トヨタ車&レクサス車解説
コーティングの種類は?KINTO契約車限定のコーティングも紹介
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車のコーティングについての基礎知識
車のコーティングとは
車のコーティングは、ボディの塗装面上に保護皮膜を作るというものです。コーティングによって作られた膜が塗装を守り、汚れや傷を防ぎきれいな状態を保ちます。
車のコーティングとワックスの違い
「コーティング」とコーティングの一種でもある「ワックス」は塗装面を保護しますが、素材をはじめ様々な点が異なります。最大の違いは、ロウを主成分とするワックスとは異なり、コーティングには、科学化合物を原料とする成分が配合されている点です。ワックスに比べ、汚れを寄せ付けず、撥水効果も備えているため、コーティングはより効果が長持ちします。
車をコーティングするメリット
車のボディにコーティングを施工することで、どんなメリットがあるのでしょうか。その特徴や役割を具体的にみていきましょう。
ボディ保護
コーティングのメリットとしてまず取り上げたいのが、ボディを保護することです。ボディをコーティング剤が覆うことで、ボディへの直接的なダメージを減らしてくれます。
汚れ防止
コーティングは塗装面を保護するため、汚れからもボディを守ってくれます。施工前のボディは塗装面がむき出しになるため、汚れが直接つきやすい状態です。コーティングを施すことで塗装面に汚れが直接つくことがなく、ボディを守ってくれます。また汚れが取れやすく、洗車もしやすいメリットがあります。
ボディにツヤと光沢
コーティングにより、ボディにツヤと光沢が出ます。その効果はコーティング剤の成分によっても違いがありますが、光沢を蘇らすものや、塗装内面から深く濡れたような光沢を生み出すものもあります。
売却時の査定額に影響
コーティングによるボディの保護が、売却時の査定額にも影響すると考えられます。下取りでも買取査定でも、外装の状態(傷や汚れ)は重要なポイントです。コーティングの有無というよりも、ボディをきれいに保つことで傷や汚れによるマイナス査定を減らすといった意味合いで、コーティングによるメリットがあるといえます。
車のコーティングの種類
コーティングにはコーティング剤の成分など、様々な種類があります。ここでは主成分の違いや、特性の違いに視点を置いて種類別に紹介します。
主成分の違い
コーティングは、使われている主成分により「油脂系」「樹脂系」「ガラス系」に大別できます。それぞれに特徴があり、使うものにより施工後の仕上がりが変わってきます。
油脂系コーティング(ワックス)
「油脂系コーティング」はいわゆる、昔から馴染みのある「ワックス」です。おもに植物性油脂(カルナバロウ)や石油系の油脂で作られており、塗装に深い艶が加わり、油脂による撥水性の高さも特徴です。
一方で、被膜が剥がれやすく耐久性が短いことや、ホコリや水アカがつきやすいというデメリットもあります。
樹脂系コーティング
「樹脂系コーティング」はポリマーコーティングとも呼ばれ、石油系樹脂を主成分として光沢と撥水性を両立させている点は油脂系コーティングと共通しています。
油脂系コーティングに比べ塗装面から剥がれにくいという特徴を持ち、耐久性に優れているというメリットがあります。
ガラス系コーティング
明確な定義はありませんが、「ガラス系コーティング」は樹脂系コーティングにガラス成分が入っているものを指し、呼称が似た「ガラスコーティング」はガラス成分の含有量を多く含むものを指すことが多いようです。
ガラス系コーティングは樹脂系コーティングより持続性に優れ、現在、専門店などで施工されるコーティングメニューの主流とされています。
特性の違い
次に水の弾き方という視点から、コーティングをタイプ分けしてみます。
ボディを保護するという役割は共通していますが、水をかけたときの水玉形状は異なります。タイプごとの特性を知っておき、ご自身に合ったものを選ぶ際の参考にしましょう。
撥水タイプ
従来のワックスのようにボディについた水をはじくのは、撥水性コーティングならではの特徴です。
丸い水玉として水分を弾くため、コーティングしている効果がわかりやすいというメリットがあります、しかし水滴が残ることでウォータースポットができやすく、レンズ効果で塗装が焼き付く可能性がある点には注意が必要です。
親水タイプ
親水タイプのコーティングでは、ボディについた水分が水玉にならず流れていきます。
コーティングの効果を実感しにくいですが、水分と一緒に汚れも流れ落ちるというメリットがあります。また、ウォータースポットが出にくいため焼き付く可能性も低く、長期的にはボディにやさしいコーティングともいえるでしょう。そのため、屋外駐車の方には親水タイプのコーティングがおすすめとされています。
疎水タイプ
撥水タイプと親水タイプの中間的な位置づけとなる「疎水タイプ」のコーティングもあります。親水タイプよりも水はけがよく、水が少ない小雨のような場合は撥水タイプと同じように水を弾きます。
車のコーティング費用目安と耐久目安
車のコーティング費用の相場について、業者に依頼するという前提で紹介します。ボディタイプやサイズによって、また施工業者やコーティング剤によっても料金は異なります。あくまで目安としてご覧ください。
費用の目安 | 耐久性の目安 | |
---|---|---|
油脂系コーティング(ワックス) | 4,000円前後~ | 1~2週間程度 |
樹脂系コーティング(ポリマーコーティング) | 7,000円前後~ | 3ヶ月程度 |
ガラス系コーティング | 2万円前後~ | 1年程度 |
ガラスコーティング | 8万円前後~ | 3年程度 |
※セダン(カローラやプリウス)クラスでの費用目安
車のコーティングを依頼できる業者
前項では、コーティングを業者に依頼した際の費用目安を紹介しましたが、どこに連絡すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは依頼先として考えられる業者を、いくつか取り上げて紹介します。
自動車販売店・ディーラー
自動車販売店やディーラーは、コーティングを依頼する際のファーストチョイスとして考えられます。
新車や中古車を販売店もしくはディーラーから購入した場合は、納車する前に施工してもらうことで、きれいな状態で乗り始められます。また、点検整備のついでにコーティングのチェックやメンテナンスを依頼することもできます。
ガソリンスタンド
日常的に足を運ぶガソリンスタンドでも、コーティングのサービスに対応しているところがあります。
近年、ガソリンスタンドでは燃料補給だけでなく、車に関する幅広いサービスを提供しています。そのひとつとしてコーティングもあり、スタンドに立ち寄った際に気軽に相談や依頼ができるという特徴があります。
カー用品店
様々なカーケア用品を販売しているカー用品店でも、コーティングを施工してもらえます。カー用品店ではコーティング剤も豊富に取り扱っているので、依頼しない場合でも好みのコーティング剤を探すのに役立ちます。
コーティング専門店
専門店にコーティングを依頼する場合、施工品質の高さが最大の特徴です。塗装を手がける板金屋などでコーティングをする場合もありますが、いずれも車の塗装を知り尽くしたプロフェッショナルとして、とくに下地処理を念入りに行います。
仕上がりの質が高い一方で、料金は他と比べて高くなります。
車のコーティングまとめ
ここまで見てきたように、コーティングの種類や施工業者などには様々な選択肢があります。こまめにメンテナンスをしたい方はコーティングの頻度を増やすという選択肢もありますし、できるだけ手間暇をかけたくない方にとっては効果が長持ちするコーティングの方が適しているといえます。
ご自身のライフスタイルに合ったコーティングを活用し車のボディをきれいに保つことは、きっと、車に対する愛着が増すことにもつながるでしょう。今回の記事も参考に、ぜひ、愛車とともに充実したカーライフを送ってください。
KINTO契約車限定のコーティング
トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」では、2021年4月に「新しい移動のよろこび」を発見できるWEBサイト「モビリティマーケット by KINTO」(以下、モビマ)をオープンしました。移動の楽しさ・安心・快適につながるプログラムを揃え、日本国内に在住・滞在の方なら誰でも利用可能。そしてモビマには、カーコーティングに関するプログラムもあります。
KINTO公式FAQページにも記載の通り、KINTOの車両はコーティングしておらず、残念ながらコーティングのオプション選択もできません(お客様と販売店との個別精算で対応は可能)。
出典:KINTO公式FAQページ「KINTOの車両は、防錆のコーティングはされていますか?」「コーティング」
しかしモビマには、オートバックスグループが展開するコーティングと洗車の専門店「Smart+1」のKINTO契約車限定メニューなどもあります。こちらのメニューは、優れた撥水&防汚効果が特徴のKINTO契約車限定ボディコーティングで、施工対象車両はご利用開始日から6カ月以内のKINTO契約車のみ、KINTO契約者以外の一般の方はご利用いただけないメニューとなっています。
最後に、そのKINTOについてご案内します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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