トヨタ車&レクサス車解説

4代目プリウス(50系)の内装は?進化したデザイン&使い勝手

4代目プリウス(50系)の内装は?進化したデザイン&使い勝手

4代目となるプリウスは2015年にデビュー、2018年12月にマイナーチェンジを行い各部をブラッシュアップしました。

乗車する人の心地よさを第一に考える「アイコニック・ヒューマンテック」をコンセプトにした内装は最新の技術を取り入れるとともに一層使いやすく、洗練されたものとなっています。

今回は常に進化を続けるハイブリッドカー、プリウスの内装について紹介します。

※本記事は4代目プリウス(50系、2015年12月~)に関する内容を含みます。最新モデルの5代目プリウスの内装については以下の関連記事をご参照ください。

4代目プリウス(50系)の内装の特徴

4代目プリウス(50系)の内装 11.6インチの大型ディスプレイ

2018年12月のマイナーチェンジでもっとも目につく変更点は、プリウスPHVに先行採用されていた縦型11.6インチの大型ディスプレイの採用(Aグレードにメーカーオプション)でしょう。

空調やナビゲーションはすべてこのディスプレイを通じて表示、操作できるようになりました。フルHD採用で鮮明な画面に加えて、操作方法は通常のタブレット端末やスマートフォンとほぼ同じなので、初めてでも直感的に操作できるのが特徴です。

一部にホワイトパネルを採用していたセンターパネルや、ステアリングホイールはすべてブラック仕上げとなり高級感が増しています。

4代目プリウス(50系)の大容量室内空間&荷室

4代目プリウス(50系)の内装シート

4代目プリウス(50系)は室内空間が大幅に進化しました。特に後席はシート長が長くなるとともに前席取付機構の変更で、足を前に伸ばしてリラックスした姿勢で座れるようになりました。

4代目プリウス(50系)の大容量室内空間&ラゲージ

荷室の拡大も4代目プリウス(50系)のハイライトです。ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシート下に移動したことで、荷室容量は旧型の446Lから502L(2WD)に拡大しています。9.5インチのゴルフバッグが最大4個(E-Four車は3個)積めるほどの余裕があります。

4代目プリウス(50系)の荷室容量は旧型の446Lから502Lに拡大

4代目プリウス(50系)は「T-Connect」採用でインパネ周りがより充実

4代目プリウス(50系)では専用通信機DCMを搭載(Eグレードを除く)し、トヨタのコネクティッドサービス、「T-Connect」の利用が可能になりました。

販売店装着オプションのT-Connectナビには、24時間対応のオペレーターサービスを受けることもできるプランもあります。

4代目プリウス(50系)の車内装備

4代目プリウス(50系)の車内装備

チルト&テレスコピックステアリング

国産車では上下にステアリングの角度を調整できるチルト機構のみの車も少なくないのですが、プリウスにはステアリング位置を前後に調節できるテレスコピック機構も備わっています。

これにより体型に応じたドライビングポジションを取ることができます。運転による疲労の軽減だけでなく、安全運転においても大切なポイントです。このチルト&テレスコピックステアリングは、全車標準装備です。

快適温熱シート

「Aプレミアム」と「ツーリングセレクション」には快適温熱シートが装備されています。

これはいわゆるシートヒーターですが、単に座面を温めるだけではなく、素早く体を暖めるための「Hiモード」とじんわり温める「Loモード」の切り替えが可能です。寒い日のドライブで効率よく、暖をとることができるのは嬉しいですね。

ヘッドアップディスプレイ

プリウスの「Aグレード」以上には航空機のようなカラー表示のヘッドアップディスプレイが標準装備されています。走行中にフロントウインドウへ速度など走行に必要な情報を映し出すことで、視線の移動を最小限にすることができます。

また、カメラで認識した道路標識も表示することができるので、一時停止や進入禁止など、標識の見逃し防止をサポートしてくれます。

アクセサリーコンセント

アクセサリーソケットだけでなく、家庭用のAC100V・1500Wにも対応したアクセサリーコンセントが2個(「Eグレード」のみ1個)、センターコンソールの後席側と荷室に標準装備されています。

ガソリンが満タンで消費電力が400Wなら約4.5日分の給電が可能。スマホの充電なら約4,000台分もの電力をまかなえる計算になります。ハイブリッドカーの大容量バッテリーを活かし、緊急時の給電システムになることも想定したプリウスならではの装備です。

後部座席のアームレスト

「Eグレード」を除く各グレードの後部座席には、格納式のセンターアームレストが装備されています。後席の乗員が座った時に、ちょうどいい高さに肘をおけるようになっています。

カップホルダーも二個装備されているので後席でもリラックスして過ごせるでしょう。

オートエアコンと空調システム「S-FLOW」

4代目プリウス(50系)のオートエアコンと空調システム「S-FLOW」

プリウスは全車インバーター付きオートエアコンが標準装備されています。単純に冷やす/温めるだけではなく、室温や日射量などをセンサーが測定して自動的に調整することで最適な車内環境を作り出します。

またプリウスには効率的な送風システム「S-FLOW」機能も装備。これは最新型家庭用エアコンのように、人の位置をセンサーで感知してピンポイントで送風する機能です。

車内温度を一律に調節する必要がないため、乗車する人にとって快適なだけでなく低燃費にも貢献します。 さらに、プリウスの「Aプレミアム」と「Aプレミアム “ツーリングセレクション”」には、肌や髪にやさしい水に包まれた弱酸性の「ナノイー」をエアコン吹き出し口から放出するシステムを標準装備し、車の中でエステ気分を楽しむことができます。

スマホを「おくだけ充電」してくれる装備

4代目プリウス(50系)のおくだけ充電

プリウスの「Aプレミアム」と「Aプレミアム “ツーリングセレクション”」のセンターコンソールには、スマホをケーブルにつなぐことなく充電可能(※)な「おくだけ充電」がメーカーオプションとして設定されています。ケーブルの抜き差しは意外に面倒なものですし、スマホによってケーブルの種類が異なって面倒という悩みもなくなるでしょう。

※ワイヤレス充電の規格Qi(チー)に対応した一部の機器、もしくはQiに対応したアクセサリーを装着した機器などに限られます

4代目プリウス(50系)の車内収納

コンソールトレイと大容量のコンソールボックス

4代目プリウス(50系)のコンソールトレイと大容量のコンソールボックス

プリウスのセンターコンソールボックスは使いやすさにこだわりながらも大容量を確保、S以上のグレードではフタ付きとなっています。

スマホを置くのにちょうどいいセンターコンソールトレイもあるので、室内での小物の置き場に困ることはないでしょう。

以下、特に注記がない場合、全車標準装備です。

運転席にはカードホルダー

T-Connectナビを装着しない場合には運転席の右側がカードホルダーになります。その名の通り、それほど大きな物は置けませんが、ちょっとしたものを置いておくのに最適です。

オーバーヘッドコンソール

ルームランプ内蔵のオーバーヘッドコンソールにはサングラスホルダーが装備されています。ドライビングの必需品ともいえるサングラスですが、意外に車内での置き場に困るもの。

ここなら他の物の下敷きになってしまうこともなく、使いたい時にはさっと取り出せるので便利です。

助手席グローブボックス

助手席側に装備されるグローブボックスは、開口部はさほど大きくないものの横長で奥行きもあるので書類などを収めるのに適しています。

開閉ノブが運転席側から操作しやすい位置にあり細部にまでメーカーの気遣いが見受けられます。

ドアポケットとペットボトルホルダー

フロントドアにはペットボトルホルダー付きのドアポケットが、リヤドアにはペットボトルホルダーが装備されています。

前席センターにはドリンクホルダーが2個、後席もアームレストに2個装備されているのでロングドライブでも安心です。

シートバックポケット

「Eグレード」を除く各グレードの運転席・助手席シートバックは、ポケット付きです。あまり厚みのあるものは入れられませんが雑誌やタブレットなどを収めるには最適でしょう。

助手席のファスナー付きポケット

また、細かい工夫ですが「Eグレード」を除く各グレードの助手席側のシートバックポケットはファスナー付きで、落としたくないものや丁寧に扱いたいものを入れるのに便利です。

4代目プリウス(50系)のグレード別インテリア

エントリーグレードの「Eグレード」

エントリーグレードとなるのがEグレードです。装備はシンプルですがプライバシーガラス、オートエアコン、スマートエントリー&スタートシステムなど必要な装備は揃っています。

オーディオレスですがフロントの4スピーカーは標準装備となっています。またEグレードのみコンソールボックスがフタのつかない仕様です。

なお選べる内装色はブラックのみでシートはファブリック仕様となっています。

カラーやファブリックの選択肢が増える「Sグレード」

Sグレードになるとインテリアカラーとシートカラーにブラックとクールグレーのファブリックが用意され、シートのファブリックもエンボス付きで、よりシックな素材になります。

スピーカーが6つ(フロント×4、リヤ×2)になりリヤセンターアームレストとファスナー付きシートバックポケットが装備される他、アクセサリーコンセントが2個(後席足元および荷室)になるのもSグレードからです。

内装の上質感が増す「Aグレード」

AグレードのシートはカラーこそブラックまたはクールグレーとSグレードと同じながら、シート素材が上級ファブリックにアップグレードされています。

またフロントのコンソールトレイがブラックからピアノブラック加飾が施されたことにより、上質感ある仕上がりになっています。

先代プリウスのレザーパッケージに相当する「Aプレミアム」

AプレミアムはAグレードをベースにさらに高級感溢れる仕立てとなったグレードで、先代プリウスのレザーパッケージに相当します。

Aプレミアム(ツーリングセレクション含む)のみの装備としては、エアコンの冷気をシートに吸い込むことで移動を快適にするシートベンチレーションがあります。真夏のドライブもより快適に過ごせるでしょう。

また、メーカーオプションでJBLサウンド・システム(8ch、10スピーカー)が選択できるのでサウンドにこだわる方におすすめです。便利な「おくだけ充電」がオプションで選べるのもこのグレードからです。

スポーティ仕立ての「ツーリングセレクション」

ツーリングセレクションは、SグレードとAグレードおよびAプレミアムグレードに設定されている内外装を、よりスポーティな仕立てにしたグレードです。

シート表皮はAプレミアムが本革、AとSは防塵・防汚染機能付き合成皮革となりミッドブルーのステッチが施されています。また運転席・助手席の快適温熱シートもツーリングセレクションを選ぶと装備されます。

ステアリングについてもAプレミアムは本革、AとSでは合成皮革巻きでいずれも手に馴染むしっとりした触感が特徴です。

4代目プリウス(50系)の価格・グレード

走行性能や安全性能は共通なので、違いは内装の細かい装備やシート素材などとなっています。現行型からはE-Four(4WD)仕様も選べるようになりました。プリウスの価格は、エントリーモデルの「Eグレード」の259万7,000円(税込)からで、カラーやファブリックの選択肢が増える「Sグレード」、内装の上質感が増す「Aグレード」、さらに上級な「Aプレミアム」の4グレードに加え、「Sグレード」以上にはスポーティ仕立ての「ツーリングセレクション」が用意されています。

4代目プリウス(50系)のグレードや当時の価格についてはトヨタ公式サイト内の4代目プリウス(50系)のカタログを、最新モデルの5代目プリウスのグレードや価格に関してはプリウス公式サイトでご確認ください。

プリウスを「KINTO」で利用する方法

プリウスの購入を考えているのであれば「KINTO」の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

4代目プリウス(50系)の内装まとめ

4代目プリウス(50系)

4代目プリウス(50系)の内装はやわらかなラウンドシェイプを採用したインパネや、大型の液晶ディスプレイパネルを始め最新のトレンドに沿いつつも、各操作系やスイッチ類、細かな収納にいたるまで機能性を重視した設計がされています。

インテリアカラーもブラックとクールグレーが設定されファミリーユース、ビジネスユースを問わず様々なシチュエーションに合わせて選べる設定になっています。すみずみまで心配りの効いた室内空間で快適なドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

よくある質問

4代目プリウス(50系)の特徴は?

2015年にフルモデルチェンジした4代目プリウス(50系)は、トヨタの新型プラットフォームTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用した第1号モデルとして話題になりました。進化したハイブリッドシステム、アグレッシブなエクステリアデザイン、広がりと包容感があるインテリアデザインが「進化とチャレンジ」を感じさせます。

2018年12月のマイナーチェンジで大きく変わったのが、フロントとリアのエクステリアデザイン。縦基調のライト類を備えた斬新なデザインは、水平基調のデザインへ変更されました。エクステリアの変更に合わせ、内装もホワイトベースからブラックベースのカラーへ変更。内装・外装ともに、品の良さを重視した方向へシフトしています。

ハイブリッドシステム「THS Ⅱ」の特徴は?

4代目プリウス(50系)の特徴のひとつが、パワフルな走りと同時に低燃費を実現しているハイブリッドシステム(THS Ⅱ:TOYOTA Hybrid System Ⅱ)。

3代目プリウスと同様に1.8L直列4気筒エンジンですが、熱効率の改善とともにハイブリッドシステム全体の小型軽量化を図ったことで、WLTCモード燃費で27.2km/L~32.8km/L(2WD)という、高い燃費性能を実現しました。

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