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なぜ色分け?赤・青・緑でカラー舗装された道路の意味を解説

なぜ色分け?赤・青・緑でカラー舗装された道路の意味を解説

一般道路の交差点や高速道路のジャンクション付近など、車が通行する道路(車線)に色が付いている場所があります。これらのカラー舗装された道路は、ドライバーに注意を促す、特定の車線や進行方向をわかりやすくする、あるいは自転車レーンなどの区分を示すために設置されています。

この記事では、カラー舗装された道路を見かける場所やそれぞれの色の特徴、カラー舗装された道路の通行方法や実際に通ったときの印象などを解説します。カラー舗装された道路で焦らないようにするためにも、最後までご覧ください。

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

この記事の執筆者

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。大学卒業後、国産車ディーラー、教習所、中古車買取会社、タクシードライバーなど自動車関連の仕事に従事。現在は、フリーランスとして自動車WEBメディアや雑誌に寄稿したり、専門家としてメディアに出演。国家資格を保有する安全運転のプロとしての経験や知識、クルマの設計・開発を手がけてきたエンジニアからの学びを活かしながら、クルマの魅力や楽しさを伝えている。

保有資格

普通自動車第一種教習指導員、普通自動二輪教習指導員、応急救護指導員、運転適性検査指導員

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

見かけることが増えてきたカラー舗装された道路

見かけることが増えてきたカラー舗装された道路

一般道路や高速道路のカーブで、赤みがかったブラウン系のカラー舗装を見かけたり、カラーの破線(等間隔で切れ目がある線)で通る場所を誘導していたりする道路を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

このカラー舗装された道路は、カーブや交差点、高速道路のジャンクションや料金所など、さまざまな場所で見かけることが増えました。

例えば、高速道路の料金所では、ETCレーンに誘導するために料金所手前から薄い青のペイントが塗られている場所があります。

ETCレーンに誘導するためのカラー舗装
ETCレーンに誘導するためのカラー舗装

また、複数の道路が交わる交差点や複雑な形状(変則的なY字路や丁字路など)の道路では、進路を間違えないよう、カラー舗装で進路を誘導し、交差点を通行している最中の接触事故を減らす工夫がされています場合もあります。

交差点でのカラー舗装
交差点でのカラー舗装

このように、さまざまな場所で目にすることが増えたカラー舗装された道路には、どのような特徴があるのでしょうか。

カラー舗装された道路の色の特徴と通行方法

カラー舗装された道路のカラーは、赤みがかったブラウンのほかに、青色や緑色などがあります。

注意喚起の意味があるカラー舗装された道路
注意喚起の意味があるカラー舗装された道路

先述した赤みがかったブラウン系や赤のカラー舗装がされている道路は、注意喚起の意味があります。具体的には、カーブや交差点など速度超過や見落としなどによって交通事故が発生しやすい場所に赤みがかったブラウン系や赤のカラー舗装がされているケースが多いです。

また、この赤みがかったブラウン系や赤のカラー舗装がされている道路では、オーバースピードでカーブに進入した車が車線を逸脱しないよう、滑りにくい塗料が使われていることもあります。

緑や青はカラー舗装位置によって意味が変わることがある

高速道路の入り口
高速道路の入り口

複雑な形状の交差点、高速道路の入り口・ジャンクション・インターチェンジなどでは、通行する場所(進路)を間違えないよう、緑・赤・青のカラー舗装や、それらの色の破線が表示されている場所があります

カラー舗装された道路(車線)を走行するときは、その色のラインや破線の形状に沿って通行するようにしましょう。

また、青色や緑色のカラー舗装は、車道以外の場所に使われていることもあります。例えば、車道の端に青色の線が引かれている場合は自転車通行帯(または自転車レーン)路側帯の緑色の帯状の舗装は歩行者通行帯を示しています。

カラー舗装された自転車通行帯
カラー舗装された自転車通行帯
カラー舗装された路側帯
カラー舗装された路側帯

 このように、カラー舗装された道路はさまざまな場所にあるものの、舗装されている道路の位置によって対象者が変わるため、道路を通行する際は車・自転車・歩行者など、どの道路利用者を対象としたペイントなのか見極めながら通行しなければなりません。

カラー舗装の色ごとの意味と主な用途

主な用途

代表的な設置場所

対象者

行き先誘導、自転車通行帯表示

交差点、自転車レーン

車、自転車

合流部案内、歩行者通行帯表示

高速道路合流部、歩道がない路側帯

車、歩行者

赤/ブラウン系

注意喚起、速度抑制

カーブ、交差点、下り坂、高速分岐部

昼夜問わずガイドになるカラー舗装された道路

都市部や住宅街など、さまざまな場所で見かけることが増えたカラー舗装された道路を車で通ってみると、進路を間違えにくいことを体感できます。

カラー舗装された道路
カラー舗装された道路

ただ、カラー舗装された道路は昼夜問わず見誤らないよう工夫されていますが、夜間のカーブや交差点など見通しが悪い場所では、カラー舗装を見落としてしまう可能性がゼロではありません。

夜間に対向車や街灯がない場所、見通しが悪い場所、先が見づらいカーブなどを通行するときはハイビームなどを有効に活用して、進路を見誤らないようにしましょう。

カラー舗装された道路や標識などを見て運転する重要性

都市部の高速道路によくある複雑なジャンクションやインターチェンジなどでは、道路にカラー舗装されたが施されているだけでなく、路面表示と標識の両方で進路情報が提示されている場合もあります。

色分けされた路面の破線と標識や矢印
色分けされた路面の破線と標識や矢印

しかし実際には、カラー舗装された道路や標識があっても、無理な割り込みや急な進路変更はなくなっていません。このような運転をしている方を観察してみると、車に装備されているナビゲーションやスマートフォンをナビ代わりに利用し、ナビの案内通りに運転をしようと必死になっているという場合が多いようです。

つまり、標識や標示、道路に書かれている文字やペイントなどを見落としていたり意識的に見ていなかったりするために、ギリギリで進路変更したり無理な割り込みをしたりしてしまうということです。

急な進路変更や割り込みなどによって交通事故を発生させたり事故を誘発させたりしないようにするためにも、車を運転する際は、ナビ通りに走るようにするだけでなく、道路にある標識や標示なども意識的に見て進路や適切な通行位置を判断するようにしましょう。

道を間違えたときはカラー舗装された道路の進路通りに進んでリルートする

カラー舗装された道路が増えたり、ナビ(車に装着されているナビ・スマートフォンのナビゲーションアプリなどを含む)の精度が向上したりしても、車の運転をしていると道を間違えてしまうことがあります。

ジャンクションのイメージ

例えば、初めて車で行く場所では、曲がる場所、分岐、高速道路の出口などを間違えてしまうということがよくあります。(このようなことを記事にしている筆者でも初めて行く場所では道を間違えてしまうことがあります)

道を間違えると、焦ったり不安になったりするだけでなく、「戻らなきゃ!」という心理になることもあるでしょう。もし、カラー舗装された道路を通行しているときに、分岐や交差点を間違えていることに気づいたら、一旦道路のペイントおよび標識・標示通りに進んでください。

交差点やカーブ、分岐の途中で急に進路を変えたりUターンしたりすると、逆走になったり並走する車と接触したりしてしまいます。このような危険な状況を避けるためにも、進むべき道を間違えないよう色付けされている道路を通行するときは、その色の道路形状に従って進み、交差点やカーブなどを抜け、安全な場所に車を停めてからナビの再設定や進路の再確認をしましょう

また、車のナビやスマートフォンのナビアプリは、道を間違えるとリルートする機能があります。そのため、道を間違えたときに、そのまま進み続けると、いつの間にかリルートした道案内が始まっているケースが多いです。つまり、道を間違えても何とかなることが大半だということです。

話が少し脱線してしまいましたが、色が付いている道路は、進むべき道を案内しているガイドの役割があります。カラー舗装された道路を通行する際は、進むべき道を意識するとともに、標識や標示なども意識的に見て進路や適切な通行位置を判断するようにしましょう。

齊藤 優太(さいとう ゆうた)

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齊藤 優太(さいとう ゆうた)

自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト。大学卒業後、国産車ディーラー、教習所、中古車買取会社、タクシードライバーなど自動車関連の仕事に従事。現在は、フリーランスとして自動車WEBメディアや雑誌に寄稿したり、専門家としてメディアに出演。国家資格を保有する安全運転のプロとしての経験や知識、クルマの設計・開発を手がけてきたエンジニアからの学びを活かしながら、クルマの魅力や楽しさを伝えている。

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