トヨタ車&レクサス車解説
新型ランドクルーザー250の内装を解説 「原点回帰」が鍵【画像28枚】
トヨタの本格オフローダー「ランドクルーザー」シリーズの中核モデルとして「ランドクルーザー250」が誕生しました。これまで以上に実用性に重きを置いた新型ランドクルーザー250の内装について、詳しく解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
新型ランドクルーザー250は「原点回帰」がテーマ
2024年4月に登場したトヨタ「ランドクルーザー250」は、ランドクルーザーシリーズの中核を担うモデルとして新たに誕生しました。悪路走破性をベースにしながらも、扱いやすさを追求し、多くの人々の生活を支える役割と使命を担っています。
ランドクルーザーシリーズは以下の3タイプ、
- ヘビーデューティー系:業務用途や過酷な環境での使用を主体としたモデル
- ライトデューティー系:快適な乗り心地と悪路走破性を両立したライトユースモデル
- ステーションワゴン系:プロユースから乗用までこなせる快適さを追求した旗艦モデル
に分けられますが、時代とともに高級・豪華路線の傾向が強くなっていたライトデューティーモデルを、お客様が求める本来の姿に戻そうと、ランドクルーザー250では「原点回帰」をキーワードに質実剛健を追求。生活と実用を支えるモデルへとシフトしています。
新型ランドクルーザー250の内装【コックピット】
ランドクルーザー250のコックピットは、実用性を重視したオフローダーらしく高い機能性を実現しているのが特徴です。
スイッチ類を集中配置するとともに、形状や操作方法を機能ごとに区別することで、過酷なオフロード環境においても運転に集中できるよう工夫されています。また、水平基調のインストルメントパネルを採用し、高さを抑えた造形が乗員への圧迫感を軽減します。ドアトリムアッパー部からインストルメントパネルへつながる形状が乗員を包むことで安心感を得られるのもポイントです。
ここからは、さらに詳しくコックピットについて見ていきましょう。
メーター
最上級グレードのZXでは、「Casual」「Smart」「Tough」「Sporty」の4つのテイストと3種類のレイアウトから好みに合わせて表示をカスタマイズできる12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)を備えています。
マルチインフォメーションディスプレイは左、中央、右の3種類の表示があるため、同時に複数の情報を確認できることに加え、中央部分には地図の表示も可能です。
ZX以外のグレード(VX、GX)ではシンプルで操作しやすい7.0インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)が標準仕様ですが、VXのディーゼル車はメーカーオプションでZXと同じ仕様のものにグレードアップすることもできます。
ディスプレイオーディオ
ディスプレイオーディオは全車標準装備ではありますが、グレードによって機能やディスプレイサイズが異なります。
最上級グレードのZXには12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusが搭載されています。これは、通信センターから得た情報を基に目的地検索や地図情報の設定を行う「コネクティッドナビ」に加え、通信が途切れた際にも「車載ナビ」の使用が可能で、地図表示やルート案内を続けることができます。
VXには12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)が搭載されています。ディスプレイのサイズはZXと変わりませんが、車載ナビを搭載していません。
GXに搭載されるのは8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)で、ほかのグレードと比較するとディスプレイサイズが小さくなります。
いずれも直感的に操作できるインターフェースを実現しています。また、フルセグTV機能やAM・FMチューナーなどに加え、スマートフォンとの連携機能もあり、音楽やマップ、電話などスマートフォンで使用しているアプリを大画面のディスプレイで操作、使用が可能です。
カラーヘッドアップディスプレイ
カラーヘッドアップディスプレイは車の速度など運転に必要な情報を運転席前のウインドシールドガラスに投影する機能で、ZXに標準装備です。
- システムの作動状態をわかりやすく、大きく表示する「フル」
- コンテンツを下方に集約、視界を広く保つ「スタンダード」
- 必要最低限の情報のみを表示する「ミニマム」
の3種類の表示モードから、運転するシーンに合わせて選べます。
電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド
ランドクルーザー250では、電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドが全車標準装備です。ランドクルーザー250の電動パーキングブレーキはシフトを「P」に入れると自動で作動し、ブレーキを踏みながら「P」以外のポジションにシフトするとパーキングブレーキが解除されます。
ブレーキホールドは、機能をONの状態にしておくとブレーキペダルを踏んで停車した際にブレーキを保持する機能で、アクセルを踏むと解除されます。
新型ランドクルーザー250の内装【室内空間】
原点回帰を図り、これまでの高級・豪華路線から生活実用を重視したスタイルへとシフトチェンジしたランドクルーザー250。
視認性や操作性に配慮した水平基調のデザインなど、機能性を追求しながらもエントリーモデルで500万円を超えるモデルらしい、ゆとりや上質さも有した内装を実現しています。
詳しく見ていきましょう。
インテリアデザイン
インテリアは、実用向けのオフローダーらしい機能性と、乗員が安心感を得られる室内空間を追求しているのが特徴です。
インテリアカラーは、ランドクルーザーの世界観を表現する2色の設定があります。
ZXのみ採用のカラー「ダークチェスナット」は、実用オフローダーらしい力強い空間を表現。
インストルメントパネルなどの加飾には、チタン塗装が組み合わされます。
VX、GXのインテリアカラーは、精悍さやハードさを表現するブラックです。加飾に関しては、VXはシルバー塗装、GXはピアノブラックを採用しています。
また、シート表皮の素材もグレードによって異なり、ZX、VXでは本革、GXはファブリックです。
シートアレンジ
ランドクルーザー250はグレードによって乗車定員が異なり、GXは5人乗り2列シート、VX、ZXは7人乗り3列シートです。
7人乗りモデルは3列目シートを格納すると、ほぼフラットな状態で荷室が拡大します。
また、いずれのグレードも2列目シートはリクライニング・タンブル機構付きで、6:4分割可倒式であるため、多彩なシートアレンジが可能です。
3列目シートを格納し2列目シートを倒すと、大型の荷物の積み込みも可能。
2列目シートの片側だけを倒して2列目シートを乗員が利用しつつ荷室を拡大し、長さのある荷物を積載することもできます。
2列シートモデル(5人乗り)は、2列目シートをタンブルするとかなりの広さの荷室が確保できます。
室内サイズ
ランドクルーザー250の室内サイズは、以下のとおりです。
| ZX | VX | GX |
---|---|---|---|
室内長(mm) | 2,685 | 2,685 | 1,930 |
室内幅(mm) | 1,600 | 1,600 | 1,600 |
室内高(mm) | 1,190 | 1,190 | 1,210 |
ZX、VXの室内サイズは同じですが、2列シートのモデルのGXはZX、VXよりも室内長が短く、室内高が高くなっています。
新型ランドクルーザー250の快適装備
ランドクルーザー250は、快適温熱シート+シートベンチレーション、ナノイーXなど、快適装備も多数採用しています。
ランドクルーザー250に採用されている主な快適装備についてご紹介します。
左右独立温度コントロールフルオートエアコン&後席独立コントロールオートエアコン
空調システムは、運転席、助手席でそれぞれ座る方の好みに合わせた温度調節が可能な左右独立温度コントロールフルオートエアコンが全車に標準装備です。
ZX、VXには、後席も独立して温度調節ができる、後席独立温度コントロールエアコンも装備されています。
快適温熱シート+シートベンチレーション&ステアリングヒーター
ZX、VXには、ステアリング全周にヒーターがあるステアリングヒーター、運転席・助手席には快適温熱シート+シートベンチレーションが備えられていますZXのみ2列目シートも快適温熱シート+シートベンチレーション搭載)。
快適温熱シートが冷えやすい大腿部や背中、腰などにあたる部分もヒーターで加温するため、寒い日でも快適にドライブが楽しめるでしょう。また、ベンチレーション機能により、暑い時期にはシートの熱気がシートの背もたれと座面のシートに吸い込まれ、短時間で冷涼感を得られます。
ナノイーX
目に見えない空気中の有害物質を抑制し、空気環境を快適な状態に導く「ナノイー」の効果の元であるOHラジカルをより多く含む微粒子イオン「ナノイーX」を全車に標準装備しているのも、ランドクルーザー250のトピックのひとつといえます。
ナノイーXは、運転席のエアコン吹き出し口から車内へ放出され、空気中に浮遊・付着する菌やウイルスの抑制や、脱臭、美髪・美肌効果を期待できます(※)。
※車室空間での試験による約1時間の効果であり、実使用環境・実使用条件での結果ではありません
※効果には個人差や作動条件による差があります
※使用環境によってはナノイーの効果が十分に得られない場合があります
運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイパワーシート
ZXは運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイパワーシートが標準装備です。運転席は前後スライドに加え、シートの上下、座面前端の上下が無段階で調整可能で、ランバーサポートの調整もスイッチ操作で行えます。
VXは運転席8ウェイパワーシート&助手席4ウェイマニュアルシート、GXは運転席6ウェイマニュアルシート&助手席4ウェイマニュアルシートとなっています。
運転席シートポジションメモリー
また、ZXのみ運転席のシートポジションメモリー機能が搭載されています。
シートポジションメモリー機能は、ドライビングポジションをあらかじめ電子キーに登録すると、その後はシートやハンドル、ドアミラー、ヘッドアップディスプレイの角度や位置を自動で再現してくれる便利な機能です。
サウンドシステム
サウンドシステムは、グレードによって異なります。
ZXではランドクルーザー250の室内空間に合わせて14のスピーカーを最適配置し、12chアンプを搭載した「JBLプレミアムサウンドシステム」を搭載しています。
VXでは、10のスピーカーを使用し、洗練された音響空間を創出する「パイオニアプレミアムサウンドシステム」を搭載しています。なお、VXのディーゼル車に限り、メーカーオプションでディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus&JBLプレミアムサウンドシステムへのグレードアップも可能です。
GXでは6スピーカーを使用しており、専用サウンドシステムの搭載はありません。
コネクティッド
ランドクルーザー250ではコネクティッドナビが標準装備であり、通信型ナビが使用できるほか、様々なコネクティッド技術が使用可能です。
スイッチ操作なしで「Hey、トヨタ」と話しかけるだけで起動し、エアコンの温度設定や窓の開閉などの車両の操作、目的地検索などが行える「エージェント」や、ランドクルーザー250がWi-Fiスポットになり、車内でデータ通信ができる「車内Wi-Fi」などを利用できます。
専用のアプリを使用して車の状態を確認できる「マイカーサーチ」、24時間365日対応してくれるオペレーターサービスなどもあります。
新型ランドクルーザー250の収納
ランドクルーザー250は、2列目シート使用時でも408Lもの荷室容量を確保しています。また、先述したように多彩なシートアレンジによって荷室を拡大することが可能であることに加え、荷室床面はほぼフラットであるため、荷物が安定して効率よく積み込めるのもポイントです。
9.5インチのゴルフバッグであれば、4個積載できます。
バックドアガラスハッチ
ZX、VXにはバックドアを開かずに荷物の出し入れが可能なバックドアガラスハッチが備わっています。
駐車場で車両後方に十分なスペースが確保できず、バックドアを開けにくい場面などで活躍してくれる機能です。ガラスハッチの解錠はスイッチ操作で簡単に行えます。
ハンズフリーパワーバックドア
ハンズフリーパワーバックドアは、スマートキーを身に着けていれば、センサーに足をかざすだけでバックドアが自動開閉する機能で、荷物で両手がふさがっているときや、雨の日などもスムーズに荷物の出し入れが可能です。
センサーのほか、バックドアの下端部にあるスイッチでも操作でき、イージークローザー・挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能も搭載しています。
ハンズフリー機能があるのはZXだけですが、VXではパワーバックドアが標準装備です。
使い勝手の良い収納スペース
ランドクルーザー250は実用性を追求したモデルらしく、使い勝手の良い収納スペースも多数備わっています。
車検証などの書類入れとして活躍するグローブボックスはキーロック&照明付きです。カップホルダーは、フロントはセンターコンソールに2個、2列目シートはセンターアームレストに用意されています。
3列シート車では、サードシートサイドトリムポケット&ボトルホルダーが左右にあり、飲み物を置くスペースが確保してあるため、どの席でも飲み物の置き場所に困ることはありません。
そのほかにも、大型のフロントアームレスト&大型センターコンソールボックスなどもあります。
スマートフォンなどのデバイスの充電ができる充電用USB端子(Type-C)はインパネ下部とセンターコンソールボックスに2個ずつ、ZX、VXにはさらにサードシートサイドトリムにも左右各1個標準装備です。
まとめ
機能性に重きを置き、実用性の高いオフローダーへの方向転換を図ったランドクルーザー250。内装においても機能性を重視しつつ、上質さや快適性も併せ持つ車をお求めの方におすすめです。
最後に、購入以外の方法で新車のランドクルーザー250に乗れる方法のひとつ、車のサブスクリプションサービス「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
≪KINTO ONE中古車≫
メニュー