トヨタ車&レクサス車解説

C-HRの乗り換え先候補?新型プリウスとSUV「C-HR」を比較

C-HRの乗り換え先候補?新型プリウスとSUV「C-HR」を比較

2023年7月下旬に生産を終了したトヨタのSUV「C-HR」からの乗り換えを考える際の乗り換え候補の1台として、C-HRと新型プリウスを比較します。スペックや寸法、価格だけでなく、外装や内装のデザインの違い、プラットフォームやパワートレーンの違いなどを、写真を交えてわかりやすく比較します。

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

C-HRが7月下旬に生産終了。乗り換え先候補として新型プリウスも候補の1台に

C-HR GR SPORT2016年12月に発売されたコンパクトクロスオーバーSUV「C-HR」は、スタイリッシュなデザインと、世界のさまざまな道で鍛えられた優れた走りが魅力のモデルです。2017年にはSUV新車販売台数第1位となりました。
 
ところが、多くの人に受け入れられたスタイリッシュなコンパクトSUVは、2023年7月下旬に生産を終了。デビュー当初にC-HRを購入した方の中には、2代目を検討していた方もいるかもしれませんが、2023年8月時点で、2代目が日本で販売されるというアナウンスはされていません。

C-HRとプリウスの歴史

それではまず、C-HRとプリウスの歴史を振り返り、それぞれの背景やポテンシャルを深掘りしていきましょう。

スタイリッシュなデザインや走りが魅力の「C-HR」

C-HR(発売開始当時)C-HRは、2016年12月にデビューしたコンパクトクロスオーバーSUVです。
 
スピード感あるボディ、SUVのたくましい足まわり、質感・形状・色など細部にまでこだわったデザインが特徴となっています。走りは、プリウスに次いで、Toyota New Global Architecture=TNGAを搭載し、低重心パッケージや高いボディ剛性を実現。優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立しています。また、欧州をはじめとする世界のさまざまな道や国内外のサーキットコースで走行テストを重ね、走りを徹底的に鍛え上げています。
 
エンジンは、1.2Lターボエンジンと1.8Lハイブリッドの2種類をラインアップ。また、2019年10月には、1.2Lターボエンジン搭載車に6速MTを用意し、走りそのものを楽しむことができるのも特徴です。C-HRは、スポーティなスタイリングや走行性能など、トヨタ車の中でも個性が際立っていたモデルといえるでしょう。

ハイブリッドカーの代名詞「プリウス」

5代目プリウス一方のプリウスは、「21世紀に間にあいました。」のキャッチコピーとともに、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーとしてデビューしました。
 
2代目からは、現在のプリウスにも受け継がれる特徴的な「モノフォルムシルエット」を採用。2023年1月から販売を開始した5代目では、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を併せ持ったエモーショナルなプリウスへ進化しました。
 
また、第2世代目となるTNGAプラットフォームにより、低重心化や大径タイヤの採用を実現し、優れた燃費性能をそのままに、レスポンスがよい心地いい走りも両立しています。

C-HRと新型プリウスを比較①見た目の違い

左C-HR、右新型プリウスではここからは、C-HRと新型プリウスの違いや共通点を、写真とともに比べてみていきましょう。まずは「見た目」からです。
 
C-HRと新型プリウスは、どちらも横長のヘッドランプや左右の幅いっぱいに配置されたリヤコンビランプなど、ワイド感や安定感を演出するデザインとなっています。
 
もし、C-HRのデザインに惹かれて手に入れることを決めた方は、新型プリウスのデザインも魅力的に感じるのではないでしょうか。C-HRと新型プリウスには、スタイリッシュかつスポーティなデザインという共通点があります。
 
ここからは、フロント・サイド・リヤのデザインについてさらに深掘りしていきます。

フロント

C-HR(フロント)新型プリウス(フロント)フロントは、両車ともに横長のヘッドランプや低い位置に開口部を設けたバンパーなどにより、スタイリッシュで安定感のあるデザインとなっています。C-HRは「キーンルック」、新型プリウスは「ハンマーヘッド」をモチーフとしたデザインを採用しており、どちらもスピード、スポーティさが感じられる点で似ています。

サイド

C-HR(サイド)新型プリウス(サイド)次はサイドを比べてみましょう。サイドは、クーペのようなフォルムである点は共通ですが、SUVのC-HRとセダンの新型プリウスで違いがあります。
 
C-HRは、「ダイヤモンド」をモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールアーチなどが特徴です。新型プリウスは、シンプルでありながら抑揚のあるボディによって、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現しています。

新型プリウスタイヤまわり新型プリウスのタイヤ回りのフェンダーが上記写真のように黒塗りになっており、このあたりのSUVっぽさはC-HRと似ているといえるでしょう。
 

リヤ

C-HR(リヤ)新型プリウス(リヤ)リヤは、両車ともワイドな印象を持たせる造形です。
 
C-HRのリヤまわりは、左右独立のリヤコンビランプを採用するとともに、左右へ張り出したリアタイヤにより、ワイド感と安定感を演出しています。
 
新型プリウスのリヤは、横一文字のリヤコンビランプによりワイド感を表現し、低い位置に取り付けられたナンバープレートや「ハ」の字型になっているリヤバンパーを採用することで、どっしりとした安定感を生み出していることが特徴です。

C-HRと新型プリウスを比較②サイズの違い

C-HR新型プリウス次にC-HRと新型プリウスのサイズを比べてみましょう。

サイズ比較表

C-HR

新型プリウス

全長(mm)

4,835

4,600

全幅(mm)

1,795

1,780

全高(mm)

1,550

1,430

ホイールベース(mm)

2,640

2,750

フロントトレッド(mm)

1,540

1,560

リヤトレッド(mm)

1,540

1,570

最低地上高(mm)

140

150

室内長(mm)

1,800

1,840

室内幅(mm)

1,455

1,500

室内高(mm)

1,210

1,130

定員(名)

5

5

車両重量(kg)

1,440

1,400

最小回転半径(m)

5.2

5.4

※C-HRはハイブリッドGグレードの数値
※プリウスはG(2WD)グレードの数値
 
サイズを比較すると、C-HRより新型プリウスの方がわずかに小さいですが、C-HRと新型プリウスは非常に近い数値であることがわかります。このため、これまでC-HRで利用していた駐車場に新型プリウスを入れることが可能です。SUVであるC-HRより、セダンであるプリウスの方が最低地上高が高い所も面白いポイント。プリウスの方が一回り大きいサイズのタイヤを履いているのも、プリウスの方が最低地上高が高い原因の一つかもしれません。

C-HRと新型プリウスを比較③荷室サイズの違い

C-HR(荷室)新型プリウス(荷室)続いてはC-HRと新型プリウスの荷室のサイズを比べてみましょう。

荷室サイズ比較表

C-HR

新型プリウス

最大荷室長(mm)

770

815

最大荷室幅(mm)

1,400

1,410

最大荷室高(mm)

650

680

※いずれも定員乗車時の寸法
 
長さ・幅・高さのいずれもC-HRより新型プリウスの方が大きいです。
 
とはいえ、グレードやスペアタイヤの有無によって寸法が異なることもあるほか、バックドアの傾斜によって高さがある物を載せられなかったり、はみ出たりすることもあるため、C-HRから新型プリウスに乗り換えようと考えているときは、販売店で実際に荷室を見てみることをおすすめします。

C-HRと新型プリウスを比較④プラットフォームの違い

C-HR(第1世代TNGAプラットフォーム)新型プリウス(第2世代TNGAプラットフォーム)次はプラットフォームの比較です。C-HRと新型プリウスは、どちらもTNGAプラットフォームを採用していますが、新型プリウスは新しい世代のプラットフォームを採用しています。
 
C-HRは、TNGAプラットフォーム(第1世代)の第2弾モデルとして登場しました。ちなみに、TNGAプラットフォーム(第1世代)採用第1弾は先代(4代目)プリウスです。
 
5代目プリウスは、第2世代目となるTNGAプラットフォームを採用していることがトピックです。新型プリウスでは、進化したTNGAプラットフォームにより、より洗練された走りを実現しています。
 
C-HRから新型プリウスに乗り換えると、第2世代TNGAプラットフォームによる心地いい走りを味わえるでしょう。

C-HRと新型プリウスを比較⑤パワーユニットや燃費の違い

C-HR(ハイブリッドシステム)新型プリウス(2.0Lハイブリッドシステム)続いては、パワーユニットと燃費についてです。
 
エンジンは、C-HRが1.2Lガソリンターボエンジンと1.8Lハイブリッドの2種類、新型プリウスが1.8Lハイブリッドと2.0Lハイブリッドの2種類です。
 
トランスミッションは、C-HRが6速MT(1.2Lガソリンターボのみ)とCVT(ハイブリッドは電気式無段階変速)、新型プリウスが電気式無段階変速のみとなっています。
 
新型プリウスのパワーユニットは、いずれもハイブリッド+電気式無段階変速のため、選択肢が少ないと感じるかもしれません。しかし、新型プリウスはレスポンスが良く、軽快で力強い走りを実現しているため、走り好きも十分に満足できる走行性能となっています。
 
続いて、気になるCH-Rと新型プリウスの燃費の比較は以下の表のとおりです。燃費の良いハイブリッドで比較します。

 

C-HR(G・HEV)
1.8L+モーター

新型プリウス

1.8L+モーター

2.0L+モーター

[1] WLTCモード(km/L)

25.8

32.6[30.7]※

28.6[26.7]

[2] 市街地モード(km/L)

24.7

29.9[27.6]

26.0[23.4]

[3] 郊外モード(km/L)

28.6

37.3[34.9]

31.1[29.3]

[4] 高速モード(km/L)

24.6

31.2[29.8]

※[]内はE-Fourの数値
※C-HRはハイブリッドのE-Fourはなし
 
C-HRの燃費性能も十分優れていますが、それを上回るのが新型プリウスです。さらに、出力を見てみると、C-HRの1.8Lハイブリッドのシステム最高出力122psに対し、新型プリウスの1.8Lハイブリッドのシステム最高出力は140ps、2.0Lハイブリッドのシステムの最高出力は199ps※と、C-HRよりもパワーアップしています。進化した燃費性能とパワーは、ぜひ販売店で試乗して体感していただきたいポイントです。
※4WDの場合

C-HRと新型プリウスを比較⑥内装の違い

さて次に、C-HRと新型プリウスの内装の比較です。レイアウトこそ似ていますが、ディテールに違いがあります。ここからは、インパネまわりとシートの違いを見ていきましょう。

インパネ

C-HR(インパネまわり)新型プリウス(インパネまわり)C-HRは、インパネからドアトリムまで繋がるソフトパッドや金属調のオーナメントなどにより、広がりのある空間を表現し、メーターを中心とした操作パネルをドライバーに向けて配置しています。あらゆる運転操作がスムーズできるレイアウトとなっていることが特徴です。
 
新型プリウスの内装は、「アイランドアーキテクチャ」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と、運転に集中しやすいコックピットを両立しています。さまざまな操作を直感的に行うことができ、ドライビングを楽しめる室内空間となっています。
 
両車ともにインパネ中央にディスプレイをレイアウトし、圧迫感のない広がりのある室内空間となっていることが共通点です。
 
加えて、新型プリウスでは、視認性に優れるメーターパネルの配置により、誰でも運転しやすい運転席となっています。

シート

C-HR(シート)新型プリウス(シート)シートは、C-HRと新型プリウスともにサポート性に優れるフロントシートを装着しています。新型プリウスは、後部座席の角度が先代プリウスと比べて3度寝かしたことにより、ヘッドクリアランスを確保したほか、腰回りへの負担も軽減しています。SUVであるC-HRとセダンであるプリウスでは、シートの質感はもちろん、着座姿勢にも違いが出ます。座り心地の違いは、販売店で確かめることをおすすめします。

C-HRと新型プリウスを比較⑦新車価格の違い

最後に、C-HRと新型プリウスの新車販売価格を比べてみましょう。

 

新車販売価格

C-HR

239万2,000円〜315万5,000円

新型プリウス

275万円〜370万円

※価格はいずれも税込。C-HRは2022年8月時点の新車販売価格。新型プリウスは2023年6月時点のHEVの新車販売価格
 
C-HRはガソリンエンジンがラインアップされていますが、新型プリウスはハイブリッドのみとなります。また、新型プリウスでは、1.8Lハイブリッドに加え、ハイパワーかつエコな2.0Lハイブリッドを新たに採用。豊富なラインアップとなっていることや物価上昇などの影響により、C-HRより少し高い価格帯となっています。
 
ハイブリッドで比較すると、C-HRの価格帯は275万5,000円~315万5000円※からとなっており、新型プリウスと価格帯が近づきます。新型プリウスは、第2世代目のTNGAを採用し、性能面や機能面などを大幅に進化しているので、その点も加味して比較してはいかがでしょうか。
 
※2023年8月25日時点

C-HRと新型プリウスを比較 まとめ

C-HR(マイナーチェンジ後)新型プリウスC-HRは、グローバルモデルのコンパクトクロスオーバーSUVとしてデビューし、2023年7月下旬に生産を終了しました。次のクルマの候補としてC-HRと同じコンパクトSUVを選ぶのも良いですが、ほぼ同じサイズで、最新のメカニズムを採用している新型プリウスを検討するのもいかがでしょうか。
 
最後に、新型プリウスを検討している方にKINTOをご紹介します。KINTOも新型プリウスを取り扱っており、2.0LハイブリッドのZグレードとGグレードのほか、KINTO専用の1.8LハイブリッドのUグレードもラインアップ
 
気になる方は、以下よりKINTO取り扱いのプリウスの情報をご確認ください。
KINTO、プリウスZ/Gグレードの詳細はコチラ
KINTO、プリウスUグレードの詳細はコチラ
 

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

この記事をシェアする

  • X
  • line
  • はてなブックマーク
Membership

メンバーシップ

1分のメンバー登録で、
お得情報、見積もり保存、クルマ比較を
ご利用いただくことができます。

メンバーシップに登録する

SNSをフォローする

  • X
  • Instagram
  • Youtube