トヨタ車&レクサス車解説

クルマのステアリング交換をするメリットとは?工賃は?

クルマのステアリング交換をするメリットとは?工賃は?

車を運転する時、ドライバーが必ず触れるステアリング(=ハンドル)。ステアリングは車に進行方向を伝える大事なパーツで、運転中も常に視界に入ることから、機能性やデザインにこだわる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ステアリングの役割や交換するメリット・デメリット、ステアリング交換時の注意点や工賃の目安などについて紹介していきます。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

ステアリングとは

ステアリングとは

ステアリングとは、一般的に車の進行方向を変えるための操舵部品である「ステアリングホイール」のことを指します。

ステアリングには、車メーカーから販売される純正品とパーツメーカー等から販売されている社外品があり、車種やボディタイプなどに応じてサイズやデザイン、機能も様々。求める走行感やデザインのイメージに合うものを選ぶことができます。

また、車の進行方向を変えるための操舵機構全体を「ステアリング」と指すこともあり、ステアリングホイールやその先に延びるステアリングシャフト(軸)などから構成されます。ステアリングを回すことでステアリングシャフトに回転が伝達され、さらにその先にあるステアリングギアボックスでシャフトの回転を増幅させることで、少ない力でも車を旋回させることができる仕組みです。

パワーステアリングとは

パワーステアリングとは、油圧や電気モーターの力を使ってステアリング操作を補助する機構です。

かつてはステアリングを回すには大きな力が必要でしたが、現在では、ほとんどの車に電気モーターでハンドル操作をアシストする「電動パワーステアリング」が採用されています。さらに、電動パワーステアリングには、電気モーターのみがアシストする方式と、電気モーターと油圧の組み合わせによりアシストする方式(電動油圧式パワーステアリング)の2種類があります。

電動パワーステアリングは、かつてパワーステアリングの主流だった油圧式に比べて、燃費向上と制御の高度化を実現しています。

ステアリングとハンドルは違う?

日本ではステアリングのことを「ハンドル」と呼ぶことが多いですが、これは和製英語。英語の「handle」は、「取っ手」「取り扱う」などの意味なので、海外では「ハンドル」と言っても通じないと覚えておきましょう。

ステアリング交換のメリット

ステアリング交換のメリット

ステアリングは運転中のドライバーが常に触れる部分。「身体が直接触れる部分にはこだわりたい」という人や中古車に乗る人は、ステアリング交換を考えることもあるかもしれません。ここからは、ステアリング交換のメリットをみていきましょう。

グリップ力の向上

ステアリングの手で握る部分を「グリップ」と呼びますが、このグリップの表皮素材によってグリップ力(握りやすさ)が変化します。

表皮素材には、樹脂、ウレタン、ウッド、本革などがあり、比較的安価な車や廉価グレードには樹脂やウレタン、高級車や高級グレードには、本革やウッドが採用されることが多いです。

特に本革は、滑りにくく手に馴染みやすいため、樹脂製のステアリングから本革巻きのステアリングに交換することで、見た目の高級感アップだけでなく操作性の向上も期待できます。

握り心地の向上

素材だけでなく、ステアリングの太さも握り心地に影響します。

太いステアリングはしっかり握れて安心感があるといわれますが、手の大きさや好みは人それぞれ。手の小さい人にとっては操作しづらいこともあるでしょう。

社外品も含めると、ステアリングには様々な太さのものがあるので、自分にとって握りやすいものを確認して選ぶとよいでしょう。

デザインの向上

運転席の目立つ部分にあるステアリングひとつで、スポーティな雰囲気になったり、高級感がアップしたりと、車のイメージも変わります。

ステアリングには、形や大きさ、色、素材などの違いにより、様々なものがあります。常に手に触れるステアリングだからこそ、自分好みのデザインのステアリングはドライバーの満足度を高めてくれるでしょう。

レスポンスの向上

ステアリングを回して車が旋回する際、「テコの原理」が働きます。

ステアリング径が大きな車は、テコの原理で力が増幅されるため、軽い力でスムーズに動かすことができます。

一方、ステアリング径が小さい車は、少し回しただけでも向きを変えられますが、操作に必要な力は大きくなります。

バスやトラックのステアリングは径が大きく、スポーツカーやレーシングカーのステアリングは径が小さいのはそのためです。例えば、同じ角度だけステアリングを動かした場合、バスやトラックは丁寧な動きで細かな操作がしやすく急ハンドルになりにくい、逆にスポーツカーやレーシングカーは急ハンドルになりやすいクイックな操作が得意となります。

つまり、レスポンスがよくクイックな操作を求める人には小径のステアリングが適しているといえます。

ステアリング交換のデメリット

ステアリング交換のデメリット

次に、ステアリング交換のデメリットをみていきましょう。

重くなる(小径にした場合)

前述したように、ステアリングはテコの原理で動くため、小さくなればなるほど操舵が重くなり、操作しづらくなります。特に女性などにとって、ステアリングの重さは負担となり疲労感にも繋がります。

ご自身の身体に合うもの、求める走行感や目的に適したステアリング径のものを選ぶようにしましょう。

スイッチ類やエアバッグ等が使えない可能性(社外品の場合)

ステアリング交換の際に問題となるのが、エアバッグやステアリングスイッチです。

エアバッグがなかった頃の旧型車などであれば、ある程度気軽にステアリングを交換できましたが、現行車の多くがエアバッグを標準装備しており、ステアリングに各種操作スイッチが付いています。

一般的に、運転席用のエアバッグはステアリングの内部に格納されており、ステアリングスイッチは表面に取り付けられています。メーカーが用意している純正ステアリングに交換するのであれば、エアバッグやステアリングスイッチはそのまま使えますが、社外ステアリングの場合は基本的(※)にそれらの機能はなく、機能性、安全性が損なわれてしまうことになりますので注意が必要です。

※社外ステアリングでも、純正交換仕様により純正エアバッグおよびコントロールスイッチが全て使用可能なものも販売されているので、それらを取り付けるという選択肢もあります

※純正交換仕様の例:86(ZN6)KOUKI/GR&GR SPORT車両(一部)用「トムス・ステアリング カーボン」

ステアリング交換の注意点

ステアリング交換の注意点

ステアリングホイールは、車の運転に不可欠なパーツであることから「重要保安部品」に該当します。交換するステアリングによっては車検で不適合となるケースもあり、注意したい点がいくつかあります。

メーター類が確認できること

ステアリングのサイズや太さによっては、運転席からメーター類の視認性が欠如することがあり、その場合は車検に通りません。

ステアリングを握った状態でメーター類が隠れずに目視できるものを選びましょう。

過度な小径を選ばない

以前はステアリングのサイズに基準が定められていましたが、現在は明確な基準はありません。

しかし、過度に小径なステアリングである場合、車検を通らないこともありますので注意が必要です。

ステアリング交換は純正&プロに依頼を

このように、ステアリング交換においてはデメリットや注意点があります。特別なこだわりがなければ、メーカー純正のステアリングへの交換が理想的です。

また、ステアリングは重要保安部品でもあるため、ステアリング交換作業はプロに任せるようにしましょう。

ステアリング交換の工賃

ステアリング交換を自分で行う人もいますが、エアバッグ搭載車の場合、取り外し・取り付けが複雑になります。交換の際にエアバッグが誤作動を起こして思わぬ事故になることも考えられます。繰り返しになりますが、ステアリングは重要保安部品であるため、ステアリング交換はプロに任せましょう。

ステアリング交換の工賃は、エアバッグ搭載車で1万円前後が目安のようです(※)。
※販売店、ディーラー、カー用品店、整備工場など、どこで交換するか、また車種やステアリングの種類などによっても工賃は変わります

トヨタのステアリング交換をKINTO FACTORYで

トヨタのステアリング交換をKINTO FACTORYで

トヨタとKINTOは、2022年1月より、ステアリング交換も行える「KINTO FACTORY」をスタートしました。

KINTO FACTORYは、トヨタ、レクサスの対象車種をすでに購入されている方に向けて、購入車の経年劣化や購入後の技術革新に合わせて、ソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映することで、常に愛車を最新の状態に「進化」させることを目指したサービスです。

本革ステアリングへの交換など、経年劣化した内外装のリフレッシュやアイテム交換などを行う「リフォーム」や、車の基本性能を向上させる安全装備などを後付けする「アップグレード」、一人ひとりの個性や好みに合わせてクルマの設定を最適化する「パーソナライズ」の3つを提供します。

現在、サービスを受けられる車種地域が限定されますが、KINTO FACTORY では下記のようなステアリング交換メニューを提供しています(2022年5月時点)。

アクアのステアリング交換

アクアのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

アクア本革ステアリング交換

内容

アクアのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

1万6,500円(部品代込、工賃込、税込)

※アクアのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

プリウスのステアリング交換

プリウスのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

プリウス本革ステアリング交換

内容

プリウスのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

1万6,500円(部品代込、工賃込、税込)

プリウスのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

プリウスαのステアリング交換

プリウスαのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

プリウスα本革ステアリング交換

内容

プリウスαのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

1万6,500円(部品代込、工賃込、税込)

プリウスαのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

アルファードのステアリング交換

アルファードのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

アルファード本革ステアリング交換

内容

アルファードのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

1万9,800円(部品代込、工賃込、税込)
茶木目調メタルブラウンウッドメタルウッドは 3万8,500円
※ステアリングヒーターを追加した場合(メタルブラウンウッド)は5万5,000円

アルファードのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

ヴェルファイアのステアリング交換

ヴェルファイアのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

ヴェルファイア本革ステアリング交換

内容

ヴェルファイアのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

1万9,800円(部品代込、工賃込、税込)
茶木目調メタルブラウンウッドメタルウッドは 3万8,500円
※ステアリングヒーターを追加した場合(メタルブラウンウッドメタルウッド)は5万5,000円

ヴェルファイアのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

レクサスNXのステアリング交換

レクサスNXのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

レクサスNX本革ステアリング交換

内容

レクサスNXのステアリングホイールを本革に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

3万8,500円(部品代込、工賃込、税込)
※ステッチは、ライトグレアイボリーダークローズスカーレットから選択可能

レクサスNXのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

レクサスCTのステアリング交換

レクサスCTのステアリング交換

※写真はイメージ

商品名

レクサスCT本革ステアリング交換

内容

レクサスCTの本革ステアリングホイールを新品に交換(スイッチパットは交換の対象には含みません)

メーカー保証期間

取付日から1年

費用

3万3,000円(部品代込、工賃込、税込)
※ステッチはライトグレーアイボリースカーレットダークローズベージュチョコブラウンから選択可能
※ステアリングヒーター装着済み車両の場合は3万8,500円

レクサスCTのリフォーム&アップグレード対象車種などの詳細はこちら

KINTO FACTORYではステアリング交換以外も可能

乗るたびに使うステアリングやシートなどのパーツは経年劣化を感じるもの。新品に交換するだけで車が若返り、印象も変わるでしょう。

また、ステアリングやシートなどは新車の購入時にメーカーオプションとして複数の選択肢があるケースが多いですが、後になってオプション追加やアップグレードをしたくなることもあるかと思います。

そんな時に気軽にリフォームやアップグレードの相談ができる場所があるのはうれしいもの。KINTO FACTORYでは、ステアリング交換以外にも、シート張替え、後付けアクセサリーのコンセントや後付けパワースライドドアの追加、さらには基本性能を向上させる安全装備などの後付けなど、様々なメニューを用意しています。

今後はドライバーの運転特性や嗜好に合わせてクルマの機能を進化させる「パーソナライズ」のサービスも登場します。ぜひトヨタ、レクサスの対象車を所有している方はKINTO FACTORYのウェブサイトをチェックしてみてください。

※対応地域はこちら
※アップグレード(カスタム)対象車種はこちら

ステアリング交換まとめ

今回は、ステアリング交換について紹介しました。ステアリングは常に触れる重要なパーツなので、握り心地や質感など、自分の体の感覚にあったステアリングを選ぶことで、より快適に運転できるでしょう。

また「車のレスポンスを変えたい」「車をリフレッシュしたい」「現状のステアリングの握り心地にしっくりきていない」などのお悩みがある方は、本記事も参考にステアリング交換を検討してみて、ご自身にあったステアリングを探してみてください。

最後に、メンテナンス費用を気にせず、常に安心・安全な状態で車に乗りたいという人にピッタリの「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

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