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フロントガラスが凍結?対処法や注意点など凍結防止対策を紹介
寒さが厳しくなる時期に悩まされるのが、車のフロントガラスの凍結。視界を確保するために出発が遅れたり、無理な対応による車のダメージが心配だったりと、除去に苦労する方もいるでしょう。凍結したときに焦らず除去できるよう、安全な解消法を知っておくことが大切です。そこで今回は、フロントガラスが凍結した際の対処法や注意点に加えて、凍結を防止する方法も紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
フロントガラスが凍結!絶対にやってはいけないこと
フロントガラスが凍結した際に、熱湯をかけて溶かす方法を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。しかし、熱湯をかけるとフロントガラスが割れる危険性があるので、絶対にしてはいけません。
フロントガラスは、飛び石などの影響で目視では分かりづらい傷が入っています。そこに熱湯をかけると、フロントガラスの膨張の圧力で傷があるところが割れてしまうことがあります。また、割れなかったとしてもすぐに冷めて再凍結する可能性があるので、熱湯は絶対にかけないようにしましょう。
ほかにも、氷を叩いて割ること(ガラスに傷が付いたり割れたりする恐れがある)や、ワイパーを動かすこと(ワイパーのゴムが痛むことがある)もやめた方がいいでしょう。
フロントガラスの凍結解消方法
フロントガラスの凍結を効率的かつ安全に解消する方法を紹介します。すぐに実践できるものから、車に装備して使用するものなど3つ取り上げています。自分に合った方法を試してみてください。
その1 デフロスターを使う
まずは、フロントガラスの曇りを解消する機能のデフロスターを使う方法がおすすめです。デフロスターのボタンは、扇状に温泉のような3本の矢印マークが目印です。
<デフロスターの使い方>
- エンジンを始動させて暖房をつける
- デフロスターのスイッチを入れる
- フロントガラスに温かい空気を集中的に吹きかける
- 同時に外気導入スイッチを入れる
凍結の度合いにもよりますが、10~20分程度で解消します。出発の予定時間より早めにスイッチを入れておくと安心です。
また、リヤガラスの曇りを解消する「リヤウインドウデフォッガー」という機能を搭載している車もあります。四角形に温泉のような3本の矢印マークがあるボタンです。フロントガラスが凍結しているときは、リヤガラスも凍結していたり曇ったりしているので、デフォッガーのスイッチも入れておきましょう。
その2 解氷スプレーを使用する
急いでいるときにおすすめなのが、解氷スプレーを使用する方法です。フロントガラスはもちろん、部分的に使用できるので、ワイパーや鍵穴など部分的に凍結した際にも有効です。カーショップやホームセンターなどで販売されています。
解氷スプレーは、アルコールの特性を生かした解凍方法です。水は氷点下付近で凍るのに対し、アルコールは凝固点が0度よりかなり低く凍りにくいのが特徴。霜に吹きかけると凝固点が変わり溶けていきます。そのため、解氷スプレーで溶かせばアルコールの成分が再凍結も防止してくれます。
ただ、フロントガラスに撥水加工をしている場合は、解氷スプレーの成分によりコーティングが剥がれる可能性もあります。心配な方は、カーショップなどにご相談ください。
解氷液の自作方法
解氷スプレーは、自宅で簡単に作ることもできます。
<材料>
- アルコール
- 水
- スプレー容器
作り方は、アルコール2~3に対して、水1の割合で合わせてスプレー容器に入れたら完成です。アルコールは、ドラッグストアなどで売っている消毒用アルコールや、ホームセンターなどで販売しているアルコールランプ用のアルコールを使用します。
その3 霜取りウォッシャーを使用する
霜取りウォッシャーは、凍結の頻度が多い気温が低い地域や、積雪が多い地域に特におすすめです。ウォッシャータンクとウォッシャーノズルの間に設置し、適温まで温めたウォッシャー液をフロントガラスに噴射することで霜を溶かします。
霜取りウォッシャーは、エンジン始動時にウォッシャー液を補充し、自動的に約50度まで加熱・保温。使用した分のウォッシャー液は随時補充されます。また、保温力に優れる魔法瓶構造によりウォッシャー液の温度低下を抑制。エンジン停止後から約12時間持続可能です。翌朝の出発前の霜取りや走行中に再凍結した際にもすぐに使用できます。
霜取りウォッシャーの購入と取り付けは、販売店にお問い合わせください。
フロントガラスの凍結防止方法
フロントガラスが凍結すると解凍までにどうしても時間をとられてしまいます。そのため、凍結を予防しておくことも大切です。
では、凍結防止に効果的な方法を3つ紹介します。
その1 凍結防止シート
専用の凍結防止シートをフロントガラスにかけることで凍結を防げます。さらに、雪が降る地域では、凍結防止シートを外す際に、積もった雪をすぐに下せます。凍結防止シートは、カーショップや通販サイトなどで購入可能です。
種類は、磁石タイプや紐のタイプ、窓に挟んで固定するタイプなどがあり、着脱方法は簡単です。また遮光機能が付いているものが多く、夏はサンシェードとしても使えたり、車内が見えにくくなるため、車中泊の際にも使えたりします。凍結防止だけでなく、オールシーズン使用できる便利なアイテムです。
その2 布をかける
凍結防止シートと同じ原理で、毛布や厚手のバスタオルなどの布をかける方法でも凍結を防止できます。ただ、布が風で飛ばされないために工夫が必要です。固定方法は、いくつかありますが、紐でくくる方法がおすすめ。下記の方法は、車に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
- ドアに固定する…隙間から雨や梅雨が入り込む可能性がある
- ワイパーで強く押し当てて固定する…ワイパーが変形する可能性がある
- 重りを置く…フロントガラスに負担がかかる
また、布の素材によっては、ガラスやボディに傷がついたり、凍結時に布がくっついたりする可能性があります。心配な方は、凍結防止シートがないときの応急処置として考えたほうが良いでしょう。
その3 撥水剤を塗る
フロントガラスに、撥水剤をコーティングしておく方法もおすすめです。撥水剤は、水滴をはじく効果があるので、フロントガラスは凍結しにくくなります。もし、多少凍結してもスノーブラシやスクレーパーを使えば簡単に落とせることが多いでしょう。
撥水剤には、シリコン系とフッ素系の2種類あります。
シリコン系の撥水剤は、撥水性が高く価格がリーズナブル、フッ素系の撥水剤は、持続性が高く油汚れにも強いのが特徴です。予算や求める効果を考えて選択してください。
フロントガラスの凍結解消法まとめ
フロントガラスの凍結解消法は、デフロスターや解氷スプレー、霜取りウォッシャーなどを使用し、霜を溶かす方法が効率的かつ安全です。しかし、同じ溶かす方法でも、熱湯は絶対にかけてはいけません。フロントガラスが割れる可能性があります。
また、凍結する前にあらかじめ対策しておくことも大切です。いざというときに慌てないようしっかり凍結を防止しておきましょう。
最後に、KINTOの紹介をさせてください。KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただけるサブスクリプションサービスを展開しており、寒冷地仕様もオプションとして用意しています。寒冷地仕様は、寒冷地での使用を考慮して、凍結防止の熱線入りガラス、霜・雨滴を取り除くヒーテッドドアミラー、雪の重さに負けないようワイパーモーターの強化、バッテリー容量のアップ、暖房の強化等(車種により仕様は異なります)が図られているので安心です。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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