試乗記・レポート

GRヤリス全開走行レポ!MOTORSPORT by KINTOを体感

GRヤリス全開走行レポ!MOTORSPORT by KINTOを体感

「サーキットを全開で走ってみたい…でも、スポーツカーも持っていないし、初心者だから不安」「スポーツ走行に挑戦してみたいけど、敷居が高いしお金もかかりそう」 

 そんな不安を抱く方にぴったりのモータースポーツ体験イベントが、2025年8月26日、富士スピードウェイで開催されました。 

キタジマ

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キタジマ

KINTO中の人。自動車メディアで15年ほど過ごしたのち、車からいったん離れて事業開発や女性向けメディアのディレクションで10年過ごし再び車業界に舞い戻る。かつての感覚を取り戻すべく、ただいまリハビリ運転中。 

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

サーキット走行をもっと身近に! 

今回わたくし(編集部キタジマ)は、このイベントに一般参加者として参加し、トヨタ「GRヤリス」のハイパフォーマンスモデルを自ら運転してスポーツ走行を体験。インストラクターの指導を受けながら、モータースポーツの世界を肌で感じてきました。 

このイベントは、「MOTORSPORT by KINTO(モータースポーツ・バイ・キント)」、通称「MOSKIN (モスキン) 」が提供するプログラムの一つ。 

「そもそもMOSKINって何?」と思われた方もいらっしゃると思います。MOSKINは、モータースポーツの世界をより身近なものにするKINTOの新サービス群の総称です。主な提供内容は下記の4つになっています。 

  • チューンアップされたスポーツカーに最長2年間お乗りいただける「サブスク」 
  • サブスクで取り扱うスポーツカーを8時間から借りられる「レンタル」 
  • 初心者・経験者にかかわらずインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しめる「走行・体験イベント」 

詳細はこちら 

今回は、「MOTORSPORT by KINTO」発表後、初めての「走行・体験イベント」として開催されました。 

参加者に配られたMOSKINのフライヤー
参加者に配られたMOSKINのフライヤー

ところで、わたくしキタジマは10年ほど前に自動車関連のメディアで仕事をしていましたが、その後自動車業界から離れモータースポーツの世界とは全くの無縁に。マイカーはトヨタ・アルテッツァジータのMT(マニュアルトランスミッション)ではありますが、本格的なスポーツ走行は未経験。「運転自体はそこそこ慣れているけど、レースは初心者」。そんなわたくしが果たして最大出力272馬力(前期モデル。現行モデルは304馬力)のGRヤリスを手懐けられるのでしょうか…? 

いかにも初心者的な風情ですが…いちおうマイヘルメット持参しました。ちなみにスポーツ走行では安全のため長袖・長ズボンの服装が必須 
全長4m足らず、車両重量1.3tに満たないコンパクトなボディに272馬力というパワーを誇るGRヤリス(試乗車は前期モデル)。果たして乗りこなせるのか?

GRヤリスを駆って、いざジムカーナに挑戦!

今回の会場は、富士スピードウェイ(FSW)のCGパーク(P2)。広大な駐車場の敷地に、富士スピードウェイのコースを模したジムカーナ(※)コースを設営し、プロドライバーの指導を受けながら、モータースポーツの楽しさを実感し運転技術の向上を目指すというものです。 
※ジムカーナとは、パイロンが設置された舗装路面のコースを走行しタイムを競うモータースポーツのこと 
 
参加の敷居は低く、マイカーを持ち込まずともKINTOが用意するレンタル車両の利用が可能。レンタルできるのはGRヤリスのほか、トヨタ 86(旧型)のAT・MTもあり(※)、MTの免許を持っていない方や、久々の運転でMTの操作に自信がない人でも安心して参加できます。さらにこの日は、TOM’Sが提供するコンプリートカーも展示され、プロドライバーの同乗走行にも使われました。 
※実施イベントによってレンタル車両は異なります。詳しくはMOTORSPORT by KINTOの「体験イベント」をご参照ください 

 また参加に際しては、レーシングスーツなどの用意も不要で、長袖・長ズボンの服装であれば、ヘルメットやグローブはレンタル品も用意されます。ちなみにわたくしは大昔に走行会イベントの参加経験があり、その際に入手した年季もののヘルメットとグローブを久しぶりに押し入れから引っ張り出して参加しました。 

MOSKINのサブスクで提供するTOM‘Sチューニングカーのデモ車両も展示されていました

ブリーフィングでレーサー鹿島さんからコースの攻略ポイントを聞く!  

受付を済まして、スタッフやインストラクターからプログラムの内容および走行時の注意事項、コースの説明を受けます。今回のインストラクターは、プロドライバーであるレーサー鹿島さんと猪爪杏奈さんのお二人。 

鹿島さんは全日本F3選手権やスーパー耐久、アメリカのインディ・ライツなどのカテゴリに参戦経験のあるプロドライバー/ラジオパーソナリティ。また猪爪さんは元全日本ジムカーナドライバーの父を持ち、TCRジャパンチャンピオンを経て、Ferrari Challengeやスーパー耐久など広範囲に活躍中のプロドライバー。この経験&実績豊富なインストラクターのもとで、ドライビングの指導を受けられる貴重な機会です。 

鹿島さんからは、「今回のコースは、富士スピードウェイのコースをジムカーナサイズに縮小したものです。高速から低速までのコーナーがバランス良く配されているので、走り甲斐があります。3つ揃ったパイロンが並んでいる箇所が曲がるポイントの目印になるので、ここを意識してコーナーに飛び込んでみてください」とアドバイスをいただきました。 

今回のインストラクターと務めるレーサー鹿島さんと猪爪杏奈さんからコースについての説明

全開加速&フルブレーキング、からの慣熟走行 

ブリーフィングを終え、エンジンルームやタイヤ空気圧などのチェックを済ましたら、いよいよコースインです。 

まずは、全開加速とフルブレーキングの練習から。恐る恐るクラッチをつないで発進。普段乗っているマイカーと同じMTとはいえ、シフトフィーリングやクラッチのつながり感がまるで違う!270馬力を超える ハイパワー車にも関わらずクラッチはとても軽く、シフトも軽々決まるのにびっくり。 

今回試乗したGRヤリスの内装。シフト&クラッチの軽さにびっくり

レーシングスピードの世界では、思い切りよくブレーキを踏み込むことが必要不可欠普段の運転では、よほどのことがない限りフルブレーキングする機会はないので、初心者はまずここがひとつのハードルになります。2回の練習を通じて、強いブレーキングでABS(※)を効かせることにまず慣れます
※アンチロック・ブレーキ・システム:ブレーキング時のタイヤロックを防いで減速時の操縦安定性を確保する装置 

4WDモードセレクトスイッチを「TRACK」に変更し、いざ全開走行!

ブレーキング練習を終えたら、先導車に続いての慣熟走行(※)。ジムカーナはパイロンが設置してあるだけなので、コースを覚えることも必要になってきます。 
※コースレイアウトや車両の挙動を覚えるためのテスト走行 

 奥になるにつれて曲率がきつくなるカーブ、思い切りよく飛び込んで一気に減速し素早くステアリングを切っていち早く加速するヘアピンなどもあり、慣熟走行とはいえ実際に運転してみるとなかなかに難しい鹿島さんのアドバイスにもあった、パイロンが3つ並んだところがコーナリングの目印に…というのも頭では理解できますが、実際にスピード出しながらそれを意識できるかと言われると甚だ疑わしく、「このあと一人で走れるかな」と、ちょっと不安…。 

前走車に続いての慣熟走行。貸し出し車両は86もありました(MOSKINのサイドデカールが貼られた車両)

猪爪さんの的確なアドバイスに救われる 

いよいよ一台ずつコースに入って走行スタート。スタートラインに止めたら、スタッフの合図でクラッチをミートして全開加速!。すかさず2速にシフトアップして、レブリミッター(※)に当たりかかるところで緩い第1コーナーに差しかかります。速度はこのときすでに100km/h! 
※エンジンの過回転を抑制する装置 

この第1コーナー、入り口は緩いものの奥に行くほどきつく回り込むという難所と聞いていたので、その先入観から「オーバースピードで進入することになるのでは?」とビビってしまい、入り口付近で速度を落としてしまう初心者にありがちなミスを犯してしまいました。 

すると無線で猪爪さんから加速とブレーキングのメリハリをつけて運転しましょう!とのアドバイスが。中途半端なブレーキのかけ方はせず、クリップ手前までアクセルは踏み続け、フルブレーキングでしっかり減速した後にすばやく転舵、という各運転動作を分けて走行することの大事さを教えてもらいました。 

猪爪さんが無線でアドバイスを送ってくれます

いただいたアドバイスを心がけつつ、5、6回ほど走ったのですが、ブレーキングポイントの見極めとライン取りの最適解を見つけられず、なかなか一筋縄ではいきません。 

ブレーキが遅れて大回りになる → 加速タイミングが遅れる → 次のコーナーへの進入速度も遅くなる、という芋ずる式タイムロスを連発。いきなりうまく走れるとも思っていませんでしたが、予想以上の難しさに、スポーツドライビングの奥の深さを感じずにはいられません。 

ひとつミスすると次のカーブの攻略に影響が出てしまい、苦戦。あまりの下手さに自己嫌悪

鹿島さんとの同乗走行と猪爪さんのデモランで目からウロコ 

トータル2時間の走行練習は4つのクールに分かれており、1クールあたり4回程度コースを走行します。2クール目終了後には、鹿島さんの運転するGRヤリスの助手席に座る同乗走行体験をさせていただきました。 

すると、運転操作のテンポとスピードの違いに圧倒されることに。鹿島さん曰く、GRヤリスは前輪にしっかり荷重をかけることで旋回しやすくなりますとのこと。「ここまで突っ込んでも回りきれるかな」というところまでブレーキングポイントを遅らせてもしっかり減速し、ステアリングを素早く切ってからのアクセルオンの動作は文字通り電光石火。一つひとつの動作に迷いがなく、とてつもないスピードにもかかわらず同乗していてもまったく不安感はありません。まさにプロフェッショナル。 

MOSKINのレンタル/サブスクでも乗れるTOM‘Sのコンプリートカーのデモ車両で同乗走行。エアロがかっこいい!

さらにつづいて猪爪さんが同じくGRヤリスでコース2周のデモランを披露。こちらは鹿島さんの解説の元、スムーズな運転を見せてくれました。猪爪さんの運転は、タイヤのスキール音などは発しないのにめっぽう速い! タイヤのグリップを4輪全部にバランス良くかけることで、スキール音を出さなくても速く走れていますとは鹿島さんの弁。無駄のない走りとはまさにことのこと。なるほど~。 

デモ走行を終えて、鹿島さんのインタビューに答える猪爪さん

素人運転では全く底が見えないGRヤリスの限界性能 

プロの走りを目の当たりにして、いざ改めて再トライ!  

すると、最初よりはコーナーに勢いよく飛び込めるようになり、フルブレーキからの転舵、そして再加速という一連の動作が心なしかスムーズになった気がします。すると無線で猪爪さんが良い調子です、そのペースで行きましょう!と励ましのお言葉が。猪爪さん、褒め上手! 

それにしても驚くべきは下手な運転手のスキルをカバーして余りあるGRヤリスの限界性能の高さ。272馬力の加速もさることながら、強力無比なブレーキに加えて、きちんと荷重を前輪に乗せればアクセルONでステアリングを切ってもぐいぐい曲がってラインをトレースできるLSD(※)付き四駆ならではの旋回力はGR-FOURの真骨頂。 
※差動制限装置。コーナリング時の安定性を向上などを目的として、左右輪の回転差を制御する装置 

なお、猪爪さんのデモランでは3速まで駆使して駆け抜けていましたが、わたくし程度のスキルでは3速に入れるまでのスピードを出す場面はなく、2速のみで最後まで走りきれるので、シフトダウン時のヒール&トゥを使う必要ありませんでした。 

もっともGRヤリスはiMT(※)が搭載されており、この機能を使えばシフトダウン時の空ぶかしはマシンがやってくれるので、より速度の高いコースでもシフトダウン時の過度な失速や再加速のもたつきは心配しなくて済みます。
※インテリジェントマニュアルトランスミッション:クラッチやシフト操作にあわせて変速後のエンジン回転数を制御し、スムーズな変速をアシストする機能

今回参加のお客様も交えて記念撮影。みんな楽しそう!

「車に乗って汗をかく」ことの充実感

さて、その後は途中の休憩を何度か挟みながら、規定の4クールをなんとか完走! 文字通りあっという間の2時間でした。コース走行時以外はエアコンつけていたのですが、終わってみると汗びっしょり&心地よい疲労感…。車を必死に操るという、他のスポーツでは味わったことのない充実感でいっぱいでした。 

すべての走行プログラム終えて、いよいよ最後の修了式。締めの言葉に、猪爪さんは「モータースポーツって、実は環境に優しいスポーツだと思います」と持論を披露してくださいました。「というのも、運転技術が上って車の挙動を理解できるようになれば、事故による渋滞も減り環境に貢献できます」。なるほど~。 

たしかに、今回の走行会では全開加速やフルブレーキ、急旋回などの運転操作を通じて、車と対話しながら限界域を探るというモータースポーツの醍醐味の一端を感じ取ることができたと思います。さらなるドラテク向上を目指し、絶対またどこかの機会で再チャレンジしたいと思います! 

さて、「レンタル車両でプロのアドバイスを受けながら本格的なスポーツカーでジムカーナに挑戦」のお話。いかがでしたでしょうか。今回のレポートを通じて、少しでもモータースポーツに興味を持っていただけますと幸いです。MOSKINでは今後も走行会イベントを続々予定しております。初心者の方も、そうでない方もきっとご満足いただける内容になっておりますので、是非お気軽にご参加ください! 

 MOSKINの体験・走行イベントの予定はこちら 

キタジマ

この記事の執筆者

キタジマ

KINTO中の人。自動車メディアで15年ほど過ごしたのち、車からいったん離れて事業開発や女性向けメディアのディレクションで10年過ごし再び車業界に舞い戻る。かつての感覚を取り戻すべく、ただいまリハビリ運転中。 

モータースポーツファンに向けた新サービス「MOTORSPORT by KINTO(MOSKIN)」を開始!

MOTORSPORT by KINTO

MOTORSPORT by KINTOでは、チューンアップ(※)されたこだわりのハイスペックなスポーツカーに最長2年間お乗りいただける「サブスク」、サブスクで取り扱うハイスペックなスポーツカーを8時間からお借りいただける「レンタル」、手軽にサーキット走行をお楽しみいただける「サーキットレンタル」、モータースポーツ初心者の方やインストラクターに教わりながらスポーツ走行を楽しみたい方に向けた「走行・体験イベント」の4つのサービスを通じて、憧れのスポーツドライビングやサーキット走行をお客様のスタイルに合わせて身近に体験できる機会を提供します。
※保安基準適合の車両です(架装後に検査・登録)

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KINTO ONE(SUBARU)
SUBARUの新車が対象
KINTO ONE(中古車)
納期目安1~2ヶ月!東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中
KINTO Unlimited
KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドの付加価値をプラス

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
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