かあっても、すぐに止まれるんだ」と実感し、機能への信頼が深まり、もう一度元の位置に車を戻して、再トライをしたのでした。
4.迷いのないハンドルさばき
駐車のために車がゆっくりと前進し始めると、静かに動く車とは対照的に、ハンドルがガタガタと音を立てながら、突然右に大きく切れました。あまりの勢いに驚いて、「ぎゃっ」と声を上げてしまったほどです。
運転に不慣れな私の駐車時は「このくらいでハンドルを切ればいいのかな……?」と恐る恐る操作するのでハンドルも迷いまくり。しかし、アドバンスト パークは違います。動く前から正しい角度とタイミングをしっかりと把握した上で、必要な分だけ迷いなくハンドル操作をしていました。

5.ブレーキとシフトレバーは運転者の仕事
バック駐車の体勢に入るために、車を少し前に出して角度を調整すると、車が停止し、画面上に「ブレーキを踏んでください」と指示が表示されました。
すべてが自動だと、「本当に任せて大丈夫なのかな?」と不安になることもありますが、ヤリス クロスUグレードに搭載されているアドバンスト パークでは、ブレーキ操作やシフトレバーの切り替えなど、要所の操作はドライバーに任されているのが特徴です。もちろん、すべてが自動で駐車が完了するのも便利ですが、これから少しずつ運転を覚えていきたい私にとっては、「どこで何を操作すればよいのか」が見えてくるこの仕組みにむしろ魅力に感じました。



6.バック駐車で、驚くほど真ん中に駐車
バック駐車時も車はゆっくりと動きます。判断は素早く、動きはゆっくり。なので、今回の駐車体験で「動くことが怖い」と思うことは一度もありませんでした。
では、後進中ディスプレイオーディオではどのようにナビがされていたかをご覧ください。




駐車が完了したあと降車してまわりをぐるりと確認したところ、驚くほど駐車スペースの真ん中に車がぴたりと収まっていました。自分の力だけでは、ここまで正確に停めることはできなかったと思います。本当に頼もしい機能。
「もう一人で駐車を頑張ることはやめよう、頼れる機能にサポートしてもらおう。」と心に誓いました。
真ん中にぴったり停められるって、思っていた以上に気持ちがよくて、駐車スペースの真ん中に堂々と停まる車を眺めながら、「駐車って、運転って楽しいかも。」という気持ちがふっと芽生えたような気がしました。
<関連YouTube動画>
縦列駐車を体験してみた
さて、実は並列駐車と同じように、縦列駐車も体験してみました。停め方は縦と横の違いだけだったので詳しくレポートするのは省略しますが、目的駐車位置として設定したのが、許可を頂いた優先スペースの広い駐車スペースでした。設定した位置にあわせて、驚くほど正確に駐車エリアの左側で駐車しているのが、以下の写真からご確認いただけるかと思います。目的のラインに沿ってまっすぐに駐車した車の様子をみて、いままで味わったことのない、不思議な達成感と運転する楽しさを感じたのでした。


アドバンスト パークを使う時の注意ポイント
アドバンスト パーク機能を体験して感じたのは、「目標駐車位置さえ決まればスムーズに駐車してくれる」という便利さの裏に、「その目標駐車位置を車に正確に認識させる必要がある」という前提があるということでした。
そのため、駐車を成功させるには、まず車に駐車スペースを正しく認識させることが何より重要です。今回は時間の都合で試せなかったメモリ機能についても、正確に場所を記憶させるには、車を適切な位置に寄せる必要があります。
駐車の感覚を身につけるよりは簡単に思えるかもしれませんが、「正しい位置に横づけする」ことがこの機能を最大限に活かす鍵であり、まずはその感覚をつかんでいきたいと感じました。
今回の体験中に危険を感じる場面はありませんでしたが、ヤリス クロスの取扱説明書では、天候による影響(雪・雨・強い日差し)でカメラの視界が悪くなると、機能が作動しないことがあるとされています。さらに、白線が不鮮明な場所では、並列・縦列駐車がうまくいかない場合もあるとの記載もありました。
アドバンスト パークはあくまで運転を支援するためのサポート機能です。すべてを車任せにせず、最後は運転手自身の判断と操作が求められることを忘れずにいたいと思います。そして、こうした機能を安心して使いこなせるよう、自分自身の運転スキルも少しずつ高めていきたいと感じました。
アドバンスト パーク搭載車とオプション価格は?
アドバンスト パークが搭載されている車種の代表例は(一部オプション)は以下の通りです。(2025年5月現在)
車種 | グレード | オプション金額(税込) |
---|---|---|
ヤリス | メーカーオプション(ハイブリッドZ・U) | 55,000円~133,100円 |
アクア | 全グレードメーカーオプション | 86,900円~97,900円 |
ヤリスクロス | メーカーオプション(ハイブリッドZ・U) | 66,000円~133,100円 |
シエンタ | メーカーオプション(ハイブリッドZ) | 66,000円 |
プリウス | 標準装備(Z)・メーカーオプション(U) | 48,400円 |
カローラクロス | メーカーオプション(ハイブリッド GR SPORT・Z(Adventure含む))・U | 55,000円~133,100円 |
ヴォクシー | 全グレードメーカーオプション | 93,500円~143,000円 |
ノア | メーカーオプション(S-Z・S-G・Z・G) | 93,500円~143,000円 |
クラウン | 全グレード標準装備 |
|
クラウンクロスオーバー | 標準装備(RS・Z) |
|
クラウンスポーツ | 全グレード標準装備 |
|
クラウンエステート | 全グレード標準装備 |
|
アルファード | 標準装備(Exective Lounge)・メーカーオプション(Z) | 95,700円~139,700円 |
ヴェルファイア | 全グレード標準装備 |
|
オプション装着費用は車種によって異なり、おおよそ4〜15万円前後。また、KINTO Unlimitedで対応しているUグレードにお乗りの方は、必要なタイミングで後から機能を追加することも可能です。
まとめ
今回の体験を通じて、車初心者の私は、これまで漠然と抱いていた「運転って怖いかも」という不安から一歩踏み出すことができました。見事に真ん中へ駐車できた車を見たとき、「楽しい!」という気持ちが自然と湧き上がってきたのです。駐車に不安を感じている方にこそ、ぜひ一度体験してみてほしい機能だと思います。
さて、タイトルにもある「アドバンスト パークは使える?使えない?」という問いに対して、私の答えはもちろん「使える」です。
ですが実際に体験して感じたのは、アドバンスト パークは単に“使う”というより、一部の操作を車に“任せる”ことで、クルマと気持ちが通じ合うような感覚が生まれる、そんな機能だということでした。まさに、「人とクルマが仲間のように支え合い、共に走る」というトヨタ チームメイトの思想を体現したような存在だと感じました。
アドバンスト パークは、車を「ただの移動手段」ではなく、「信頼できるパートナー」と感じさせてくれるきっかけを与えてくれる機能です。運転に自信のない方こそ、この頼もしい機能の恩恵を実感してほしいと思います。
はじめてのクルマはKINTOで【U29応援】カーライフおためしキャンペーン実施中!
「クルマは欲しいけど、あと一歩が踏み出せない」という若年のお客様の想いにKINTOが応えます!
初めてクルマを利用される方、及び申込時点で29歳以下の方対象に、初期費用無料・自動車保険もコミコミといったKINTOの基本サービスはそのままに、
「解約金無料 ※1」
「ガソリン代のプレゼント ※2」でヤリス クロス(Uグレード)に乗れるキャンペーンを開始いたしました。
先着100名様・地域限定キャンペーン ※3の為、お申し込みはお早めに。
※1.ご利用開始から6ヶ月目にあたる月に解約される場合に、解約金が0円となります。ご利用開始後5ヶ月目以前、およびご利用開始後7ヶ月目以降の中途解約(乗り換えを含む)は、通常通りの中途解約金が発生します
※2.ガソリン代半年分に相当する5万円分のプリペイドカードをプレゼントさせていただきます
※3.東京都・大阪府・愛知県・福岡県・長野県のキャンペーン対象店舗(WEB/店頭どちらでも可)でお申し込みいただける方限定です
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- KINTO ONE
- トヨタの新車が対象
- KINTO for LEXUS
- レクサスの新車が対象
- KINTO ONE(SUBARU)
- SUBARUの新車が対象
- KINTO ONE(中古車)
- 納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
- KINTO Unlimited
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
≪KINTO ONE中古車≫
メニュー