トヨタ車&レクサス車解説

違いは?トヨタ ライズ/ヤリスクロス/カローラクロスを比較

違いは?トヨタ ライズ/ヤリスクロス/カローラクロスを比較

世界的なブームとなっているSUVカテゴリの中でも、近年高い注目を集めるのが、ボディサイズが小さめの「コンパクトSUV」。トヨタのコンパクトSUVの中では、2019年11月発売の「ライズ」と2020年8月発売の「ヤリス クロス」が、2021年の上半期新車販売台数においても上位を争いました。

これまで、ライズの購入を検討される方は、ヤリス クロスを比較対象とする場合が多かったかと思いますが、2021年9月には新型車「カローラ クロス」が登場し、コンパクトSUVの選択肢がさらに広がりました。

本記事では、3年連続でトヨタから発売されたコンパクトSUV、「ライズ」「ヤリス クロス」「カローラ クロス」の3車種について、どのような違いがあるのか比較していきます。

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

トヨタの人気コンパクトSUV!ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロス

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスは、2019年から2021年にかけて登場したトヨタのコンパクトSUV。トヨタの最新の技術やトレンドが取り入れられた3車種の特徴を掘り下げながら、それぞれの違いについてみていきましょう。

コンパクトな5ナンバーサイズながら室内広々「ライズ」

※Z ハイブリッド 2WDのフロント

※Z ハイブリッド 2WDのリヤ

※Z ハイブリッド 2WDのコックピット

※Z ハイブリッド 2WDのシート

2019年11月発売の「ライズ」は、トヨタのコンパクトSUVの中で唯一、全長4m以下で5ナンバーサイズ。もちろん、今回比較する3車種の中でも、最もコンパクトなサイズ感となります。

「SUVに乗りたい、荷物をたくさん積みたい、でも運転しやすいコンパクトなサイズがいい」といったユーザーの声に応えるため、「アクティブ・ユースフル・コンパクト」をコンセプトにかかげ開発されたライズ。外観もアクティブスタイルを目指し、迫力ある大径17インチタイヤ(Zに標準装備。G、Xは16インチタイヤ)を搭載。張り出したフェンダーのデザインもSUVらしい力強さと踏ん張り感を表現しています。

室内は膝まわりに大きなゆとり持たせた広さでゆったりと座ることが可能。また、荷物をたっぷり積める大容量の荷室(荷室容量369L:デッキボード下段時)など、利便性の高い室内空間となっています。2021年11月にはハイブリッド車もラインアップに加わり、ライズの魅力はさらに増しました。

新車価格(税込)

171万7,000円~

リッター30km超え?圧倒的な低燃費「ヤリス クロス」

※HYBRID Z 2WDのフロント

※HYBRID Z 2WDのリヤ

※HYBRID Z 2WDのコックピット

※HYBRID Z 2WDのシート

コンパクトカー「ヤリス」がベースのコンパクトSUVとして2020年8月に発売されたヤリス クロス。トヨタの新しい設計思想であるTNGAプラットフォームでコンパクトカーに向けたGA-Bを採用し、無駄のない凝縮されたプロポーションを実現しています。

ハイブリッド車には「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」をベースにした新世代ハイブリッドシステムを採用。ハイブリッド車2WD(Xグレード)でWLTCモード30.8km/Lという、ガソリン乗用車コンパクトクラス世界トップレベルの低燃費を実現しました。

390Lと大容量の荷室には、荷物運搬時に便利な「ハンズフリーパワーバックドア(HYBRID Z、Z、HYBRID G、Gにメーカーオプション)」を設定するなど、荷室の優れた使い勝手も特徴です。

2020年の年間新車販売台数ランキングでは、ヤリス クロスを含むヤリスシリーズが1位を獲得しました。

新車価格(税込)

189万6,000円~

トヨタSUVの最新モデル「カローラ クロス」

※Z ハイブリッド 2WDのフロント

※Z ハイブリッド 2WDのリヤ

※Z ハイブリッド 2WDのコックピット

※Z ハイブリッド 2WDのシート

カローラシリーズ初のSUVとして、2021年9月に発売されたカローラ クロス。トヨタのコンパクトSUVの中では最も大きいサイズ感で、コンパクトSUVとミドルサイズSUVのちょうど間に位置するサイズ感といえます。

TNGAプラットフォームで中型クラス向けのGA-Cを採用。荷室容量は3車種の中でも最も大きく、クラストップレベルの最大容量487L。「ハンズフリーパワーバックドア(HYBRID Z、Zに標準装備。HYBRID S、Sにメーカーオプション)」やカローラ クロス専用設計の高機能収納ボックス「ラゲージアクティブボックス(トヨタ販売店で購入可能)」、解放感抜群の「パノラマルーフ(HYBRID Z、Z、HYBRID S、Sにメーカーオプション)」など、SUVならではの高い使い勝手を実現しています。

また最新の予防安全パッケージ、Toyota Safety Senseを全車標準装備。1966年の誕生以来、世界150以上の国・地域で累計5,000万台を販売してきたトヨタのグローバルベストセラー「カローラ」シリーズの名に恥じないSUVとなっています。

新車価格(税込)

199万9,000円~

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスのボディサイズを比較

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの大きさを比較し、一覧表にまとめました。ガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WDなどの条件で数値が変わるため、2WDガソリン車のエントリーモデルで比較し、サイズが一番大きい数値を太字にしています。

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

全長(mm)

3,995

4,180

4,490

全幅(mm)

1,695

1,765

1,825

全高(mm)

1,620

1,590

1,620

ホイールベース(mm)

2,525

2,560

2,640

フロントトレッド(mm)

1,475

1,525

1,550

リヤトレッド(mm)

1,470

1,525

1,560

最低地上高(mm)

185

170

160

室内長(mm)

1,955

1,845

1,800

室内幅(mm)

1,420

1,430

1,505

室内高(mm)

1,250

1,205

1,260

車両重量(kg)

970

1,110

1,330

最小回転半径(m)

4.9

5.3

5.2

※ライズ:X(ガソリン車 2WD)、ヤリス クロス:X“Bパッケージ” 1.5L CVT 2WD、カローラ クロス:G“X” 2WD

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスを比較してみると、全長・全幅はやはり5ナンバーであるライズが最も小さく、続いてヤリス クロス、そして中型クラス向けのプラットフォームが採用されているカローラ クロスが最も大きいという結果となりました。

一方で、ライズの全高はカローラ クロス同じ1,620mmの高さで、最低地上高は最も高い185 mm。また、着座位置が高い位置に設定されていることからも、ライズはコンパクトでありながらSUVらしいつくりといえるでしょう。

また、室内の広さを比べてみると、ボディサイズの大きさとは比例していない印象。全体的にはカローラ クロスが最も広いですが、室内長はライズが最も大きく、室内高もカローラ クロスに引けを取らない高さを確保。ライズはコンパクトながらも広い室内空間を確保していることがわかります。

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの荷室サイズを比較

次に、ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの荷室サイズを比較してみましょう。

ライズの荷室サイズ(デッキボード下段時)

※ライズの荷室サイズ(デッキボード下段時)

ヤリス クロスの荷室サイズ

※ヤリス クロスの荷室サイズ

カローラ クロスの荷室サイズ

※カローラ クロスの荷室サイズ

2WDで5人乗車時の最大サイズで比較し、サイズが一番大きい数値を太字にしています。

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

荷室長・奥行き(mm)

755

820

849

荷室幅(mm)

1,000

1,400

1,369

荷室高(mm)

865

850

957

荷室容量(L)

369

390

487

※2WDで5人乗車時の最大サイズ

荷室サイズを比較すると、荷室長・荷室高ともにカローラ クロスがもっとも大きく、続いてヤリス クロス、そしてライズという順番。全体的にはボディサイズに比例している印象です。唯一、荷室幅はヤリス クロスがもっとも大きく、開口部も広く設計されていることから、荷物の出し入れがしやすく使い勝手がいいことがわかります。

荷室容量はカローラ クロスがダントツの大きさ。ライズと比べると約120Lもの差があり、カローラ クロスの収納力の高さがうかがえます。

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスのエンジンを比較

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスのエンジンの違いをまとめました。ガソリン車、ハイブリッド車それぞれの比較一覧表になります。

ガソリン車 2WD エントリーモデルのエンジンと新車価格

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

排気量(cc)

1,196

1,490

1,797

エンジン種類

水冷直列3気筒

直列3気筒

直列4気筒

最高出力(ps)

87

120

140

最大トルク(Nm)

113

145

170

燃費(km/L)※WLTCモード

20.7

20.2

14.4

新車価格(税込)

171万7,000円

189万6,000円

199万9,000円

※ライズ:X(ガソリン車 2WD)、ヤリス クロス:X“Bパッケージ” 1.5L CVT 2WD、カローラ クロス:G“X” 2WD

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスのガソリン車のエンジンを比較してみると、排気量の大きさはボディサイズに比例しています。

ライズは2021年11月の一部改良により、ガソリン(2WD)車のエンジンが従来の1.0Lターボからクラストップレベルの熱効率を実現した新開発1.2Lエンジンに変更。低燃費と高い動力性能を両立し、低速域での加速性が向上しています。

ヤリス クロスは1.5Lダイナミックフォースエンジンを採用。小型・軽量化を徹底的に追求した直列3気筒直噴エンジンにより、高速燃焼による熱効率向上、燃費向上を実現しています。

カローラ クロスは1.8L 2ZR-FAEエンジンを採用。空気を吸入する際の抵抗低減により、エンジンの燃焼効率がアップしています。

ハイブリッド車 2WD ハイエンドモデルのエンジンと新車価格

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

排気量(cc)

1,196

1,490

1,797

エンジン種類

水冷直列3気筒

直列3気筒

直列4気筒

最高出力(ps)

82

91

98

最大トルク(Nm)

105

120

142

燃費(km/L)
※WLTCモード

28.0

27.8

26.2

新車価格(税込)

232万8,000円

260万6,000円

299万円

※ライズ:Z(ハイブリッド車 2WD)、ヤリス クロス:HYBRID Z 1.5L 2WD、カローラ クロス:HYBRID Z 2WD

ライズは2021年11月の一部改良により、ハイブリッド車が新たにラインアップに加わりました。ライズのハイブリッドシステムは、新開発の1.2Lハイブリッドシステム「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を搭載。エンジンは発電専用で、その電力を使用して100%モーターで走行するシリーズハイブリッド方式を採用しています。

ヤリス クロスの1.5Lハイブリッドシステムは、電気系・機械系損失を大幅になくしたことで低燃費を実現。また、システム出力向上とアクセル操作に対するレスポンスの向上により、車を意のままにコントロールできる気持ちよい走りをかなえます。

一方、カローラ クロスは1.8L 2ZR-FXEエンジン+モーターを搭載しています。システム全体の高効率化により低燃費を達成。モーターのトルクを活用することにより、アクセル操作に対して車が素直に反応する走行感覚をもたらし、シームレスな加速感を高次元で実現しています。

なおハイブリッド車については、ライズは2WDのみ、ヤリス クロスとカローラ クロスは2WDとE-Four(電気式4WDシステム)をラインアップしています。

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの燃費を比較

燃費はどう違うのでしょうか。ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの燃費について、2WDと4WD、ガソリン車とハイブリッド車に分けてまとめてみました。比較して燃費が一番いい数値を太字にしています。

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

2WD ガソリン車

20.7km/L

18.8km/L〜20.2km/L

14.4km/L

2WD ハイブリッド車

28.0km/L

27.8km/L〜30.8km/L

26.2km/L

4WD ガソリン車

17.4km/L

17.4km/L〜18.5km/L

4WD ハイブリッド車

26.0km/L〜28.7km/L

24.2km/L

※燃費はWLCTモード

太字の最高燃費に目を向けると、2WDガソリン車はライズ、それ以外はヤリス クロスが優れていることがわかります。

ヤリス クロスの2WD ハイブリッド車の燃費は27.8km/L〜30.8km/Lでガソリン乗用車コンパクトクラス世界トップレベルの低燃費ですが、ヤリス クロスよりも後発のライズやカローラ クロスもヤリス クロスに迫る低燃費を達成しており、トヨタ車の中でも上位に入る低燃費車になります。

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの新車価格を比較

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの新車価格を比較

最後に価格を比較してみましょう。ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの新車価格(税込)を2WDと4WD、ガソリン車とハイブリッド車に分けてまとめてみました。

ライズ

ヤリス クロス

カローラ クロス

2WD ガソリン車

171万7,000円~204万9,000円

189万6,000円~236万7,000円

199万9,000円~264万円

2WD ハイブリッド車

217万3,000円~233万8,000円

228万4,000円~275万円

259万円~299万円

4WD ガソリン車

199万4,800円~230万9,200円

212万7,000円~256万2,000円

4WD ハイブリッド車

251万5,000円~293万6,000円

279万9,000円~319万9,000円

ざっくりとライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの価格帯を比較すると、ライズはヤリス クロスよりも10万円~20万円ほど低い価格帯、ヤリス クロスはカローラ クロスよりも30万円~40万円ほど低い価格帯となっています。

グレード展開をみると、ヤリス クロスが3車種の中で唯一、ガソリン車とハイブリッド車ともに2WDと4WDの設定があり選択肢がもっとも豊富です。

ガソリン車に比べてハイブリッド車のほうが高額にはなりますが、燃費の良さは維持費の削減にも貢献するため、維持費も含めたトータルコストで判断するとよいでしょう。

価格やグレードの詳細については、各公式サイト(ライズヤリス クロスカローラ クロス)をご確認ください。

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの比較まとめ

ライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスの比較まとめ

5ナンバーサイズで使い勝手のいいコンパクトサイズながら、室内もゆとりがある「ライズ」、ガソリン乗用車コンパクトクラス世界トップレベルの低燃費を実現した「ヤリス クロス」、そしてコンパクトSUVの中でも大きくパワフルな「カローラ クロス」と、それぞれに魅力が違う3車種のコンパクトSUVを紹介しました。購入を考えている方は、本記事も参考に、予算や使用用途などと合わせてじっくり検討してみてはいかがでしょうか。

最後に、購入以外にもライズ/ヤリス クロス/カローラ クロスに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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