トヨタ車&レクサス車解説
アクア GR SPORTをレビュー!価格やベース車との燃費の違い
2021年7月に登場し、2022年11月29日に改良が施された2代目アクア。この改良と同時に待望のGR SPORTが設定されました。ここでは専用パーツや専用セッティングなどを始めとした、アクアGR SPORTのポイントや性能をベース車との違いをまじえて紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
アクア GR SPORTとは?
先代アクアにも設定されていたGR SPORTは、操縦安定性や加速性能の向上に加えて、ボディ剛性や足回りの強化、パワーステアリングの制御などを行い、走行性能に磨きをかけたモデルです。
専用デザインのバンパーにより、精悍さが増したエクステリアも魅力。スポーティな印象を与えているのはもちろん、走行性能に繋がる空力性能も重視された設計で、機能美を追求したデザインに仕上がっています。
このように各部を強化しつつも、ベース車であるアクアの乗り心地の良さを引き継いでいるため、さまざまなシーンで活躍する車種といえるでしょう。
GRブランドにおけるGR SPORTの位置づけ
アクアを始め、他のさまざまな車種にもGR SPORTモデルが設定されています。
そもそも「GR」とはトヨタのスポーツカーブランドのことで、その中でもより個性的な華やかさを纏ったスポーツコンバージョンラインが「GR SPORT」です。
GRが手掛けたアクアGR SPORTには「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」で培った知見が生かされており、開発にはGRシリーズの開発ドライバーも携わっています。
アクア GR SPORTの特徴・ベース車との違い
アクアGR SPORTも他のGRシリーズと同様、各所に専用チューニングが行われています。モータースポーツの知見を活かした専用パーツが装着されたことで、見た目はもちろん走行性能も通常モデルに比べて一段と向上しています。
ここではアクアGR SPORTの大きな特徴ともいえる専用パーツとその効果について紹介していきます。
専用剛性アップパーツ
アクアはもともと高いボディ剛性を実現していますが、アクアGR SPORTではフロア下の2ヶ所にトンネルブレース、さらにリヤバンパーリンフォースを追加することでさらに高水準に。これにより、さらなる操縦安定性向上とフラットな乗り心地を実現しています。
専用チューニングサスペンション
サスペンションには、フロントとリヤ共に専用チューニングのショックアブソーバーやスプリングを装着。そのほかにも、フロントはスタビライザーとロアアームブッシュの特性を変更し、また専用バウンドストッパを採用しています。
ほかにも、リヤの締結ボルトを変更するなどを行い、優れた操舵応答性に加えて、質感の高い乗り心地を実現しています。
専用電動パワーステアリング制御
アクアGR SPORTではGRの”走りの味”を体現するために、電動パワーステアリングにも専用の制御が施されています。これにより操舵フィールが向上し、車と一体の走りを実現しています。
また、POWER+モードでは、通常モデルのアクアに比べて1段階上のレスポンスを発揮。更にスポーティな走りを楽しめる仕様となっています。
外観の違い
全体的に丸みのあるデザインの通常モデルに対して、アクアGR SPORTはバンパーやヘッドランプを専用デザインとすることで、シャープなスタイルに。次は、通常モデルと比較しながら、アクアGR SPORTの外観について詳しくチェックしてみましょう。
フロントバンパー&ロア加飾バー
※GR SPORT(2WD)、Z(2WD)
通常モデルのアクアと比べて、専用のフロントバンパーとヘッドランプをまとったアクアGR SPORTは、ヘッドランプとつなぐスリット上のグリルとあわせてワイドな印象を与えてくれます。フロントマスクだけを見ると、まるで別のクルマのように雰囲気が異なります。
またこの専用フロントバンパーは、フロントタイヤ周辺の気流を後方に流し、空気抵抗を低減する機能性もあります。
バンパーサイドまで回りこんだロア加飾バーは、GRの「G」をモチーフにした六角形のメッシュ形状があしらわれた専用の「ファンクショナルマトリックスグリル」と融合し、機能性と上質なデザインの両立を実現しています。
専用ラジエーターグリル
※GR SPORT(2WD)、 Zグレード(2WD/E-Four )
※GR SPORT 専用ラジエーターグリル(拡大 )
通常モデルがベーシックなデザインの一方で、アクアGR SPORTの「ファンクショナルマトリックスグリル」は、Gがモチーフとされた三角形部分は光が反射する角度で造形。ラジエーターグリルの立体感を演出しています。
専用リヤバンパーロアカバー
※GR SRORT(2WD)、Z(2WD)
アクアGR SPORTのリアバンパーは、下部にディフューザー形状のバンパーガーニッシュを採用したことで、ワイド&ローでスポーティなリヤビューを演出しています。
ラジエーターグリルと同じようにGメッシュのテクスチャーによって立体感を演出。機能と質感の向上を実現しています。
専用ロッカーモールディング(カラード)
※GR SRORT(2WD)、Z(2WD)
アクアGR SPORTのサイドには、専用のロッカーモールディングを装着。ドア下端のロッカー部を張り出させてボディサイドに厚みを持たせることで、低重心なスポーティさを表現しています。
タイヤ及びホイール
アクアGR SPORTに装着されるタイヤは205/45R17のブリヂストン「POTENZA RE050A」で、そこに専用のアルミホイールが組み合わされています。通常モデルよりもインチアップと低扁平化が行われ、グリップ力の高いタイヤを装着することでコーナーリング性能の向上が図られた形です。
ホイールデザインは、細身のスポークが軽さを表現する8スポークタイプ採用。そこから覗く赤色塗装のGRロゴ入りブレーキキャリパーが、スポーティな雰囲気を演出しています。
内装の違い
※Z(2WD)内装色:COZY(ブラック×ダークネイビー )
※Z(2WD)内装色:FUN(ブラック×オレンジ )
通常モデルのアクアのシートはファブリックで、内装色はブラック。ハイエンドモデルのZグレードのみデザインの異なるCOZY(ブラック×ダークネイビー)とFUN(ブラック×オレンジ)の2タイプが展開されています。
※GR SPORT(2WD)内装色:ブラック
アクアGR SPORTもブラック基調であることは共通ですが、ルーフライニングまでブラックとすることで、スポーティさを演出。体をしっかりとサポートしてくれるエアヌバックと合成皮革で構成された専用シートや、本革で専用ディンプルがあしらわれた3本スポークステアリングホイールなどを採用し、全体的にクールなコーディネートとなっています。
ほかにも、通常モデルのアクアには設定がないアルミペダルやガンメタリック塗装の専用オーナメントなどが装備されています。運転に重要な身体に触れる部分の上質さに加えて、スポーティな雰囲気を感じられるインテリアにもこだわった仕様となっています。
アクア GR SPORTのパワートレーン
※アクアに搭載されているバイポーラ型ニッケル水素電池
アクアGR SPORTに搭載されているパワートレーンは、通常グレード(Z/G/X/B)のアクアに搭載されているものと同じ、1.5Lハイブリッドシステムを搭載しています。
2021年7月にフルモデルチェンジされた現行型アクアは、ハイブリッドシステムにバイポーラ型ニッケル水素電池を駆動用車載電池として世界初採用。先代アクアのニッケル水素電池とくらべてバッテリー出力が約2倍に向上しており、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムースな加速を実現しています。アクアGR SPORTもこの特徴を受け継いでいます。
エンジン(型式) | 直列3気筒 (M15A-FXE) |
---|---|
排気量(cc) | 1,490 |
エンジン最高出力 | 91ps/5,500rpm |
エンジン最大トルク | 12.2kgm/3,800~4,800rpm |
モーター型式 | 1NM |
モーターの最高出力(ps) | 80 |
モーターの最大トルク(kgm) | 14.4 |
モーターと組み合わされる直列3気筒ガソリンエンジン「M15A-FXE」は、ダイナミックフォースエンジンと呼ばれる高効率なエンジンです。
このように、アクアは高性能なバッテリーと高効率なエンジンを組み合わせることで、優れた動力性能を手に入れています。加えて、スポーツタイヤや専用剛性パーツ、専用チューニングサスペンションを手に入れたアクアGR SPORTは、エコなのに走りも良いという魅力あふれる1台に仕上がったと言えるでしょう。
アクア GR SPORTの燃費
高性能なハイブリットシステムと軽量な車重により優れた燃費性能を実現しているアクア。では、アクアGR SPORTの燃費性能は? 通常モデルとアクアGR SPORTの燃費性能を比較してみましょう。
<アクアとアクアGR SPORTの燃費を比較>
モード | GR SPORT | Z・G | X | B |
---|---|---|---|---|
WLTC(km/L) | 29.3 | 33.6 | 34.6 | 35.8 |
市街地(km/L) | 31.0 | 34.3 | 35.7 | 36.5 |
郊外(km/L) | 30.9 | 36.0 | 37.6 | 39.5 |
高速道路(km/L) | 27.7 | 31.8 | 32.4 | 33.5 |
アクアGR SPORTはタイヤをスポーツタイヤに変更し、若干重量も増えているため、燃費性能としてはやや差がありますが、ベースとなるアクアの燃費性能が優れているため、それでもコンパクトカーの中でもトップクラスの燃費性能といえるでしょう。
アクア GR SPORTの価格
アクアGR SPORTは2WDのみの設定で、259万5,000円(税込)。アクアの最上位モデル(Zグレード・2WD)が240万円 (税込)なので、20万円ほど高くなりますが、アクアGR SPORTの専用装備やチューニング内容を考えれば納得の価格といえるのではないでしょうか。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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