車のサブスク解説

カーリースに向いている人の特徴とは?車のリース契約の仕組みから解説

カーリースに向いている人の特徴とは?車のリース契約の仕組みから解説

カーリースに向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。初期費用を抑えて新車に乗りたい、車の管理にかかる手間を減らしたい、短期間での乗り換えを考えている、など様々な理由でカーリースを選ぶ人が増えているようです。

本記事では、カーリースの仕組みやメリット、契約から契約満了までの流れを詳しく説明し、カーリースの進化版ともいえる車のサブスクリプションサービス「KINTO」についても取り上げます。一般的なカーリースとの違いを掘り下げ、カーリースやKINTOに向いている人の特徴を様々な観点から考察し、カーリースやKINTOではなく、車を購入する方がより適している人の特徴についても解説します。

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

カーリースとは

カーリースとは、サービス提供会社が取り扱う車の中から好みの車を一定期間借りて利用し、その利用料金を毎月支払う仕組みのことです。

ここでは、カーリースについて以下の3つに分けて解説します。 

  • カーリースの仕組み
  • カーリースのメリット
  • カーリースの契約から契約満了までの流れ

カーリースは、購入や長期レンタルとは異なるスタイルで車に乗れるサービスです。ライフスタイルに合わせて検討していきましょう。

カーリースの仕組み

カーリースとは、サービス提供会社から車を「借りる」仕組みのことで、契約者は車を所有するのではなく、使用する権利を得ることができます

具体的には、契約者が希望する車種をサービス提供会社が代理で購入し、契約者はリース期間中、月々一定額の利用料金を支払うことでその車をサービス提供会社から借り受け、自分の車のように利用することが可能です。

多くのカーリースでは、月々定額の利用料金に、車両代金や追加したオプション費用、登録時の諸費用に加え、自動車税(種別割)または軽自動車税(種別割)、自動車重量税と自賠責保険料といった法定費用が含まれています。

また、法定費用以外にも車検の基本料や整備費用、メンテナンスの費用なども月額料金に含まれているカーリース(メンテナンス・リース)もあります。

契約期間満了時には、サービス提供会社によって違いはありますが、

  • 車を返却する
  • 同じ車を再リース契約する
  • 車を買い取る

などを選ぶことが可能です。

カーリースのメリット

まとまった資金が不要

車を購入する際、現金一括で支払う場合は大きな費用がかかります。またカーローンを利用すると、現金一括よりも初期の負担は軽減されますが、頭金や登録諸費用は別途用意する必要があるケースも少なくありません。

一方、カーリースは頭金が不要なケースも多く、月々定額の利用料金だけで新しい車に乗ることが可能です。

好きな車種やデザインを選べる

カーリースでは、サービス提供会社の取り扱い車種の中から、好みに合わせて車種やグレード、オプションを選択可能です。レンタカーやカーシェアとは異なり、より個人的なニーズに合わせた車選びができます。

家計管理が楽になる

経済面では、維持費用が定額化されることで家計管理がしやすくなるのが特徴です。月額利用料と燃料代以外の予期せぬ出費を抑えられるため、長期的な経済計画を立てやすくなります。

小規模法人や個人事業主にとって経費処理が楽になる

多くのカーリースでは自動車税や車検費用、メンテナンス費用なども月額料金に含まれているため(メンテナンス・リース)、小規模法人や個人事業主にとって、業務用車両の所有に伴う様々な費用の予算管理が容易に進められます。

このように、カーリースは初期費用の負担を軽減し、維持費用を予測可能な形で定額化できるため、経済的な車の利用方法として便利な仕組みです。特に、新車には乗りたいが大きな初期投資は避けたい、あるいは車にかかる費用を平準化させたいと考える人にとって魅力的な選択肢となっています。

カーリースの申し込みから契約満了までの流れ

一般的なカーリースの申し込みから契約満了までの基本的な流れは次のとおりです。 

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1. お申し込み

カーリースのウェブサイトや店舗で希望車種・グレード・オプション・リース期間・月額料金などで見積もりを立て、申し込む。

2. 審査・契約

サービス提供会社の審査に通れば正式に契約が締結される。

3. 納車

現地販売店から希望する場所に車両が納車される。

4. メンテナンス

リース期間中、車検や定期点検、万が一の故障時の修理など、メンテナンスはサービス提供会社と提携する販売店で行われる(メンテナンス・リースの場合)。

5. リース期間満了時

契約期間が満了すると「新車への代替リース」「現行リース継続」「車両返却」のいずれかの選択が可能。返却する場合は、サービス提供会社に車両を返却する。

カーリースではサービス提供会社が一括して手続きを行うため、面倒な手続きを気にすることなく、スムーズに新車の利用を開始できます。メンテナンスも含めてサービス提供会社に一任できるのが大きなメリットです(メンテナンス・リースの場合)。

ここまで、カーリースのメリットについてみてきましたが、一般的なカーリースは自動車保険(任意保険)が含まれないリースがほとんどで、その場合には自分で保険に加入する必要があります。

そこでここからは、一般的なカーリースには含まれていない自動車保険(任意保険)や正規販売店でのメンテナンスなども含まれているコミコミ定額の車のサブスク「KINTOについて紹介します。

カーリースの進化版?車のサブスク「KINTO」

KINTOは、従来のカーリースを進化させた車のサブスクリプションサービスとして注目を集めています。

KINTOは、車にかかるほぼすべての費用が月額利用料に含まれ、わずらわしい手続きを最小限に抑えられるのが特徴です。
さらに、新車のトヨタ車やレクサス車、SUBARU車を幅広く選択できることや自動車保険(任意保険)が含まれている点、柔軟な契約プランなど、従来のカーリースにはない魅力的な要素を多く備えています。

KINTOの特徴

車のサブスクリプションサービス「KINTO」は、トヨタが提案する新しい車の持ち方です。

KINTOの特徴は、車にかかる諸費用がほぼすべてコミコミであり、定額で利用できることです。

車両代と登録諸費用に加え「自動車税」「自動車保険」「車検」「メンテナンス」「消耗品」「故障修理・代車」など、車に関するほぼすべての費用が含まれているため、家計の見通しが立てやすく、面倒な手続きも気にする必要が無いため、車を気軽に楽しむことができます

契約期間が終了すれば、わずらわしい手続きもなく、新たな車への乗り換えや返却、同じ車での再契約を選択するだけ(※)。車の管理や維持に悩まされず、安心してカーライフを楽しめるのがKINTOの魅力です。
※再契約可能なプランはトヨタ車・レクサス車のみ

KINTOは、トヨタが展開する車のサブスクリプションサービスを運営する会社で、従来のカーリースの概念を進化させた魅力的なポイントを備えています。

KINTO専用グレードにも乗れる

人気のトヨタ車(新車・中古車)はもちろん、高級ブランドのレクサス車やSUBARU車も選択できます。また、車種によってはKINTO専用グレードのラインアップもあります。多くの車種に新しい安全装備が標準搭載されているため、安心して運転を楽しめます。

保険料もコミコミ

KINTOならではの充実した自動車保険(任意保険)が付帯されており、ご家族やご友人など契約者が車の使用を認めた方の運転中の事故も保証されます。また年齢や等級、免許証の色に関わらず同一料金で利用できるため、保険料が高くなりがちな若い方や保険の等級が低い方にとっておすすめです。面倒な手続きも必要ありません。

メンテナンス・車検費用もコミコミ

KINTOにはメンテナンスや車検の費用も含まれています。トヨタの正規販売店で定期的なメンテナンスを受けられるため、安心して車を利用できます。

ニーズにあわせて選べる2つのプラン

初期費用0円の「初期費用フリープラン」と、所定の申込金を支払うことで、いつでも中途解約金0円で解約が可能な「解約金フリープラン」が用意されており、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます(※)。

※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

申し込みから車の受け取りまでの手続きがWebでも完結

申し込みから車の受け取りまでの手続きが、販売店だけでなく、Webでも完結する点も大きな魅力です。車種選びから契約まで、販売店かオンラインで行えるため、便利で効率的です。

これらの特徴により、KINTOは従来のカーリースから進化した自由で快適なカーライフの提供が可能なサービスです。

上記も含めて、KINTOと一般的なカーリースの違いを表にまとめました。

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車のサブスク「KINTO」

一般的なカーリース

取り扱い車種

トヨタ・レクサス・SUBARUの新車、トヨタの中古車

サービス提供会社による

契約期間

・トヨタ車とSUBARU車は3年/5年/7年
・レクサス車は3年
・トヨタの中古車2年

2~9年など幅広くサービス提供会社による

走行距離制限

・3年プランは54,000km
・5年プランは90,000km
・7年プランは126,000km

サービス提供会社のプランにより異なるが、自分で走行距離を決められるサービスもある

任意保険料

含まれる(※年齢や保険の等級によって月額料金が変わることはない)

含まれない

メンテナンス

正規販売店で受けられる

サービス提供会社により含まれる場合と含まれない場合がある

契約期間中の中途解約

あらかじめ明示されている残利用料+追加精算金で解約可能。解約金0円の解約金フリープランもあり。

サービス提供会社によるが、原則、中途解約できないことが多く、やむを得ず解約する場合は違約金・解約金が発生

クレジットカード支払い

可能(SUBARU車は口座振替のみ)

サービス提供会社による

KINTOとカーリースの違いについては、以下のページでも解説していますので、合わせてご覧ください。

カーリース・KINTOに向いている人の特徴

カーリースやKINTOに向いている人には、いくつかの特徴があります。

例えば、以下のようなタイプの人です。

  • 初期費用をかけずに新しい車に乗りたい
  • 車に関する手間をあまりかけたくない
  • 短期間での乗り換えを検討している
  • 事業のためなどで2台目以降の車がほしい
  • 車検などの手続きやメンテナンスに詳しくない

カーリースやKINTOのサービスは、車検やメンテナンスの手続きを簡素化し、手間を省けるため、特にこれらのニーズを持つ人にとって理想的な選択肢といえるでしょう。

初期費用をかけずに新しい車に乗りたい

「新車に乗りたいけれど、初期費用がネックになっている」という方には、カーリースやKINTOが適しています。

新車の購入には数百万円以上の費用がかかり、一括払いではなくローンを組む場合でも、頭金として購入金額の一定額の用意が必要なケースが多いです。

一方、カーリースやKINTOなら初期費用がかからず、頭金も不要なプランが多いため、月々の利用料金だけで新車に乗れます。好きな車種やボディカラー、グレード、オプションも自由に選べるため、新車購入と同じように自分好みの車を利用することが可能です。

なおKINTOでは、カスタマイズされた「エアロ仕様車」など、様々な選択肢が用意されています。

車に関する手間をあまりかけたくない

車の購入や自動車税の納税、手放す際の査定や廃車の手続きなど、車に関する手間は思っている以上に多いものです。カーリースやKINTOなら、これらの面倒な手続きをすべてサービス提供会社が代行します。購入や乗り換え時の手間を大幅に節約でき、納税のうっかり忘れもありません。さらに、車検の時期が近づくと通知してくれるため、スケジュール管理も簡単です。

なおKINTOでは、申し込みから審査・契約までの手続きを、販売店のほか、Web上でも行えます。Webサイトで契約が完了すると、納車までの手続きは、ご指定の担当販売店とのやりとり(郵送や電話)で進められます。

短期間での乗り換えを検討している

結婚、出産、子どもの成長など「ライフステージの変化に合わせて車を乗り換えたい」「常に新車に乗り続けたい」といった方にはカーリースやKINTOが適しています。 

自分で車を購入しても、数年後に売却して新しい車に乗り換えることは可能ですが、好条件で買い取ってくれる店舗を探す手間や、購入のたびにまとまった費用負担がかかります。 

一方、カーリースやKINTOなら契約が終了すれば車を返却し、新たに契約を結ぶだけで簡単に車を乗り換えられます。数年ごとに車を乗り換えたい方には、乗り換え手続きのスムーズなカーリースやKINTOがぴったりです。

なおKINTOでは、さらに便利なサービス「のりかえGO」を提供していますのりかえGO」は、契約期間中に割安な手数料でGRを含む新しいトヨタ車(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4Xは除く)に乗り換えられる初期費用フリープランのサービスです。車のニーズが変わった場合でも、次の車にスムーズに乗り換えられ、さらに新たな3年・5年・7年の契約を開始できます。

事業のための車がほしい

カーリースやKINTOは、法人や個人事業主にとって強い味方です。事業用の車両を導入する際には、多くの車を一度に必要とする場合もありますが、初期費用が大幅に増えてしまうことが課題としてあげられます。カーリースやKINTOであれば初期費用を抑えつつ、必要な台数の車両を柔軟に導入することが可能です。

また、カーリースやKINTOは経理処理を簡素化する点でも優れています。通常、事業用車両を購入すると減価償却や各種費用の仕訳を必要としますが、カーリースでは月々の利用料金を経費として計上するだけで済みます(※)。
※財務・会計処理に関わるメリット・デメリットは、貴社の財務・会計基準や車両の使用方法によって異なるため、貴社担当の会計士・税理士にご確認いただくようお願いいたします

なお契約時、KINTOの法人契約であっても、納車時以外の来店は不要、決算書の提出も基本的に不要です。なるべく早く利用を開始し、短期間の利用を想定している場合には、KINTO ONE(中古車)があります。納期が早く、短期間での利用も可能なため、急な要望にも迅速に対応可能です。

車検などの手続きやメンテナンスに詳しくない

愛車を長く乗り続けるには、適切なメンテナンスが欠かせません。しかし、車に詳しくない人は「いつ、どんなメンテナンスが必要なのか」がわからないことも多いはずです。

多くのカーリース(メンテナンス・リース)では、オプションプランによって車検やメンテナンスの費用が利用料金に含まれているため、車に詳しくなくても安心して利用できます。

なおKINTOでは、正規販売店によるメンテナンス費用もコミコミ定額です。正規販売店でメンテナンスやサポートを受けられる“安心”がついてくるのも、KINTOのメリットといえます。

カーリース・KINTOより購入のほうが良い人の特徴

カーリースやKINTOのサブスクリプションサービスが提供する利便性や柔軟性は魅力的ですが、以下の特徴がある人は車の購入が向いています。

  • 車の所有権を持ちたい
  • 車を改造・カスタマイズしたい
  • 長距離走行が多い
  • 一括で購入できる資金がある

ここでは、その具体的な特徴と理由について詳しく解説します。

車の所有権を持ちたい

従来のカーリースは、一定期間の利用が前提でした。近年では契約満了後に車の所有権を取得できるプランも登場しています。これは、自分の愛車として長く所有したいと考えている人にとって魅力的な選択肢かもしれません。

ただし、本来のカーリースは借り物の車を利用する仕組みであり、所有権が移ることは基本的にありません。ゆえに所有を前提とするのであれば、購入する必要があります。

カーリースやKINTOは月々の支払いが一定で初期費用も抑えられるため、様々なメリットがありますが、最終的に所有したい場合には購入が適しています。

車を改造・カスタマイズしたい

カーリースやKINTOでは、契約終了時に車両を元の状態に戻さなければなりません。ドレスアップやカスタマイズを施した場合、原状回復が難しくなる可能性もあります。

一方、購入した車ならそのような制限はありません。内外装のカスタマイズなど、自由に行うことができます。

長距離走行が多い

カーリース契約では、通常、走行距離に上限が設定されているのが一般的です。この上限は、サービス提供会社や選択したプランにより異なり、上限を超えて走行すると契約終了時に超過分に対する追加料金が発生します。

したがって、日々の移動距離が長い場合は、カーリースやKINTOよりも自己所有の車を選択したほうが安心してカーライフを楽しむことができるでしょう。

まとめ

カーリースは、車を手軽に利用できる方法です。その仕組み、メリット、契約の流れを理解することでより賢い選択が可能です。

さらに、トヨタの「KINTO」のような車のサブスクリプションサービスも登場し、車を手に入れる選択肢が広がっています。これらのサービスは、初期費用を抑えたい人や車の管理に手間をかけたくない人などに適したサービスです。

一方で、車の所有権を求める人やカスタマイズを考えている人、長距離走行が多い人には従来の購入方式が適しているかもしれません。個々のニーズや状況に応じて、自分に合った車の利用方法を選択することが重要です。

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