クルマとお金
車の買取相場はどのように決まる?車買取の基本を総まとめ!
今回は、車を買取に出す際に知っておきたいポイントをまとめて説明します。
購入した車を最後まで乗り潰す人もいれば、数年で買い換える人もいます。車を買い換える際には、あまり深く考えずに下取りに出す人も多いのではないでしょうか。
より高値で買取ってもらうために覚えておきたい点や、手続きの流れなどに加え、査定時のチェックポイントもあらかじめ知っておくことで、今すぐ買取に出さない場合でも数年後を見据えた車の利用につながるでしょう。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
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車を買取に出す際の選択肢
車を買取に出す際、買取先の選択肢はいくつかありますが、それぞれの特性や違いは意外と知られていません。メリットやデメリットに着目して見てみましょう。
販売店(ディーラー)での下取り
一番手間がかからないのは、車を買い換える際、販売店に下取りを頼むことです。販売店であればユーザーからの信頼度も高く、安心して依頼できます。
場合によっては買い換え時の値引き交渉を進める際に、下取り額をアップしてもらえることも期待できます。
中古車販売店
別の選択肢として挙げられるのは、中古車販売店に買取ってもらう方法です。買取られた車はそのまま中古車として販売されるため、中古車市場で人気の高いモデルはより高値での買取が期待できます。
一方で、中古車としてあまり人気のない車種は、期待通りの査定額がつかない可能性もあります。あらかじめ売りたい車種の人気度を把握し、できれば買取相場を知っておきたいところです。
車買取専門店
車の買取には、買取専門の店舗から査定を受けるという選択肢もあります。
買取った車を中古車として市場に出す点は中古車販売店と同様ですが、買取専門店の場合は業者オークションに出品することになります。
中古車販売店と同じく、中古車で人気の高いモデルは高値がつく傾向にあるため、好条件で買取ってくれることも期待できます。
さらに車の部品・パーツ単位で買取可能な業者では、通常は査定額がつかないものでも買取ってもらえる場合もあります。
個人売買
ユーザー間の個人売買による取引という方法もあります。
個人売買は、業者による中間マージンが発生しないため、買う方は安く購入でき、売る方も高く売却できるというメリットがあります。
しかし個人売買は、車両のコンディションに関する事や、車が短期間で故障した際の補償問題など、取引によるトラブルが想定されます。
さらに、取引に必要な書類等を調べて、自分で取り揃える必要があります。相手方とのコミュニケーションも含めて、それなりの手間がかかるのも事実です。
そのため、やむを得ない事情がない限りは、できるだけ避けた方が賢明といえます。
車を買取ってもらう際の流れ
それでは、買取店や中古車販売店を中心に、買取ってもらうときの手続きについて、一連の流れを見ていきましょう。
買取ってもらうお店を選ぶ
車の買取を依頼するには、まずどこに頼むかを考えましょう。
より好条件で買取ってもらうという観点も大事ですが、ユーザーに接する態度も重視してみてください。
買取先として信頼できる店なのかどうか、総合的に考えて買取先を選びたいところです。
査定を行う
依頼先が決まったら、実車の査定を受けることになります。買取店と連絡を取りながら、詳細について指示を受けます。
査定方法としては、買取店に車を持ち込む「持ち込み査定」と、査定員に来てもらう「出張査定」があります。
大手買取会社の場合、ほとんどの場合は出張査定でも別途費用はかからないようですが、念のため、査定に手数料がかかるかどうか、前もってホームページなどで確認しておくと良いでしょう。
持ち込み査定
持ち込み査定は、買取店や中古車販売店に直接車を持ち込んで査定してもらう方法で、その場で査定額がわかります。
条件に納得すればそのまま買取ってもらうことも可能で、詳細の打ち合わせを進めることも可能です。
あまり買取額や条件にこだわりがなく、手っ取り早く車を売りたい人にとっては便利な選択肢といえます。
出張査定
持ち込み査定は自ら車を持ち込まなければならないため、時間のとれないユーザーにとっては、やや不便かもしれません。
その場合は、査定員に現地まで来てもらう出張査定を利用するという手段もあります。また出張査定では、故障や車検切れ等で公道を走行できない車両の査定を受けることも可能です。
買取店によっては出張料金を請求されることもあるため、あらかじめホームページなどで確認しておきましょう。
一括査定
複数の業者からまとめて買取額の提示を受けられるのは、一括査定ならではのメリットです。持ち込み査定と出張査定は個々の買取店と連絡をとるため、1回の申し込みで1つの査定額しか出てきません。
各社から提供されている一括査定サイトのサービスを利用すれば、申し込みを1回行うだけで複数業者への申し込みが同時に行えます。
また業者間の価格競争になるため、人気の高い車種はより好条件で買取ってもらうことが期待できます。
注意したいのは「査定の申し込みが一括でできる」という点で、基本的には、査定はそれぞれの買取店から受けることになります。
査定への立会などの手間がかかる点や、個人情報が業者に渡るため営業電話が来る可能性がある点などのデメリットもあるので、詳細はあらかじめ確認しておきましょう。
手続きを行う
実車査定を受け査定額に納得した場合は、具体的な売却手続きを進めていきます。
手続き自体は買取店側で対応してくれることが多く、ユーザーは指定された書類を用意します。
※手続きに必要な書類は、普通車と軽自動車では多少異なるため注意が必要です。
参考までに、「トヨタのクルマ買取」では、以下のような書類が必要と記載されています。
必要なもの
- 実印
- 印鑑証明 2通(1通の場合あり)※都道府県によって必要部数が異なる
- 自動車検査証
- 自賠責保険証
- 自動車税の納税証明書(有効期限内のもの)
- リサイクル預託券
- 整備手帳・取扱説明書(カーナビなどの保証書)
※転居がある場合、婚姻等で氏名が変わった場合など、追加書類が必要
※純正パーツ・スペアキーなども必要
その他署名捺印が必要な書類
- 委任状
- 譲渡証明書
- 自賠責保険承認請求書
- 自動車税還付委任状 など
※書類は店頭でも用意あり、必要に応じて記入・捺印
車両引き渡し
手続きが完了したら、車両を買取店に引き渡します。書類提出時に車両を同時に引き渡すところもあるため、引き渡しのタイミングについてはあらかじめ買取店に確認しておきましょう。
その際、車内に忘れ物がないかをあらためて確認しましょう。特にドライブレコーター内の記憶媒体(SDカードなど)や、オーディオ内のメディアは見落としがちです。
もうひとつ注意したい点は、個人情報の削除です。ナビゲーションシステムに登録している自宅やマイポイントなどの情報は、忘れずに削除しておきましょう。
入金
車両を引き渡した後、代金が支払われます。最短2日での振込みを謳っている買取店もありますが、多くの場合は入金までの期間が明記されていません。
トラブルを未然に防ぐため、査定申し込みの際に入金までの期間を確認しておきましょう。
車の買取をしてもらう際に注意すべきこと
車の買取手続きがスムーズに済めば何も問題はありませんが、名義変更や入金が完了するまでは油断できません。
想定されるトラブルや注意点について、いくつか紹介します。
未入金への対処法
大手の買取専門店の場合は、車両引き渡し後1週間を目安に口座に入金されるようですが、業者によっては、伝えられていた入金予定日よりも入金が遅れることも想定されます。
その場合、未入金に気付いた時点でまずは買取店に連絡を入れましょう。万が一、業者に連絡がつかないといった場合は、国民生活センターや一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)車売却消費者相談室など、トラブル解決に関する専門家に相談しましょう。
書類のチェックは入念に
通常は査定の後、実際の手続きを始める際に必要書類を準備・提出することになりますが、書類が揃っているかはあらかじめ確認しておきましょう。
準備が必要な書類は、助手席のグローブボックスにしまっている場合が多いですが、紛失していることに気付かないままの場合もあります。
書類の準備が遅れると査定額に影響する場合もありますので、買取に出すことを決めた時点でしっかりとチェックしておく必要があります。
ガソリンを満タンにしておく必要はない
車を買取ってもらう際、ガソリンなどの燃料を満タンにしておく必要はありません。
給油量が多いからといって、査定額がアップするわけでもないため、必要最低限給油されていれば十分です。
車の買取相場はどのように決まる?
車の買取価格は1台ごとに異なりますが、車の買取相場はある程度決まっています。どんな要素に左右されるのかという傾向を掴むことで、自分の車がどの程度で売れるのかを知ることができるでしょう。
では、買取相場を決める要素を具体的に見ていきます。
車種・ボディタイプ・グレードといった諸条件
車の買取相場を大きく左右する要素、それは車種やグレードといった車のタイプです。
新車が人気モデルの場合は中古車も人気が高く、買取価格も高値になる傾向があります。またグレードが違うと装備も変わるため、グレードによっても買取価格が変わってきます。
さらに車の世代も、買取相場に影響を及ぼす重要な要素になります。例えば、比較的新しい年式のものでも、フルモデルチェンジされる前のモデルであれば、基本的には買取相場は低くなってしまいます。
もちろん、希少価値のある限定モデルといった車もあるため、必ずしも「最新モデル=人気車で買取価格が高値」というわけでもありませんが、多くの車種は旧世代の方が安くなる傾向にあるといえます。
買取される車の状態
車の買取価格は、買取に出す車の状態によっても左右されます。
ボディの傷や塗装の状態、エンジンやサスペンションなど、車としての機能に直結するコンディションに加え、走行距離や車検の残期間などといった比較的わかりやすい項目もあります。
中古車市場の季節トレンド
車の買取価格は、そのときの中古車市場の影響も大きいです。中古車市場は新車と同様に、より多くの台数が売れる時期があります。
※データ出典元:一般社団法人日本自動車販売協会連合会 月別統計データ
上のグラフを見てもわかるように、3月と9月に山があります。特に3月は、年度末の決算月となる企業が多いことや、引っ越しや就職など生活が一変するユーザーに合わせて販売店などもセールを実施したりすることが多いとされ、中古車市場も大きく動きます。
3月に中古車として流通させることから逆算すると、1月~2月頃に買取ってもらうことを検討すれば、より高値で買取ってもらうことも期待できるでしょう。それ以外では、7~8月が狙い時といえそうです。
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車の買取相場を調べる際の注意点
査定前にあらかじめ、車の買取相場をインターネットで確認できるサイトが増えています。
ある程度の目安を知っておけば買取ってもらう際の交渉材料にもなるため、よほどの希少車でない限りはあらかじめ相場を確認しておくとよいでしょう。
この際に気を付けたい点について、いくつか紹介します。
相場はあくまで参考
買取相場はあくまで「相場」です。走行距離や傷の状態をはじめ、買取る際の車両コンディションが全て同じということはありません。
したがって、実際の査定額は、実車を見てみないとわかりませんので、買取相場は目安程度に考えるようにしましょう。
相場より安くなるケースも
前項で述べたように買取相場は目安でしかないため、査定内容によっては相場より低い価格になる場合があります。
相場はあくまで一般的なコンディションにおける買取相場になります。修復歴があったり、走行距離が極端に多かったりという場合も、相場より安くなります。
また「中古車として売れる車を高く買取る」という特徴から、カラーは買取額にも影響します。車種にもよりますが、買取価格が高めのカラー、買取価格が低くなりがちなカラーがあることを理解しておきましょう。
車を買取ってもらう際のチェックポイント
買取価格に影響する要素は、自分では変えられないものも多いですが、ちょっとした工夫をしておくことで、より高値で車を買取ってもらうことも期待できます。
一般的に知られている点が多いですが、あらかじめ知っておくことで対策や心の準備をして査定に臨めるでしょう。ここでは5つを取り上げて紹介します。
外装
カラーや傷・汚れといった点は、査定額を左右する大きな要素のひとつになります。
中古車市場に影響を受けるという意味でカラーはもちろんですが、細かい傷や塗装褪せ・シミなども細かくチェックされます。
査定前に、あらかじめ洗車をして汚れを落としておくと良いでしょう。
内装
車の内装もまた、査定額に大きく影響を及ぼすポイントです。車の内装を見れば、オーナーがそれまでどんな使い方をしてきたのかが一目瞭然です。
また内装の見た目に加え、車内の臭いも査定額に影響します。特にタバコ臭やペット臭を嫌う人は多いため、臭いがついている場合は査定額が落ちてしまいます。
可能であれば、消臭剤を使用したり、風通しを良くして臭いを和らげると良いでしょう。車内を奇麗にするだけで、査定時の印象が変わります。
付属品やオプションサービス、純正パーツ
買取時に必須ではありませんが、取扱説明書やスペアキー、新車時の保証書、整備手帳など新車時についてくるものを揃えておけば、査定額のアップが期待できます。
また、メンテナンスパックなどのサービスが引き継げる場合も、査定額は上がります。査定に出す前に確認しておきましょう。
さらに、高値の買取価格をつけてもらうためには、パーツを交換したものは純正のパーツを揃えておくことも重要です。
社外のカスタムパーツが原因でマイナス査定されてしまった場合、純正パーツに戻すことでマイナス査定を回避できる可能性があります。
走行距離
買取価格は、使用経過月数と走行距離に応じて変わっていきます。
平均的な年間走行距離は、自家用の場合は10,000km前後とされていますが、平均を大幅に超えるような走行距離の場合は査定額が下がる傾向にあります。一方で、下回る走行距離では、査定額のアップが見込めます。
また、レクサスやランドクルーザーなどの高級車は、一般的な車種に比べて走行距離によるマイナス点が少なくなる傾向があります。高級車は耐久性が高く長持ちするとの判断によるものといえそうです。
機械部分や整備記録
エンジンをはじめとした機械部分も、車の査定額を左右する大きな要素です。
査定時にはエンジンの異音などをチェックしますが、整備記録を保管しておくことも、高値をつけてもらうためには大事なポイントです。 車のカルテとも呼ばれる整備記録には、いつどんな点検・整備をしたかが全て記録されています。整備記録が残っている車はきちんとメンテナンスがされている証拠ともいえるため、査定額のアップも期待できます。
車買取のまとめ
長年乗った愛車を手放す際は、ご自身が納得した方法で気持ちよく買取ってもらいたいと考えますよね。ここまで紹介した点も頭に入れて、ご自身に合った方法を模索してみてください。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
よくある質問
車の個人売買による取り引きはおすすめ?
個人売買は、業者による中間マージンが発生しないため、買う方は安く購入でき、売る方も高く売却できるというメリットがあります。しかし個人売買は、車両のコンディションに関する事や、車が短期間で故障した際の補償問題など、取引によるトラブルが想定されます。さらに、取引に必要な書類等を調べて、自分で取り揃える必要があります。相手方とのコミュニケーションも含めて、それなりの手間がかかるのも事実です。そのため、やむを得ない事情がない限りは、できるだけ避けた方が賢明といえます。
車買取の一括査定のメリットは?
複数の業者からまとめて買取額の提示を受けられるのは、一括査定ならではのメリットです。持ち込み査定と出張査定は個々の買取店と連絡をとるため、1回の申し込みで1つの査定額しか出てきません。各社から提供されている一括査定サイトのサービスを利用すれば、申し込みを1回行うだけで複数業者への申し込みが同時に行えます。また業者間の価格競争になるため、人気の高い車種はより好条件で買取ってもらうことが期待できます。
注意したいのは「査定の申し込みが一括でできる」という点で、基本的には、査定はそれぞれの買取店から受けることになります。査定への立会などの手間がかかる点や、個人情報が業者に渡るため営業電話が来る可能性がある点などのデメリットもあるので、詳細はあらかじめ確認しておきましょう。
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