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エアコンが臭い…その原因はカビ?フィルター交換の目安は?
いよいよ今年も夏がやってきました。カーエアコンも冷房に切り替わる季節ですが、吹き出し口から流れてくる冷たい風が、なんだかカビ臭い…と感じた経験がある人は少なくないでしょう。
「フィルターが汚れているのかな」と考えるところですが、ニオイの原因はフィルターだけではないことも。カーエアコンがどのように空気を取り込み、冷たい風を送り出しているのかを確認しながら、ニオイの原因や適切な対処法を紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
エアコンの嫌な臭いはどこから? 空気の通り道を知ると理由がわかる

車内という限られた空間の空気を快適に保ってくれるカーエアコン。車内の温度を調整するだけでなく、花粉やホコリ、黄砂、PM2.5など空気中に漂う異物を減らし、快適な車内環境づくりにも一役買っています。
ただ、エアコンから流れてくる風のニオイが気になること、ありますよね。とくに夏の初めの冷房を久しぶりに使うタイミングでは、カビ臭さに気づく人は多いと思います。
では、そのニオイはどこで発生し、どうやって車内まで運ばれてくるのでしょうか。
カーエアコンには、車内の空気を循環させる「内気循環」と、外の空気を取り込む「外気導入」の2つのモードがあります。どちらも取り込んだ空気は、エアコン内部にある「エバポレーター(熱交換器)」へ送られ、ここで冷やされたあと、吹き出し口から車内へ送り出されます。
このエバポレーターは冷房を使うたびに冷やされるため、表面には、冷たい飲み物を入れたグラスのように結露が発生します。この水滴に空気中のホコリなどが付着すると、それらを栄養にしてカビが繁殖し、そのニオイが冷たい風とともに車内へ運ばれてしまうのです。
このような結露を残しにくくするため、最近の車には、エンジン停止後もしばらく送風を続けるなど、エアコン内部を乾燥させる機能を備えた車種もあります。しかし、水分が残ったままになるとカビが繁殖しやすく、ニオイの原因になってしまいます。
こうしたホコリや異物がエアコン内部へ入り込むのを抑える役割を担っているのが、エアコンフィルターです。では、エアコンフィルターはどのような働きを持ち、どれくらいの頻度で交換すればよいのでしょうか。
フィルターは「車内のマスク」 交換時期と知っておきたい役割

エアコンフィルターは、人がマスクを着けるように、車外から取り込んだ空気からチリやホコリを除去する役割を持っています。近年は性能が大きく向上しており、排気ガスのほか、嫌な臭いや花粉、黄砂、PM2.5といった微粒子までキャッチできる高性能タイプも増えています。
車種によっては、外気導入時だけでなく、内気循環時もフィルターを通過するため、服に付着して持ち込んだチリやホコリ、花粉もしっかり除去。さらに、菌やウイルスの活動を抑制する機能を備えた製品も一般的になってきました。
ただ、使い続けるうちにフィルターには細かなゴミが蓄積していきます。目詰まりを起こすとエアコンの風量が低下し、「冷えが悪い」「窓が曇りやすい」といったトラブルの原因になるほか、風量を確保しようとしてブロアモーターに余計な負荷がかかる場合もあります。
水洗いして再利用できる家庭用エアコンとは異なり、車のエアコンフィルターは原則として「使い捨て」です。一般的に「1年、または走行10,000km〜12,000km」で交換するよう推奨されていますが、都市部での走行が多い車や、交通量の多い道路を頻繁に利用する車は、ホコリや排気ガスの影響を受けやすく、フィルターが汚れやすい傾向があります。また、花粉の多い地域や砂ぼこりが舞いやすい環境、ペットを乗せる機会が多い車も、交換時期が早まることがあります。
車をあまり使っていない場合、汚れの進行は緩やかになる傾向にありますが、フィルターには少しずつ汚れが蓄積し、活性炭を使用したタイプは脱臭性能も徐々に低下します。そのため、使用頻度にかかわらず定期的な交換がおすすめです。
エアコンフィルターは、ベーシックな社外品であれば2000円程度から購入できます。交換工賃も1000円程度で済む場合が多く、作業時間もそれほどかかりません。
作業自体はそれほど難しくないため、自分で交換することもできます。多くの車種では、助手席前のグローブボックス奥に設置されており、グローブボックスを取り外すだけでフィルターへアクセスできる構造になっています。交換方法は車種によって異なるため、作業する際は取扱説明書を確認すると安心です。
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エアコンを臭わせないために 今日からできる3つの習慣

カーエアコンのニオイは、日頃の使い方を少し工夫するだけで予防できる場合があります。ポイントは、「エアコンに汚れを持ち込まないこと」と、「エアコン内部に湿気を残さないこと」です。今日から実践できる3つの習慣をご紹介します。
1.外気導入口の近くを掃除する

外気導入モードでは、フロントガラスの付け根付近にある外気導入口から空気を取り込み、エアコン内部へ送っています。この部分に落ち葉や花びら、小枝などが溜まり、雨で湿った状態が続くと、カビや雑菌が繁殖しやすくなり、そのニオイが車内へ入り込むことがあります。
樹木の近くに駐車する機会が多い人は、外気導入口の周辺に落ち葉などが溜まっていないか、ときどき確認して取り除くようにしましょう。
2.車内をこまめに掃除する

内気循環では、車内の空気を繰り返し取り込んで送風しているため、フロアマットの砂やホコリ、食べこぼし、ペットの毛など、車内の汚れが多いと、エアコン内部へ入り込む汚れも増えてしまいます。
掃除機をかけるほか、ダッシュボードやエアコン吹き出し口周辺のホコリをクロスで拭き取るだけでも、車内を清潔に保ちやすくなります。
3.目的地に着く数分前は「送風運転」で内部を乾燥させる
前述したように、最近の車には、エンジン停止後もしばらく送風を続けるなど、エアコン内部を乾燥させる機能を備えた車種もありますが、こうした機能がない車でぜひ行ってほしいのが、目的地へ到着する2〜3分前を目安に冷房(A/C)をOFFにし、送風運転へ切り替える方法です。エバポレーターに残った水分が乾きやすくなり、カビが繁殖しにくい環境をつくる効果が期待できます。
こうした日頃の心がけに加え、エアコンフィルターを定期的に交換することで、エアコン内部へホコリなどが入り込みにくくなり、カビやニオイの予防にもつながります。

フィルター交換でも臭いが消えない? エアコン内部の洗浄を検討しよう

ただ、すでにエバポレーターでカビが繁殖している場合、フィルターを交換しても外気導入口や車内を掃除しても、ニオイの原因そのものは取り除くことができません。とくに、冷房を入れた直後だけカビ臭さや雑巾のようなニオイを感じる場合や、雨の日や湿度が高い日にニオイが強くなる場合は、エアコン内部のエバポレーター(熱交換器)に繁殖したカビが原因となっているケースが考えられます。
そのような場合は、エアコン内部の洗浄・除菌を検討するとよいでしょう。市販の専用スプレーを使って自分で施工する方法もありますが、ガソリンスタンドやディーラー、専門業者へ依頼する方法もあります。
DIY用スプレーは1,000〜2,000円程度、専門業者へ依頼する場合は5,000〜3万円程度が目安です。施工方法は店舗によって異なり、エアコンフィルターを取り外して洗浄剤を施工する方法や、専用機器を使ってエアコン内部を洗浄・除菌する方法などがあります。エアコンフィルターも同時に交換すれば、一度の作業でメンテナンスを済ませられます。

ただし、一度洗浄したからといって、ニオイが二度と発生しなくなるわけではありません。エバポレーターは冷房を使うたびに結露するため、使い方や駐車環境によっては再びカビが繁殖してしまうことがあります。したがって、本記事で紹介した送風運転やエアコンフィルターの定期交換、車内や外気導入口の清掃を組み合わせるのがよいでしょう。
エアコンを止めていてもニオイが続く場合は、原因がエアコンではなく、車内そのものにあることも考えられます。
実は筆者も、中古車を購入した際、エアコンをつけるたびに嫌なニオイがしたため、「エアコン内部に原因がある」と思い込んでいましたが、使っているうちに、ニオイの元はエアコンではなく、シートやフロアカーペットに残っていた動物由来と思われるニオイだと気づきました。エアコンを作動させると車内の空気が循環するため、そのニオイが車内全体へ広がり、エアコンから臭っているように感じていたのです。
ニオイの原因を正しく見極めることは、無駄な修理やメンテナンスを避ける第一歩です。「冷房を入れたときだけ臭うのか」、それとも「エアコンを止めていても臭うのか」を確認すると、原因を絞り込みやすくなるでしょう。
まとめ

カーエアコンのニオイは、フィルターだけでなく、エアコン内部や車内そのものが原因になっていることもあります。
「冷房を入れたときだけ臭うのか」「エアコンを止めていても臭うのか」といった違いを確認するだけでも、原因を絞り込みやすくなります。
ニオイの原因がわかれば、必要のない修理やメンテナンスを避けることにもつながります。車内は長い時間を過ごす空間だからこそ、ニオイによるストレスは想像以上に大きいものです。今年の夏は、ぜひ一度エアコンの状態をチェックして、快適なドライブを楽しんでください。
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