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ルーフレールの使い方や注意点、アタッチメントの種類を解説
スキーやスノーボード、サイクリング用バイク、サーフボード、キャンプ道具、さらには「推し活」のフェス遠征など、荷物が多いお出かけの機会が増えてくると、「もうちょっと荷物が積めたらなあ…」なんて思うこと、ありますよね。そんなときに活躍してくれるのが、車の屋根に装着するルーフレール。
ルーフボックスやルーフラックと組み合わせることで、積載量を増やしてくれる便利なアイテムです。しかし、ルーフレールは間違った使い方をすると思わぬ悲劇を招くことも。
本記事では、ルーフレールの正しい使い方と注意点をわかりやすく紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ルーフレールとは

ルーフレールとは、車のルーフの両サイドに設置されているフレームのことで、ルーフボックスやルーフラックなどのアタッチメントを取り付けるためのベースとなります。
SUVやステーションワゴンによく見られ、車内に積載できないスキー板などの長尺物や大型の荷物を積載するほか、ルーフボックスを活用することで車内スペースを広く使える便利な装備です。また、広い駐車場では自車を発見しやすいというメリットもあります。
ルーフレールには、いくつかの種類があり、車の屋根とレールとの間に隙間のある一般的なルーフレールのほか、車の屋根と一体化したダイレクトルーフレール(フラッシュレール)、車に用意されているネジ穴を利用して取り付けるフィックスポイント式などがあります。新車購入時のオプションとして選べることもあります。
ルーフレールの使い方

車のルーフに荷物を載せるためには、ルーフレールの左右を繋ぐ「ベースキャリア」を装備し、そこに載せたい荷物に適したアタッチメントを装着します。
ベースキャリアは、左右を繋ぐ「バー」、バーとルーフを繋ぐ「フットステー」、それらを固定する「ホルダー」で構成されています。多くの市販品がありますが、車種や年式ごとにサイズや形状が異なるため、必ず車に対応したものを選ぶ必要があります。ベースキャリアに関しては廉価なものもありますが、走行中の振動で緩んでしまい、アタッチメントごと荷物が落下するリスクがあるため注意が必要です。
ベースキャリアの取り付けは付属のレンチなどで比較的簡単に行えますが、金属製フレームは重量があるため、できれば2人以上で作業をするのが望ましいです。一人では重さに耐えられず落としてしまい、ルーフを傷つける恐れがあります。また、取り付ける際には斜めになっていないか確認し、ねじを左右均等に締めること。取り付けた後も定期的に緩みを確認するようにしましょう。
ベースキャリアを取り付けたら、いよいよ荷物を積載するアタッチメントを取り付けます。アタッチメントには、箱型のルーフボックス、バスケット型のルーフラック、自転車を積載するためのサイクルキャリア、サーフボードキャリア、スキー・スノーボードを積載するウィンターキャリアなど、積載するものによって様々な種類があります。代表的なアタッチメントを紹介します。
箱型のルーフボックス

もっとも多く使用されているのが、箱型のルーフボックスです。積載物を雨風から守り、通常は盗難防止の鍵も付いているため、安心して積載することができます。さらに、空気抵抗を考慮した形状となっているため、他のアタッチメントを装着した場合よりも走行時の安定性は高くなる傾向があります。
長さ2メートル前後の商品が多いですが、左右どちらからでも開閉できるタイプもあり、利便性が高いのが魅力。また、車の外見をさらにスタイリッシュに引き上げてくれるドレスアップアイテムとしても有用です。
バスケット型のルーフラック

バスケット型のルーフラックは、金属製パイプによる堅牢な構造によりタフな印象を演出し、アウトドア感を引き上げられるとして、キャンパーから絶大な支持を得ているアタッチメントです。高さのあるコンテナボックスなど、ルーフボックスでは収まらない荷物も積載できる自由度の高さが魅力。汚れた荷物を車内に持ち込まずに済むため、アウトドアやスポーツ用途に適しています。さらに、ルーフボックスよりも価格が手ごろなのもメリットです。
一方で、荷物がむき出しになるため雨風や盗難のリスクがあります。カバーやベルト、ネット、鍵などで対策を講じることが必要です。また、風切り音が発生しやすく、走行安定性にも影響する点もデメリットです。
最近では、ルーフラックの前方に整流板を付けて風切り音を軽減するなどの工夫が施された商品も登場しています。こうした商品を選ぶことで、ルーフラックの武骨な存在感と高い積載性を存分に楽しむことができます。
サイクルキャリア

自転車を車外に積載する方法はいくつかありますが、ルーフ上に自転車を積載するルーフマウント方式のサイクルキャリアは、自転車を直立したまま積載できるため、タイヤを外す手間が無く、複数台を同時に運べる点が魅力です。また、幅広い種類の自転車に対応しているのもメリットです。
ただし、ほかの方法よりも積み下ろしが大変であり、車載時の全高がかなり高くなるため、駐車場やトンネルの高さ制限を事前に確認することが必要です。
スキー板/スノーボードキャリア

スキー板やスノボをルーフ上に装着するためのスキー・スノーボードキャリアは、脱着がしやすく、ルーフボックスよりも価格が手頃なため、多くのユーザーが利用しているアタッチメントです。コンパクトな設計のため、車から外した際もかさばらないのがメリット。また、ルーフボックスとは違い、雪で濡れたスキー板・スノーボードを気兼ねなくそのまま積載できる点も、スキーヤーやスノーボーダーからよく選ばれている理由でしょう。
注意するべき点(駐車場、高さ制限、横風)

このように、アタッチメントを取り付けることで車に個性を与えながら利便性も高くなるルーフレールですが、注意点がいくつかあります。
高さ、はみ出し、重量の制限

高さ制限
道路法(車両制限令)において、車の高さは原則として地面から積載物上まで3.8メートル(軽自動車及び三輪自動車は2.5メートル)までと定められています。
例えば、国内モデルのなかでも全高が高いランドクルーザー250(全高1,925~1,935mm)にサイクルキャリアを装着し自転車を積載しても、規定を超える可能性は低いですが、トンネルや高架下、立体駐車場の高さ制限には十分注意が必要です。
積載物のはみ出し
令和4年5月13日に施行された改正道路交通法施行令により、積載物の制限は以下のように定められています。
- 大きさ:長さ・幅ともに車両の1.2倍まで。
- 積載方法:
- 前後へのはみ出し:それぞれ車両の長さの10%まで。
- 左右へのはみ出し:それぞれ車両の幅の10%まで。
前後方向に関しては、これを超えることはあまりないかもしれませんが、左右方向にも10%以上はみ出してはいけない点は覚えておきましょう。
参考:全日本トラック協会 「自動車の積載の制限」に係る道路交通法施行令の一部改正について
重量制限
ルーフレールの許容積載荷重は車種やラックのタイプによって異なり、車両のカタログ等に記載されています。この制限にはベースキャリアやアタッチメントの重量も含まれるため、例えば許容積載荷重75kgのトヨタRAV4システムラック・ベースラック(ルーフオンタイプ)の場合、ベースキャリア6㎏、アタッチメント19kgとすると、積載可能な荷物の重量は50㎏までとなります。
荷物の落下

もっとも注意しなければならないのが、荷物を絶対に落下させないこと。積載物の固定が不十分だったり、ロックし忘れ、走行中の揺れによるズレ、走行風を受けてカバーが飛ばされたりするなど、様々な原因で荷物が落下する可能性があります。これは渋滞の原因になるだけでなく、重大な事故に繋がる危険な行為です。
道路交通法第71条の4では、
乗降口のドアを閉じ、貨物の積載を確実に行う等当該車両等に乗車している者の転落又は積載している物の転落若しくは飛散を防ぐため必要な措置を講ずること。
と定められており、高速道路においても、同75条10で
(略)積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。
と規定されています。
走行中の横風にも注意

ルーフレールに荷物を載せて走行する際は、横風にも注意してください。特に橋の上や開けた道路では、急な横風を受けることがあり、荷物を積んだ車は通常よりも横に流されやすくなります。積載重量が大きいほど車が傾き、進行方向が急に変わってハンドルが大きくとられてしまう可能性も。
ルーフ上に荷物を積んで走行するときは、車速は控えめにし、横風によってハンドルをとられても、急ハンドルとならないように回避行動をとることが大切です。
事故防止対策
荷物の固定・確認
安全に荷物を運ぶためには、以下のポイントを徹底しましょう。
- 走行前の確認:荷物の固定、施錠、固縛がしっかりできているかチェック。
- 休憩時の再確認:長距離走行中は、途中で積載物の状態を再確認。
- 適切な固定具の使用:強度のあるベルトやネット、ロック機構を活用して荷物を確実に固定。
- 風の影響を考慮:カバーや軽い物は風で飛ばされる可能性があるため、十分な固定が必要。
ルーフレールを活用する際は、こうした注意点を守ることで、安全で快適なドライブを実現できます。
走行時の対策
走行時の対策としては、以下の点を意識しましょう。
- 車速を控えめにして、突風の影響を受けにくくする。
- 両手でしっかりハンドルを保持し、急な風に対して落ち着いて対応する。
- 急ハンドルを避けることで、バランスを崩して横転するリスクを抑える。
- 風の強い場所を走行する前に荷物の固定状態を確認し、緩みがないかチェックする。
風の影響は気づきにくいこともありますが、安全なドライブのために、事前に環境を把握し、適切な対策を講じることが重要です。
ルールをしっかり守ったうえでルーフレールを活用しよう

上手に活用することで、積載量を増やし、行動範囲も広がるルーフレール。特にアウトドアやキャンプによく出かけるという人にとって、大変便利な装備です。自慢のギアを車の上に載せて走ることも、楽しみのひとつになるかもしれません。
ただし、安全に使用するためには、これまでご紹介した注意点などをしっかり守ることが大切です。安全にルーフレールを活用し、安心安全で楽しいカーライフを送りましょう。
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