トヨタ車&レクサス車解説
新型ヤリスクロス内装をレビュー 2024年1月改良でさらに魅力的に【画像32枚】
2020年8月31日に発売された新型車ヤリス クロスが、2024年1月17日に一部改良されて新しくなりました。今回は、一部改良で変わった点を簡単に解説し、内装の特徴や使い勝手のよさなどを紹介します。一部改良でどのように変わったのか気になる方は参考にしてみてください。また、一部改良と同時にアナウンスされたKINTO専用「Uグレード」との違いについても解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ヤリス クロスが2024年1月に改良され魅力度アップ!
ヤリス クロスは、ヤリスシリーズならではの「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継ぎつつ、優れた利便性や乗る人の個性・ライフスタイルを彩る都市型コンパクトSUVとして2020年8月にデビューしました。
2022年8月には、一部改良と同時にZ“Adventure”とGR SPORTが追加、バリエーションが拡大しました。
そして2024年1月、コンパクトカーのヤリスとともにヤリス クロスも一部改良されました。
一部改良されたヤリス クロスのポイントは次のとおりです。
- アッパーグリルのパターンをよりSUVらしい力強いデザインに変更(除く、GR SPORT)
- コンソールボックス付フロントソフトアームレストの採用(除く、X、Uの各グレード)
- 最新のコネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオを標準搭載(Xグレードにはナビレディパッケージを標準装備)
- 外板色に新色「マッシブグレー」を追加
- 先進安全装備の機能拡充
- KINTO専用のUグレード新設定 など
KINTO専用のUグレードは、車のサブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」の第2弾モデルです。ハードウェア・ソフトウェア両面のアップグレードに対応し、コネクティッドを活用したさまざまな体験を提供します。
新型ヤリス クロスの内装
新型ヤリス クロスの内装は、見通しのいい視界、視線移動に配慮されたレイアウト、大容量の荷室といった従来の特徴に加え、新たにコンソールボックス付フロントソフトアームレストが追加※されるなど進化を続けています。
※GR SPORT、Z“Adventure”、Z 、Gに標準装備
まずはコックピットについて見ていきます。
新型ヤリス クロスのコックピット
ヤリス クロスのコックピットは、スムーズに運転操作ができるように、シート、ステアリング、シフトレバーなどを適切に配置した機能性に優れる空間となっています。
さらに、視認性に優れたメーター、上方に配置したディスプレイオーディオ、カラーヘッドアップディスプレイを連携させることにより、必要な情報を最小限の視線移動で確認できるようなレイアウトとなっているのもポイントです。
このような配置が工夫された機能的なコックピットにより、運転に集中することができます。
シートヒーター
ヤリス クロスには、寒い日のドライブを快適にするシートヒーターも用意※されています。
※Z“Adventure”とZに標準装備。GR SPORTとGにメーカーオプション
運転席と助手席の座面と背もたれをすばやく温めるヒーターを内蔵したシートにより、身体を直接温めることができるため、寒い時期に役立ちます。
寒い地域に住んでいる方やウィンタースポーツを楽しむ方などは、シートヒーターが装備されているグレードを選んだり、オプションで追加したりするとよいでしょう。
ステアリングヒーター
ステアリングヒーターは、冬のドライブ中に手の平から温めてくれます。Z“Adventure”とZが標準装備、GR SPORTとGはメーカーオプションとなっています。
ターンチルトシート
ターンチルトシートは、シートが回転しながらチルトする(傾く)機構のシートで、運転席に設定されます。
乗降をサポートするターンチルトシートは、足腰に負担をかけたくない方や乗り降りによって着衣の着崩れを防ぎたい方などにおすすめの機能です。
回転&チルト後のシートは、背もたれを軽く押すことで車内に戻すことができるので便利です。運転席ターンチルトシートは、GとXにメーカーオプションとして設定されています。
なお、運転席ターンチルトシートを選択した場合、シートタイプはヘッドレストセパレート型となります。運転席シート上下アジャスターは非装着となります。
新型ヤリス クロスの室内空間
大容量の荷室スペース、手が届く範囲の収納スペースの充実など、新型ヤリス クロスの室内は快適でありながら利便性に優れる空間となっています。まずは、室内寸法から見ていきましょう。
室内寸法
ここでは、ヤリスシリーズ(ヤリス クロスとヤリス)、同じクロスオーバーSUVのカローラ クロスの室内寸法を紹介します。
| ヤリス クロス | ヤリス | カローラ クロス |
---|---|---|---|
室内長(mm) | 1,845 | 1,845 | 1,800 |
室内幅(mm) | 1,430 | 1,430 | 1,505 |
室内高(mm) | 1,205 | 1,190 | 1,260 |
室内寸法の比較からわかるヤリス クロスの室内空間の特徴は次のとおりです。
- 室内長はヤリスと同じ一方、カローラ クロスより45mm長い
- 室内幅はヤリスと同じ一方、カローラ クロスより75mm短い
- 室内高はヤリスより15mm高く、カローラ クロスより55mm低い
室内の収納スペース
ヤリス クロスは、室内の収納スペースが充実しています。収納スペースの詳細は次のとおりです。
A:助手席グローブボックス
B:センターオープントレイ
C:フロントコンソールボックス
D:フロントカップホルダー(2個)
E:フロントドアポケット&ボトルホルダー[1本付]
F:リヤドアポケット&ボトルホルダー[1本付]
G:助手席シートバックポケット[Z“Adventure”、Zに標準装備]
H:リヤセンターアームレスト(ボトルホルダー[2本付])[GR SPORT、Z“Adventure”、Z、Gに標準装備]
I:リヤコンソールボックス[X、Uに標準装備]
J:助手席シートアンダートレイ[Z“Adventure”、Zに標準装備。Gにメーカーオプション]
K:HDMI入力端子、L:充電用USB端子(Type-C)、M:USB入力(動画・音楽再生/給電[Type-C])[K・MはGR SPORT、Z“Adventure”、Z、G、Uに標準装備。Xにメーカーオプション]
手が届く範囲に小物入れやカップホルダーが充実しているため、利便性が高いと言えるでしょう。
新型ヤリス クロスの内装色
ヤリス クロスの内装色はブラックが標準です。ただし、グレードによって、シート表皮やシートタイプが異なります。また、Zグレードは、注文時にカーキを選ぶことも可能です。
【GR SPORT】
GR SPORTの内装色はブラック、シート表皮はエアヌバック+合成皮革となります。
【Z“Adventure”】
Z"Adventure”の内装色はサドルタン、シート表皮は合成皮革となります。
【Z(ブラック)】
Zの内装色はブラック、シート表皮は合成皮革+ツィード調ファブリックとなります。
【Z(カーキ)】
Zは注文時に内装色としてカーキを選択可能です。シート表皮は合成皮革+ツィード調ファブリックとなります。
【G】
Gの内装色はブラック、シート表皮はファブリックとなります。
【X・U】
X/Uの内装色はブラック、シート表皮はファブリックとなります。
※テーブルはスクロールが可能です
グレード | GR SPORT | Z“Adventure” | Z | G | X | U | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シートタイプ | 専用スポーティ シート(GRロゴ付) | ヘッドレストセパレート型 | ヘッドレスト一体型※1 | ヘッドレスト一体型 | |||
シート表皮 | エアヌバック+合成皮革 | 合成皮革 | 合成皮革+ツィード調ファブリック | 上級ファブリック | ファブリック | ||
内装色 | ブラック | サドルタン | ブラック | カーキ※2 | ブラック | ブラック | ブラック |
※1 運転席ターンチルトシートを選択した場合ヘッドレストセパレート型となります
※2 注文時にカーキを選択可能
新型ヤリス クロスの荷室
ヤリス クロスの荷室は、分割可倒式のリヤシートやアジャスタブルデッキボードなどにより多彩なアレンジができます。そのため、荷物の大きさに合わせて荷室の容量を変えることが可能です。
荷室寸法
ヤリスクロスの荷室寸法は次のとおりです。
| 寸法 |
---|---|
荷室長(5名乗車時)(mm) | 820 |
荷室幅(mm) | 1,400 |
荷室高(デッキボード上段時)(mm) | 732 |
荷室高(デッキボード下段時)(mm) | 850 |
荷室容量(L) | 284~351※ |
※5名乗車時。2名乗車時で最大1,083L
荷室は、日常使いで不便のない大きさを確保しています。また、デッキボードで高さを変えられるため、シートアレンジと荷室アレンジによってスーツケースの横積み、自転車(フロントタイヤを外した状態)、ゴルフバッグ(9.5インチ)2個などを載せることができます。
分割可倒式のリヤシート
GR SPORT、Z“Adventure”、Z、Gに標準装備されるのは、4:2:4分割可倒式リヤシート(リヤセンターアームレスト付[ボトルホルダー2個付])です。リヤシートの真ん中を倒せば、長尺物を積んでも、大人4人がゆとりを持って乗車できます。
一方、XとUに標準装備されるのは、6:4分割可倒式リヤシートです。乗車人数に合わせてリヤシートの背もたれを倒すことで大きい荷物も運ぶことができます。
6:4分割アジャスタブルデッキボード
Z“Adventure”・Z・Gの2WDとGR SPORTに標準装備される6:4分割アジャスタブルデッキボード(それ以外のグレードは一体式)は、載せる荷物に応じて荷室床面の高さを2段階に調節できる便利なボードです。また、4:2:4分割可倒式リヤシートと組み合わせることで、多彩なデッキアレンジが可能となります。
ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)
ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)は、足を出し入れするだけでバックドアを簡単に開閉できる機能です。
スマートキーを携帯している状態でリヤバンパーの下に足を出し入れすると、バックドアが自動開閉するため、両手が荷物でふさがっているときに役立ちます。また、バックドア下端部にあるスイッチでの操作も可能です。
さらに、停止位置の記憶、バックドア以外のすべてのドアが閉じた状態で、ドアハンドルのロックセンサーにふれて「スマートエントリー&スタートシステム」による施錠操作またはワイヤレスリモコンによる施錠操作を行うと、パワーバックドア以外のすべてのドアが施錠され、パワーバックドアも閉まると同時に施錠される「予約ロック」機能もついています。
ハンズフリーパワーバックドアは、GR SPORT、Z“Adventure”、Z、Uにメーカーオプションとして設定されています。キャンプやアウトドア、スポーツなどにも車を使う方はハンズフリーパワーバックドアを装着しておくとよいでしょう。
※挟まれる物の形状や挟まれ方によっては挟み込みを検知できない場合があります。開閉時には十分にご注意ください
※ハンズフリーパワーバックドアについては、作動条件についてご注意いただきたい項目があります。詳しくは取扱説明書をご覧ください
新型ヤリス クロスZグレードとUグレードの内装や装備の違い
ヤリスクロスの一部改良ではKINTO専用「Uグレード」が新設定されました。ここでは、KINTOでの取り扱いがあるZグレードとUグレードのハイブリッドについて、内装や装備を比較します。
※テーブルはスクロールが可能です
| Z | U |
---|---|---|
ステアリング | 本革巻き3本スポークステアリングホイール(加飾付) | ウレタン3本スポークステアリングホイール |
シフトノブ | 本革巻きシフトノブ | ウレタンシフトノブ |
センターコンソール | フロントソフトアームレスト(コンソールボックス付) | リヤコンソールボックス |
インパネセンタークラスター | ピアノブラック加飾 | ブラック |
リヤシート | 4:2:4分割可倒式リヤシート(リヤセンターアームレスト付[ボトルホルダー2個付]) | 6:4分割可倒式リヤシート |
デッキボード | 6:4分割アジャスタブル(2WD)、一体式(E-Four・4WD) | 一体式(E-Four) |
シート表皮 | 合成皮革+ツィード調ファブリック | ファブリック |
シートタイプ | ヘッドレストセパレート型 | ヘッドレスト一体型 |
内装色 | ブラック/カーキ※1 | ブラック |
カラーヘッドアップディスプレイ | メーカーオプション※2 | 設定なし |
ディスプレイオーディオ | 標準装備※3 | 標準装備 |
※1 メーカーオプション設定(注文時にご指定ください)
※2 アダプティブハイビームシステムとカラーヘッドアップディスプレイはセットでメーカーオプションとなります。
※3 メーカーオプションでディスプレイオーディオPlusの選択が可能
内装を比べると、ステアリングやシフトノブ、リヤシート、デッキボードなどの違いがあるだけでなく、シート表皮やフロントシートタイプ、内装色のバリエーションも異なります。
カラーヘッドアップディスプレイは、Zグレードにメーカーオプションとして設定されていますが、Uグレードには設定がありません。
ディスプレイオーディオは、ZグレードもUグレードも標準装備です。両グレードともメーカーオプションを選択すれば、フルセグのTVを追加することもできます。
Zグレードについては、車載ナビやFM多重VICS、フルセグTVが標準装備となるディスプレイオーディオPlusをメーカーオプションで選択することも可能です。
スマートフォンのナビゲーション機能やBluetooth接続だけで対応できるのであれば、ディスプレイオーディオのアップグレードをする必要はないでしょう。オプションを選ばなくても日常使いから休日の外出まで対応できるディスプレイオーディオが標準装備されているのは、ユーザーにとって非常に嬉しいことといえるでしょう。
外見や機能なども含めたZグレードとUグレードの違いについては、KINTOのヤリス クロスUグレード車種詳細ページでも紹介しているのでご参考ください。
新型ヤリス クロスの内装まとめ
2024年1月17日に一部改良されたヤリス クロスは、よりSUVらしい力強いスタイリングに変わるとともに、快適性を高めていることが特徴です。今回の一部改良で”あったら嬉しい”機能や装備が増えていることから、これまで以上に魅力的な車になったといえるでしょう。
また、KINTO専用のUグレードと上位のZグレードの内装や機能を比べると、Zグレードの方が充実しているように感じるかもしれませんが。Uグレードでも買い物や送迎などの日常使いから休日の遠出まで対応できる装備が充実しているため、不便はないといえます。
新しくなったヤリス クロスが気になったら、販売店へ足を運び実際に車を見たり乗ったりしてみることをおすすめします。また、購入後に車をアップグレードし続けたいのであれば、KINTO専用のUグレードがおすすめです。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
≪KINTO ONE中古車≫
メニュー