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インパネとはどの部分?ダッシュボードとの違いや名称を解説
車のインテリアの中でも、車種や車格によって大きく異なる「インパネ」。一般的にインパネとは、運転に関わる計器や警告ランプ、各種操作スイッチなどが配置されている部分を指しますが、どこからどこまでをインパネというのかは、実は時代とともに変化してきています。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
「インパネ」と呼ぶエリアは、拡大傾向
「インパネ」は、「インストルメントパネル」(instrument panel)の略称です。直訳すると「計器の板」ですが、もともとはメーター類が配置された計器パネルを指してました。これは主に運転席の前方にある、スピードメーター、回転計(タコメーター)、油温計、水温計、燃料メーターなどが収められているエリアを指します。
インパネは、車を運転するうえで重要な計器類が集まるだけでなく、インテリアデザインの印象を大きく左右する要素でもあり、車の内装において特に重要な部分といえます。

そんなインパネですが、呼ばれる範囲が広がっています。従来は運転席の前方にあるメーター周りを指していましたが、現在では中央のインフォメーションディスプレイやその周辺のスイッチ類、さらには助手席の前方など、一列目シート前方の電装部品が収まるパネル全体を指すことが一般的になっています。

「インストルメント」には「計器」や「機器」という意味があるため、この広がりも決して誤りではありません。
昨今では、ステアリングホイールにもボリュームコントロールやACC(アダプティブクルーズコントロール)、ハンズフリーフォンの受話ボタンなどの操作スイッチが備わっていますが、ここもインパネの延長部分といえるかもしれません。
ダッシュボードもインパネも同じ意味に近づいている
ただ、一列目シートの前方に広がるエリアに関しては、「ダッシュボード」という呼び名もあります。
ダッシュボードは、インパネに加えて、グローブボックス、助手席エアバッグカバー、周辺の化粧パネル、エアコンの吹出口などを含むエリア全体を指す言葉で、インパネよりも広い範囲を意味します。インパネはダッシュボードの一部、というのが現在の正しい表現といえるでしょう。

ちなみに「インパネ」は、インテリアパネルやインナーパネルを指すものいう情報もありますが、これは誤りです。
デジタル化が進むインパネのトレンド
ここからは、最近の車のインパネのトレンドについてご紹介します。
インパネは「インテリアの顔」ともいえる重要なエリアです。かつては、スピードメーターやエンジン回転計(タコメーター)、燃料計、水温計、油温計などがシンプルな針メーターで構成されていましたが、近年では、小型の液晶メーター(マルチインフォメーションメーターとも呼ばれます)を搭載する車が増えています。
その理由は、限られたスペースでさまざまな情報を表示できる液晶メーターであれば、個別の計器盤を設ける必要がないため。コストを低減できるというメリットのほか、液晶メーターを使うことで、メーター周りのデザインに先進的な雰囲気を持たせることもできます。現在では、軽自動車から大型車まで広く採用されており、最新鋭の車では、計器を一枚の大型液晶メーターで表示するデジタルメーターを採用する例も増えています。

デジタルメーターのメリットには、カラフルで見やすい表示、燃費や航続距離、ナビなどの情報を切り替えて表示できる点、そして走行モードの変更に合わせてメーターデザインを選べる点などがあります。また、先進運転支援システムとの相性が良く、運転支援が起動した際には周囲の車両の存在を表示したり、危険が迫った場合にはアラートや警告を表示することで、ドライバーに分かりやすく通知します。
デメリットとしては、液晶画面に周囲の景色が映り込むことが挙げられますが、メーター設計の段階で画面の角度やカバーを調整し、映り込みを最小限に抑える工夫がなされています。そのため、直射日光が差し込むような極端な状況でなければ、特に影響はありません。
そんなインパネのデザインには、メーカーごとにトレンドがあり、一部の輸入車では、助手席前面エリアまで液晶画面を拡張した超大型の液晶ディスプレイを搭載した車も登場しています。そのような車は高額になりがちですし、万が一液晶ディスプレイが割れた場合には高額な修理費用がかかる可能性がありますが、インテリアの先進性は非常に高く、まるでデジタル空間に飛び込んだかのような雰囲気を楽しむことができます。

トヨタ車のインパネデザインのトレンド
次に、トヨタの代表的な車種のインパネデザインをご紹介します。
特大ディスプレイが圧巻の「アルファード」

2023年6月に登場した新型アルファードのインテリアは、隅々にまで心づかいが施された、快適なコクピット空間が特徴。インパネの見どころは、14インチ大画面ディスプレイオーディオ(※)と、12.3インチのTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイです。
※14インチHDディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)PlusはExecutive Lounge、Zに標準装備

特に、12.3インチのTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイは、4つのテイストと3つのレイアウトから、好みに合わせて表示を変更することができます。2列目シートの快適性に注目が集まりがちなアルファードですが、実は一列目シートの周辺も、細部まで快適さが追求されたつくりとなっているのです。
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運転に集中できるように配慮されたインパネをもつ「プリウス」

2023年1月に登場したプリウスのインテリアは、運転に集中しやすいコックピットとなっています。インパネの見どころは、ステアリングホイールの上端越しに視線を前方に誘導する7インチTFTカラーメーターのトップマウントメーターや、イルミネーション通知システムです。

インパネにあしらわれた直接光のイルミネーションは、先行車発進のお知らせや、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)の作動を知らせる通知システムを兼ねており、ドライバーに注意喚起する先進的なアイテムとなっています(※)。
※イルミネーションのカラーのレッドはZの内装色マチュアレッドに標準装備。ブルーはZの内装色グラディエントブラック、Gに標準装備。Uに上級ファブリックシート表皮とセットでメーカーオプション
また、直感的に操作できるディスプレイオーディオも装備しており(※)、安全確認がしやすく、運転に集中できる構成となっています。
※12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)PlusはZ(プラグインハイブリッド車)に標準装備。Z(ハイブリッド車)にメーカーオプション。12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)はZ(ハイブリッド車)に標準装備。8インチディスプレイオーディオ(コネティッドナビ対応)はG、Uに標準装備
揺れる車内でも確実に操作ができる「ランドクルーザー250」

2024年4月に登場したランドクルーザー250シリーズのインテリアは、視界や操作性のよさを狙った水平基調のつくりが特徴です。

荒れた道や砂漠などの悪路を走るクロカン(クロスカントリーモービル)4WDは、大きく揺れる状況であっても、確実に運転操作やスイッチ操作ができることが求められます。
そのためランドクルーザー250のインパネには、大きめなサイズのスイッチを採用し、走行モードを切り替えるモードセレクトスイッチをステアリングホイールのすぐ近くに配置するなど、一見武骨に見えますが、機能を最優先したレイアウトがなされています。
将来的には、一人一台の専用ディスプレイや、多面体の液晶ディスプレイが誕生するのでは?
今回は車のインパネについて、その定義や場所、そして、新型車のトレンドについてもご紹介しました。インパネは車ごとに特徴が異なり、「これが正解」という形状もありません。
また、時代に合わせて変化し続けています。将来的に自動運転技術が進み、ドライバーが不要になる時代には、インパネも大きく変わるでしょう。複数の液晶ディスプレイでコックピットを囲み、車の死角を映し出す多面体の液晶ディスプレイになるかもしれませんし、乗員一人一人の目の前に専用ディスプレイが用意されるかもしれません。車のインパネは今後どのように進化していくのか、将来のカーライフが非常に楽しみです。
車のサブスクサービス「KINTO」では、今回ご紹介した車種をはじめとしたトヨタ車やレクサス車、さらにはスバル車まで、多数取り扱っています(※)。
※一部取扱いのない車種がある場合もございます
諸費用コミコミの月々定額で新型車へ乗ることができるKINTOは、安心で楽しいカーライフを約束してくれることでしょう。気になった方はぜひチェックしてみてください。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- KINTO ONE
- トヨタの新車が対象
- KINTO for LEXUS
- レクサスの新車が対象
- KINTO ONE(SUBARU)
- SUBARUの新車が対象
- KINTO ONE(中古車)
- 納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
- KINTO Unlimited
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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