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高齢者の車買い替えには新車がおすすめ?おすすめ車種も紹介
交通事故の死亡件数のうち、高齢運転者(75歳以上)が占める割合は増加傾向です。また、年齢を重ねるごとに足腰が弱っていくため、乗り降りのしやすいほうがいいでしょう。
本記事では、交通事故の予防につながる機能が充実した車や、乗り降りのしやすい車など、高齢者におすすめの車を紹介します。買い替えるときに注目すべきポイントや、おすすめ車種をピックアップしていますので、身近な高齢者が車の買い替えを検討しているときの参考にしてみてください。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
高齢者の車買い替えには新車がおすすめな理由
警察庁の統計によると、75歳以上の高齢運転者による交通死亡事故は、工作物への衝突や路外への逸脱など単独事故によるものが多いことが明らかとなっています。
※この場合の工作物とは、防護柵や分離帯、標識、信号機、街路灯、など、道路や路外に設置された建物以外の道路に接着された物のことを指します
また、ハンドルの操作の誤り、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの運転操作不良、わき見運転や安全不確認などの認知および判断不良による交通事故も多いことがわかっています。
このような工作物への衝突や路外への逸脱などの単独事故、操作不良や判断不良による事故は、最新の運転支援システムや安全装置が装備されていたら、事故の防止につながっていたかもしれません。
そのため、高齢者が車を買い換えるときは、最新の安全装備や支援システムが充実している新車をおすすめします。
高齢者におすすめな車の特徴・装備
前段では高齢者の事故という観点から最新の安全装備や支援システムが搭載されている新車をおすすめしましたが、乗り降りがしやすい機能など、高齢者が選ぶ際に見るべきポイントはほかにもあります。
ここからは、高齢者にも最適な車の特徴や装備を紹介します。
乗り降りしやすいステップ
まずは、乗り降りがしやすいステップの装着です。こうした車は、高齢者がいるファミリー層などにおすすめです。
例えば、ノアのメーカーオプションに用意されている「ユニバーサルステップ」は、スライドドアが開くと同時に乗り降りをサポートするステップが助手席側スライドドアの地上から200mmの位置(2WDの場合)に出現します。
ウェルキャブ(福祉車両)
続いて、トヨタの福祉車両である「ウェルキャブ」です。ウェルキャブには、①シートへの乗り降りをサポートするタイプ、②車いすのまま乗り降りするタイプ、③ご自身での運転をサポートするタイプの3つのタイプが用意されていますので、詳しく見ていきましょう。
①シートへの乗り降りをサポートするタイプ
まずは、「シートへの乗り降りをサポートするタイプ」です。このタイプのウェルキャブカーは、次の6種類が用意されています。
名称 | 機能や特徴 | 設定車種 |
---|---|---|
助手席ターンチルトシート(メーカーオプション) | 助手席が手動で回転し、座面と背もたれがチルト(前傾)します。乗降をサポートする機能です。 | ヤリス、アクア |
助手席リフトアップシート車 | 助手席が電動で回転し、車外へ大きくスライドダウン。シートの高さを乗り降りしやすい位置に調整できるため、車いすへの移乗もスムーズにできます。 | ルーミー |
助手席リフトアップチルトシート車 | 助手席が電動で回転して、車外へスライドダウン&チルト(前傾)。立ち上がりや着座をサポートします。 | ノア、ヴォクシー |
サイドリフトアップチルトシート装着車 | セカンドシートが電動で回転し、車外へ大きくスライドダウン&チルト(前傾)。乗降をサポートします。 | ノア、ヴォクシー |
ウェルジョイン | 2人掛け専用セカンドシートや手すりなどを装備した多人数乗車ができるウェルキャブカーです。車種によって装備の設定が異なります。福祉施設や医療機関などの送迎におすすめです。 | ノア、ハイエース |
車いす収納装置付車/車いす収納装置 | 車内に車いすをスムーズに収納できる電動式の車いす収納装置です。車いす収納時の負担を軽減できます。 | ヤリス、アクア、ルーミー |
②車いすのまま乗り降りするタイプ
次に、「車いすのまま乗り降りするタイプ」です。こちらのウェルキャブカーは、2種類用意されています。
名称 | 機能や特徴 | 設定車種 |
---|---|---|
車いす仕様車(スロープタイプ) | 車両後部に装備されるなだらかなスロープにより、車いすやストレッチャーのまま乗り降りできます。 | シエンタ、ノア、ヴォクシー |
車いす仕様車(リフトタイプ) | 車両後部に装備されたリフトによって車いすやストレッチャーのまま乗り降りできます。 | ハイエース |
③ご自身での運転をサポートするタイプ
最後に、「ご自身での運転をサポートするタイプ」です。このタイプには、「フレンドマチック取付用専用車」があり、通常より軽い力で操作できる「専用パワーステアリング」が装備されます。シエンタとアクアに設定されています。
安全装備
続いて安全装備について解説していきます。
トヨタの安全装備「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」や「パーキングサポートブレーキ」など、先進的な機能が装着されている車も高齢者におすすめです。
先述した高齢運転者の単独事故や操作不良などによる事故は、トヨタセーフティセンスやパーキングサポートブレーキで防止または回避できる可能性があることから、安全装備は車選びで注目すべきポイントといえます。ただし、安全装備の機能には限界があるため、システムを過信しないよう注意してください。
それではここから具体的な装備を見ていきましょう。
衝突被害軽減ブレーキ
まずは、衝突被害軽減ブレーキ(トヨタセーフティセンス「プリクラッシュセーフティ」)です。単眼カメラとミリ波レーダーによって車両・自転車・歩行者を検知し、衝突する可能性が高くなった場合に警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイ表示で危険を知らせるシステムです。
また、衝突の危険が迫っているときに運転者がブレーキ操作をしなかった場合は、システムがブレーキをかけて衝突被害の軽減をサポートします。
ペダル踏み間違い急発進抑制装置
ペダルの踏み間違いによる急発進や誤発進を抑制する装置も高齢者におすすめです。
駐車場や狭い場所でのペダル踏み間違いは、大きな事故の原因となります。パーキングサポートブレーキでは、車両の前後に取り付けられているセンサーで障害物を検知し衝突や急発進しないようサポートします。
車線逸脱警報装置
続いての車線逸脱警報装置は、道路の線を認識し、車線を逸脱したり、ウインカーを出さずに車線変更しようとした場合に警報を鳴らし、ドライバーに注意喚起するシステムです。車種によっては、ステアリング操作支援をするタイプもあります。
この装置を活用しながら、車線を変えるときは必ずウインカーを出して進路変更をするようにしましょう。
先進ライト
先進ライト(トヨタセーフティセンス「オートマチックハイビーム」や「アダプティブハイビームシステム」など)は、先行車や対向車などを検知して自動でハイビームとロービームを切り替えたり、部分的に減光したりする機能です。また、ハンドル操作やウインカーの操作に応じて、照射範囲を自動制御するライトもあります。
その他の先進安全技術
その他の安全装備には、次のような機能があります。
- アラウンドビューモニターやリヤビューモニター
- オートライト
- 道路標識認識装置
- 後側方接近車両注意喚起装置(ブラインドスポットモニター)など。
どれも事故予防、安全運転をサポートしてくれる機能です。車選びの際には、事故の軽減をサポートするこうした安全装備をぜひチェックしてみてください。
高齢者におすすめの車をピックアップ
高齢者におすすめの機能や装備がわかったところで、高齢者におすすめの車種を紹介します。ここでピックアップしている車は、代表的なモデルであるため、用途や予算に応じて適切な車を選ぶようにしてください。
アルファード/ヴェルファイア
2023年6月21日に発売された新型アルファードと新型ヴェルファイアは、まずおすすめしたい1台です。
新型アルファード/ヴェルファイアは、トヨタのミニバンとして最大級の大きさを誇り、広々とした室内空間が魅力となっています。また、安全装備の「トヨタセーフティセンス」は、トヨタのミニバンとして最も充実した機能を搭載。さらに、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」も装備するなど、機能が充実しています。ほかにも、ユニバーサルステップやセンターピラーロングアシストグリップを装備するなど、快適な乗り降りがサポートされており、ともに高齢者の方におすすめの1台です。
アルファードについては、ウェルキャブとして、サイドリフトアップチルトシート装備車もラインアップされており、こちらはGグレードをベースとしています。
ノア/ヴォクシー
トヨタ ノア/ヴォクシーは、2022年1月に4代目へフルモデルチェンジしたミニバンです。
広くて快適な室内空間が魅力のノア/ヴォクシーは、メーカーオプションで「ユニバーサルステップ」を装着でき、乗降性をさらにアップさせることが可能です。また、トヨタセーフティセンスの多くの装備やパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)が標準装備となっていることも嬉しいポイントです。
安全性が高く、広くて快適。さらにはウェルキャブ仕様もあるので、高齢者におすすめの1台と言えるでしょう。
シエンタ
シエンタは、2022年8月に3代目へフルモデルチェンジしたコンパクトミニバンです。
広い室内空間、取り回しの良さ、330mm(2WD車の場合)の低いフロア地上高、段差のないフラットなフロアなど、世代を問わずさまざまなユーザーに嬉しいポイントがコンパクトなボディに凝縮されています。全車標準装備される最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」によって、安全性に優れていることも魅力です。
シエンタも、車いす仕様車やフレンドマチック取付用専用車などウェルキャブ仕様が用意されており、高齢者におすすめです。
クラウン
2022年秋から販売を開始した16代目クラウン第一弾の「クラウンクロスオーバー」は、セダンとSUVを融合させた新しいスタイルが特徴です。大径タイヤの採用により、従来のセダンより高いヒップポイントを獲得。乗り降りがしやすく、視界のいい着座位置を実現しています。「トヨタセーフティセンス」「トヨタチームメイト」など、最先端の先進安全・運転支援システムを装備しているので、高齢者の方にもおすすめの1台です。
ヤリス
ヤリスは、2019年12月に発表され2020年1月から販売を開始したコンパクトカーです。
扱いやすい5ナンバーサイズのボディ、軽快なハンドリングと快適な乗り心地、最新の安全・安心技術を備えていることが特徴となっています。もちろん、トヨタセーフティセンスは標準装備(グレードによって機能が異なる)です。買い物や送迎など日常使いを中心とした使い方にちょうどいい車であるため、多くの人におすすめできる1台となっています。
ヤリスは、ウェルキャブとして車いす収納装置付車が用意されています。
まとめ ~免許返納が視野に入るならKINTO、特に解約金フリープランがおすすめ~
高齢運転者の事故は、最新の安全装備によって防ぐことができるケースが多々あります。そのため、高齢ドライバーが運転する車は、最新の安全装備が装着されているモデルを選ぶと安心です。
車に乗り続けなければならない理由があるけど、免許返納も視野に入れているのであれば、サブスクリプションサービス「KINTO」がおすすめです。
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最新の安全装備を搭載した車を定額で必要な期間だけ乗りたいときは、KINTOの解約金フリープランを検討してみてはいかがでしょうか。
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