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MOTORSPORT by KINTO サーキット走行ガイド

MOTORSPORT by KINTO サーキット走行ガイド

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

モータースポーツファンに向けた新サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」を開始!

MOTORSPORT by KINTO

MOTORSPORT by KINTOでは、チューンアップ(※)されたこだわりのハイスペックなスポーツカーに最長2年間お乗りいただける「サブスク」、サブスクで取り扱うハイスペックなスポーツカーを8時間からお借りいただける「レンタル」、手軽にサーキット走行をお楽しみいただける「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者の方やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい方に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを通じて、憧れのスポーツドライビングやサーキット走行をお客様のスタイルに合わせて身近に体験できる機会を提供します。
※保安基準適合の車両です(架装後に検査・登録)

Vol.1|はじめに:サーキット走行の魅力と心構え

サーキット走行は車の性能をフルに発揮し、操る喜びを安全かつ存分に味わえる貴重な体験です。公道では制限されるような最高速度やコーナリング性能操作を、そのための環境で思いきり味わうことができるのです。

また、サーキットで培ったテクニックは、公道での安全運転や緊急時の対応力にも役立ちます。「ブレーキングやステアリング操作の精度が高まる」「天候や路面に合わせた適切な操作ができるようになる」「危険察知能力や判断力が養われる」など、日常の運転の安全性にも良い影響が期待できます。

GRヤリス画像

ただし、サーキットには公道とは異なるルールとマナーが存在します。同じコースを走る他車との意思疎通や、コース上で振られる様々なフラッグの意味など、独自のルールを理解することが、安全にサーキット走行を楽しむうえでの第一歩です。

初心者でも安心して楽しめるよう、この記事では事前の準備や走行中の注意点を丁寧に解説していきます。

Vol.2|走行前の準備:装備・服装・持ち物チェック

サーキット走行を安全に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。

本格的なレースに参戦しているドライバーは、FIA公認のヘルメット、レーシングスーツ、レーシンググローブ、レーシングシューズ、アンダーウェア、ヘルメットの中に被るフェイスマスク(バラクラバ)などのレーシングギアを装備しています。いずれのレーシングギアも、高い耐火性基準をクリアしていることが特徴です。

ヘルメット、レーシングスーツ、レーシンググローブ、レーシングシューズ、アンダーウェア、ヘルメットの中に被るフェイスマスク

ただし、FIA公認のレーシングギアは非常に高価であることも事実。サーキット走行を始めるのにいきなりすべてを揃えることは、とてもハードルが高いと思われる方もいらっしゃるでしょう。

最低限の装備としては、最も大切なヘルメットだけはJISマークのあるフルフェイスタイプを選びましょう。その他はレーシングスーツでなくても長袖&長ズボンでも参加できる走行会もあります。長袖・長ズボンはできれば作業用ツナギなど、耐火性が高い素材を使用しているものがおすすめです。また、ヘルメットの中に被るフェイスマスクは汗を吸収してくれる効果もあるため、匂いを抑えるためにも役立つアイテムです。グローブは布手袋や整備用グローブなど極端に滑りやすい・くっつきやすい素材は避け、シューズは運転のしやすいスニーカーを選びましょう。

サーキットで快適に過ごすためには、折りたたみ椅子、日除けグッズ、飲料水、クーラーボックスなどもあると便利です。特に夏場は熱中症対策として水分補給と日陰の確保が重要です。

Vol.3|車両点検:安全な走行のためのチェックポイント

安全なサーキット走行のためには、車両の事前点検が必要不可欠です。法律で定められている点検の内容はもちろんのこと、サーキット走行では公道走行とは比較にならないほどの大きな負荷が車両にかかり、タイヤやブレーキなどの消耗も早いです。ここではサーキット走行前に留意すべきメンテナンスポイントをご紹介します。

1.油脂類

まず確認すべきは油脂類の状態です。ボンネットフードを開けて、エンジンルームで確認することができます。

エンジンルームの画像

エンジンオイルの量と汚れ具合をチェックしましょう。サーキット走行はエンジンオイルにとって過酷な状況であり、油温が上昇した中で油圧を保つという、エンジン保護のために重要な役割を果たしています。オイル量については、指定の範囲内で上限付近まで入れた状態で走行することが推奨されています。

そして冷却水・ブレーキフルードのリザーバータンクをチェックして、適切な量が入っているか確認しましょう。

タイヤの空気圧、摩耗具合、傷の有無の確認

タイヤは空気圧、摩耗具合、傷の有無を確認します。サーキットでは高負荷がかかるため、適正な空気圧設定と十分なトレッド残量が必要です。サイドウォールの傷や異常も見逃さないようにしましょう。

2.ブレーキ

車の基本性能「走る・曲がる・止まる」の中で最も重要なのは「止まる」ことです。ブレーキの不具合は重大な事故につながるため、日常・スポーツ走行問わず点検を念入りに行っておきましょう。

ブレーキパッドは摩耗しすぎると制動力が低下してしまいます。スポーツ走行においては、遅くとも3分山(約2~3mm程度が目安)以下になるまでには交換をおすすめします。

ブレーキローターも、パッドと同様に摩耗が進行します。摩耗が進行して厚みが薄くなっていたり、表面にクラック(ヒビ)が入っている場合は交換が必要です。

ブレーキホースは、ブレーキフルードの圧力をブレーキ装置に伝達する重要なパーツです。表面や継ぎ目からフルードがにじんでいる、あるいは目視で傷や膨張が見られる場合は交換しましょう。

3.タイヤやホイール

タイヤは車を地面に接地させる重要なパーツです。スリップサインが出ていないか摩耗のチェックはもちろんのこと、タイヤ表面に傷が入っていないか、トレッド面に破損している部分がないか確認しましょう。

また、空気圧の調整も重要なポイント。空気圧は走行中にも刻一刻と変化するシビアなものですが、まずはタイヤが冷えている状態(冷間)での空気圧を、メーカー指定の値に合わせ、サーキット現地までの移動に備えましょう。

ホイールナットの締付トルクチェック

ホイールナットの締付トルクチェックも走行前・走行後に欠かさず実施しましょう。トルクレンチを使って規定値で締め直し、緩みがないことを確認しましょう。

Vol.4|サーキットでの注意点

いよいよ事前準備を済ませ、サーキット現地へやってきました。早速走りたいところですが、はやる気持ちを押さえて、走行前準備を行いましょう。

1.走行前準備

スポーツ走行においては、公道よりも強い横Gが車両にかかり、車内に設置したアイテムが吹き飛んでしまう可能性があります。固定の甘いスマートフォンホルダーやカップホルダーがないかチェックし、芳香剤やティッシュボックスを置いている場合はあらかじめ降ろしておくようにしましょう。

スポーツ走行の車内のイメージ画像

また、追加のフロアマットやステアリングカバーを使用している場合はいずれも滑ってしまう可能性があるため、事前に外しておくなど安全を確保しましょう。

ホイールナット締付トルクの再チェック、車体の下側をのぞいて液漏れがないかチェック、油脂類の残量確認、タイヤ空気圧の調整を走行直前にも行いましょう。

ボンネットがあいた状態の車の画像

そして作業後にありがちなのが、ボンネットの閉め忘れ。走行中に開いてしまう恐れがあるため、しっかりとボンネットが閉じているか注意しましょう。

そして、ほとんどの走行会では受付時にゼッケンを渡されます。このゼッケンで運営スタッフは車両を見分けているため、車両の指示された場所に、風で剥がれることのないようにしっかりと貼り付けてください。貼付に使用するテープは養生テープがおすすめです。

ゼッケンがついている車の画像

2.コースの確認

初めてのコースを走る場合は、事前にコースレイアウトを確認しておくことが重要です。走行会によってはドライバーズブリーフィング等で事前に主催者やサーキットスタッフから説明を受けることもありますが、そういったブリーフィングがない場合でも、ご自身で事前にチェックすることが安全につながります。

ドライバーズブリーフィングの様子

何かわからないことがあれば、運営スタッフやほかの参加者に確認しておきましょう。また、現地へ行く前にSNSやYouTubeで車載動画を視聴することで、走行イメージを掴むこともできます。

3.いよいよ走行!走行時のポイントは?

コースインの際は、コース上を走行する車両との接触に注意し、タイミングを見計らってコースインしましょう。

スポーツ走行でコースインをしている画像

走行開始直後は、いきなり全力で走るのではなく、まずはウォームアップを行い、タイヤやブレーキを適正温度に温めます。冷えている状態での全開走行はタイヤやブレーキの作動が甘く危険性が高いためです。また、心と身体を徐々にスポーツ走行に慣らしていく意味もあります。ウォームアップ走行の間に車両に異常がないかもチェックしましょう。

いよいよ全開走行ですが、いきなり限界を試そうとするのではなく、徐々にペースを上げながらブレーキやタイヤの性能の限界を確認し、無茶な攻め方は避けるようにしましょう。

スポーツ走行の様子

サーキットを走行していると、走行ペースの速い車両が後ろから接近してくる場合があります。スポーツ走行はレースとは異なりますので、他車と競り合う必要はありません。譲り合いの気持ちをもって、ストレートや道幅が広い箇所など、安全な場所で道を譲り、お互いのペースで走行を楽しめるように努めましょう。

全開走行で周回を重ねると、エンジンの油温や水温が上昇し、タイヤやブレーキも過熱してきます。車両にも大きな負担がかかるだけでなく、車両のパフォーマンスやドライバーの集中力も低下するため、ラップタイムが縮まない場合が多いです。このような場合は無理に全開走行を続ける必要はなく、ペースを落としてクーリング走行を行い、車両とドライバーを休ませるようにしましょう。一時的なピットインも可能です。

スポーツ走行のスタート前

サーキット走行ではコース上の状況を知らせるために、運営スタッフからフラッグによる合図が送られます。黄旗はコース上に危険があることを示し、減速と追い越し禁止を遵守しましょう。赤旗は走行中止、青旗は後方から速い車両が接近していることを示します。これらの意味を理解し、適切に対応することが安全走行の基本です。白と黒のチェッカー旗が振られたら走行終了の合図です。

走行中に万が一スピンやコースアウトをした場合は、落ち着いて安全を確認しコースに復帰し、必ずピットに戻り車両の状態をチェックしてください。コース外に出てしまった場合は、車両に砂利や草が絡んでいることが多く、そのままコース上を走行すると砂利や草をまき散らして他の参加者の迷惑となります。コースアウトした場合は必ずピットインして車両を清掃するとともに、破損個所がないかチェックするようにしてください。

多くの走行会では、15〜30分程度の走行枠を何度か走ることになります。次の走行枠までの間はドライバーの休憩だけではなく、車両のチェックも重要。ピットやパドックに戻ったときにはボンネットを開けてエンジンルームの熱を逃がしたり、ブロワー等でブレーキを冷やしておくとベストでしょう。また、タイヤが温まり(温間)タイヤ内部の空気圧が上昇しているため、空気圧を下げるなどで調整しておきましょう。火傷に注意しつつ車体の下側も再度覗き込んで、液漏れがないかチェックしてください。

Vol.5|走行後の整備:次回に向けたメンテナンス

楽しい走行会を終えた後は、次回の走行に向けた車両整備にとりかかりましょう。

車の足元を写した画像

スポーツ走行で摩耗したタイヤやブレーキの摩耗状態を確認し、必要に応じて交換を行いましょう。走行前に確認した油脂類もチェックし、油脂類が減っている場合は、どこかから漏れている可能性があります。サスペンションをはじめとした足回りの異音やゆるみがないかもチェックし、異常があれば整備工場で点検を受けましょう。

走行後の整備をルーティン化することで、車両のコンディションを保ち、安心して次回の走行に臨むことができます。

Vol.6|Tips:次回のサーキット走行をもっと楽しむために

次回のサーキット走行をより楽しむためには、走行後の振り返りが重要です。ここでは、サーキット走行をもっと楽しむためのポイントをご紹介します。

車載カメラを使って走行動画を記録することで、運転操作の反省や、ベストラップ動画の振り返りができます。また、中~上級者はスマホアプリやGPSロガーを使ってラップタイムや走行中の様々なデータを記録し、改善点を分析しています。動画と合わせて振り返ることで、ドライビングの改善点が可視化されます。

車両のセッティングを見直すと、より車両づくりの奥深さを味わうことができます。走行時のタイヤ空気圧やサスペンション設定を記録することで、タイム短縮のヒントや自分の走りに合ったセッティングを探ることができます。

走行会仲間との交流も楽しみの一つです。ピットやパドックでの会話から、ドライビングのコツや情報交換ができ、一緒に楽しむ仲間ができます。仲間づくりのためには、同じ走行会へのリピート参加やSNSの活用がおすすめです。

ピットの様子

サーキット走行にハマってくると、具体的な目標を立てて走行するようになります。「○秒台を目指す」「ブレーキングポイントを安定させる」など、目標があると集中力と達成感が高まります。

タイム短縮を目標にすると、車両の改善したいポイントも見えてきます。よりブレーキに安心感を求める方には、ブレーキパッド・ブレーキローターの変更やブレーキキットの導入がおすすめ。タイヤのサイズ変更やサスペンションの変更などもタイムアップにつながるため、奥深いサーキット走行の沼に徐々にはまっていきます。

このように、サーキット走行は車の醍醐味を味わう趣味の一環として楽しめるだけでなく、公道での安全性への寄与や、人とのつながりが生まれるなど、人生をより豊かにする側面も多くあります。

MOTORSPORT by KINTOではサーキット走行をより身近にするために、様々なサービスや走行会・体験会を提供してまいります。

MOTORSPORT by KINTO集合写真

モータースポーツファンに向けた新サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」を開始!

MOTORSPORT by KINTO

MOTORSPORT by KINTOでは、チューンアップ(※)されたこだわりのハイスペックなスポーツカーに最長2年間お乗りいただける「サブスク」、サブスクで取り扱うハイスペックなスポーツカーを8時間からお借りいただける「レンタル」、手軽にサーキット走行をお楽しみいただける「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者の方やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい方に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを通じて、憧れのスポーツドライビングやサーキット走行をお客様のスタイルに合わせて身近に体験できる機会を提供します。
※保安基準適合の車両です(架装後に検査・登録)

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

KINTO ONE
トヨタの新車が対象
KINTO for LEXUS
レクサスの新車が対象
KINTO ONE(SUBARU)
SUBARUの新車が対象
KINTO ONE(中古車)
納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
KINTO Unlimited
KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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