クルマとお金
【車の買い方比較】一括/ローン/残クレ/カーリース/サブスク
車の買い方には、一括購入やローン、残クレ(残価設定型クレジット)などの選択肢があり、近年では所有せず車に乗る車のサブスクやカーリースなどの利用者も増えたことで、車の買い方/乗り方が多様化しています。自分に合うものを選ぶためにも、それぞれの特徴を理解することが大切です。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
車の買い方の選択肢が増えている
新生活などで初めて車が必要になったとき、一括購入やローンなど、どのような方法で購入すればいいか迷う方も多いのではないでしょうか。とくに最近では、残クレ(残価設定型クレジット)や車のサブスク、カーリースなど、車の買い方の選択肢が増えているため、何がいいのか迷う人も多いでしょう。
そのため、それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に適した方法を選ぶことが大切です。ここでは、一括購入やローン、残クレ、車のサブスク、カーリースの特徴について見ていきます。
一括購入、ローン、残クレ、車のサブスク/カーリース、KINTOの特徴一覧表
これまで、車は一括購入やローンで購入するのが一般的でしたが、最近では残クレや、所有せずに車に乗る車のサブスクやカーリースなどのサービスも人気を集めています。
ここでは、それぞれの特徴を比較してみましょう。ただし、利用するサービスや条件、プランによっても数値は異なります。
| 一括購入 | ローン | 残クレ | 車のサブスク/カーリース | KINTO |
---|---|---|---|---|---|
取り扱い車種 | 全車種 | 全車種 | 各メーカーの対象車 | 運営会社によって異なる | トヨタ・レクサス車 |
契約期間 | - | 約半年〜10年 | 1〜5年(※1) | 1〜11年(※1) | 3・5・7年(※2) |
走行距離制限 | - | - | 借入先によって異なる | 月間1,000〜1,500kmと設定されているケースが多い(※1) | 月間1,500km×ご利用月数(1年換算18,000km)(※3) |
自動車保険(任意保険) | - | - | - | 運営会社によって異なる | 月額料金に含まれる |
メンテナンス料 | - | - | - | 運営会社によって異なる | 月額料金に含まれる |
契約期間中の中途解約 | - | 不可 | 不可 | 原則不可 | 残利用料+追加精算金で解約可能 |
クレジットカード払い | 原則不可 | 原則不可 | 原則不可 | 運営会社によって異なる | 可能 |
※1 契約期間、走行距離制限などの諸条件は運営会社によって異なります
※2 初期費用フリープランの場合。解約金フリープランは3年契約+再契約で最長5年間利用可能。レクサス車の初期費用フリープランは3年のみ
※3 契約中に1,500kmを超えた月があっても、車両返却時に1,500km×契約月数の合計値を超過しない限り、追加精算金はかかりません。超過した場合にトヨタ車では1kmあたり11円(税込)、レクサス車・bZ4Xは1kmあたり22円(税込)を契約終了時に別途精算
一括購入
現金での一括購入は手数料がかからないなどのメリットがある一方で、まとまった資金が必要となるので、経済的な余裕が必要です。
メリット
車の一括購入に必要な費用は、基本的に車両代金と税金をはじめとする法定費用のみ。ローンなどに必要な手数料が発生しないので、余計な費用がかかりません。
また、車を購入した時点から所有権を持てるのもメリットでしょう。譲渡や売却も自由にでき、車を住宅ローンなどのほかのローンを組むときの担保にすることも可能です。
デメリット
契約時に多額の現金を用意しなければならないのが、一括購入のデメリットといえるでしょう。比較的価格の安い軽自動車でも新車の場合100万円程度することが多いため、家計にも大きな負担となります。
さらに、車の購入後も税金や保険料など、さまざまな維持費がかかります。そのため、車の購入費用以外にも、十分な資金を用意しておかなくてはいけません。
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ローン
車を購入する際に多くの方が利用するのが車両代金を分割で支払えるローンでしょう。車のローンには、ディーラーローンや銀行のマイカーローン、中古車販売店が提供する自社ローンなどがあります。
メリット
ローンのメリットは、まとまった資金がなくても車を購入できることです。
月々の返済額は、車の購入にかかる費用を返済期間で割って決まるので、長期で契約するほど毎月の返済額を抑えることが可能です。このように、家計の状況に合わせて月々の返済額が選べるので、好きな車を選びやすいのもローンのメリットといえるでしょう。
デメリット
ローンを組むと、契約条件に応じた金利が発生するため、一括購入時よりも支払総額が多くなります。金利は銀行系の自動車ローンと信販会社のローンで審査内容によって決まり、年間約1〜9%(※)ほどの手数料がかかります。
※2023年6月現在
また、ローンには審査があるため、誰でも利用できるわけではありません。ほかにも、車の所有権はローン完済まで店側にあることも多いため、自由に譲渡や売却ができないというデメリットもあります。
残クレ
残クレとは、契約時に返済終了時の車の想定価値(残価)を事前に設定し、車両代金から残価を差し引いた金額に対してローンを組む方法です。
残価は返済最終回まで据え置かれ、最終返済時に車の返却や一括精算などの方法で残価を精算します。このように通常のローンとは異なる特徴があるからこそ、メリットとデメリットを正しく把握したうえで利用することが大切です。
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メリット
残クレは、残価を最終返済時まで据え置くため、一般的なローンよりも毎月の返済額を抑えられるのが特徴です。そのため、通常のローンや一括購入では手が届きにくい車でも購入しやすいといえます。
また、短期間で新車に乗り換えられるのもメリットです。販売店に車両を返却することで据え置いた残価の返済が不要になるので、ライフステージの変化などに合わせて手軽に車を乗り換えやすい方法として人気を集めています。返却のほかに、現金一括精算(買取)、残価の再ローンといった方法も選べます。
デメリット
車の返却を前提としているので、購入者に車の所有権はありません。ほかにも、走行距離やカスタマイズなど、車の使用においての制限が設けられています。
車のサブスク/カーリース
毎月定額の料金※で車に乗れる車のサブスクやカーリースという方法もあります。車のサブスクやカーリースには短期間の契約ができるサービスもありますが、一般的に3年以上などの長期間、運営会社から車を借り続けるサービスです。短期利用を目的としたレンタカーやカーシェアと違って、マイカー感覚で車に乗れます。
メリット
車のサブスクやカーリースのメリットは、毎月定額の料金で車に乗れることです。月々の料金には車両代金のほかに、税金や保険料などが含まれていることも多く、頭金や初期費用、維持費などのまとまったお金がなくても、手軽にカーライフを始めることができます。
また、オンラインで手続きができるリース会社も増えているため、自宅にいながら車を手に入れられるのもメリットといえるでしょう。
デメリット
車のサブスクやカーリースにも、ローンのように審査があります。また、月額料金は契約月数に応じて決まるので、原則として中途解約は認められておらず、違約金が発生する場合があります。
また、(一部のサービスを除き)返却を前提としているため、走行距離やカスタマイズなど、車の使用においての制限が設けられているのが一般的です。月額料金に含まれる費用は運営会社によって異なりますが、任意保険は自身で加入するケースが多いでしょう。
※運営会社やプランによっては定額でない場合もあります
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KINTO(車のサブスク)
トヨタ自動車の提供する「KINTO」は、自動車保険やメンテナンスにかかる費用をコミコミにできる車のサブスクです。
メリット
車のサブスク「KINTO」の月額料金には、車両代金や税金・手数料、自賠責保険料のほかに、任意保険料、メンテナンス料金など、車の維持にかかる費用のほとんどが含まれており、手軽にカーライフを始められます。
KINTOには初期費用がかからない「初期費用フリープラン」と、解約金がかからない「解約金フリープラン」があります。両プランともに中途解約可能で、初期費用フリープランの解約金は明確になっているほか、解約金フリープランは契約時に申込金を支払うことで、好きなタイミングで解約金がかからず中途解約が可能です。「解約条件の明瞭さ」が、一般的な車のサブスクやカーリースと大きく違うところです。
なお、車両返却の際に特約精算金が発生する場合があります(返却時の査定時にキズやヘコミなど通常使用の範囲を超える損傷があった場合の精算費用+走行距離超過による精算費用)。詳しくは下記ページをご覧ください。
デメリット
月額料金にはさまざまな費用が含まれるメリットの一方で、自身で自動車保険を選べない点はデメリットともいえます。とくに、すでに自動車保険を契約している場合、KINTOの車にはこれまでの保険の等級を引き継ぐことができません。
ただし、KINTO利用後に新しく車を購入する際に、中断前と同等の等級が適用される「中断制度」を利用できることもあります。加入中の保険会社に問い合わせてみるといいでしょう。
車の買い方のひとつとしてKINTOも検討してみては?
一括購入やローン、残クレだけでなく、カーリースやサブスクなど、車を手に入れるにはさまざまな方法があります。それぞれのしくみを理解し、自分に合った方法を選んで、充実したカーライフを送りましょう。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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