試乗記・レポート
GR86 by TOM’S×KINTO試乗レビュー!注意深く手の入ったTOM’Sプロデュースの車/軽量級GR86が少し中量級になった走り味
GRのスポーツカー「86」にTOM’Sが手を加えたGR86 by TOM’S×KINTO。この車両がMOSKINのレンタカーとして提供開始されることになりました。どのような走り味や乗り味なのか、東京の街中や首都高で試乗してみました。
クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!
※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:25年6月
≪YouTubeにて関連動画を公開中≫
今回の記事の内容は下記動画にて公開中です。合わせてご覧ください
GR86 by TOM’S×KINTO 試乗概要
完成度の高い外観スタイル。空力パーツをごく自然に装着
TOM’Sが手掛けるGR86 by TOM’S×KINTOは、厳選された高品質なKINTOアップ車両(中古車)に、様々なカスタマイズアイテムを組み込んで仕上げた一台です。そのため、外観や内装はオリジナルのGR86を基に、各種パーツ類が装着されています。
初見で印象的だったのは、その完成度の高さです。まるで「メーカー純正商品」を見ているような自然さと違和感の無さに驚かされました。
前後およびサイドに装着された空力パーツのデザインや装着方法が非常に自然で洗練されており、後付け感がなく違和感がありませんでした。それでいて、ノーマルのGR86とは明確に異なる存在感を放っていると思いました。

ストックのGR86とほぼ変わらず、ドライビングに集中できるインテリア
内装は、スターターボタンとステアリングが変更されているのみで、その他は基本的にストックのGR86と同じデザイン・仕様となっています。
GR86のインテリアは、「運転操作に集中しやすく、車との一体感を得られるデザイン」が特徴ですが、その魅力はそのままGR86 by TOM’S×KINTOにもしっかり受け継がれていました。
直線的なダッシュボードに加え、視認性・操作性に優れた各種インターフェイスが配置されており、乗り込んですぐにスタートしても問題なく扱えると感じました。
また、先代86から質感の向上が図られている点も好印象で、ステアリング、シフトノブ、サイドブレーキ、各種スイッチ類など、「見て・触って・操作して」感じる質感が大きくレベルアップしたと思います。
短い試乗時間でしたが、スポーツカーらしい“運転操作に集中できる空間”と“車との一体感”を味わえるインテリアと乗り味のおかげで、気分の良いドライビング体験ができました。

バランスの良いGR86の持ち味を活かし、少し中量級に振った走り味
GR86 by TOM’S×KINTO の走り味は、ストックのGR86に比べて、より“大人で上級のスポーツカー”へと振られた印象を受けました。
サスペンションの変更、タイヤのサイズ・ブランド変更、そしてエアロパーツの装着といった要素が走り味に影響を与えており、それぞれの働きにより、全体として”やや中量級”の走り味を獲得できているように感じます。
サスペンションは変更されていることが明確に伝わってきますが、むやみに硬い訳ではない脚は安定感や精密な挙動に貢献しています。タイヤの変更により、コーナリング時のレスポンスの良さとコーナリングパワーの高さが感じられました。また、エアロパーツ装着により、直進時・コーナリング時ともに安定性が向上し、車体全体が路面に“吸い付くような感覚”を生み出しています。
パワートレーン面では改造やカスタマイズが施されていないため、加速、動力性能面でも変化はストックのGR86と大きく変わりません。しかし、走り味を総合的に見た時に、足回りやエアロパーツ変更による変化は大きいと感じました。

ストックのGR86同様、先代よりトルクフルなパワートレーン
排気量が先代の2.0Lから2.4Lへアップした現行GR86ですが、市街地走行程度でもそのトルク向上と速くなったことを発進直後からはっきりと実感させてくれました。
先代モデルで感じられた3,000~4,000rpm付近でのトルクの落ち込みがなく、1速から2速で、スムーズに速度を上げることができます。また全域でトルクが底上げされたことで、シフトダウンの頻度も減り、走り全体として“力強さ”が増した印象です。
動力性能に直結するトランスミッションについても、シフトフィールやギア比も適切で、リズミカルなドライビングを楽しむことができました。
乗り心地・快適性の犠牲を極力排したカスタマイズ
乗り心地については、ストックのGR86よりも固められていることが感じられましたが、快適性を犠牲にすることなく、バランスの取れたカスタマイズになっている印象です。スポーツカーとしての基準で見れば、良好な乗り心地と、安定感・精密感ある乗り味の両立を狙ったセッティングなのではないかと思いました。

GR86 by TOM’S×KINTO まとめ
注意深くチューンアップされた1台
- 完成度の高い外観スタイル。ごく自然に装着された空力パーツ類
- MOSKINのニーズ・想定ユーザーを踏まえたチューニングレベル
- 一般的な“カスタマイズカー”とは一線を画す佇まい・完成度
軽量級GR86が少し“中量級”になったような乗り味の車
- チューニングされていることはわかるが、不快さや厳しさはない乗り心地
- 明らかに向上した安定感、コーナリング性能。路面への吸い付き感も向上
- より格上のスポーツカーを感じさせる外観と乗り味
“大人”の選択肢
- 分かる人には分かる商品内容・佇まい
- 普通のGR86では飽き足らないスポーツカーファン向けの内容
- 色々な車に乗ってきた方にこそ乗ってほしい一台

総合評価
- 期待値を上回ったか?
〇(全体的には期待値通り。コーナリング性能/安定感は期待値越え)
- また乗りたいか?
〇+(厳しいワインディング路やサーキットで走行したい)
※評価基準と評価マークの意味
項目/マーク | ◎ | 〇+ | 〇 | 〇- | △ |
---|---|---|---|---|---|
期待値を・・・ | 大きく上回る | 上回る | まあ上回る | 上回る部分もあるが・・・ | 下回る |
また乗りたいか | とても乗りたい | 乗りたい | まあ乗りたい | 乗りたい面もあるが・・・ | あまり乗りたくない |
今回試乗したクルマはこちら!
〔試乗車〕:GR86 by TOM’S×KINTO
〔車両価格〕:個体・カスタマイズ内容により異なる
全長×全幅×全高・WB・車重:4,300mm×1,770mm×1,330mm・2,575mm・1,280kg、FA24エンジン 2,387cc、最高出力:235PS、最大トルク:25.5kgf・m、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィ ッシュボーン、タイヤ:BRIDGESTONE POTENZA RE-71RS 215/45R18(Fr)225/45R18(Rr)
〔試乗概要〕
TOM’S東京ショールームからお台場・首都高 約10km走行
※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください
モータースポーツファンに向けた新サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」を開始!

MOTORSPORT by KINTOでは、チューンアップ(※)されたこだわりのハイスペックなスポーツカーに最長2年間お乗りいただける「サブスク」、サブスクで取り扱うハイスペックなスポーツカーを8時間からお借りいただける「レンタル」、手軽にサーキット走行をお楽しみいただける「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者の方やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい方に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを通じて、憧れのスポーツドライビングやサーキット走行をお客様のスタイルに合わせて身近に体験できる機会を提供します。
※保安基準適合の車両です(架装後に検査・登録)
はじめてのクルマはKINTOで!【35歳以下の方限定】はじめてのクルマおためしキャンペーン実施中

「クルマは欲しいけど、あと一歩が踏み出せない」という若年のお客様の想いにKINTOが応えます!
はじめてKINTOをご契約される方、及び申込時点で35歳以下の方を対象(法人契約は対象外)に、初期費用無料・自動車保険もコミコミといったKINTOの基本サービスはそのままに、
「6カ月目に限り中途解約金なし(※1)で乗り換えや解約が可能」でアクア、ヤリス、ライズ、ヤリス クロス、カローラ クロス、シエンタの6車種全グレード(※2)が対象のキャンペーンを開始いたしました。
※1. 6カ月目の中途解約希望日の3カ月~30日前までに解約のお申し出が必要となります。ボーナス払いを併用の方が6カ月目で中途解約する場合、初回のボーナス月(1月もしくは7月)の加算額はお支払い対象となります
※2. モデリスタ仕様は対象外です。取り扱い車種やグレードは、予告なく変更される場合があります
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- KINTO ONE
- トヨタの新車が対象
- KINTO for LEXUS
- レクサスの新車が対象
- KINTO ONE(SUBARU)
- SUBARUの新車が対象
- KINTO ONE(中古車)
- 納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
- KINTO Unlimited
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
≪関連記事≫
- SUBARUフォレスター(ハイブリッド&ターボ)試乗レビュー!上質で良好な乗り味/最新のSUBARU車らしい完成度と魅力を備えたクルマ
- GRヤリス by TOM’S×KINTO試乗レビュー!躍動感・車両全体の特別感が半端ない/競技由来車で街中走行している感覚/世のスポーツカー経験者にこそ乗ってほしい一台
- GRヤリス「2024年大幅改良」でどう変わった?2020年型と比較
- GRMNヤリス サーキットパッケージ試乗レビュー! GRヤリスの非凡さから生まれた更に特別な一台/ポテンシャルは非常に高く余裕度大/GRMNの名称付与に相応しい特別さ
- GRヤリス全開走行レポ!MOTORSPORT by KINTOを体感
メニュー